前哨戦のつもりはさらさらない。3週間後に『NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 プレーオフトーナメント』がスタートする。2位東芝ブレイブルーパス東京と3位東京サンゴリアスは準決勝で再び顔を合わす可能性が高いが、手の内を隠すつもりもさらさらない。両軍とも目の前の『NTTリーグワン2023-24』第15節でひたすら勝利を目指す。なぜなら、BL東京にとっても東京SGにとっても府中ダービーは譲れないのだ。前節戦線復帰したNO8リーチ マイケル主将は4月22日の定例会見で「テーマは勝つこと。勝って勝って、戦術を見せたり見せなかったりというよりも、いい準備を勝つ。タイトな試合になると思うし、ギリギリの勝負になると思う。本当に面白い試合になると思う。両チームとも調子がいいし、府中のファンから『観に行くから勝って』と言われている。府中ダービーは個人的に楽しみ」とキッパリ。(写真左より)原田衛(東芝ブレイブルーパス東京)、トッド・ブラックアダー監督(同)(C)JRLOトッド・ブラックアダー監督もキャプテンの考えに同調する。「準備としてやりやすい。サントリーはすごいライバルなので、準備自体はシンプル。まず自分たちにフォーカスして、パフォーマンスをしっかり出すことが大事。できる限りのパフォーマンスを発揮し、そこから学びを得ること。そうすることで準決勝でさらなる準備ができるようになる。本当にテストマッチのようにワクワクしている。両チームの強み弱みが出るゲームになると思う。自分たちのモチベーションは高い。サントリーもアタッキングラグビーをしてくるので、毎回いいゲームになっているし、今週末もいいゲームになるだろう。自分たちのホストゲームなので、自分たちのラグビーをファン・サポーターに見せたいし、家族・スタッフにもいいラグビーに見せたい」2か月ぶりに出場したリーチは現在のコンディションをこう説明した。「(横浜)キヤノン(イーグルス)戦で肉離れをして、そこから6週間くらい休んでリハビリをして、前よりいい状態になっている。2週間前から状態は良かったが、再発しないように外からチームを見ていたのが良かった。若い選手が出て良かったと思う」リーチは自身が不在の中、ゲームキャプテンを務めたHO原田衛らの成長に目を細めた。「衛は若くて、僕がいない時に主将としてのいい経験ができた。トレーニングの準備や試合に向けての準備もいい経験ができている。これからどんどん成長して日本代表に入る選手だと思うので、どんどん成長していってほしい。(LOアサエリ・)ラウシーも試合ごとに成長しているし、どんどん試合に出ればいい選手になると思う。(前節今季初出場したSO中尾)隼太も久々の試合で、雨のコントロールが難しい中うまくゲームコントロールしてくれた。(三重H戦でメンバー入りしたSH田中)元珠も出番はなかったが、今後東芝のスター選手になると思う」ニュージーランド代表56キャップの司令塔リッチー・モウンガの活躍ぶりを改めて問われると、リーチはこう返答した。「リッチーの良さは試合中のマネジメントが優れている。『どうしたらいい』『こうしたらいい』というベーシックな判断がいい。(『スーパーラグビー』の)クルセイダーズのようなカウンターをやりたがり、最初は慣れていなかったけど、今は同じ絵が見えるようになった。彼はスペースが見え過ぎていた。『SR』に比べてスローモーションに見えるので、『自分で行ってもいいし、周りも使ってもいいが、バランスが難しい』と言っていた。『そのまま自分の強みを出してほしい』と伝えた」第13節・コベルコ神戸スティーラーズ戦は40-40、第14節・三重H戦は8-7とここ最近苦戦しているが、指揮官はむしろリーチ(三重H戦は後半4分から出場)とモウンガを欠いた中での戦いぶりを称えた。「本当に成長できたと思う。ふたりの選手に頼るのはチームとして適した考えではない。選手層を厚くし、若い選手を育成していくのは大事だと考えているので、常に準備している。例えばトランプで持っていないカードを頼るのではなく、持っているカードで考えたい。ワールドクラスの選手がふたりいるが、その選手を頼るのではなく、しっかり自分たちのいる選手を使っていきたいと常々考えている」リッチー・モウンガ(東芝ブレイブルーパス東京)(C)JRLO父が死去し、一時帰国していたモウンガは4月21日に再来日した。モウンガと前節40分プレーしたリーチの今後の起用法は?「リッチーはこの数週間メンタル的に大変な状況だったので、フィットネス、身体の状態を評価して決めたい。必要なトレーニングができているか確認して対応したい。リーチが戻ってこられて40分プレーできたのは自分たちにとって非常にポジティブなこと。準備ができているので、しっかり使うつもり。フィジカルは問題ない。素晴らしい選手なので、楽しみにしている」ブラックアダー監督は2季ぶりPO進出を決めたチームをこう評価した。「アタックでストライクできている。あと自分たちのディフェンスシステムを理解した上でラインスピードをうまく出している。あと去年と違うのはリッチーがいる。リーチも含めて、ゲームのマネジメントについて、しっかりリーダーシップを発揮してくれているのは去年とは違う」もちろん、課題もある。ブラックアダー監督は「フォーカスしたいのはセットピース。ラインアウトをこの3週間で立て直したい。あとはディフェンス面。自分たちのエッジでのディフェンスを改善していないといけない。アタックはバリエーションも豊富にできている。ただプレーし過ぎてしまっている面がある。オフロードなど選手たちがワクワクし過ぎてミスにつながっている側面もある」と指摘した。監督と主将は東京SGとの勝負のポイントを次のように挙げた。ブラックアダー監督「自分たちのセットプレーを大事にして、自分たちが最高のパフォーマンスをすることが大事。スクラム、ラインアウトが大事になってくる」リーチ「サントリーとの接点でどれだけ前へ出られるか、どれだけ止められるかがキーになると思う。あとは規律。セットプレーを安定させてそこから組み立てていきたい」イザヤ・プニヴァイ(東京サンゴリアス) (c)JRLO対する東京SGは4月23日にメディア対応を実施。全試合先発出場のSO髙本幹也と全試合出場のCTBイザヤ・プニヴァイは2季目に飛躍した理由をこのように自己分析した。髙本「昨年も僕自身は試合に出るつもりで毎日練習していたし、それが良かったのでは。『1年目だから出られない』というマインドでは練習していなかった。それで試合に出られない理由をコーチと考えていた。プレシーズンにもう一回自分ができることを100%やった上で臨んだ。『サンゴリアスのアタックはどういうことなのか』『ディフェンスシステムがどういうものなのか』『この選手はこういう考え方をするのか』など基礎的なことを頭に叩き込んだことが今になって大きかったと思った」プニヴァイ「シーズンのスタートから『今年こそやり遂げよう』と強い自信と大きな目標を立てていた。『自分史上最高のシーズンにしないとスタメンに出られない』と思った。今季は自分のプランニングに重きを置いている。映像を見たり、リカバリーしたり、やるべきことをすべてやったことで試合に自信を持って臨めるし、試合でベストパフォーマンスできていると思う」プニヴァイが髙本のコミュニケーション能力を称えれば、髙本もコミュニケーションの重要性を説いた。プニヴァイ「ミキ(髙本)はとてもコミュニケーションがうまい選手。ラグビーの全体像をつかむのがうまい。自分のやりたいことを明確に伝えてくれる。日本人、外国人にかかわらず、言葉の壁があっても、彼がどのプレーをどうしてやってほしいのか、クリアに理解できる。フィールド外でもとても面白い選手」髙本「チームがやりたいことをコミュニケーションするのは当然、自分自身がやってほしいプレーやほかの選手がやりたいプレーを試合に向けてコミュニケーションを取っている。オフフィールドの会話がコミュニケーションにつながっていると思う。先輩と飲みに行ったり、イジー(プニヴァイ)はお酒を飲まないが、ご飯を食べに行ってコミュニケーションを取ったりしている」来日当初は「1季だけ日本でプレーするつもりだった」とプニヴァイは明かした。「ケガのケアというつもりで、6~7か月プレーして、再びSRに戻ろうと思っていたが、ここにきて2か月、日本が好きだと思った。サンゴリアスのラグビースタイルもコーチもチームメートも日本食も好きになった。自分のパートナーもニュージーランド人と日本人のハーフだったこともあり、パズルがハマった感じ。日本にずっといたいと思うようになるまでそう時間はかからなかった」髙本は東京SGのアタッキングラグビーをリードする難しさと楽しさを口にした。「めちゃくちゃ難しいが、自分たちのラグビーや自分の強みが出た試合は楽しいし、それを出すために毎日練習にしている。難しさと楽しさを感じている。ここ2~3試合続けてゴール前でスコアができていないので、POでは1回のチャンスで取り切らないといけないので、10番として取り切るマインドと取り切るコントロールが必要になってくる」髙本幹也(東京サンゴリアス) (c)JRLOここまでBL東京が12勝1分1敗・勝点56で、東京SGが10勝1分3敗・勝点50。『トップリーグ』以降の府中ダービーの通算対戦成績はBL東京の16勝15敗とほぼ互角の様相を呈している。果たしてBL東京が2位を確定させるのか、それとも東京SGが逆転2位の可能性を最終節につなげるのか。『NTTリーグワン2023-24』第15節・BL東京×東京SGは4月27日(土)・秩父宮ラグビー場にてキックオフ。試合当日はコーセーコスメポート 日やけ止め「サンカット プロテクトUV スプレー 60g」、オリジナル応援ペーパーキャップ&応援ボード、マッチデープログラムを配布(予定数に達し次第配布終了)。ルーパスガーデンでは車いすラグビー&デフラグビー体験やラインアウト体験会を実施するとともに、レトロゲームが楽しめるプレイエリア、京王DAY 府中ダービー特設フォトスポットも設置。チケット発売中。試合の模様はBS日テレにて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)東芝ブレイブルーパス東京対東京サンゴリアス NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 DIVISION 1のチケット情報()NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24の特設ページ
2024年04月24日Bリーグ選手のカラダ作りの秘訣は?2月に行われた「B.LEAGUE モテ男No.1決定戦 2024」で1位となった、千葉ジェッツの金近廉選手に注目します!代表に選ばれて、パリでプレーする姿を見てもらいたい。金近選手がバスケットボールを始めたのは小学校低学年の頃。「兄がバスケットボール部に入っていたので、そのチームの人たちと、家の前の公園で暗くなるまでバスケットボールをしていたんです。シュートを決めた瞬間が、何より楽しくて。プロになってからは、ファンの方たちが一緒に喜んでくれるので、その嬉しさを一層感じています」現在、21歳。ジェッツでは年下組。「30代、40代のベテラン選手も多いチームではありますが、上下を感じることはなく、風通しがいい。チームメイトからは“かねち”とか“廉”と呼ばれています。キャプテンの富樫勇樹選手は、“かねち”と呼んでくれていますが、試合中のピリッとした場面では“廉!”になることも。気が引き締まります(笑)」大学時代のポジションは、高身長の人が就くパワーフォワードやセンターだったが、プロに入ってからはスモールフォワードにスイッチ。「以前とは仕事が全く違うので、シーズン前半はうまくいかないことも。でも、中盤くらいからは慣れてきて、スモールフォワード特有のディフェンスの多様さが楽しくなってきました。今シーズンも残りわずか。昨季ジェッツは準優勝と、悔しい思いで終わった試合を僕もベンチで観ていたので、今季はリベンジできるように、チーム一丸となって優勝を目指しています」7月には、男子日本代表も出場するパリ五輪が開催。金近選手は、代表入りを期待される一人。「昨年のワールドカップでは、最終選考で外れてしまって…。やはりワールドカップやオリンピックという大舞台で世界の選手と対戦することは、バスケットボール人生において大きな経験になると思いますし、応援してくれている方たちのためにも、今度はしっかり選ばれて、パリでプレーする姿を見せたいです」2月のバレンタイン時期に開催された「B.LEAGUE モテ男No.1決定戦 2024」では見事、1位を獲得。しかも、歴代最高得票数という快挙を成し遂げた。「みなさんが毎日投票してくれたり、SNSで応援メッセージをもらったりして、本当に嬉しかったですね。昨年1位の河村勇輝の得票数を上回ったことも(笑)。(“さん”づけでないのは)大学の先輩ですが、1個上は同級生みたいなものなので」イベントでは特技の3ポイントにかけて“恋する放物線”と甘いキャッチフレーズがついていたけれど。「せっかくなので…25歳くらいまでこれで頑張ろうと思います(笑)」かねちか・れん2003年3月11日生まれ、大阪府出身。身長196cm。’23年、東海大学を2年で中退し、練習生を経て千葉ジェッツに加入。ポジションはスモールフォワード。©CHIBAJETS FUNABASHI/PHOTO:Keisuke Aoyagiジャケット¥17,600パンツ¥15,400(共にリーバイス フォー ビオトープ/ビオトープ TEL:0120・298・133)インナーパンツ、タンクトップはスタイリスト私物靴は本人私物「B.LEAGUE モテ男No.1決定戦 2024」結果発表!毎年、Bリーグが行っているバレンタイン企画で、昨年は横浜ビー・コルセアーズの河村勇輝選手が1位となった「B.LEAGUE モテ男No.1決定戦」。B2、B3を含む全56クラブから各1名がエントリーし、SNSなどでのファン投票で8代目モテ男No.1に輝いたのは千葉ジェッツの金近廉選手。優勝者はananに登場するのが恒例に。2位は宇都宮ブレックスの四家魁人選手、3位は琉球ゴールデンキングスのジャック・クーリー選手。投票の有効ポイント数が過去最高と、大盛り上がり!【1位】金近 廉(千葉ジェッツ)/96,024票3ポイントシュートを武器に、チームで存在感を発揮。関西出身でお笑い好き。好きな芸人は千鳥と、かまいたち。©CHIBAJETS FUNABASHI/PHOTO:Keisuke Aoyagi【2位】四家魁人(しけ・かいと)(宇都宮ブレックス)/62,578票アメリカの大学でのプレーを経て、昨年加入。チーム最年少で愛され弟キャラ。3ポイントシュートが得意。©B.LEAGUE【3位】ジャック・クーリー(琉球ゴールデンキングス)/55,151票試合後の手厚いファンサに定評あり。昨シーズンはリバウンド王に輝くなど、ゴールを守るチームの大黒柱。©B.LEAGUE※『anan』2024年4月17日号より。写真・魵澤和之(まきうらオフィス)スタイリスト・井田正明ヘア&メイク・坂西 透取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2024年04月13日男装ユニット・風男塾が、『ニトリ JD.LEAGUE2024(日本女子ソフトボールリーグ)公式応援団』に就任することが決定。4月2日に日本オリンピックミュージアムで行われた「ニトリ JD.LEAGUE 2024 Press Conference」にて公式テーマソング『FOCUS!』を初披露した。公式テーマソング『FOCUS!』は、楽曲のタイトルにもなっている「FOCUS」が本来持つ意味の「集中」という言葉から連想される、ソフトボールの魅力でもあるその一瞬や一球への集中の後押しになるような、開幕後の球場でたくさんのソフトボールファンも盛り上がることが出来るアツい楽曲に仕上がっている。なお、この楽曲の発売日等の詳細に関しては後日発表となる。【ライブ情報】月刊 風男塾20242024年4月13日(土)/@東京・新宿DHNoA【1部】「凰紫丈源生誕祭」開場 13:30/ 開演 14:00【2部】「風男塾 LIVE 2024~卯月~」開場 17:30/ 開演 18:00
