2021年1月18日 15:10
オスグッドはひざの曲げ方に問題が。ケガ、痛み予防のために知っておきたい正しい「蹴り方」とは
現代の子どもたちは「浮き指」と言って、靴の中で指が浮いてしまい、地面をつかんで立ったり、走ったりすることが十分にできない子が多いそうで、それは大人にも見られる傾向です。
「立つときに、5本の指、なかでも小指でしっかりと地面をつかんで立つことができると、重心も安定しますし、サッカーの試合で相手にぶつかられても、ふんばりが効くようになります。その状態は身体のどこかに無駄な力がかかっているわけではないので、ケガをする心配もありません」
■正しい靴の選び方
染谷先生の「アシカラ改善院」では立ち方や歩き方など、動きの土台からアプローチして、正しい動きを身につけさせていくそうです。それと並行して、正しい靴の選び方やインソールの使用についてもアドバイスを送っています。
「正しい靴の選び方としては、足の大きさプラス1センチ。これがベストです。メーカーごとに大きさが違うので、実際に履いてみて、先端に1センチ隙間があるものを選びましょう。そして横幅もポイントです。
インソールから横に、小指がはみ出てしまっている靴を履いている子も多いので、インソールにしっかりと足が乗る靴を選びましょう」
さらに、こう続けます。
「かかとを包んでいる部分も、柔らかいものよりも硬いほうが良いです。かかとを踏んで履くのではなく、靴べらを使わないと入らないような、かかとがしっかりしている靴を選びましょう」
<靴選びのポイント>
1.足長(サイズのこと:22.5cmなど)プラス、先端に1cm余裕がある
2.横幅があっているインソールから小指がはみ出ない
3..かかとのヒールカウンターが硬いもの
※ヒールカウンターとは、靴のかかと部分に挿入された半円形の芯のこと。 かかとを安定させ、歩行をサポートしたり、靴の成型を担う
※後編で正しい靴選びの全項目をご紹介します。
染谷先生が教えてくれた靴の選び方は奥が深く、「なるほど、そうだったのか!」と納得するポイントが多数ありました。ということで次回の記事では、さらに詳しい靴の選び方や立ち方、歩き方について、話をうかがっていきます。
染谷学(そめや・まなぶ)
鹿屋体育大学卒業学生時代は柔道専攻。自身が多くの怪我を経験し、助けてくれた柔道整復師に憧れ治療家になる。
柔道整復師として昨年11月末まで都内で整骨院を営む。選手サポートや外部サポート増加に伴い整骨院閉院。