子育て情報『大人の介入は最小限、子どもたちが主体的に話し合うようになる環境の作り方』

2021年8月2日 16:26

大人の介入は最小限、子どもたちが主体的に話し合うようになる環境の作り方

「アシタノタメニリーグ・U-10」のレギュレーション

  • 基本は8人制だが、対戦チーム同士の合意があれば、人数変更もOK
  • ハーフタイム7分のうち、5分は選手だけの時間とし、指導者はベンチから離れる。指導者は何か伝えたいことがあるならば、2分以内にまとめる力が必要になる。
  • 試合時間を長くし(25分ハーフ)、試合運びに緩急をつけることを学ぶ。また、長い時間なので必然的に多くの選手を出さなければいけなくなる。
  • リトリートラインの設置(ゴールキックは必ずGKが蹴る)
  • ユニフォーム&用具の細かすぎる規定を廃止
  • しきたりだけの挨拶、やめましょう(試合後は歩み寄ってグータッチ)
  • 得失点差、総得点の廃止。大差ゲームをなくすため勝ってるチームがゴール後にボールを持ち帰る行為はイエローカード。
  • 試合開催日の夜、オンラインで指導者同士の「感想戦」を実施

■ハーフタイムも子どもたち主体で。指導者が話せるのは2分だけ

大人の介入は最小限、子どもたちが主体的に話し合うようになる環境の作り方

ハーフタイムは子どもたちが主体的に話し合う場になっている(提供:アシタノタメニリーグ・U‐10)

――そういう意味では7分間のハーフタイムにおいて、2分間しか指導者が話してはいけないルールは、子どもたちの自立を促すきっかけになりそうですよね。


僕の中でハーフタイムの過ごし方はイチ押しです(笑)。選手に任せる取り組みは他でもやっているかもしれませんが、コーチと選手の時間をそれぞれ設けているレギュレーションはあまりありません。

私が目指しているのはボトムアップとトップダウンの融合。指導者が先に話すか後に話すかは各チームに任せるつもりです。最初に大人が話してしまうとそれに子どもたちが合わせてしまう可能性がある一方で、最後にコーチが話をすると今まで子どもたちが話してきた内容を全否定する場合もあります。

指導者が大事なことを伝えつつ、選手たちの意見を尊重する。大人たちが状況に応じて話をしつつ、うまく子どもたちの考えを引き出していきたいですね。

■失敗の繰り返し、無駄なことも通じて経験を積んでいく

――指導者の中には教えすぎている方もいるかもしれません。
そういう意味ではハーフタイムのレギュレーションは子どもにとってプラスになりそうですよね。

そうですね。私は年齢に合う指導をすべきだと考えています。サッカーは幼少期からしっかり教えないといけないという風潮もありますが、子どもの習性としてはボールがあるところに行くのが当たり前。

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