2024年04月03日後半戦一発目から全勝対決である。シーズン後半、そしてプレーオフトーナメントを占う大一番である。『NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24』第9節で埼玉ワイルドナイツと東芝ブレイブルーパスが激突する。ともに8戦8勝。勝点38で埼玉WKが1位、勝点37のBL東京は2位で続く。ここまでの両軍の戦いぶりは埼玉WKが第1節・横浜キヤノンイーグルス戦53-12、第2節・近鉄花園ライナーズ戦49-0、第3節・ブラックラムズ東京戦44-17、第4節・トヨタヴェルブリッツ戦43-27、第5節・三菱重工相模原ダイナボアーズ戦81-21、第6節・三重ホンダヒート戦70-12、第7節・東京サンゴリアス戦24-20、第8節・静岡ブルーレヴズ戦45-19。一方、BL東京は第1節・静岡BR戦43-30、第2節・東京SG戦26-19、第3節・コベルコ神戸スティーラーズ戦46-39、第4節・クボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦24-20、第5節・三重H戦40-12、第6節・トヨタV戦28-12、第7節・横浜E戦27-7、第8節・花園L戦50-32。埼玉WKがリーグ最多409得点を叩き出すとともに、リーグ最少の128失点を誇っているのに対して、BL東京はリーグ4位の284得点、2位の171失点である。前節のパフォーマンスも埼玉WKに分があった。相手は静岡BR、舞台は敵地・ヤマハスタジアム。昨年4月15日・熊谷スポーツ文化公園ラグビー場での『NTTリーグワン2022-23』第15節で25-44と黒星を喫し、『トップリーグ』時代から続いた35連勝、公式戦47戦無敗の記録を止められた因縁がある。前半25分まで埼玉WKが追う展開となるが、26分にLOルード・デヤハーが近場を突いて12-12と試合を振り出しに戻すと、5分後にはSH小山大輝がラック周りを抜け出して逆転。34分にはFB山沢京平のショートパントに走り込んだCTBディラン・ライリーがトライと思いきやノックオン。しかし、すぐさまライリーがインゴールにボールを叩き付けて26-12で折り返した。ルード・デヤハー(埼玉ワイルドナイツ)(C)JRLOディラン・ライリー(埼玉ワイルドナイツ)(C)JRLO後半早々には急遽メンバー入りし、リーグワンデビューとなったWTB丹治辰碩が初トライをマーク。45分静岡BRに17フェーズの末に1本返されたが、60分セルフジャッジして一瞬動きが止まった相手守備陣の隙をデヤハーが逃さずにこの日2本目のトライを決めて勝負あり。67分には残り5mのラインアウトからモールでHO坂手淳史がインゴールになだれ込んで45-19とした。試合後、ロビー・ディーンズ監督はこうゲームを振り返った。ディーンズ監督「素晴らしい試合だった。ブルーレヴズのホームで、ボーナスポイントを取って勝利できたことをうれしく思う。選手には毎試合学んでいこうという話をしている。ゲームコントロールやマネジメントの部分は、昨季よりも良くなっている。今日は集中力を切らさず、常に冷静にプレーできた」ロビー・ディーンズ監督(埼玉ワイルドナイツ)(C)JRLOHO堀江翔太を先発に回した意図を問われると、指揮官は「スクラムがこの試合の重要事項だと認識してコンビネーションの観点から判断した。クレイグ・ミラーとヴァル アサエリ愛とのコンビネーションも背景にある。通常この3人は試合を終わらせるフィニッシャーで登場してきたが、稲垣啓太のコンディション、試合の入りの部分から相手にプレッシャーを与えるという観点から判断した」と答えた。ゲームキャプテンも務めたHO堀江もスクラムの重要性を理解していた。「昨季はスクラムで負けてしまい、リズムを止められてしまったので、特に前のミルジー(ミラー)とアサには話をして、この1週間をかけて準備してきた」対するBL東京は7戦全敗で最下位に沈む花園Lと対戦。3分、モールからHO原田衛が幸先よく先制トライを奪うと、ここからオープンな展開に突入。10・13分と花園Lに立て続けにトライを許すと、21分には早いリスタートからLOワーナー・ディアンズがねじ込んだ。26分SOクウェイド・クーパーにPGを通されて10-15とされたが、31分にCTBセタ・タマニバルが体を回転させながらタックルをかわしてトライ、前半終了間際にFB豊島翔平がインゴールライン寸前まで迫るとタマニバルがピック&ゴーで連続トライ。SOリッチー・モウンガのCGも2本とも成功して24-15で前半を終えた。セタ・タマニバル(東芝ブレイブルーパス東京)(C)JRLOリッチー・モウンガ(東芝ブレイブルーパス東京)(C)JRLO後半開始早々、花園Lがモールからのピック&ゴーで反撃の狼煙を上げると、52分にBL東京はモールで前進し再び原田がインゴールにボールを運んだ。すると65・68分と花園Lがスピーディな連続攻撃を披露して連続トライをマーク、69分クーパーのGも決まり31-32とついに逆転される。後半に入ってスクラムを押される嫌な展開ながら、地力で勝るBL東京は慌てず騒がず。74分WTB濱田将暉が逆転トライを決めると、77分にはモウンガのロングパスを受けたWTB松延泰樹がインゴールに飛び込んだ。80分モウンガのカットパスに濱田が抜け出してノーサイド。ヒヤリとしながら、きっちりボーナスポイントを獲得した。苦戦を強いられたが、トッド・ブラックアダーHCは「強度の部分で我々に足りないものがあり、相手がプレッシャーをかけてきたが、選手たちはしっかりと自分たちのシステムを最後まで信じて遂行し、結果的にボーナスポイントも取ってくれたことを誇りに思う。学びもいくつかあったが、勝利できてうれしい。キープレーヤーを欠いた状態だが、ほかの選手がプレーの機会を得て、リーダーシップを発揮することは今後に向けてのいいチャンス。チーム全体のリーダーシップやレジリエンスが試されているので、まったくネガティブに捉えていない」と前を向いた。トッド・ブラックアダーHC(東芝ブレイブルーパス東京)(C)東芝ブレイブルーパス東京バイスキャプテンの原田も「ここ数年、自分たちよりも下位のチームに負けている試合も少なくなかったので、試合への持っていき方が良くなかったのかもしれない。もう一度レビューした上で、もっとハングリーにならないといけないのかもしれない」と反省を口にしつつ、「ラインアウトモールなどで相手にプレッシャーをかけていたので、立て直すことができた。モールで前進できることが僕らの立ち返るところ。FWのラインアウトなどセットピースのおかげで、ボーナスポイントまで取ることができた」と前向きなコメントを残した。原田衛(東芝ブレイブルーパス東京)(C)JRLO残り10分でさすがのプレーを見せ付けたモウンガは「時間もしっかりあると思っていたし、正しいエリアでプレーすればスコアできることはわかっていたので、特に焦りはなかった。敵陣に入って自分たちのやるべきことをやることだけだった」と余裕を感じさせた。これまでの戦績、前節のパフォーマンスを見て、埼玉WK有利と決め付けるのは早計。これまでの戦いぶりが次戦に直結しないのが、ラグビーの奥が深いところ。両軍の試合登録メンバーは以下の通り。【埼玉WK】1クレイグ・ミラー、2坂手淳史、3藤井大喜、4リアム・ミッチェル、5ルード・デヤハー、6長谷川崚太、7ラクラン・ボーシェー、8ジャック・コーネルセン、9小山大輝、10松田力也、11丹治辰碩、12ダミアン・デアレンデ、13ディラン・ライリー、14長田智希、15山沢京平、16堀江翔太、17ダニエル・ペレズ、18ヴァル アサエリ愛、19マーク・アボット、20大西樹、21内田啓介、22ヴィンス・アソ、23マリカ・コロインベテ【BL東京】1眞壁照男、2原田衛、3小鍜治悠太、4ワーナー・ディアンズ、5アニセ サムエラ、6伊藤鐘平、7徳永祥尭、8シャノン・フリゼル、9杉山優平、10リッチー・モウンガ、11森勇登、12マイケル・コリンズ、13セタ・タマニバル、14桑山淳生、15松永拓朗、16橋本大吾、17三上正貴、18タウファ・ラトゥ、19山本浩輝、20アサエリ・ラウシー、21高橋昴平、22眞野泰地、23松延泰樹果たして、全勝を守るのは埼玉WKか、BL東京か。『NTTリーグワン2023-24』第9節・埼玉WK×BL東京は3月9日(土)・熊谷スポーツ文化公園 ラグビー場にてキックオフ。チケットはチケットラグビーにて発売中。試合の模様は日本テレビ(関東)にて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24の特設ページ
2024年03月08日いよいよ『2024明治安田J1リーグ』の開幕である。2月19日『2024Jリーグ開幕PRイベント』が行われた。31回目のシーズンに向けて、Jリーグ野々村芳和チェアマンは次のようにあいさつした。「24シーズン、2月23日(金)からいよいよ始まる。昨年、開幕30周年というひとつの節目を迎え、新たな30年に向けて重要なシーズンと位置付けている。今後の10年、30年、どんなリーグにしていくか。究極の目標はJリーグが世界一のリーグになること。30年後にJリーグの選手が中心になって構成される日本代表が『W杯』で優勝するための第一歩だと思う。ピッチ上の選手たちのパフォーマンスが一番魅力的であると思う。今季どのカテゴリーも接戦になると思う。神戸が連覇するのか、他のクラブが奪還するのか。16年ぶりのJ1に戻ってきた東京ヴェルディや初めてJ1に上がってきたFC町田ゼルビアがどんな活躍を見せてくれるのか。さらに広島、金沢、長崎に続々完成する新スタジアムの歴史も始まる。たくさんの見どころがあるが、毎週毎週行われる作品を積み重ねることでJリーグも成長していくと思っている。『明治安田Jリーグ』の開幕をぜひ楽しみにしてください」続いて、『明治安田J1』開幕戦のカード毎に選手たちが意気込みを語り、「2024シーズン自己PRここに注目!!」を発表した。2月23日(金・祝)・サンフレッチェ広島×浦和レッズ・エディオンピースウイング広島満田誠(広島)「新スタジアムで開幕できるのは自分にとってもチームにとっても素晴らしい。浦和レッズという素晴らしい相手とできるので、開幕から盛り上げていきたい。(ここに注目!!)『キック精度』FK、CK、クロス、シュートの回数が多いので、そこを見てもらいたい」西川周作(浦和)「僕は2010年から4年間広島に在籍していたが、その時から『広島市内にスタジアムできないかな』と思っていた。新しいスタジアムで強い広島と対戦できることを楽しみにしている。(ここに注目!!)『GK』GKはピッチはふたりしか立てない。点を決める選手がスポットライトを浴びがちだが、GKのワンプレーを見てもらい、自分たちがGKの価値を高められる試合をしていきたい」2月23日(金・祝)・名古屋グランパス×鹿島アントラーズ・豊田スタジアム山岸祐也(名古屋)「鹿島は一つひとつのデュエルが激しいので、そこで負けないように。エンブレムも変わり、メンバーも入れ替わったので、新しいグランパスを見せたい。(ここに注目!!)『山ピース』ゴール決めたら山ピースをするので、グランパスファンの方とやりたい」柴崎岳(鹿島)「名古屋という歴史あるクラブと開幕戦やれるので、いいゲームをしたい。アウェイだが、勝ちにいきたい。(ここに注目!!)『全国の小学生以下ホームゲーム無料招待』今年キャプテンで選手会長なのでチームのPRしたい。鹿島のホームゲームでは小学生以下ホームゲームが無料。鹿行地域は昨年もやっていたが、全国のファンに広げる」2月24日(土)・ジュビロ磐田×ヴィッセル神戸・ヤマハスタジアム(磐田)松本昌也(磐田)「昨年王者のヴィッセルとの対戦だが、僕らはチャレンジャーとして臆することなく90分間戦い続けて勝ちにいきたい。(ここに注目!!)『勝負強いゴール!!』昨季昇格ゴールを決めたり、30周年記念マッチでゴールを決めたり、記念ゴールを決めることをできたので、今年も開幕戦でゴールを狙っていきたい」山川哲史(神戸)「昨年スタートダッシュが決まって、その勢いのまま優勝までいったので、開幕戦は大事だと思うので、勝って勢いを付けたい。(ここに注目!!)『背番号』今年から背番号4に変更させてもらって、ヴィッセル神戸の背番号4はトーマス・フェルマーレンや北本久仁衛選手など偉大な選手が付けてきたてので、4番にふさわしい男になっていきたい」2月24日(土)・アビスパ福岡×北海道コンサドーレ札幌・ベスト電器スタジアム紺野和也(福岡)「札幌はうまい選手が多く、コンビネーションがいいので、そこを出させず、自分たちの良さを出し、ホームでできるので勢いに乗っていきたい。(ここに注目!!)『チャンスメイク』多くのチャンスメイクをして、ゴールアシストをして、多くの勝利に貢献したい」岡村大八(札幌)「福岡は守備が堅く統率力が高いが、うちは攻撃的。守備の福岡を札幌の攻撃力を圧倒できるようにしたい。(ここに注目!!)『対人』札幌は攻撃に目がいきがちだが、後ろで体に張っている姿も注目してもらえれば」2月24日(土)・サガン鳥栖×アルビレックス新潟・駅前不動産スタジアム長沼洋一(鳥栖)「新潟は鳥栖と志向しているスタイルが同じなので、面白いゲームができるかなと思っているし、ホームできるので勝って開幕したい。(ここに注目!!)『得点力』昨季ふたけた得点取ることができて、右足、左足、ヘディングと色んなところで得点できるところを見てもらいたい」谷口海斗(新潟)「両チームとも似たようなスタイルだ思うので、どっちが上回れるか、勝利をつかみたい。(ここに注目!!)『ゴールへの迫力!!(谷口農園)』農園では主にトマト、えだまめ、ナスなど、おいしい野菜を作っている」2月24日(土)・FC町田ゼルビア×ガンバ大阪・町田GIONスタジアム谷晃生(町田)「いきなりかという気持ちもあるが、色んな気持ちを持ちながら、今着ているユニフォーム、エンブレムのために勝てれば、そしていいスタートを切れればと思っている。(ここに注目!!)『シュートストップ』監督も守備のこだわり、失点しないことのこだわりを言っている中、自分が最後シュートストップして、GKとしていい仕事をできればと思っている」宇佐美貴史(G大阪)「本当にいいチームだと思うし、J2から昇格して勢いがあるし、個人的に大好きな後輩なので、悔しがる晃生の姿を見せたい。(ここに注目!!)『技術』自分はここだと思う。年齢に関係なく伸ばせると思うので。ヤット(遠藤保仁)さんの経験を直接聞けるのは僕らだけ、ありがたい」2月24日(土)・湘南ベルマーレ×川崎フロンターレ・レモンガススタジアム平塚田中聡(湘南)「神奈川県のクラブ同士で勝手にライバル視しているが、開幕戦で勝って、いいスタートを切りたい。(今季のポイント)『狩る』自分は守備が得意なので、ボールを奪うのではなく、ボールを狩る気持ちでいくので、ボールを狩りたい」川崎Fの選手は『AFC チャンピオンズリーグ2023-24』ラウンド16試合前日のため欠席。2月24日(土)・セレッソ大阪×FC東京・ヨドコウ桜スタジアム毎熊晟矢(C大阪)「『アジアカップ』は初めて肌で感じて、アジアの大会は厳しいなと感じた。帰って来て、キャンプ終盤だったが、チームはいい仕上がりになっていた。(ここに注目!!)『守備』僕は攻撃に特徴がある選手だと思っているが、SBは守備の選手なので、守備でも存在感を発揮したい」松木玖生(FC東京)「アウェイの試合になるが、C大阪は攻撃力があるが、それに負けないよう、自分たちのサッカーを90分間見せて勝ちたい。(ここに注目!!)『推進力』自分のところでビルドアップを作ったり、チームのエンジンをかけたりしていければと思っている」2月25日(日)・柏レイソル×京都サンガF.C.・三協フロンテア柏スタジアム細谷真大(柏)「『アジア杯』は個人としてもチームとしても悔しい結果で終わってしまった大会。開幕戦から若い世代の対決もできるので、そこでも負けられない。(ここに注目!!)『ゴール』とにかくFWなので、ゴール取ってチームを勝たせたい」川﨑颯太(京都)「昨季柏も僕らも残留争いを強いられてしまったが、お互いに今季違うと思うので、勝って勢いを付けたい。(ここに注目!!)『デュエル』細谷選手のようにワンチャンスで決める選手がいるので、自分がその芽を摘めればと思っている」2月25日(日)・東京ヴェルディ×横浜F・マリノス・国立競技場谷口栄斗(東京V)「アカデミー出身でJ2のヴェルディしか見ていないので、またJ1に戻ってきてうれしい。(ここに注目!!)『対人、縦パス』CBなので、まずは対人に負けないことが大事になってくるし、違いを作る、攻撃のスイッチを入れる縦パスを入れたい」飯倉大樹(横浜FM)「1993年の開幕戦はVHSが擦り切れるほど見たが、31年ぶりに再現するということなので、2-1でマリノスが勝ちたい。(ここに注目!!)『ドリブル』西川選手も谷選手も点を取られないことにフォーカスしているが、マリノスは攻撃的なので、GKから攻撃的だとやっていきたい」取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2024年02月20日あべのハルカスの展望台「ハルカス300」では2024年2月9日(金)から25日(日)までTVアニメ『呪術廻戦』とのコラボ企画を実施いたします。『呪術廻戦』は芥見下々氏による漫画作品であり、2018年3月より「週刊少年ジャンプ(集英社)」にて連載が開始され、既刊25巻発売時点で累計発行部数9,000万部を突破した人気作品です。2020年10月から2021年3月までアニメ第1期が放送され、同年12月には第1期の前日譚にあたる物語が描かれた『劇場版 呪術廻戦0』が上映されるなど、世界的に反響を呼びました。2023年7月からは待望の第2期が放送されるなど、圧倒的な人気の高さを誇っています。今回、ハルカス300(展望台)では、『呪術廻戦』とのコラボ企画として、キャラクターがデザインされたグッズ付きチケットを販売するほか、60階「天上回廊」では本イベント限定のオリジナル描き下ろしイラストを使用した特別デザインの等身大パネルや『渋谷事変』の場面写装飾等を設置いたします。また、展望台チケットカウンターがある16階フロア(無料エリア)においても装飾を実施いたします。さらに「『呪術廻戦』~全国を廻れ!じゅじゅつ旅~」は全国4都府県の主要都市にて開催されます。大阪ではハルカス300(展望台)とHEP FIVEにて同期間に開催し、2施設の連携企画としてデジタルスタンプラリーも実施いたします。『呪術廻戦』のファンの方に限らず、ご来場いただいた皆さまにお楽しみいただける内容となっております。地上約300mで『呪術廻戦』の世界観を味わえるのはハルカス300(展望台)だけです。この機会に是非ハルカス300(展望台)へお越しください。詳細は、別紙をご覧ください。別紙: 参考: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年01月19日今大会注目、オールラウンドのストライカーだ。高校年代最高峰のリーグ戦・プレミアリーグWESTでは精巧なポストプレーや献身的な守備を見せつつ、ゴールを量産。その後、負傷で戦列を離れたものの、信じた仲間たちが選手権出場を勝ち取り、そして間に合った。静岡学園のエース、川崎F内定FW神田奏真の軌跡と胸中に迫った。(提供/エル・ゴラッソ特別編集 高校サッカー名鑑聞き手:安藤 隆人)11月末に復帰を果たした神田奏真選手写真:安藤 隆人サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■「ありがとう」しかない。覚悟は決まった――まずは2年ぶりの選手権出場と川崎F内定おめでとうございます。「ありがとうございます。どちらも周りの人たちのおかげだと思っています」――静岡県予選は負傷離脱中で1試合も出場することができませんでした。どのような心境で見ていましたか?「とにかく仲間を信じる気持ちでした。(欠場せざるを得ない)悔しさが一番でしたが、最後の選手権はどうしても出たかったので、チームメートが勝利を重ねて出場権をつかみ取ってくれることを信じ、もう祈るような気持ちで見ていました」――仲間たちがやってくれましたね「選手権出場が決まったときはもう、『ありがとう』の言葉しか出てきませんでした。同時に、ピッチの上で(最後の)高校サッカーに本気で向き合っていく覚悟も決まりました」サッカー少年の親が知っておくべき「サカイク10か条」とは■万能型FWへの挑戦――神田選手はしなやかなポストプレーと足元でボールを収めてからのターン、シュートのうまさが魅力だと思います。理想とするストライカー像はあるのでしょうか?「僕は"なんでもできるFW"、"毎試合1点は必ず取るFW"になりたいと思っています。そのために、常にボールを受けることと、ゴールを狙えるポジションを取ることを意識しています。自分では"前線でのボールキープが得意で、周りを生かしつつ、周りからも生かされるストライカー"だと思っていますが、同時にやっぱり、常に自分がチームで一番点を取りたいと思っています。ボールを持ったら積極的に勝負を仕掛けたり、チームが苦しいときに僕一人でも点が取れたりする選手になりたいです」――ハイボールもグラウンダーのボールも前線であれだけ収めてくれると周りも助かると思います「クリアボールやGKからのボールも含め、僕が前線で収められれば、周りも前向きにプレーできますし、僕自身もマイボールにしてから仕掛けられるので、意識はしています。でも、もっとボールを積極的に受けて、常にゴールを狙えるポジションを取りたい。そのために、もっと体の使い方、相手の力を活用する意識を研ぎ澄ませたいという考えです。自分よりも大きな選手を背負えるようになりたいですし、動き出しで外せる選手にもなりたいので、自分にとって必要なプレーはどんどん身につけてきたいと思っています」――卒業後は川崎Fに加入することが決まっています。オファーをもらったときの心境はいかがでしたか?「素直にうれしかったですし、フロンターレさんからいただけるとは思っていなかったので驚きました。決めるにあたってはプレッシャーもありましたが、『ここでやりたい』と強く思えたので、覚悟は固まりました。ただもちろん、決まったからよかったではなく、これから先、あのハイレベルなメンバーの中でも飛び抜けた存在にならないといけないです」――プロ入り前最後の大舞台が選手権ですね。11月26日のプレミアリーグWEST第21節・磐田戦では、8月以来となる実戦復帰を果たしました「予定より1カ月くらい早かったですね。もともと"選手権に間に合えばいい"という話だったので。ケガしていた間は『若い人は治りが早い』と言われていたので、お医者さんの言葉を信じて、復帰したときに少しでもいいプレーができるように、筋トレをやりました。体重は増えていませんが、上半身の筋肉量は増えましたよ。(プレー初日は)まだ怖さもあったのですが、この素晴らしい仲間とサッカーができるのも残りわずかなので、まずは復帰できてうれしかったです。あとは何より、僕は"優勝を目指せる状況"にしてもらった立場です。競争を勝ち抜き、仲間が作ってくれたチャンスをモノにすることが僕の、FWとしての役割なので、1 本も無駄にしないようにしたいです」サッカー少年の親が知っておくべき「サカイク10か条」とはピッチを離れている間にとった行動、しなやかなターンとポストプレーに隠された秘密、「仲間に連れてきてもらった」選手権に挑むエースの覚悟......続きは『高校サッカー名鑑』で神田 奏真(かんだ・そうま)2005年12月29日生まれ、17歳。大阪府出身。178㎝/73kg。大阪東淀川FC→静岡学園高。川崎F加入内定。U-18日本代表
