つらい目のかゆみ、鼻のグズグズにさよなら! サッカー少年を悩ます花粉症は治る時代。その方法とは
■汗の処理にも気をつけよう
花粉症に関しては、激しい運動をすることで悪化するおそれがあります。アレルギー症状は、血のめぐりが良くなると発症しやすくなるからです。とくにサッカーなどをして、ぜえぜえと呼吸をすると、その分、花粉をたくさん吸い込むことになります。
少年サッカーは山の麓や河川敷のグラウンドなど、花粉が多く舞っているところでプレーすることも多いので、できる限り予防をして臨みたいところです。
「サッカーがある日は普段より多めに花粉症の薬を飲んだり、頻繁に目薬をさすと良いでしょう。目や鼻を練習の合間に洗浄するのもひとつの方法です。休憩時間に、水のあるところに行って、目を洗い、目薬をさす。鼻うがいをするなどして、花粉を洗い流しましょう。
コンタクトレンズをつけている場合は、一度外してから目を洗うようにしましょう」
さらに、こう続けます。
「気をつけてほしいのが汗の処理です。汗をかくと、タオルなどで拭く時に、顔などを触ってしまい、タオルに花粉が付着し、それを手で触って目や鼻についてしまうことがあります。目のかゆみの原因にもなるので、なるべく顔を触らないように心がけましょう」
■アレルギー症状を抑えるためにはクールダウンで体温を下げるのも効果的
お子さんのサッカーを観戦する保護者の方も、基本的な対策は同じです。病院で処方された薬を飲む。マスクやメガネをつけて目と鼻をガードする。コンタクトレンズよりもメガネの方が、花粉から目を守ることができます。また、帽子をかぶると、髪の毛に花粉がつくのを防ぐことができるのでおすすめです。
「身体の血流が良くなるとアレルギー反応が出やすいので、身体を冷やすのも効果的です。水分を多く摂る、冷たいものを飲むなど、身体を冷やすことを意識してみてください。お風呂は普段どおり入っても大丈夫ですが、できればぬるめの方が良いと思います」
と、可能であれば練習後にクールダウンを行って体温を下げることを実施すると良いと教えてくれました。
花粉症の都市伝説として「一定量以上の花粉を浴びると、コップから水があふれるように花粉症が発症する」というものがありますが、武井院長によると「医学的見地からは、あまり関係がない」そうです。
「3歳、4歳の時点で発症する子もいますし、遺伝的な要素、食生活の変化も影響していると考えられます。アレルギー検査をすると、原因が何かを知ることができますし、保険適応のものは39項目まで調べられるので、アレルギーかな? 花粉症かな? と思ったら早めに検査し、対策をしましょう」