2020年12月29日 19:41
「状況を見てどこにボールを動かすか判断」体格差に苦戦も健闘を見せたバルサ選抜の修正力
と、子どもたちの成長に目を細めていました。
■選手の個性を活かせたFC市川GUNNERS
クラブにプレーモデルがあり、その中で選手の個性を活かしながら成長させていくのは、FC市川GUNNERSも同様です。グループリーグは3位に終わりましたが、ボールを保持し、選手たちが意図を持ってプレーする姿は、大会でも有数のクオリティでした。
FC市川GUNNERSもクラブのプレーモデルの中で選手たちが個性を発揮していた
チームを率いる高村史也監督は、3日間の大会を次のように振り返ります。
「8人制から11人制になって、ピッチの大きさも倍になりました。その距離感に慣れてきてからは、良いフットボールになってきたと思います。ボール保持の時間はどの試合も長く、僕らのプレーモデルは披露できました」
FC市川GUNNERSには、クラブスタッフで作っているプレーモデルやトレーニングメソッドがあり、それに基づいてトレーニングを構築し、様々なシチュエーションを落とし込んでいるそうです。その根幹にあるのが「選手の個性を活かすこと」です。
プレーモデルの中で、選手の個性を活かす。選手の個性を活かすために、プレーモデルがある。にわとりが先か卵が先かではありませんが、どちらも大切なのが現代サッカーであり、現代の選手育成です。
選手に目を向けても、パスが得意な津久井然太選手や再三のドリブル突破で観客を沸かせた島村康生選手など、プレーモデルの中で個性を発揮している選手が多くいました。
高村監督は言います。
「もちろん、子どもたちには強くなってほしいし、うまくなってほしいです。そのような願望はありますが、一番は大人になってもサッカーをやり続けてほしい。長くサッカーを続けられる選手になってほしいですね。
体力がなくなって、走れなくなっても、頭が良ければサッカーはうまくできますから」
■ホテルの仕様にアタフタすることも。ピッチ内外での経験が成長のきっかけに
選手たちは普段のトレーニングから、たくさんのことを学んでいるそうで、「津久井選手はチームではメンタル面や攻撃場面でどうやるかなど、今後、成長するための練習をしています」と教えてくれました。
FC市川GUNNERSは選手の出場時間を管理しており、多くの子どもたちに出場機会を確保しているそうです。「試合に出ることに意味があると思っていますし、試合に出ないと成長しないですよね。