2023年12月09日株式会社ユーラスエナジーホールディングス(本社:東京都港区、代表取締役社長:諏訪部 哲也、以下「当社」)は、公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(以下「Jリーグ」)及び日本自然エネルギー株式会社と、気候アクションに特化した「Jリーグ気候アクションパートナー」契約を締結しました。Jリーグは、気候変動問題の解決に真剣に取り組むために、2023年5月より新たなパートナーカテゴリーとして気候アクションに特化した「Jリーグ気候アクションパートナー」を新設し、「Jリーグ気候アクション」に共感する企業・団体と連携して持続可能な社会に向けた活動を実施しています。当社は「クリーンエネルギーの普及・拡大を通じ、地球環境保全の一翼を担う」という企業理念のもと、地域に根差して再生可能エネルギーの拡大に取り組み、地球環境保全ならびに持続可能な社会づくりに取り組んでいますが、このたび、地域社会に寄り添うJリーグが目指す活動の趣旨と社会的意義に共感し、日本自然エネルギー株式会社と共に「Jリーグ気候アクションパートナー」契約を締結することといたしました。本契約においては、当社が所有する「ユーラス田代平ウインドファーム」(所在地:秋田県鹿角市)が生み出す電気の環境付加価値を、グリーン電力証書*1の発行業者である日本自然エネルギー株式会社が証書化し、それをJリーグに提供し2023年7月~12月に開催のJリーグの公式戦約600試合*2の電力使用により排出されたCO2量をオフセットする取り組みを実施いたします。本取り組みは、日本政府が目指す脱炭素社会の実現にも貢献するものと考えており、当社は今後も、Jリーグならびに他Jリーグ気候アクションパートナー各社と連携し、2023シーズン全公式戦カーボン・オフセットをはじめとしたJリーグ・Jクラブが行う気候アクションの推進に加え、気候変動対策への興味関心の喚起・増加、人々の日々の行動変容に寄与できるよう、取り組んでまいります。※1 自然エネルギーから発電された電気のグリーン価値部分を「グリーン電力証書」という形にしたもの。証書を購入し保有することで、購入者は「自然エネルギーを使っている」と見なすことができる。※2 該当期間において、すでに再エネ・実質再エネ電力を調達しているスタジアムにおける試合を除く。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月04日日本発のプロダンスリーグ「D.LEAGUE(Dリーグ)」の4期目となる「第一生命 D.LEAGUE 23-24 SEASON」が29日、東京ガーデンシアターにて開幕。FANTASTICSの八木勇征が、元テレビ東京アナウンサーの森香澄とともに配信MCを務め、イベント後に囲み取材に応じた。今シーズンは、バトルによる緊迫感を残しつつ、よりDリーガーやチームの魅力を発信するコンテンツへと進化。「DYM MESSENGERS」が新たに参画し、全13チームで熱い戦いを繰り広げる。八木は「僕はDリーグ初めて生で見させていただいたんですけど、映像で見るのと迫力が違って絶対生で見たほうがいいなと思いました」と感想を述べ、「ダンス以前に表現者としての立ち振る舞いとか、表情とか、学ぶべきところがたくさんあって、刺激をたくさんいただく時間になりました」と語った。さらに、「生で見ていて刺激とか衝撃とか、ものすごく楽しかった」と言い、「生の臨場感を楽しんでいただけたらダンスが大好きになると思うので、ぜひ会場に足を運んで見に来ていただきたいです」と呼びかけた。なお、この日は開幕を記念して、D.LEAGUE新アンバサダー「FANTASTICS×EPEX」がテーマソングである新曲「Peppermint Yum」を初披露。同楽曲には、勢いに乗るFANTASTICSとEPEXがパフォーマンスを通じてお互いの意志とプライドをぶつけ合いながら共に成長し、世界を舞台に突き進んでいく決意を盛り込んでいる。
2023年10月29日ここからは負けたら終わりのサバイバルマッチである。プール戦であって、KO方式のトーナメントの様相を呈している。残り2試合、日本代表は『ラグビーワールドカップ(RWC)2023』ベスト8入りへ勝ち続けるのみだ。プールDはイングランド代表が3戦3勝で決勝トーナメント進出をほぼ手中に収め、実質残りはひと枠。日本代表、サモア代表、アルゼンチン代表が1勝1敗で三つ巴の戦いを繰り広げている。机上の空論では日本が次戦・サモアにもし負けたとしても、最終戦でアルゼンチンに勝てば2大会連続ベスト8の可能性を残す。しかし、2勝2敗での勝ち抜けはボーナスポイントや他チームのスコアも絡んでくる。結局は捕らぬ狸の皮算用でしかない。サクラのジャージーをまとう面々は2連勝での1次リーグ突破しか見ていないことだろう。9月26日、試合登録メンバー発表記者会見の席で、No8姫野和樹主将は次のようにキッパリ。「この試合がデスゾーンとなるのはわかっていた。厳しい戦いになるが、準備をしてきたので自信はある。リフレッシュする時間もあったので、うまくいっている。サモアのレベルは上がってきている。経験と当たり負けしない強さがあり、ゲームコントロールもうまい。しかし、我々にはこの試合に勝つゲームプランがあるので、それを信じて100%で遂行する自信がある。集中して、苦しい時にコミュニケーションを取り、ぶつかり合いで勝つためにダブルタックルをしなくてはいけない」レメキ ロマノ ラヴァ(C)JRFUイングランド戦で開始早々WTBセミシ・マシレワの負傷退場によって急遽出番が回ってきたにもかかわらず、出色のパフォーマンスを見せたレメキ ロマノ ラヴァは今回スタメンに名を連ねた。FBとして最後尾から戦況を睨むレメキはサモアをこう分析した。「前の試合(アルゼンチン19-10サモア)を見ていて、キックが良ければサモアは勝てたと思う。FWを使い過ぎていた。我々はFWのエネルギーをセーブしたいので、相手の22mエリアに入る時以外は同じことをしたくない。自分の最大の役割は、冷静さを持つこと。私はただ攻撃するタイプではないので、我慢強さを出してキックを使ってテリトリーを狙っていきたい」ジェイミー・ジョセフHCはレメキへの信頼を口にした。「レメキは長い間あのレベルでプレーしていなくて難しい試合だったにもかかわらず、いいプレーをしてくれた。次の試合でも彼はまた同じようなプレーができると確信している」また指揮官は今回リザーブにSO李承信を並べた意図を説明した。「さまざまな理由からベンチに10番のスペシャリストを置かないことにしている。しかし、この試合は承信のためのテストマッチだと考えている。彼はこれまでチームのためにとてもいいプレーをしてきたし、まだ若い。ほかの若い選手たちがそうであるように一度悪いパフォーマンスをしたからといって悪い選手というわけではない。彼には立て直す機会を得る必要がある。承信はここ数週間、試合の準備において多くの成長を示した。接戦になると思うので、結果を出すには23人全員の力が必要」李承信(C)JRFU9月17日、日本の第2戦・イングランド戦は善戦と見ることもできるし、完敗ととらえることもできる。後半15分までSO松田力也が4本のPGを成功させて12-13と1点差に食らい付いたが、自陣深くのディフェンスで相手のパスが頭に当たり、日本代表の選手たちがノックオンとセルフジャッジし一瞬足が止まった。このわずかな隙にそのままトライを奪われる不運が勝負の分かれ目となり、さらに後半勝負の終盤にイングランドに2本のトライをまとめられて12-34。昨秋コテンパンにやられたスクラムではほぼ互角に組んだものの、警戒していたハイパントから連続攻撃を許し、マイボールラインアウトをミスしてトライにつなげられるなど、イングランドのプレッシャーにさらされた。次のサモア戦でもセットピースが鍵となるだろう。フィジカルで勝るサモアはラインアウトからのモールやスクラムなど、FWがフィジカルでぐいぐい押してくる。しかもフィジカル一辺倒ではない。『RWC2019』ではオーストラリア代表として出場したSOクリスチャン・リアリーファノがゲームをコントロールする。36歳となったばかりの熟練の司令塔に、セイララ・マプスアHCも「クリスチャンはワールドクラスのプレーヤーであり、チームにとって非常に貴重な選手。私たちはクリスチャンが何をできるかをよく知っている。成果が出せない時間もあるかもしれないが、彼を支えるためにほかの14人の選手がフィールドにいるので問題はない。私はクリスチャンをあらゆる点で信頼しているし、チーム全体が彼を100%信頼している。クリスチャン自身もまたフィールドに戻り、力強いパフォーマンスを見せることを待ち望んでいると思う」と全幅の信頼を寄せる。さらにマプスアHCは2か月前のゲームとは全く別の戦いになると語った。「日本も私たちのチームも改善した。7月に対戦した時から両チームともレベルアップしているので、あの時の試合内容や結果はあまり参考にならない。全く違う試合になると思うし、両チームともかなり強くなっていると思う。私たちは日本の強みであるスピードと決して諦めない姿勢を警戒している。彼らのプレーは技術的な精度が高い。それらの強みに対抗して、私たちは基本に忠実でフィジカルを生かしたプレーを実現することを目指している。日本がかけてくるプレッシャーを確実に吸収できるようにしたい。逆に私たちが日本に同じくプレッシャーをかけるつもりだ」クリスチャン・リアリーファノ(C)WORLD RUGBY/Getty Images両チームの試合登録メンバーは以下の通り。【日本代表】1稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)512堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)743具智元(コベルコ神戸スティーラーズ)274ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)185アマト・ファカタヴァ(リコーブラックラムズ東京)56リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)827ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)178姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)309流大(東京サントリーサンゴリアス)3610松田力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)3511ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京)612中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)3713ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)1614松島幸太朗(東京サントリーサンゴリアス)5315レメキ ロマノ ラヴァ(NECグリーンロケッツ東葛)1816坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)3917クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)1518ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ)2819ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)920下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)421齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)1722李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)1023長田智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ)6※所属チームの後の数字は代表キャップ数。【サモア代表】1ジェームズ・レイ2セイララ・ラム3ポール・アロエミレ4クリス・ブイ5セオドア・マクファーランド6タレニ・セウ7フリッツ・リー8サージョーダン・タウファ9ジョナサン・タウマテイネ10クリスチャン・リアリーファノ11ベン・ラム12アライディアンジェロ・レウイラ13トゥムア・マヌ14エド・フィドウ15ダンカン・パイアアウア16サマ・マロロ17ジョーダン・レイ18マイケル・アラアラトア19スティーブン・ルアトゥア20アラマンダ・モトゥンガ21メラニ・マタバオ22ネリア・フォマイ23ダニー・トアラジェイミー・ジョセフHC(C)JRFU日本×サモアの通算対戦成績はサモアの12勝5敗。『RWC』では3大会連続で対戦することになる。『RWC2015』は26-5、『RWC2019』では38-19といずれも日本が勝利。前回の日本大会ではボーナスポイントも獲得した。本大会直前の札幌ドームでの強化試合では30分リーチの一発退場が響き、サモアが24-22の逆転勝利をマークしたのだった。果たして、勝ってプールD最終戦につなげるのは中10日というアドバンテージがある日本代表か、中5日のショートウィークを強いられるサモア代表か。『RWC2023』フランス大会・日本代表×サモア代表は9月28日(木)・トゥールーズにてキックオフ。日本はプールD第5戦・10月8日(日)・ナントにてアルゼンチン、サモアは7日(土)・リールにてイングランドと対峙。日本×サモアの模様は日本テレビ系、NHK BS1/BS 4Kにて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2023年09月28日『ジャスティス・リーグxRWBY スーパーヒーロー&ハンターズ Part 2』の4K ULTRA HD&ブルーレイが、12月6日(水) にリリースされることが決定した。本作は、世界で3億回以上視聴されているWebアニメ『RWBY』と、DCコミックス内に登場するヒーローチーム『ジャスティス・リーグ』がコラボした作品の続編。10代になったという設定だったPart 1に続き、Part 2では『RWBY』のルビーとその仲間たちが大人の姿に。『RWBY』がスーパーヒーローたちと再び力を合わせる、シリーズ第2弾となっている。ジャスティス・リーグが大人に戻り、演じる声優も一新。スーパーマン役を濱野大輝、バットマン役を三宅健太、ワンダーウーマン役を織部ゆかり、フラッシュ役をバトリ勝悟が務めるほか、フラッシュ役のオリジナル声優は『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』のポルカドットマン役のデビッド・ダスマルチャンが演じる。また、チーム『RWBY』の日本語吹替版はPart 1のメンバーが続投。ルビー・ローズ役を早見沙織、ワイス・ジェニー役を日笠陽子、ブレイク・へドランナ役を鳴村侑、ヤン・シャオラン役を小清水亜美が務める。さらに、映像特典として『ジャスティス・リーグ』の世界に舞台を移し大人になった『RWBY』のキャラクターたちの紹介や2つの異なる世界観にフィーチャーした映像に加え、「ヒーロー同士の絆」も収録。また、プレミアムアウターケース付の初回生産限定版はデジパック仕様となっており、特製A6クリアファイル2枚セットが封入される。『ジャスティス・リーグxRWBY スーパーヒーロー&ハンターズ Part 2』予告編<リリース情報>『ジャスティス・リーグxRWBY スーパーヒーロー&ハンターズ Part 2』12月6日(水) 4K ULTRA HD&ブルーレイ発売※同日デジタル配信開始●<初回生産限定版>ジャスティス・リーグ スーパーヒーロー&ハンターズ Part 2 4K UHD&ブルーレイセット(2枚組):8,800円(税込)『<初回生産限定版>ジャスティス・リーグ スーパーヒーロー&ハンターズ Part 2 4K UHD&ブルーレイセット』ジャケット【初回生産限定特典】・プレミアムアウターケース付・デジパック仕様・特製A6クリアファイル2枚セット【映像特典】・ヒーローたちの絆・RWBYがジャスティス・リーグの世界へ●ジャスティス・リーグxRWBY スーパーヒーロー&ハンターズ Part 2 ブルーレイ:6,380円(税込)『ジャスティス・リーグxRWBY スーパーヒーロー&ハンターズ Part 2 ブルーレイ』ジャケット【映像特典】初回生産限定版と同様JUSTICE LEAGUE and all related characters and elements are (C) & ™ DC. RWBY and all related characters and elements are ™ & (C) Rooster Teeth Animation. (C) 2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
2023年09月20日人気のマンガを原作とした大人気のテレビアニメ「呪術廻戦」。そんなで呪術廻戦のコラボカフェ「呪術廻戦カフェ2023 懐玉・玉折」が、2023年8月10日から東京・大阪・愛知で順次開催♪クールでおしゃれな空間の中、名シーンやキャラクターをイメージしたメニューが登場し、注目を集めています。今回は呪術廻戦カフェで楽しめるキャラモチーフメニューをチェックしていきましょう。■おしゃれな空間で味わうコラボメニュー!呪術廻戦カフェ2023 懐玉・玉折「呪術廻戦カフェ2023 懐玉・玉折」はBOX cafe&spaceの4店舗で順次開催される予定となっています。店内はクールでおしゃれな空間で、いるだけで気分も高まります。呪術廻戦のコラボカフェということで、混雑すること間違いなし!事前に予約して訪れるのがベストでしょう。開催場所と開催期間【東京】BOX cafe&space 原宿アルタ: 2023年8月10日~10月8日【東京】BOX cafe&space ルミネエスト新宿 : 2023年8月10日~10月1日【大阪】BOX cafe&space HEP FIVE : 2023年9月15日~10月22日【愛知】BOX cafe&space 名古屋ラシック1号: 2023年8月10日~10月8日ここからは、気になるメニューを紹介!「呪術廻戦カフェ2023 懐玉・玉折」で味わえるコラボメニューの一部をピックアップします。■虚式「茈」!【五条悟】唯我独尊フルーツサンド「【五条悟】唯我独尊フルーツサンド」は、虚式「茈」をはなったシーンをイメージしているそう!カシスシャーベットとソルトアイスは、赫と蒼を表現。五条悟が発した「天上天下唯我独尊」も添えられています。メニュー名:【五条悟】唯我独尊フルーツサンド価格:1,650円(税込)■揺れ動く気持ちを表す2色のカレー【夏油傑】呪霊玉カレー「【夏油傑】呪霊玉カレー」は、夏油が呪霊を取り込むシーンの呪霊玉をイメージ。白のココナッツカレーと黒カレーで、揺れ動く気持ちが表されています。呪詛玉の中に入っているチーズといっしょに、2つのカレーを味わいましょう。メニュー名:【夏油傑】呪霊玉カレー価格:1,650円(税込)■メスがささってる!【家入硝子】エビアボカドベーグルサンド「【家入硝子】エビアボカドベーグルサンド」は、エビとアボカドのベーグルサンドに、硝子をイメージしたメスがささっています。添えられているのは、暑い時期にぴったりのヴィシソワーズスープ。ボリュームたっぷりで満足度も高そうです。メニュー名:【家入硝子】エビアボカドベーグルサンド価格:1,760円(税込)■白黒のクリームで見た目もばっちり!【伏黒甚爾】ティラミスパフェ伏黒甚爾が武器を出し入れする呪霊をイメージした「【伏黒甚爾】ティラミスパフェ」。白黒2色のクリームでイメージした、なんともおしゃれなスイーツに仕上がっています。中にはベリーやビスケットが入っており、最後までおいしく味わえます。メニュー名:【伏黒甚爾】ティラミスパフェ価格:1,650円(税込)■カフェ空間とメニューで呪術廻戦の世界観を堪能!今回紹介したコラボカフェには描き下ろしイラストやカフェ限定オリジナルグッズなどといった特典もあり、呪術廻戦好きにはたまりません!おしゃれな空間と楽しいキャラクターモチーフのメニューで、呪術廻戦の世界観を楽しんでください。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいて掲載しております。※本記事ではvospominanie___様、ryujuro_mama様の投稿をご紹介しております。
2023年08月21日NEXUS Presents 第76回 全日本フェンシング選手権大会<準決勝戦・決勝戦>が、9月18日(月・祝)に静岡県沼津市総合体育館で開催される。本大会は、フェンシング各種目の日本一を決めるもの。パリ2024オリンピックを来年に控えたフェンシング日本代表から、先日行われた世界選手権の個人戦で金メダルを獲得した江村美咲選手(女子サーブル)、銅メダルを獲得した松山恭助選手(男子フルーレ)、並びに団体戦で金メダルを獲得した男子フルーレ団体日本代表選手、銅メダルを獲得した女子フルーレ団体日本代表選手が出場予定だ。現在の日本代表は史上最強とも呼ばれており、その選手達が一同に出場し選手達の妙技を間近で見られる機会となっている。また、本大会は静岡県沼津市の市制100周年を記念し静岡県沼津市総合体育館で開催。さらに静岡県沼津市が舞台となった人気アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』とコラボレーションし大会を盛り上げる。NEXUS Presents 第76回全日本フェンシング選手権大会9月15日(金)予選:女子フルーレ・女子エぺ9月16日(土)予選:男子フルーレ・女子サーブル9月17日(日)予選:男子エペ・男子サーブル9月18日(月・祝)決勝大会:男女フルーレ・エペ・サーブル準決勝~決勝■チケット情報静岡県沼津市総合体育館(静岡県沼津市御幸町15-1)
2023年08月18日東京都稲城市の遊園地「よみうりランド」は、TVアニメ『呪術廻戦』とのコラボレーションイベント「TVアニメ『呪術廻戦』×よみうりランド」を開催する。期間は2023年9月22日(金)から11月30日(木)まで。TVアニメ『呪術廻戦』コラボイベント『呪術廻戦』は、2018年より「週刊少年ジャンプ」にて連載中の、芥見下々による漫画を原作としたTVアニメ。人間の負の感情から生まれる呪いと、それを呪術で祓う呪術師との闘いを描いた人気作だ。2020年10月よりアニメ化を果たし、2023年現在はTVシリーズ第2期を放映しており、国内のみならず世界中で反響を呼んでいる。アトラクション、フード、グッズなど『呪術廻戦』一色にそんな『呪術廻戦』と「よみうりランド」のコラボレーションイベントでは、特別なアトラクションや、コラボレーションフードのキッチンカー、フォトスポットなどが登場。『呪術廻戦』一色となった園内を楽しめる。虎杖、伏黒、釘崎とめぐる「お化け屋敷ひゅ~どろ」中でも注目は、『呪術廻戦』のキャラクターと一緒にお化け屋敷に入っているかのような体験ができる「お化け屋敷ひゅ~どろ 呪術廻戦編」。虎杖、伏黒、釘崎といった呪術高専メンバー3人と一緒に、お化け屋敷を楽しみながら出口を目指していくことができる。コースターやファミリーライドで描き下ろしラッピング&オリジナルボイスまた、屋内型コースターの「スピンランウェイ」、大空を飛んでいるような気分を味わえる「ミルキーウェイ」、アップダウンしながら水平回転するファミリーライド「ファイト イッパーツ!」、2人乗り専用の「ゴーカート ファミリーコース」は、期間中は『呪術廻戦』描き下ろしイラストのラッピングに。加えて、オリジナルボイスも楽しめる。コラボフード&グッズもコラボレーションフードやグッズも充実のラインナップだ。虎杖の「黒閃」ラーメンや伏黒の玉犬ポテト、釘崎のクレープと、メインキャラクターをモチーフにしたフードが園内にて販売される。“つぶつぶアイス”でおなじみのディッピンドッツアイスにデコレーションを施した、五条の虚式「茈」アイスも目を引く1品だ。オーロラスペースで販売される、描き下ろしイラストを使用したオリジナルグッズには、SNS風のクリアカードやデフォルメされたミニキャラを配したカンバッジ、全面に絵柄を配したマイクロファイバーなどがラインナップ。尚、2,000円グッズを購入するごとに、ホログラムカード1枚がランダムでついてくる、嬉しい特典つきとなっている。【詳細】「TVアニメ『呪術廻戦』×よみうりランド」開催期間:2023年9月22日(金)~11月30日(木)開催場所:よみうりランド住所:東京都稲城市矢野口4015-1■前売限定 オリジナルシリコンバンド付きワンデーパス販売期間:9月8日(金)~11月30日(木)料金:おとな(18歳~64歳) 6,000円/中高生・シニア(65歳~) 4,800円/小学生4,200円/未就学児(3歳~)2,600円■コラボレーションフード・虎杖の「黒閃」ラーメン 1,500円販売場所:西海製麺所・伏黒の玉犬ポテト 900円販売場所:ロブソンフライズ・釘崎のクレープ 950円販売場所:マリオンクレープ・五条の虚式「茈」アイス 650円 販売場所:ディッピンドッツアイス※コラボフード1品購入ごとにオリジナルランチョンマット(全7種)をプレゼント。絵柄の選択不可。ランチョンマット配布は10月27日(金)まで。10月28日(土)以降は別の特典に変更。詳細は後日公式イベントページにて公開。■コラボレーショングッズ販売場所:オーロラスペース※9月22日(金)~24日(日)は、混雑緩和のため事前抽選による入場制限を実施。詳細はイベント特設サイトで告知。・SNS風クリアカード(ブラインド) 遊園地ver. 各440円 ※絵柄選択不可。・カンバッジ(ブラインド) 遊園地ミニキャラver. 各550円 ※絵柄選択不可。・ マイクロファイバー 遊園地ver. 各770円※グッズ2,000円購入ごとにホログラムカード1枚(全12種)をプレゼント。【問い合わせ先】遊園地よみうりランド総合窓口TEL:044-966-1111(10:00~17:00)
2023年07月28日ジュニア年代における国内最大規模のサッカー年間リーグ「プレミアリーグU-11」を⾏っているプレミアリーグU-11実⾏委員会(委員長・幸野健⼀)は、女川町、女川町教育委員会との共催で、2023年7月25日(火)から3日間、全国33都府県の代表が⼀同に集う「アイリスオーヤマ第8回プレミアリーグU-11チャンピオンシップ2023」を開催します。 東北初のサッカー全国大会として宮城県女川町での開催へ移行し、2年目となるこの大会。7月27日(木)12時半からの決勝はWACK女川スタジアムで実施され、大会会アンバサダーを務める元サッカー日本代表・佐藤勇人氏と佐藤寿人氏が試合を観戦、閉会式に出席予定です。また閉会式では女川潮騒太鼓轟会による太鼓演奏も行われます。今年も震災の教訓を後世に語り継ぐ取り組みとして、全参加チームに震災学習プログラムを実施し、選手たちの内面的な心の成長にも繋げています。冠協賛のアイリスオーヤマ株式会社をはじめとして多くの協賛企業が連なる本大会は、今年も延べ3,000人以上の来場が見込まれています。お子さんの夏休みの思い出に、お近くの方はぜひ会場に足を運んでみてください。参加チーム一覧はこちら>>■大会概要 大会名:アイリスオーヤマ第8回プレミアリーグU-11チャンピオンシップ2023主催:アイリスオーヤマ第8回プレミアリーグU-11チャンピオンシップ2023実⾏委員会共催:宮城県女川町/女川町教育委員会主管:プレミアリーグ宮城U-11後援:宮城県/宮城県教育委員会/(⼀社)宮城県サッカー協会/石巻サッカー協会/NPO 法人女川町スポーツ協会/女川町観光協会特別協賛:アイリスオーヤマ株式会社協賛:名鉄観光サービス株式会社期日7月25日(火)、26日(水)1次ラウンドおよび2次ラウンド7⽉27日(木)決勝ラウンド・閉会式会場女川町総合運動公園第⼀多目的運動場および第⼆多目的運動場女川小学校・女川中学校セイホクパーク⽯巻フットボールフィールド第1WACK 女川スタジアム 会場へのアクセスはこちら<<本件に関するお問い合わせ>>アイリスオーヤマ第8回プレミアリーグU-11チャンピオンシップ2023実⾏委員会 事務局 佐々木和之電話:090-4590-5713Email:sasaki@pl11.jp 公式ホームページ ※下記の画面が表示されて詳細に行けない方は、画像右上の×印(赤枠部分)を押してください。
2023年07月25日展覧会「アニメーション 呪術廻戦展 『劇場版 呪術廻戦 0』編」が、松坂屋名古屋店本館7階 大催事場にて、2023年7月19日(水)から8月7日(月)まで開催される。アニメ 『劇場版 呪術廻戦 0』を中心に物語の世界観を“追体験”「アニメーション 呪術廻戦展 『劇場版 呪術廻戦 0』編」は、少年ジャンプで連載されている芥見下々の漫画『呪術廻戦』のアニメ『劇場版 呪術廻戦 0』を中心に、アニメ第1期、アニメ第2期の内容も含め『呪術廻戦』の世界観を“追体験できる”展覧会。会場には、作中のシーンをイメージした装飾や原画、絵コンテ等多数の資料を展示し、『呪術廻戦』の物語を様々な角度から紹介する。尚、本展は先に大阪・阪急うめだ本店でも開催された巡回展だ。アニメ原画や絵コンテ、衣装などを展示『劇場版 呪術廻戦 0』 にフォーカスしたスぺースでは、アニメ原画や絵コンテ、設定資料の展示に加え、夏油傑の衣装や劇中に登場した呪具が集結。さらに、『劇場版 呪術廻戦 0』 の百鬼夜行、乙骨と夏油の激しい戦いを大型スクリーンで表現した“没入空間”や、「特級過呪怨霊 祈本里香 2度目の完全顕現」シーンのフォトスポットも登場する。「懐玉・ 玉折」エピソードやアニメ1期などテレビシリーズも紹介また、テレビアニメ化が発表されたエピソード「懐玉・玉折」にちなんで五条・夏油の高専の制服を展示するコーナーや、テレビアニメ1期の「呪胎戴天」「幼魚と逆罰」編、「京都姉妹校交流会」「起首雷同」編を彷彿させる空間で原画や絵コンテ等を目にすることのできるスペースも展開。アニメのテレビシリーズから劇場版まで、『呪術廻戦』の魅力を一気に振り返ることのできるコンテンツが目白押しとなっている。描きおろしイラストや原画のオリジナルグッズ販売加えて、会場では展覧会限定の描きおろしイラストや原画をデザインに取り入れたオリジナルグッズを販売。充実の展示とあわせて要チェックだ。【詳細】アニメーション 呪術廻戦展 「劇場版 呪術廻戦 0」編会期:2023年7月19日(水)~8月7日(月) 10:00~19:00※最終入場は閉場60分前まで。最終日は18:00閉場。会場:松坂屋名古屋店 本館7階 大催事場 ※会期中無休住所:愛知県名古屋市中区栄3-16-1入場料:一般・大学生 2,000円(1,800円)、高校生 900円(800円)、中学生 700円(600円)、小学生 500円(400円)※( )内は前売料金および当日会場で大丸・松坂屋のクレジットカード、大丸・松坂屋アプリ会員のサファイアランク、大丸松坂屋友の会カード、ブライダルサークル会員証の持参者が購入できる優待料金。※一部日程は、日時指定制。日時指定対象日程:7月19日(水)、22日(土)、 23日(日)、29日(土)、30日(日)、8月5日(土)、6日(日) 計7日間
2023年07月16日孫が誕生すると、そのかわいい姿を写真や動画に収めたいと思う祖父母は多いことでしょう。アメリカのインディアナ州に住む女性も、孫のボビーくんが誕生後、いつも彼を撮影しているそうです。孫を抱っこしたい祖母の作戦とは?ボビーくんの祖母は気付くといつも撮影係で、祖父がボビーくんを抱っこしていることが多いのだとか。そこで彼女は「夫からボビーを取り上げる動画を撮ったら、きっとかわいいわ」と思い、カメラを回し始めます。彼女と夫はいつも、孫の取り合いをしているのだそう。この日もボビーくんをヒザの上に乗せている夫に向かって、彼女が「私の番よ。あなたはずっと抱っこしているじゃないの」といいました。それでもボビーくんを渡そうとしない夫に、彼女は「わかった。いいわ」といってあっさり引き下がります。しかし、彼女はあきらめたわけではありません。ある秘策があったのです。その秘策とは…。こちらをご覧ください。まもなく戻ってきた祖母が手にしているのは…哺乳瓶!ボビーくんの視線は、おいしそうなミルクが入った哺乳瓶にあっさりとロックオンされてしまいました。「それちょうだい!」というように哺乳瓶に手を伸ばそうとするボビーくんを、祖父はしぶしぶ手放すことに。ボビーくんは普段から哺乳瓶が大好きで、それが何かをちゃんと理解しているのだそうです。赤ちゃんも食欲には勝てないということですね。祖母の『哺乳瓶作戦』は大成功しましたが、今日もきっと祖父母の家では愛しの孫の争奪戦が繰り広げられていることでしょう![文・構成/grape編集部]
2023年07月07日国内男子プロバスケットボールリーグ「Bリーグ」は、リーグの年間王者を決めるチャンピオンシップ(CS)がスタート。B1リーグ3地区の1位、2位のクラブと、それらを除く18クラブのうち上位2クラブの8クラブによるトーナメント方式で開催される。3月の天皇杯で優勝し、シーズン中には24連勝というリーグ記録を打ち立てている千葉ジェッツは、優勝候補の筆頭。今季の躍進著しい7年目の原修太選手に、CSに向けての抱負を聞いた。年間チャンピオンを目指す激戦トーナメントが開幕。「今、チームは怪我人が多い状態ですが、全員で補い合い、積極性を持ってプレーできていることがジェッツの好調につながっています」原選手も今季はプレータイムが増し、天皇杯ではベスト5に選ばれるなど攻守に活躍が目立つ。自身のどこが進化したのだろうか。「もともとプロに入るまでは点取り屋タイプでしたが、この6年間、ディフェンスだったり、自分の課題をクリアしながら経験を積み重ねてきた中で、今年はもっと自由にオフェンスをやるよう(J・パトリック)ヘッドコーチに言われて。それで解放されたというか。点を取ってやる、という気持ちを常に持っている。そこが一番の違いかな」原選手の強みは自分でも日本人ではあまりいないタイプ、という体格。「普段は97kg、焼き肉を食べすぎると100kg(笑)」と話す屈強な体を活かしたディフェンスには定評が。「インサイドの外国籍選手相手にも守れますし、ただ重いだけじゃなくてフットワークも練習しているので、どこでもつけるというか。もともとドライブ(ドリブルで相手を抜くこと)が得意なのですが、今は日本代表に呼ばれたいという思いもあって、ディフェンスや試合中の状況判断をめちゃくちゃ意識してプレーしています」CSに向けても気の緩みはない。「昨年は地区優勝しながら初戦敗退という悔しい思いをしました。一番大事だと思うのは、悪い時間帯にどれだけリバウンドとか、泥くさいところを頑張るか、ということ。(チームの中心の)富樫(勇樹選手)だけでなく、僕もチームを引っ張っていけたらと。天皇杯、地区優勝に続く三冠を狙えるのは僕たちだけ。史上初の三冠を目指し頑張りたいです」この春から、観客の声出しも解禁された。歓声に興奮して珍しく試合中に客を煽ってしまった、と笑う。「観たことがない人も絶対楽しませる自信があるので、ぜひ会場へ応援に来てみてください!」日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2022‐23クォーターファイナルが5/11~15、セミファイナルは5/19~23に行われ、ファイナルは5/27~30に横浜アリーナで開催(いずれも2戦先勝)。バスケットLIVEでの配信のほか、ファイナル第1戦はNHK BS1、日本テレビ系、第2戦はNHK総合ほかで放送予定。©CHIBAJETS FUNABASHI/PHOTO:Keisuke Aoyagiはら・しゅうた1993年12月17日生まれ、千葉県出身。187cm。ポジションはSG/SF。2015年に千葉ジェッツに入団。自身の療養経験を踏まえた長期療養児を支援する社会貢献活動も話題に。※『anan』2023年5月17日号より。写真・yoko(by anan編集部)
2023年05月12日NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23 プレーオフトーナメント決勝がいよいよ開催されるが、特別な観戦体験ができる公式ホスピタリティチケットが登場する。ホスピタリティチケットは、試合を最高の環境で楽しみ、試合当日を“特別な1日”にするために用意されたもの。チケットは3種類あり、ゴールド、シルバー、ブロンズ、それぞれに趣向を凝らしたプログラムになっている。ブロンズホスピタリティチケットは、カジュアルな雰囲気のラウンジで軽食を楽しめ、観戦しやすいシートで試合を堪能できるチケット。シルバーホスピタリティチケットは、ビジネスシーンにも相応しい特別感を味わえる専用VIPラウンジで、エンターテインメントやお食事を楽しめるチケットで、試合のほか、ミニトークショーも楽しめる。そして、限定20名のゴールドホスピタリティチケットは、ゴールドラウンジ選手訪問など特別なプログラムが準備されている。ホスピタリティプログラムは、欧米ではよく知られるスタイルで、観戦だけでなく、個室やラウンジでの飲食やエンターテイメントを組み合わせて、単に豪華・高額なだけではない“特別な体験”ができるものだ。日本でも少しずつ、この試みが広がっており、家族との特別な1日や、ビジネスでの活用など幅広い層の利用が期待されている。NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23 プレーオフトーナメント(C)JRLO準決勝5/13(土)14:35 埼玉ワイルドナイツ(D1:1位) vs. 横浜キヤノンイーグルス(D1:4位) @秩父宮5/14(日)12:05 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(D1:2位) vs. 東京サンゴリアス(D1:3位) @秩父宮3位決定戦5/19(金)19:00 @秩父宮決勝5/20(土)14:35 @国立(1)ゴールドホスピタリティチケット・ラウンジ:ゴールド専用VIPラウンジ(試合終了後も利用可)・座席:2Fメイン側 206ブロック前方席・食事:Main dishを含む5~6品のコースメニュー・飲み物:シャンパン、白ワイン2種、赤ワイン2種、ビール、ハイボール、スピリッツ、ソフトドリンク、他・その他:オリジナルPASS、ホスピタリティ限定エンタテインメント(ゴールドラウンジ選手訪問/ミニトークショー/試合終了後のピッチ見学)※ゴールドホスピタリティのお求めについてはpdhx.rlo@pia.co.jpまでお問い合せください(2)シルバーホスピタリティチケット・ラウンジ:シルバー専用VIPラウンジ(試合終了後も利用可)・座席:2階メイン側 204(前方)・205・206(後方)・207・208(前方)ブロック・食事:Finger Foodとビュッフェメニュー・飲み物:シャンパン、白ワイン、赤ワイン、ビール、 ハイボール、 スピリッツ、ソフトドリンク、他・その他:オリジナルPASS、ホスピタリティ限定エンタテインメント(ミニトークショー)(3)ブロンズホスピタリティチケット・ラウンジ:ブロンズ専用VIPラウンジ(ハーフタイム終了まで利用可)・座席:2階メイン側 203・204(後方)・208(後方)・209ブロック・食事:Finger Foodとスナック・飲み物:白ワイン、赤ワイン、ビール、ソフトドリンク、他・その他:オリジナルPASS※ホスピタリティチケットでご入場いただけるラウンジにはドレスコードがございます。以下の服装はご遠慮ください。ショートパンツ/靴の先のあいたサンダル/ビーチサンダル/穴のあいた・破れたデザインジーンズ/露出の高い服■チケット情報
2023年05月03日いよいよ最終節だ。『NTTジャパンラグビー リーグワン 2022-23』レギュラーシーズンは今週末第16節を戦い、5月13日(土)より『NTTリーグワン2022-23』プレーオフトーナメントに突入する。ディビジョン1では開幕戦と同一カードがラインナップ。4か月の時間を経て、再び相まみえる。第16節の中で注目を集めるのが、4月22日(土)・江戸川区陸上競技場改めスピアーズえどりくフィールドでキックオフを迎える一戦である。2位クボタスピアーズ船橋・東京ベイ×3位東京サンゴリアス。他会場の結果次第だが、S東京ベイは逆転1位の可能性を残し、また両軍は3週間後に再び顔を合わせる可能性も十分ある。負けられない理由はお互いにある。えどりく16連勝中のS東京ベイは不敗神話を伸ばしたいし、開幕戦で黒星を喫した東京SGはここで借りを返しておきたいところ。何より勝利で締め括り、プレーオフに臨みたいはずだ。根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)(C)JRLO12月18日・味の素スタジアムでの『NTTリーグワン2022-23』開幕戦はS東京ベイの必然の勝利となった。S東京ベイは出足の鋭いFW陣がブレイクダウンで優位に立ち東京SGの反則を誘うと、PGを選択。5分のショットを外すも7・11分とオーストラリア代表75キャップの名手バーナード・フォーリーが3点を加点していく。21分には敵陣深くでのパスワークから最後はFBゲラード・ファンデンヒーファーがカットパスをWTB根塚洸雅へつなぐと、昨季新人王のトライゲッターはWTBテビタ・リーのタックルを受けながらもインゴールにボールを叩き付けた。その後東京SGはSO田村煕が2本、S東京ベイは1本PGを決めて14-6で前半を終えた。尾崎晟也(東京サンゴリアス)(C)JRLO後半はギアが一段上がった。43分NO8ファウルア・マキシが守備網を突破し、左へ展開。すると左WTBのルーキー木田晴斗がトライをマーク。すると5分後東京SGはFB松島幸太朗のラインブレイクからNO8テビタ・タタフが抜け出して独走トライ。59分にS東京ベイがPGで追加点を挙げると、64分にファンデンヒーファーがハイパントから猛チャージでボールを確保。ボールを受けたフォーリーが左サイドの大きく空いたスペースへキックパス一閃。ボールをキャッチした木田がインゴールにボールを置いて勝負あり。76分にWTB尾崎晟也が意地のトライを返すも31-18でノーサイドを迎えた。マルコム・マークス(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)(C)スエイシナオヨシ18季ぶりに東京SGから勝利を奪ったS東京ベイは感情を爆発させると思いきや、淡々と勝利を振り返っていた。日本代表56キャップのCTB立川理道主将が「開幕戦の相手がサンゴリアスだから特別な用意をしたのではなく、この22週間で積み重ねたことを出そうと言い続けてこの試合に臨んだ。僕自身、入団してからサントリーに勝利したのは初めて。そういう意味ではうれしいが、この後15週あるし、最終節でも戦うので、浮かれずにこの後しっかり戦っていきたい」と言えば、南アフリカ代表59キャップのHOマルコム・マークスも「とてもタフな試合だった。サントリーとの試合はいつもタフになる。いいところもたくさんあったが、改善しないといけない点もあった。試合を振り返って、どこに改善が必要か、そういう細かい部分にもしっかりと取り組んでいきたい」と冷静に足元を見た。齋藤直人(東京サンゴリアス)(C)JRLO一方の東京SGにも落ち込んだ様子はない。初陣を勝利で飾れなかった田中澄憲監督が「クボタの非常にいいプレッシャーを受け、自分たちのラグビーができなかった。完敗と言っていいと思う。ただゲームは続く。これからどう戦うか。全員が『同じ絵を見ているか』という点に課題もある。アタックのシステム、キックカウンターの部分で今日は曖昧なところがあった。確認してきたが、全員にしっかり落とし込めていたかは課題」と敗因を語れば、齋藤直人共同主将も「望んだ結果ではないが、シーズンはまだ始まったばかり。しっかりと次の試合に意識を向け、この敗戦から学んで来週の試合を迎えたい。全員が同じ絵を見てプレーできていたのかを突き詰めたい。自分たちからアタックしたいが、ブレイクダウンの攻防でいいボールが出なければアタックが始まらないという認識をチーム全体で改めて共有したい」も同意した。あれから4か月、S東京ベイはリーグ最多得点の597得点を叩き出し、13勝1分1敗・勝点61の2位につけ、東京SGは苦しみながらも12勝3敗・勝点55の3位に位置している。3週間後にスタートする『NTTリーグワン2022-23』プレーオフトーナメントを前に両軍の差はさらに開いたのか、縮まったのか。S東京ベイは4月20日にメディア対応を実施。指揮官と今季限りで退団が決まっているCTBライアン・クロッティが最終節に向けて抱負を語った。フラン・ルディケHC(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)(C) クボタスピアーズ船橋・東京ベイフラン・ルディケHC「NEC(グリーンロケッツ東葛)戦の学びをサントリー戦でどうチャンスにつなげられるか楽しみにしている。最後のリーグ戦、今後ノックアウトステージをどう戦うかにつながる試合なので、自分も非常にエキサイティングな気持ち。セレクションも一貫性を持って選んだ。唯一の変化はクロッティがケガから帰って来たこと。プレーオフに向けて、彼が色々ポジティブな意味でチームを変えてくれることを楽しみにしている」クロッティ「エキサイティングな気持ち。いいパフォーマンスができるようにいい準備をしてきた。プレーオフに勢いが付けられるようなゲームをしたいと思っているが、まずは次の試合。私自身ゲームに戻って来られてうれしく思うし、最後にえどりくに帰って来られてうれしい。オレンジアーミーの前でプレーできることを選手全員が待ち切れなく思っている」ルディケHCは2位という結果は選手たちのパフォーマンスを反映した結果だと言う。「シーズンが始まってからだけではなく、プレシーズンを通してどうすれば、素晴らしいパフォーマンスを発揮できるかプランを持って進めてきた。ターニングポイントとなった試合は(第6節)リコー(ブラックラムズ東京)戦。最後のPGが外れて勝てたことが大きい。あと選手たちはコンスタントにいいパフォーマンスを見せてくれた。プレーオフに出場できるのは妥当な結果だと思う」開幕戦の再戦となることを問われると、ルディケHCはこう答えた。「両チームともかなりレベルが上がっていると思う。サントリーも我々も素晴らしいラグビーをしていると思うので、今週末いいチーム同士の対決になる。楽しみにしている」3週間後に同じカードになる可能性を質問されると。「まずは1レースごと集中していきたい。準決勝のことはまだまだ先。いろんなことが起こり得る。目の前の試合でどうするか、目の前のプレーをどうするか。相手チームがどうこうではなく、自分たちがベーシックなことをどれだけやれるかにかかっている。どんなメンタルでどんな準備をしてどけだけいい戦いを見せられるかを楽しみにしている」ルディケHCはクロッティの働きに評価していた。「クロッティはスペシャルな選手でスペシャルな人間。彼はチームのディフェンスシステムを変えてくれたし、チーム文化の醸成やアタックのシェイプもサポートしてくれた。何かひとつを挙げるのは難しいほど、チームのためにオールラウンドに貢献してくれた。彼はいつでも選手たちの相談に乗ってくれるし、経験値が高いので答えも持っている。非常にオープンな性格なのでオフフィールドでも日本人選手たちとも仲がいい。(クロッティが来てチームが変わった点は)一番大きいことでは状況判断。本人もそうだし、ほかの選手に判断させるところが一番変わった」S東京ベイでの残り時間が少なくなったクロッティは特別な感情を抱いていた。「スペシャルな感情がある。チームを去る者にとって残りの時間をどれだけエンジョイできるか。クボタはスペシャルなチーム、素晴らしい仲間がいる。個人としては元気を出して、残り時間をエンジョイしたい」ニュージーランド代表48キャップを誇るクロッティはS東京ベイの成長に関われたことは誇りに思っていた。「ラッキーなタイミングでチームの一員になれたと思う。2019年に加入した時にはスピアーズにはすでに土台があった、フランや以前いた外国人選手たちがチームの土台を作り、バーナードや田邉(淳アシスタント)コーチとともに国際レベルのアタックのエッセンス、ディフェンスのエッセンスを加えていった。このチームにはいいチーム文化があり友情があり、いいつながりがある。ラグビー面とチーム文化の両方で成長があったと思う。小さいことをひとつひとつ変えてきた。チーム全体でリーダーシップであったり、どう学びたいか共有できた。お互いがアイデアを出し合って、みんなで学ぶ意欲を持ち、ハードワークでより良くなる意識を持ち続けてチームの成長につなげることができたと思う。強いチームに関わり、ギフトをもらっているし、自分の経験をチームに還元していることも誇りに思う」18トライの尾崎晟と15トライの木田のトライ王争いについて、クロッティは理想とする展開を口にした。「WTBのトライが多いのはFWや他の選手がいい仕事をしている証明。サントリーもいいチームだが、自分たちもいいチーム。理想は木田がハットトリックをマークして、尾崎がノートライでふたりがトライ王になること。木田がハットトリックをすれば、我々もいい仕事をしていることになる」ライアン・クロッティ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)(C) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ両チームの試合登録メンバーは以下の通り。【S東京ベイ】1海士広大、2マルコム・マークス、3北川賢吾、4ヘル ウヴェ、5デーヴィッド・ブルブリング、6トゥパ フィナウ、7末永健雄、8ファウルア・マキシ、9藤原忍、10バーナード・フォーリー、11木田晴斗、12立川理道、13ライアン・クロッティ、14根塚洸雅、15ゲラード・ファンデンヒーファー、16杉本博昭、17紙森陽太、18オペティ・ヘル、19ルアン・ボタ、20青木祐樹、21谷口和洋、22テアウパ シオネ、23ハラトア・ヴァイレア【東京SG】1森川由起乙、2堀越康介、3垣永真之介、4ツイ ヘンドリック、5ハリー・ホッキングス、6トム・サンダース、7山本凱、8テビタ・タタフ、9齋藤直人、10田村煕、11尾崎泰雅、12中村亮土、13中野将伍、14尾崎晟也、15松島幸太朗、16中村駿太、17石原慎太郎、18祝原涼介、19トム・サベッジ、20箸本龍雅、21大越元気、22イザヤ・プニヴァイ、23河瀬諒介果たして、S東京ベイが17連勝で「えどりく不敗神話」を継続するのか、東京SGが開幕戦の借りを最終節で返すのか。『NTTリーグワン2022-23』第16節・S東京ベイ×東京SGは4月22日(土)・スピアーズえどりくフィールドにてキックオフ。チケットは残り車いすエリアのみ。試合の模様はBS日テレにて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)リーグワン特設ページジャパンラグビー リーグワン 観戦ガイド 2022-23ジャパンラグビー リーグワン 観戦ガイド 2022-23ウェブ版
2023年04月21日ダンスブームが続くなか、2021年に誕生し、3シーズン目となる世界初のプロダンスリーグ「D.LEAGUE 22‐23」も終盤を迎えて大きな盛り上がりを見せている。12のチームが約半年間にわたり、1対1のバトル方式で総当たりするリーグ戦「レギュラーシーズン」が行われていたが、その上位6チームによる「チャンピオンシップ(CS)」がいよいよ4月23日に開催される。個性豊かな12チームの中から、プロダンスリーグ日本一が決まる!「全員が筋骨隆々だったり、ドレッドヘアで統一したりするチームもあれば、かわいいビジュアルでバキバキのダンスを踊るチームもある。カラーの全く異なるチームが毎回アツいバトルを繰り広げています」そう語るのは、今季のレギュラーシーズンで初優勝し、念願のCS初進出を決めた「CyberAgent Legit(レジット)」のリーダーであり、作品のディレクションも手掛けるTAKUMIさん。「僕たちのチームは、9人のメンバーそれぞれに個性があり、今までのシーズンを糧にして勝ちパターンを増やせたのが結果につながりました。エンタメ色の強いものからシリアスな雰囲気のもの、ダンスを前面に出したおしゃれ系まで、どんな世界観の作品でも勝てるのが強みです」常人離れしたダンステクニックや美しい群舞など、2分ほどの演技はどのチームも圧巻で、息をのむばかり。驚くのはラウンドごとにダンス、衣装、音楽をわずか2週間で仕上げていること。それだけにジャッジの場面では感極まる選手も。そんな厳しい勝負を経て迎えるCSは1日限りのトーナメント戦だ。「各チームは最低でも2作品を用意します。僕たちは初めての経験なので全くの未知数ですが、ファンの方やチームを支える会社など、一緒に戦ってくれている方々のために恩返しの意味でも優勝したいです」3月まで早稲田大学法学部の学生でもあったTAKUMIさん。最後に、両立できたコツを聞くと…。「一番は優先順位を見極めて時間管理を徹底したこと。勉強とダンス、一方に時間をかけすぎないようにしました。とはいえ仕事後に深夜から勉強という生活が続いた時期は、正直しんどかったですね。でも、ダンスはバトル、勉強は試験、どちらも勝つためにやるものと共通項がわかり、納得できたんです」ジャッジは専門家に加え観戦者、配信視聴者もアプリから参加できる。文武両道のTAKUMIさんの勇姿とともに、日本一のチームが決まる瞬間をしかと見届けたい。D.LEAGUE 22‐23 CHAMPIONSHIP4月23日(日)、東京ガーデンシアターで開催。D.LEAGUEオフィシャルアプリほか各種配信サービスでの生配信も。©D.LEAGUE 22‐23タクミ2000年5月19日生まれ、福島県出身。CyberAgent Legitリーダー。得意なダンスはポップ。TVのオーディション番組を経て、8月にアーティストデビューも決定。※『anan』2023年4月26日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・伊藤順子(by anan編集部)
2023年04月19日現在Bリーグは2022‐23シーズンの終盤戦。その熾烈な首位争いに絡んでいるのが、河村勇輝選手が所属する横浜ビー・コルセアーズ。今季プロ契約をした河村選手は、新人王やアシスト王などが期待されるほどの活躍ぶりで、注目度No.1の新星だ。リーグ屈指のスピードスター。得点力も際立つ驚異の司令塔。「コートの中にいる時は、誰よりもうまいという気持ちで戦っています。その自信が持てるだけの準備はいつだって整えているので、プロ1年目だからといって臆することはありません」バスケの強豪校である東海大学を中退してのプロ入り。即戦力として実力を発揮しながらも、プロの壁を感じる部分もあるという。「学生時代は基本的に日本国内の選手との対戦でしたが、Bリーグには世界中からトップ選手が集まってきています。自分にとってのバスケットボールの水準が、いきなり世界レベルに上がった感覚です。そこで見えてきた課題を改善しながら、バスケ選手としても人としても厚みを増していければいいなと思っています」幼い頃は野球少年だったという河村選手。小学2年生の時に「ユニフォームがかっこいいから」との理由でバスケットボールに転向。以来バスケ一筋だが、その魅力について聞いてみると、「球技の中でも、展開が早いところ。点数の取り合いになるので、中だるみすることがあまりないんです。40分間ずっと楽しい。あとは野球やサッカーと比べると、アリーナというコンパクトなスペースでのプレーなので、観客席との距離が近い。そのぶん、間近に応援を感じられる良さもあります」また、Bリーグには、海外とは違う、こんな魅力もあるという。「例えば、NBAの試合を観ていると、いいプレーに歓声が上がるのはもちろん、悪いプレーはブーイングが起こるなど、観客の個性が強いというか。それも面白さではあるんですけど、Bリーグのファンの人たちは、一丸となってチームを応援してくれる印象です。選手としては、その一体感に後押しされることが多々あります」今シーズンが終わると、8月には4年に一度のワールドカップが日本など3か国で開催。河村選手はアジア予選に続き、本大会でも代表入りを目指している。「近い将来の目標として、ワールドカップや2024年のパリオリンピックのメンバーに入りたいということは、ずっと考えてきました。去年の夏から代表に選出してもらっていますが、NBAでもプレーされていたトム・ホーバスヘッドコーチのアドバイスなど、世界と戦ううえで学ぶことが多い。いずれは海外でプレーしたいと思っている自分にとって、日本代表での経験は大きな財産です」明確な目標に向け、バスケ中心の日々。ホームアリーナが横浜ということもあり、息抜きにはふらっと近所の海へ。「海岸を散歩したり、海をぼんやり眺めたり。体を休めることも大切なので、自然が好きな自分にとっていいリフレッシュです」観戦のしかたBリーグはB1からB3まで全部で54チームが所属。河村選手の所属する横浜ビー・コルセアーズはB1中地区2位(3/31現在)で5月の「日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2022‐23」進出圏内。チケット購入は、Bリーグ会員に無料登録し公式サイトで購入するのが一般的。各チームのファンクラブに入ると優先的に購入できる。価格は試合にもよるが一般で3000円前後~。屋内競技で、身近に選手を感じることができるのも魅力。世界との戦い8/25から9/10の間、フィリピン、日本(沖縄アリーナ)、インドネシアでFIBAバスケットボールワールドカップ2023が開催予定。予選を勝ち抜いた32か国が優勝目指して集う。出場が決まっている日本代表(AKATSUKI JAPAN)は予選リーグを全て沖縄で戦う予定。FIBAのランキングでは36位だが上位チームへのジャンアントキリングをもくろむ。河村選手も2022年から代表チームに参加、本大会での活躍に期待大!かわむら・ゆうき2001年5月2日生まれ、山口県出身。ポイントガード。福岡第一高校では全国タイトルを獲得。’20年1月、特別指定選手として三遠ネオフェニックスに入団、18歳8か月で当時のB1史上最年少出場および得点をはたす。東海大学進学後、在学中に特別指定選手として横浜ビー・コルセアーズに入団。今季よりプロ契約、司令塔として活躍中。’22年7月、ワールドカップアジア地区予選、台湾戦で日本代表デビュー。※『anan』2023年4月19日号より。写真・濵田茉里(A.K.A.)ヘア&メイク・浜田あゆみ取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2023年04月17日『NTTジャパンラグビー リーグワン 2022-23』プレーオフトーナメント前哨戦である。9勝2分3敗・勝点48の4位横浜キヤノンイーグルスが11勝3敗・勝点51の3位東京サンゴリアスを迎え撃つ。最終節、横浜Eは9位に甘んじるコベルコ神戸スティーラーズとのビジターゲームに臨み、東京SGは12勝1分1敗・勝点56の2位クボタスピアーズ船橋・東京ベイが16連勝中の敵地に乗り込む。5位には9勝5敗・勝点43の東芝ブレイブルーパス東京が追っている。BL東京は『NTTリーグワン2022-23』第15節で三菱重工相模原ダイナボアーズと金曜ナイターで対峙し、最16節では14戦全勝・勝点62と首位を快走する埼玉ワイルドナイツとの対戦が控える。横浜Eとしても、東京SGとしても、今節『NTTリーグワン2022-23』プレーオフトーナメント出場を決めたいところ。ただ4強入りを決めればいいという話ではない。3位か、4位かは大違いである。プレーオフトーナメントは1位×4位、2位×3位の組み合わせで準決勝を行う。横浜Eの選手たちも東京SGの面々も「どこが相手でも関係ない」と言うだろうが、じつに4年間、47戦負けなしの埼玉WKとの大一番は決勝まで取っておきたいのが本音のはず。プレーオフどうこうを置いておいても、横浜Eはどうしても借りを返さなければいけない。1月7日の第3節は東京SGにとって数的不利を跳ね返した会心の勝利、横浜にとって数的有利を生かせなかった悔いの残る敗戦となった。ジェシー・クリエル(横浜キヤノンイーグルス)(c)JRLO東京SG×横浜Eは立ち上がりから動いた。2分南アフリカ代表46キャップのSHファフ・デクラークの早いリスタートから同58キャップのCTBジェシー・クリエルが抜け出して先制トライ。6分には日本代表46キャップのFB松島幸太朗のグラバーキックが横浜Eの選手に当たりオフサイドは解消となるラッキーもあり、ニュージーランド代表50キャップのSOアーロン・クルーデンが同点トライ、クルーデンのゴールも成功して逆転する。華々しい東京SGデビューを飾ったに見えたクルーデンだが、10分後に悪夢を見ることになる。17分ラックへプレッシャーを掛けた際、クルーデンの肩がデクラークの頭部にヒット……一発退場となったのだ。ペナルティを得た横浜EはPGで8-7と逆転。横浜Eにとって絶対有利、東京SGにとって絶体絶命の60分強になるはずだった。14人となった東京SGは一人ひとりが出足の鋭さと運動量で数的不利をカバー、横浜Eのミスやペナルティを誘った。FL箸本龍雅のジャッカルで獲得したPGを第3キッカーとして用意してきたSH齋藤直人が成功し、10-8。3分後にも松島の鋭いタックルでペナルティを得て、PGで加点した。なかなかペースをつかめない横浜Eは36分、デクラークが反則の繰り返しで10分間の一時退場となると、東京SGは勝負どころを逃さなかった。40分CTB中野将伍のラインブレイクからWTBテビタ・リーがトライにつなげるも、TMO(ビデオ判定)の結果、東京SGのオブストラクションが確認されてノートライに。しかし、後半開始早々の42分、SH流大が連続攻撃の7フェーズに自ら持ち込んでインゴール手前でラストパス、WTB尾崎晟也がトライをマークして18-8。田村優(横浜キヤノンイーグルス)(c)JRLO46分、敵陣深くでのラインアウトを得た横浜Eはドライビングモールからトライを狙うも、押し込めず。ならばとデクラークは左へ展開、日本代表70キャップのSO田村優のカットパスからWTB松井千士が逆襲のトライかと思われたが、こちらもオブストラクションが認められてトライはキャンセルに。ならば50分、横浜Eは田村のPGで3点を返した。54分、後半からの出場となったSO森谷圭介のビッグゲインから最後は日本代表47キャップのLOツイ ヘンドリックがインゴールにボールを叩き付けると、3分後にまたもやデクラークの早いリスタートから距離を稼ぎ、最終的にウエールズ代表32キャップのコリー・ヒルがインゴールへ侵入した。ともにCGを成功させて25-18となった。63分クリエルの突破からWTBヴィリアメ・タカヤワが左サイドを駆け抜けてトライ、タイトな角度の田村のCGは失敗したが、25-23。77分インゴールまで残り5mの位置でのラインアウトから東京SGがモールを押し込みトライかと思われたが、HO中村駿太のボールロストが確認されてトライは取り消しに。だが、日本代表29キャップのNo8アマナキ・レレイ・マフィが一時退場となると、インゴール手前のマイボールスクラムから日本代表32キャップのCTB中村亮土の右へ大きく展開するキックパスを尾崎がトライして勝負あり。森谷のCGも決まり32-23でノーサイドを迎えたのだった。田中澄憲監督(東京サンゴリアス)(c)JRLOホストチームの田中澄憲監督は次のように勝因を語った。「前半で14人になってもパニックにならず、冷静に対処した選手たちに成長を感じた。やはり、サンゴリアスらしさはハードワークの徹底。14人になってからの方がみんなが動き、強かったかなと思うほど。ハードワークを80分間続けられたことが今日の結果につながった」クルーデンが退場後にすぐさま森谷を投入するのではなく、ハーフタイムまで引っ張った理由を問われると、指揮官はこう答えた。「10番が不在になっても、9番の直人と12番の亮土のところでコントロールしてくれていたので、すぐに変更するプランはとらなかった。ただ、後半は勝利をつかむために仕掛けにいった。攻撃の舵取り役として亮土の負担が大きかったので、その部分は森谷と流に託した」田中監督からゲームコントロールを称えられた齋藤共同主将はこのようにゲームを振り返った。「前半からレッドカードが出てしまい、厳しい状況になった中で勝ち切れた。そういった状況でもゲーム中にやるべきことをチーム全員で統一して戦えたことは大きかったと思う。人数が少ない分、ボール保持をするよりは手放してディフェンスをした方がいいと判断した。亮土さんは普段10番の位置でコントロールする選手ではないので、そこを自分からのキックで変えようと亮土さんと話して決めた」キッカーを務めた感想を求められると。「昨季と同様にサードキッカーなので、何かあった時のために練習していた。それが生きてよかった」流大(東京サンゴリアス)(c)JRLO日本代表キャップの齋藤に代わって後半ゲームをコントロールしたキャップの流はこうコメントした。「14人の時にテンポを上げすぎるのは厳しい。ブレイクダウンが優位に立った時だけ、一気に畳みかけることを意識していた。ラグビーで14人になるのは本当に大変。特にこのレベルの試合でSOがいなくなると影響が大きい。時間を使いながらプレーの選択をした。後半、そこまでボール出しを早くせず、ある程度自分たちの形が整ってからにした。最後は得点できなくても敵陣にいることが大事だった。FWのがんばりがすべて」(写真左より)沢木敬介監督(横浜キヤノンイーグルス)、梶村祐介(同)(c)JRLO一方敗れた沢木敬介監督は悔しさを露わにした。「まあ今日は勝たなきゃいけない試合だったが、自分たちから崩れてしまった。ただサントリーはひとり少ない状況になってもいいコントロールをしてしっかりスコアにまでつなげていた。そういった差が出た。ただ落胆しても仕方ない。来週どう過ごすのか。負けから学ぶのはもう結構。しっかりレベルアップして強くなった横浜キヤノンイーグルスを次の試合で見せたい」また沢木監督は自分たちのアタックのていねいさが必要だと説いた。「アタッキングの部分で、自分たちのスタイルではなく、トライを取り急いだり、目の前のプレーよりも先のプレーを考えて細かいことが疎かになったりした。僕らはしっかり組織としてアタックするチームなので、そこの集中力が原因だと思う」監督と同様に古巣相手に悔しい敗戦を喫したCTB梶村祐介主将も反省の弁を述べた。「今日の試合は相手以前の問題で自分たちから崩れてしまった、そういうゲーム。こういう試合を勝たないと今後も難しくなる。結果は残念だが、しっかり前を向いて次に進みたい。相手が14人になってからずっと外にスペースがあるのは見えていたし、アタックマインドがより強まったが、結果として何か油断のようなものが出てしまった。組織として戦えていたゲーム序盤と比べると、どんどん個人個人に走ってしまった。後半の最後は自陣に釘付けにされた。毎試合反省に出ている『ディフェンスで長い時間我慢できない』という課題が改めて出てしまった」数的有利を生かせなかったデクラークも改善点を口にした。「ただただ残念。もっと賢くプレーできたと思うし、枚数が相手よりも多いと人数をかけ過ぎてしまう傾向がある。相手の裏側にスペースが生まれていたはずなので、もっとそこを狙えていれば。チームはもちろんファイトし続けたが、ブレイクダウンの対応がまだまだ。そのあたりを整理しないといけない。過去2試合もそうだが、やはり規律の面とアタックのブレイクダウンを修正する必要がある。イグジットもよくなってはいるが、もっとうまく展開していく必要がある」あれから3か月、横浜Eはリベンジの機会に挑む。4月9日の第14節でグリーンロケッツ東葛相手に45-17ときっちりボーナスポイントを獲得した沢木監督は、このように次を睨んだ。「バタついた時間帯もあったが、最後の残り10分で勝点5を獲得でき、チームとしての成長を感じた。先を見ることなく自分たちが成長できるゲームを一戦一戦重ねながら個としても組織としても成長していくというマインドセットで臨んでいる。次のサンゴリアス戦に向けていい準備をして、いいチャレンジをしたい。ショートウィークは普段なら『新しいことはせず、シンプルにいこう』となりがちだが、僕たちがやることはもう僕の頭の中にある。チーム全員でしっかりと準備します」松島幸太朗(東京サンゴリアス)(c)JRLOもちろん、東京SGにリベンジを許す気はさらさらない。横浜E、S東京ベイというプレーオフのライバルたちを蹴散らし、4強戦へ突入するのみである。前節は雨と強風の中、コベルコ神戸スティーラーズ相手に我慢を強いられる戦いとなったが、25-17の逆転勝利。ここからファイナルラグビーへ向けて、ギアを一段も二弾も上げていきたい。両軍の試合登録メンバーは以下の通り。【横浜E】1岡部崇人、2庭井祐輔、3杉本達郎、4コリー・ヒル、5リアキマタギ・モリ、6コーバス・ファンダイク、7嶋田直人、8シオネ・ハラシリ、9山菅一史、10田村優、11松井千士、12南橋直哉、13ジェシー・クリエル、14イノケ・ブルア、15エスピー・マレー、16川村慎、17安昌豪、18津嘉山廉人、19マックス・ダグラス、20シオエリ・ヴァカラヒ、21ファフ・デクラーク、22小倉順平、23竹澤正祥【東京SG】1森川由起乙、2堀越康介、3垣永真之介、4ツイ ヘンドリック、5ハリー・ホッキングス、6トム・サンダース、7山本凱、8テビタ・タタフ、9齋藤直人、10田村煕、11テビタ・リー、12中村亮土、13中野将伍、14尾崎晟也、15松島幸太朗、16中村駿太、17石原慎太郎、18祝原涼介、19箸本龍雅、20飯野晃司、21流大、22イザヤ・プニヴァイ、23尾崎泰雅果たして、横浜Eがリベンジし3位に浮上するのか、それとも東京SGが返り討ちにして3位を死守するのか。『NTTリーグワン2022-23』第15節・横浜E×東京SGは4月15日(土)・日産スタジアムにてキックオフ。当日は来場先着1万名にイーグルスオリジナル法被、先着1万2000名にはレンジーとカノンちゃんのオリジナルコラボポストカードをプレゼント。チケット発売中。試合の模様はテレビ神奈川で生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)横浜キヤノンイーグルス対東京サンゴリアスNTTジャパンラグビー リーグワン 2022-23 DIVISION 1のチケット情報リーグワン特設ページジャパンラグビー リーグワン 観戦ガイド 2022-23ジャパンラグビー リーグワン 観戦ガイド 2022-23ウェブ版
2023年04月14日ジークスタースポーツエンターテインメント株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:大賀智也)が運営・マネジメントする日本ハンドボールリーグ(以下JHL)所属のジークスター東京は、JHL23-24シーズンのチーム体制が決まりましたのでお知らせいたします。チーム一同で勝利を目指し、日本ハンドボール界を盛り上げてまいります。新シーズンも熱い応援をいただけますようよろしくお願いいたします。選手番号ポジション氏名(ふりがな)3LB部井久アダム勇樹(べいぐあだむゆうき)7LW細川智晃(ほそかわともあき)8RB元木博紀(もときひろき)10PV小室大地(こむろだいち)12GK矢村裕斗(やむらひろと)★新規入団13RB中村翼(なかむらつばさ)14LW土井レミイ杏利(どいれみいあんり)16GK宮國央芽(みやぐにおうが)20LW高間アミン(こうまあみん)24LW宮本辰弥(みやもとたつや)25RB蔦谷大雅(つたやたいが)★新規入団27PV玉川裕康(たまかわひろやす)29GK家田幹太(いえだかんた)32PV橋本明雄(はしもとあきお)33LB信太弘樹(しだひろき)35CB小山哲也(こやまてつや)66GK甲斐昭人(かいあきひと)77CB東江雄斗(あがりえゆうと)84RW柴山裕貴博(しばやまゆきひろ)88RB東長濱秀希(ひがしながはまほずき)スタッフ監督佐藤智仁(さとうともひと)★新任マネージャー髙宮悠子(たかみやゆうこ)アナリスト荒川哲史(あらかわてつふみ)トレーナー事柴壮武(ことしばそうむ)トレーナー小澤英明(おざわひであき)マネジメント代表金丸恭文(かねまるやすふみ)チーム運営会社社長大賀智也(おおがともや)GM井上裕太(いのうえゆうた)チームプロデューサー土工弾(どこうだん)instagram投稿 : Twitter投稿 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年04月13日世界トップクラスの空手選手が集まるリーグ戦「Karate1プレミアリーグ」が6月9日(金)から3日間、福岡国際センターで開催されることが決定した。東京2020オリンピックで注目を浴びた空手。大会では大きくわけて「形」と「組手」の2種目で競う。「形」は、あらかじめ決められた一連の攻防を演武して審判員の採点によって勝敗が決定。「組手」では、相手に対してスピーディな技を繰り出し競い合う。世界ランキング上位の選手だけに出場権が与えられるKarate1プレミアリーグ。日本での開催は実に4年ぶりで、福岡大会には384人の選手が出場する。「形」の緊張感、「組手」の白熱した駆け引きを存分に楽しむことができそうだ。Karate1プレミアリーグ2023福岡大会6月9日(金)から11日(日)まで福岡国際センター4月7日(金) 10時よりチケット発売開始6月9日(金)自由席 1000円6月10日(土)自由席 1000円6月11日(日)自由席 2500円公益財団法人全日本空手道連盟TEL 03-5534-1951www.jkf.ne.jp()■チケット情報
2023年04月07日国内男子プロバスケットボールリーグ「Bリーグ」のバレンタイン企画「B.LEAGUE モテ男No.1決定戦」。今年の1位は、大注目の大型新人・河村勇輝選手に決定!シーズン終盤、フルスロットルで活躍する彼の素顔に迫ります。かわむら・ゆうき2001年5月2日生まれ、山口県出身。身長172㎝。ポジションはポイントガード。’22年3月、東海大学を中退、横浜ビー・コルセアーズとのプロ契約を発表。今年の「B.LEAGUE モテ男No.1決定戦」で1位を獲得したのは、横浜ビー・コルセアーズ(横浜BC)の河村勇輝選手。昨年プロ入りするや、瞬く間に大活躍。いま最も注目されている選手の一人といえる。「1位を獲れたのはブースター(Bリーグのファン)のみなさんが、僕のプレーを評価してくれたからこそだと思うので、感謝の気持ちでいっぱいです。チームメイトには、冷やかされましたけど(笑)」チームでは年下の21歳。国内屈指のバスケットボール強豪校の東海大学を中退し、プロ入りを果たした。「プロになることを意識し始めたのは、高校2年生くらいの頃です。それまでは、両親と同じように教員になりたいと思っていました。バスケットボール選手になるなんて、非日常的な気がして…。でも、バスケをやっていくうちに、高みを目指して挑戦することが、自分の性に合うと感じるように。今年の夏には日本でワールドカップが開催されますし、2024年にはパリオリンピックがあります。そういう大きな舞台に立つには、大学でプレーを続けるより、国内最高峰のプロバスケットボールリーグ、Bリーグで一刻も早く自分をアピールする必要がある。その思いでプロ入りを決意しました」横浜BCは現在、中地区優勝圏内(3月中旬時点)。その勢いを牽引する存在であるとともに、日本代表にも選出され、2月のW杯アジア予選では勝利に貢献している。「自分の武器はクイックネスと、渡す相手を見ないでパスを出すノールックパス。敵はもちろん、観ている方も欺くようなノールックパスで、バスケットボールの面白さを感じてもらえたらと思っています」身長172㎝とバスケットボール選手の中では小柄なことから、チームメイトからは〝おちびちゃん〞とも呼ばれているそう。「年下ということもあって、いじられキャラです。でも、そういうコミュニケーションから信頼関係が築けているので、どんどんいじってくださいって思っています」平均年齢も若く、オフの日は、チームメイト全員で会食することもよくあるという仲の良さ。ほかにも、休日にはこんな人と過ごすことが…。「大学時代の先輩で千葉ジェッツの大倉颯太選手とは、2人でドライブやグランピングをしたり、サウナに行ったり。興味のあることが似ているので、よく一緒にいます。苦手だったうどんのおいしさに気づかせてくれたのも、大倉選手でした(笑)」B.LEAGUE モテ男No.1決定戦、ベスト3を発表!Bリーグが毎年バレンタイン時期に行うファン投票イベント「モテ男No.1決定戦」。各チームから1名ずつがエントリーし、TwitterやLINEなどでの投票を実施。1位の選手は『anan』に出演!という特典(!?)付きで、昨年は河村選手とも仲良しの、千葉ジェッツの大倉颯太選手が1位を獲得。今年は横浜ビー・コルセアーズの河村選手が“モテ男No.1”となり、2位は琉球ゴールデンキングスの牧隼利選手、3位は宇都宮ブレックスの荒谷裕秀選手に決定した。1位 河村勇輝46,630票(横浜ビー・コルセアーズ #5)2位 牧 隼利38,338票(琉球ゴールデンキングス #88)3位 荒谷裕秀28,063票(宇都宮ブレックス #11)ブルゾン¥43,450(ウィリー チャバリア/ジェットン ショールーム TEL:03・6804・1970)シャツ¥8,800(リーバイス/リーバイ・ストラウス ジャパン TEL:0120・099・501)靴¥29,700(ヨーク/HEMT PR TEL:03・6721・0882)その他はスタイリスト私物写真・濱田茉里(A.K.A.)スタイリスト・ダヨシヘア&メイク・浜田あゆみ取材、文・保手濱奈美撮影協力・横浜カントリー・アンド・アスレティック・クラブ横浜ビー・コルセアーズB.LEAGUE※『anan』2023年3月29日号より。(by anan編集部)
2023年04月03日ポストシーズンまで残り3試合。『NTTジャパンラグビー リーグワン 2022-23』ディビジョン1は今週のバイウィークを経て、最終盤へ突入する。選手は頭と体をリフレッシュし、コーチは手応えと課題を整理し、ラストスパートに臨むのだ。2年目の戦いはよりハイレベルかつ拮抗した試合が増えているが、そんな中王者埼玉ワイルドナイツの強さは揺るがない。今季13戦13勝で首位を独走、唯一の無敗で『NTTリーグワン2022-23』プレーオフトーナメント出場を決めたのだ。リーグ最多得点のクボタスピアーズ船橋・東京ベイがデカくて強いFW陣を押し出し、後半勝負を仕掛けられても、2年連続ファイナルで対戦している東京サンゴリアスが試合開始からエンジン全開で攻め倒しても、埼玉WKは跳ね返した。3月4日の第10節、S東京ベイにひとつもトライを与えず、SO山沢拓也が2トライ3コンバージョンキック2ペナルティゴール1ドロップゴールのフルハウスで25得点を叩き出す大暴れで30-15の勝利を飾ると、翌週の第11節はハイテンションの東京SGに前半3-17と点差を付けられるも、53分から7分間で怒涛の3連続トライで一気に逆転すると最終的には41-29と突き放したのだった。S東京ベイ戦後、HO坂手淳史主将が「チームの価値はディフェンスに見えると思う。ゲインを切られた局面、トライに迫られたシーンがあったが、スクランブルディフェンスで、プライドを見せることができた。ディフェンスに関して、誇りに思う」と胸を張れば、東京SG戦後のロビー・ディーンズ監督は「歴史的な2チームで特別な試合ができた。選手たちがハードワークしたからこその結果。ハードワークし続けなければならない苦しい展開を耐え、勝機を逃さなかった。プレッシャーに対して果敢に立ち向かったので、その点が非常にうれしい」と選手を称えた。松島幸太朗(東京サンゴアリス) (c)F.SANO一方敗戦後のライバルたちは、CTB立川理道主将(S東京ベイ)が「ゴール前までしぶとくディフェンスされた。ただ崩し切れたところもあるので、あとは本当に最後のところ。次は勝ちます。年々、ワイルドナイツに対してチームでチャレンジできるようになってきている。現実を受け止めて、これからもいい準備をしていきたい」と前を向き、FB松島幸太朗(東京SG)も「僕は全然ネガティブになっていないし、全然やれていたし、これをどう今後につなげていくか、そこだけ。今日みたいなアグレッシブラグビーを毎試合やること。その中でスペースにキックするか、FWを前に出すか、BKが考える。ディフェンスは前半すごく良かったので、80分やれる体力を考えながら試合をやりたい」とポジティブな言葉を発したが、埼玉WKとのわずかな差を埋めるのは困難極まりない。他チームが敗戦や引き分けから教訓を得ているのに対し、埼玉WKは勝ち続けながら反省をしているのだ。しかも他チームが包囲網を敷いても、徹底解剖してきても、ラストワンプレーでビハインドを背負っていても、勝ち続けている。昨季の不戦勝を除いて、じつに45試合負けなしである。正直、埼玉WKが負ける姿が想像つかない。前節も本来の力を取り戻しつつあるトヨタヴェルブリッツ相手に2枚のイエローカードを受ける苦しい戦いを強いられたが、見事なゲームコントロールで主導権を渡さずに19-10でノーサイドの笛を聴いた。数的不利の51分にピッチに入ったHO堀江翔太は浮足立つチームに落ち着きをもたらした。当人は「やることを、やっていこうと。トライラインを背負う状況でも、やってきたことを出そうと。あの感じやと、ペナルティさえ気を付ければ、取られない。モールさえ止めてしまえば何とかなると思っていた」と振り返った。坂手淳史(埼玉ワイルドナイツ) (c)F.SANO会見の席でプレーオフ進出決定の感想を質問された坂手主将は「今知りました。忘れていました。すごくうれしいし、13個勝ちを並べることができたことはチームの実力だと思う。しんどい試合ももちろんあったし、今日もどちらが勝つかわからない時間帯が長く続き、それでも勝ち切れたというのは、チームの成長と手応えを感じている。ただ、プレーオフに向けて、まだ試合数もあるし、その試合でもう1回成長して、プレーオフで戦っていけるように、ここから3試合がすごく大事だと思う。ロビーさんが言っていたように相手は失うものがない状態で僕たちに戦いを挑んでくると思う。僕たちもそこに立ち向かって、一つひとつの試合に勝って、全勝で上に行きたいと思います」と決意を新たにした。もちろん、11勝1分1敗・勝点の51の2位S東京ベイ、10勝3敗・勝点47の3位東京SGもプレーオフトーナメントでのリベンジを諦めたりしない。8勝2分3敗・勝点43の4位横浜キヤノンイーグルスも打倒ワイルドナイツへ虎視眈々。第6節ではサインプレーもズバリ、土壇場で逆転負けを喫したが、19-21と最後まで王者を苦しめた。8勝5敗・勝点39の5位東芝ブレイブルーパス東京は最終節・埼玉WKに、開幕戦で19-22の逆転負けを喫した借りを返し、逆転プレーオフ出場のシナリオを書いていることだろう。中位争いはし烈を極める。6位ブラックラムズ東京から10位三菱重工相模原ダイナボアーズまで勝点5でひしめく。6位BR東京から9位コベルコ神戸スティーラーズはわずか勝点1差しかない。BR東京は3連勝の後、悔しい2連敗を喫した。BR東京は前節・BL東京戦で78分のFBマット・マッガーンのPGが外れて10-12と白星が指先からするりとこぼれ落ちた。それでもピーター・ヒューワットHCは「自分たちのチームをとても誇りに思う。今日の試合ではほぼファーストプレーで12番が倒れてしまった。そんな状況の中でも選手たちが80分間でしっかりと出し切ってくれた。先週は10%足りていないと言ったが、それに対して選手たちがチャレンジし、リアクションをしてくれた。すごく誇りに思う」と強調した。開幕5試合未勝利とつまずいた7位静岡BRは第12節・BR東京戦19-15、第13節・相模原DB戦30-20と連勝し、ここにきて上げ潮にある。堀川隆延HCはBR東京戦で確かな手応えを感じていた。試合後「本当に今日は素晴らしい勝利を見せてくれた。静岡ブルーレヴズらしい戦い方、ディフェンスで粘ってセットピースでプレッシャーを掛ける。そういう我慢の80分間だったと思うが、本当に選手が素晴らしいパフォーマンスを出してくれた。80分間を15人で戦うのは本当に珍しいかもしれないが、15人のフィールドのパフォーマンスを見ていて選手交代をする必要がないという判断の下、80分間プレーしてもらった。フィジカルのあるリコーに対して、局面局面でしっかりとブレイクダウンでファイトし、アライブして戦ってくれた選手を誇りに思う」と笑顔を見せた。姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ) (c)JRLO8位トヨタVもNo8姫野和樹共同主将が前面に立ってから調子を取り戻している。埼玉WK戦の後、姫野は改めて「リーダーであるべき人間が、リーダーシップを取るということが大事だなと。若い世代の選手を育てていかなければいけない中で、僕も少し澄ましていたが、やっぱりトヨタヴェルブリッツというチームは、僕が前面に出てパッションを出してやっていくことをしないと、奮い立たないというのはすごく感じた。僕のリーダーシップを見せることで、周りの人間にいい影響を与えていくことがチームにとって必要だと感じている」と説明した。アタッキングマインドを発揮したゲームとディフェンスが崩れた時のゲームの波が激しい神戸S、開幕5戦で3勝1分1敗とスタートダッシュに成功した相模原DBも残り3試合、好転のキッカケをつかもうとしている。まずは入替戦圏内からの脱出がマストだ。2勝11敗の11位グリーンロケッツ東葛、13戦全敗の最下位に沈む花園近鉄ライナーズもこのままでは終わられない。D1初勝利を目指す花園Lはもちろん、GR東葛も『NTTリーグワン2022-23』D1・D2入替戦を前にひとつでも白星を重ねていきたいところだろう。それぞれのチームがそれぞれのゴールに向けて、ラスト3連戦となる『NTTリーグワン2022-23』第14節は4月7日(金)・東京SG×神戸S・秩父宮ラグビー場、4月8日(土)・S東京ベイ×花園L・江戸川区陸上競技場、トヨタV×相模原DB・岐阜メモリアルセンター長良川競技場、埼玉WK×BR東京・熊谷スポーツ文化公園ラグビー場、静岡BR×BL東京・エコパスタジアム、4月9日(日)・GR東葛×横浜E・柏の葉公園総合競技場がラインナップ。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)リーグワン特設ページジャパンラグビー リーグワン 観戦ガイド 2022-23ジャパンラグビー リーグワン 観戦ガイド 2022-23ウェブ版
2023年03月29日『NTTジャパンラグビー リーグワン 2022-23』第2節の決着戦だ。『NTTリーグワン2022-23』プレーオフトーナメントを睨んだ戦いでもある。クボタスピアーズ船橋・東京ベイ×横浜キヤノンイーグルス。9勝1分1敗・勝点43の2位S東京ベイと7勝2分2敗・勝点38の3位横浜Eが3月18日(土)・第12節で激突するのだ。12月25日・昭和電工ドーム大分でのゲームは意外な幕切れとなった。主導権を握ったのは横浜Eだった。5分、CTBジェシー・クリエルのラインブレイクからパスを受けたWTBイノケ・ブルアが右サイドを疾走し、先制トライ。SO田村優が難しい角度のゴールを通して7-0。13分横浜EがPGで加点すると、25分にはS東京ベイのSOバーナード・フォーリーがPGを決めて10-3。39分には敵陣深くでスクラムを得たS東京ベイがSH藤原忍、フォーリー、WTB木田晴斗と素早くつないでトライ。シビアな角度のGは決まらず、横浜Eの10-8で前半を折り返した。田村優(横浜キヤノンイーグルス)(C)JRLO後半先にスコアしたのも横浜Eだった。45分田村のグラバーキックをWTBヴィリアメ・タカヤワがトライすると、田村が決してイージーではない角度のGをズバリ、17-8とリードを広げた。その後、横浜EのPG1本に対して、S東京ベイが3本のPGを決めて20-17と接戦に持ち込むと、残り10分で試合が大きく動いた。81分、横浜Eはゴール前での連続攻撃からSHファフ・デクラークがカットパス、右サイドでキャッチしたブルアはフォーリーのタックルを受けながらも、巧みにグラウディング。厳しい位置からのGをまたもや田村が決めて27-17。ブレイクダウンで優位に立つ横浜Eが勝利に近付いたと思われたが、意外なところに落とし穴が待っていた。75分CTB立川理道のグラバーキックをタカヤワがゴール前でハンブル。この好機に途中出場のCTBライアン・クロッティがトライ、Gは失敗して27-22。最後のアタックを仕掛けるS東京ベイだが、6フェーズ目に横浜Eがターンオーバー。FB小倉順平が大きく蹴り返そうとしたところでまさかの転倒。降って湧いたチャンスに途中出場のPRオペティ・ヘルがゴール前に迫りオフロードパス。最後もオペティがピック&ゴーでインゴールにボールを運んで同点。棚ぼたの逆転勝利を目前とするも、正面やや右寄りのGを名手フォーリーがまさかの失敗。両軍ともモヤモヤの残る27-27のドローに終わったのだった。両指揮官は次のように引き分けを評価した。「クリスマスプレゼントで順平にスパイク買ってやろうかな」とジョークをまじえた横浜E・沢木敬介監督が「スピアーズの強いFWに対して、前半しっかりタフに戦っていた。今日のゲームプランの遂行力は素晴らしかった。勝てなかったけれど、成長を感じている選手はいると思う。ただやはりここで勝ち切るチームじゃないといけない」と言えば、フラン・ルディケHCも「引き分けという結果に関しては、本当にチームの力だと思う。またイーグルスも賞賛されるべき、いい試合だったと思う。我々のリーダー、選手たちも褒めたい。チームをひとつにまとめ、今週ずっと一貫性を持って準備したことをグラウンドで表現してくれた。開幕戦とは違うスタイルで点数を取ることができたので評価したい」とポジティブな感想を述べた。第10節はともにつまづいたが、第11節は両チームともボーナスポイントを含めて勝点5を獲得した。3月4日、埼玉ワイルドナイツとの首位攻防戦でノートライを封じられ、15-30で屈したS東京ベイは1週間後に静岡ブルーレヴズと対峙。バーナード・フォーリー(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)(C)JRLO7分ラインアウトからモールを一気に押し込んで先制すると、13分もドライビングモールで前進し故意に崩されると、すかさずSH谷口和洋がインゴールに潜り込んだ。17分にGPを返されるも2分後フォーリーのパスを受けたCTBリカス・プレトリアスがカウンターアタック、最後はHOマルコム・マークスがインゴールにボールをねじ込んで19-3。その後22分にPGを返され、29分にはラインアウトからモールを押されるも、No8ファウルア・マキシがインゴール手前でボールホルダーをタッチへ押し出しピンチをしのいだ。しかし37分ゴール前での連続アタックでついにトライを許し、19-13でハーフタイムへ突入した。後半も先にS東京ベイがスコアをマーク。46分ラインアウトから途中出場のオペティ、FLピーター・"ラピース"・ラブスカフニが距離を稼ぐと、再び谷口がインゴールへ飛び込んだ。53分静岡BRに1本返されるも、その2分後にすぐさまトライを奪い返し、63分にWTBハラトア・ヴァイレアが右サイドへ飛び込んで勝負あり。最終的には40-27で試合終了の笛を聴いた。試合後、指揮官はこの日100キャップをマークした立川を「ひと言で表わすと、不死身のような選手。練習も試合もそのようにやっている。なので、大事な局面でもしっかりトライが取れるし、そのようにして一緒に勝ってきました。彼のリーダーシップにほかの選手も付いて来るし、ラグビーの知識もすごい」と称えた。100キャップを記録した立川は静岡BR、そしてHO日野剛志との縁を口にした。「ブルーレヴズのホームですごく歓迎していただき、本当に感謝しています。僕の『トップリーグ』のファーストキャップがヤマハ戦、100キャップをブルーレヴズ戦で達成できたというのはすごくいい縁だと思っている。日野選手とは彼が同志社の時に『関西大学リーグ』でやった経験もあり、一緒に100キャップを取れてすごくうれしい。日野選手のホームだったが、このようにセレモニーをしていただき、すごく感謝をしています」立川は3月16日のメディア対応にも登場。横浜E戦に向けて、意気込みを語った。「前回、大分でやった時も引き分けということで、拮抗した試合になるのかなと思っている。今週準備してきたところ、これまで反省してきたところを生かしていきたい。相手の9・10番のキッキングゲームを排除して自分たちのペースに持っていきたい。9・10番はすごくいい選手だと思うので、右、左の効き足も含めて、そこを予測しながらしっかりプレッシャーを掛けていきたい」主将はこれまでの手応えと課題を口にした。「コンスタントに得点できていると思う。パナソニック戦もあと一歩だったので、そこは評価している。あとは細かいラストパスとかていねいにやっていかないといけない。ディフェンスはちょっと失点が多くなっている。あとペナルティも多くなっているので、気を付けていきたい」埼玉WK戦で得た教訓はこうである。「パナソニック戦の学びはかなり多く、攻守の切り替えや大事な時間帯でのポイントの取り方、全員の反応も大事。日々の練習から意識して、相手がパナソニックではなくても、試合で意識してやっていくことが大事」立川はプレーオフトーナメントを意識しても、順位までは意識していないと明かした。「上位4チームに入れば、優勝する力はあると思う。『最初にパナソニックとやりたい』『サントリーとやりたい』『キヤノンとやりたい』『東芝とやりたい』というのはない。ただ今週キヤノン戦のために準備にしてきたことを出したいというだけ。あまり先を見て何位がいいというのはない」ルアン・ボタ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)(C)JRLO同日、LOルアン・ボタもメディアの質問に答えた。ボタは2か月ぶりのスタメン復帰を楽しみにしていた。「試合に出られてうれしいし、イーグルスとの再戦を楽しみにしている。イーグルスは昨季から調子はいいし、キーマンがいいパフォーマンスを見せている。多分FW戦になると思うし、自分としてはFW同士のぶつかり合いを楽しみにしている。イーグルスもFWのビッグパックでキャリーするなど、スピアーズと似たようなところがある。キーとなるデクラークや田村がいい形でチームをコントロールしてうまく戦っているイメージがある。スピアーズとしてはコントロールすべきところをコントロールしていけば、自然とスコアできると思っている」ファフ・デクラーク(横浜キヤノンイーグルス)(C)JRLO一方、横浜Eは第10節・静岡BR戦は引き分け。前半15-8と優位に試合を進めるも、終盤に逆転を許しながらも、すぐさま同点に追い付いた。だが、79分に小倉がPGを外して22-22でノーサイドを迎えた。続く、三菱重工相模原ダイナボアーズとの神奈川ダービーでは、強風にさらされた風下の前半に3トライを献上。5-21とビハインドを背負う展開となるが、横浜Eは慌てず騒がず。風上に立った後半で怒涛のアタックを見せた。44分田村のPGで3点加点すると、46分には田村が追い風を生かして50:22。そしてラインアウトモールからNo8シオネ・ハラシリがトライを奪った。56分インゴール手前でのラインアウトは乱れるも、LOリアキマタギ・モリがインゴールでボールを確保、田村のGが決まり22-21と逆転する。その後も横浜Eは攻め手を緩めず、65分マレー、77分ブルア、80分小倉とトライを重ね、相模原DBの反撃はシャットアウト。41-21でボーナスポイントを手繰り寄せた。試合後、沢木監督は「前半は風下で、思っていたよりも風が強くて、選手たちは我々のプレーではないことをやってしまった。ああいう展開になると相手が勢い付いてくる。チームが成長したと思ったのは、後半はしっかりと自分たちがコントロールして、自分たちのスタイルのラグビーに戻せたところ。ただ前半のゴタゴタを前半の内に修正するぐらいの修正力を身につけないとトップ4と戦う時には命取りになる。今日は本当にいい経験だったと思う」と前向きなコメントを残した。梶村祐介(横浜キヤノンイーグルス)(C)JRLOCTB梶村祐介主将はS東京ベイ戦に向けて、次のような抱負を語った。「ショートウィークで準備する期間も少し短くなるので、しっかりと週明けから全員でいいスタートを切りたい。クボタに対してフィジカルのところでしっかり勝っていかないとゲームを進めていけないと思う。第2節では引き分けで終わっているので、次の試合はしっかり勝ち切れるようにチーム全員で準備していきたい」両軍の試合登録メンバーは以下の通り。【S東京ベイ】1海士広大、2マルコム・マークス、3松波昭哉、4ルアン・ボタ、5デーヴィッド・ブルブリング、6青木祐樹、7ピーター・"ラピース"・ラブスカフニ、8ファウルア・マキシ、9谷口和洋、10バーナード・フォーリー、11木田晴斗、12立川理道、13ハラトア・ヴァイレア、14根塚洸雅、15ゲラード・ファンデンヒーファー、16スカルク・エラスマス、17紙森陽太、18オペティ・ヘル、19ヘル ウヴェ、20玉置将也、21藤原忍、22テアウパ シオネ、23金秀隆【横浜E】1岡部崇人、2庭井祐輔、3杉本達郎、4コリー・ヒル、5リアキマタギ・モリ、6ミッチェル・ブラウン、7嶋田直人、8シオネ・ハラシリ、9ファフ・デクラーク、10田村優、11竹澤正祥、12梶村祐介、13ジェシー・クリエル、14イノケ・ブルア、15小倉順平、16川村慎、17安昌豪、18津嘉山廉人、19ソセフォ・ファカタヴァ、20コーバス・ファンダイク、21山菅一史、22南橋直哉、23エスピー・マレー果たして、S東京ベイがえどりくで15連勝を飾るのか、それとも横浜Eが勝利しポイントを詰めてくるのか。『NTTリーグワン2022-23』第12節・S東京ベイ×横浜Eは3月18日(土)・江戸川区陸上競技場にてキックオフ。試合後には前節リーグ通算100試合出場を達成した立川のセレモニーイベントを実施予定。チケットは残りわずか。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)クボタスピアーズ船橋・東京ベイ対横浜キヤノンイーグルスNTTジャパンラグビー リーグワン 2022-23 DIVISION 1リーグワン特設ページジャパンラグビー リーグワン 観戦ガイド 2022-23ジャパンラグビー リーグワン 観戦ガイド 2022-23ウェブ版
2023年03月17日『NTTジャパンラグビー リーグワン 2022』プレーオフトーナメント決勝の再戦だ。『ジャパンラグビー トップリーグ 2021』プレーオフトーナメント決勝の顔合わせでもある。だが、東京サンゴリアス×埼玉ワイルドナイツは『NTTリーグワン2022-23』の首位攻防戦ではない。王者・埼玉WKは首位を快走するが、2年連続準優勝の東京SGはすでに2敗。3位に甘んじている。前節は東京SGにとって、誤算だった。3月5日、秩父宮ラグビー場で下位に低迷するトヨタヴェルブリッツと対峙。立ち上がりから出足の鋭いトヨタVに対して、後手に回った。5分インターセプトしたWTBヴィリアメ・ツイドラキのビッグゲインはWTB尾崎晟也がなんとか食い止めたが、8分自陣深くでのスクラムから左へ展開、WTB高橋汰地のロングパスを受けたヴィリアメにインゴール左隅へダイブされた。24分には連続攻撃からSOアーロン・クルーデンがカットパス、トップスピードの尾崎が右サイドを疾走し同点。トライランキングトップを独走する15本目のトライをマークした。31分残り5mでのトヨタVのラインアウトではモールを止めるも、HO彦坂圭克が持ち出して前進、アーリーエントリーのLOアイザイア・マプスアのピック&ゴーでトライを奪われた。その後、クルーデンのPGは失敗するが、相手には決められて5-15で前半を終えた。45分敵陣ゴール手前からターンオーバーされて、WTB高橋からFBティアーン・ファルコンへつないだ独走トライはTMOの結果ノートライとなり、53分には連続攻撃からWTBテビタ・リーがトライ、右隅のタイトなGもクルーデンが成功させて12-15。これで東京SGペースになるかと思われたが、大事な次の点はトヨタVに入った。56分ファルコンのグラバーキックをSH流大が何とか蹴り出すも、続くラインアウトモールをBK含めて13人で押して12-20。61分には逆に東京SGがラインアウトモールを繰り出すも進まず、ならばと左へ展開し、途中出場のSO田村煕、CTB中野将伍とふたりが反転しながらボールをつなぐとFB松島幸太朗がフィニッシュ。流のGは決まらずにスコアは17-20のまま。松島幸太朗(東京サンゴリアス)(c)JRLO勝負どころの残り20分となるも、東京SGのギアは上がらなかった。74分トヨタVは9フェーズでFL姫野和樹がピック&ゴールでねじ込んで勝負あり。最後までアタックを仕掛けた東京SGだが、82分PGで勝点1を得ることを選択。20-27とクボタスピアーズ船橋・東京ベイとの開幕戦以来の黒星を喫した東京SG。田中澄憲監督が「トヨタのハードワークとハングリー精神に尽きる。今日はそういうゲームになってしまった。しっかりと自分たちのテンポで戦おうとしたが、タッチキックすべきところで蹴れないなど遂行力で逆にトヨタに勢いを与えるようなプレーをしてしまった」と敗因を挙げれば、SH齋藤直人共同主将は「大きいFWパックをいかにして下げるか。いかにサンゴリアスのテンポで試合をするかというところフォーカスした。ただ最後まで自分たちのペースにできなかったことが敗因のひとつ。この負けから学ぶこと、その上でしっかり切り替えて、次のパナソニック戦に向けてチーム全員で戦っていきたい」と唇を噛んだ。次節・埼玉WK戦への修正点を問われた監督はこのように答えた。「次はショートウィークでパナソニックにチャレンジしないといけない。まずは対策を考え、ポジティブにチャレンジすることを考えて、しっかりとトレーニングしていきたい。僕らはアタッキングチームで、ブレイクダウンの数が多くなるチーム。今日はそのブレイクダウンのところでターンオーバーされたので、この部分をしっかりやりたい。また、今日もスペース自体は見えていたので、そこにボールを運ぶ遂行力を上げていく。いくつか要因があると思うので、コミュニケーションやスキルのところを微調整していきたい」対する埼玉WKは、前節も強かった。3月4日、ホームにクボタスピアーズ船橋・東京ベイを迎え撃った第10節は、無敗の首位決戦にふさわしい攻防となった。3-3で迎えた25分、敵陣10mラインでボールを受けたSO山沢拓也はパスダミーから鋭いステップで3人を抜き去りインゴールまで走り抜けた。Gも決めて10-3とするも、その後S東京ベイが反撃を開始。デカくて強いFWがプレッシャーを掛け、スピード豊かなBK陣の幅を使ったアタックで仕留めにかかるが、埼玉WKの強固な守備網は破れず。それでもペナルティを誘い、29・33・39分とSOバーナード・フォーリーがPGを通して9-12で前半を折り返した。山沢拓也(埼玉ワイルドナイツ)(C)JRLO50分S東京ベイのアタックが続く中、22mライン付近のラックからFLベン・ガンターがボールを確保、No8ジャック・コーネルセン、WTBマリカ・コロインベテ、山沢とボールをつなぎ、キックパス。転がったボールをコロインベテが抑えて再び山沢に預けると、10番がインゴール正面に回り込んでトライ。17-10と逆転すると、10分後に山沢がPGを通した。63分には埼玉WKが驚異的な粘りを披露。フォーリーのゲインからNo8ファウルア・マキシ、WTB木田晴斗とインゴールに迫るもことごとく止め、最後FLトゥパ フィナウにインゴールに侵入されるもFL福井翔太がグラウンディングを許さず、FLラクラン・ボーシェーも加勢し、すんでのところでトライを阻止した。それならばとS東京ベイはショットを選択し、65分に20-15とスコアを縮めるも、3分後に22m手前でボールを受けた山沢はDG一閃。再び8点差とした。73分に途中出場のHO堀江翔太が同じく途中出場のCTBテアウパ シオネの猛タックルを食らい、ボールがこぼれると5分前にピッチに入ったばかりのCTBハラトア・ヴァイレアがキャッチ。自陣10mラインから独走トライかと思いきやCTBディラン・ライリーが追い付いて倒すと、その後のアタックも封じた。79分にはライリーのフラットなパスを受けたWTB長田智希が左サイドを切り裂いてトライ、最後タッチライン際の厳しいGを山沢が見事に成功し、30-15でノーサイド。ディラン・ライリー(埼玉ワイルドナイツ)(c)JRLO大一番で2トライ3ゴール2PG1DGのワンマンショーを繰り広げた山沢は「勝負できるかなというところでランはいつも狙っているが、それがうまくいっただけ。チームとして、きちんと個々の役割ができている結果」とさらり。松田力也が不在の中、FBではなく、SOとして結果を残した手応えを聞かれても、「本当に勝ててまずホッとした。10番で出ることについては、みなさんが思うほどそういう思いはない。10番で出たら10番の役割を果たしたいし、15番であれば15番の役割を果たしたいという気持ち。うちにはそれぞれのポジションでいい選手がいて、それぞれの良さがある。そういうのをわかった上で、選んでもらっているので、自分が出る時は自分ができることをチームのためにやりたい」とフォア・ザ・チームの心境を明かした。指揮官は選手たちを称え、キャプテンは誇りについて口にした。ロビー・ディーンズ監督「最高のラグビー日和。選手たちが期待に応えてくれた。非常にフィジカリティなゲームだったが、選手のディフェンスを誇りに感じているし、ここを乗り越えたことを誇りに思う。平野(翔平)には『おかえりなさい』と伝えたい。長田は初めてWTBで出場した試合でトライを決めてくれてとてもうれしい。山沢の活躍は言うまでもなく素晴らしかった。難しいゲームだったが、スピアーズをノートライに抑えたのがすごく良かった。トライを奪われていたら、より厳しいゲームになった」HO坂手淳史主将「チームの価値はディフェンスに見えると思っている。ゲインを切られた時、トライに迫られたシーンがあったが、スクランブルディフェンスでプライドを見せることができた。ディフェンスに関して、誇りに思う。ディフェンスで大事にしていることは、早くセットをすること。誰が誰を見るのかを明確にして、ラインスピードを持って前へ出ることを意識している。ワイルドナイツには遂行できるメンバーがいて、システムがあると思う。今日の勝利はこれからの成長につながると思う。勝って、試合内容を反省できるのはポジティブ。この結果に満足することなく、成長し続けたい」坂手淳史(埼玉ワイルドナイツ)(c)JRLO大一番を前に痛い星を落とした東京SGと不戦敗を除いて公式戦42試合無敗の埼玉WK。対照的な両軍の試合登録メンバーは以下の通り。【東京SG】1小林賢太、2中村駿太、3垣永真之介、4ツイ ヘンドリック、5ハリー・ホッキングス、6下川甲嗣、7山本凱、8テビタ・タタフ、9流大、10アーロン・クルーデン、11テビタ・リー、12中村亮土、13中野将伍、14尾崎晟也、15松島幸太朗、16堀越康介、17石原慎太郎、18中野幹、19トム・サベッジ、20飯野晃司、21齋藤直人、22田村煕、23尾崎泰雅【埼玉WK】1稲垣啓太、2坂手淳史、3平野翔平、4リアム・ミッチェル、5ルード・デヤハー、6ベン・ガンター、7ラクラン・ボーシェー、8ジャック・コーネルセン、9小山大輝、10松田力也、11野口竜司、12ダミアン・デアレンデ、13ディラン・ライリー、14長田智希、15山沢拓也、16堀江翔太、17クレイグ・ミラー、18藤井大喜、19エセイ・ハアンガナ、20福井翔大、21内田啓介、22ヴィンス・アソ、23山沢京平王者に死角は見当たらないが、東京SGにも意地がある。果たして、ここで東京SGが埼玉WKを止めるのか、このまま埼玉WKが全勝で突っ走るのか。『NTTリーグワン2022-23』第11節・東京SG×埼玉WKは3月11日(土)・秩父宮ラグビー場にてキックオフ。試合の模様はBS日テレにて生中継。チケット発売中。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)東京サンゴリアス対埼玉ワイルドナイツNTTジャパンラグビー リーグワン 2022-23 DIVISION 1のチケット情報リーグワン特設ページジャパンラグビー リーグワン 観戦ガイド 2022-23ジャパンラグビー リーグワン 観戦ガイド 2022-23ウェブ版
2023年03月10日注目の首位攻防戦だ。待望の無敗対決である。リーグ最少失点の盾とリーグ最多得点の矛の激突でもある。気の早い話をすれば『NTTジャパンラグビー リーグワン 2022-23』プレーオフトーナメントの前哨戦とも言える。『NTTリーグワン2022-23』第10節で首位埼玉ワイルドナイツが2位クボタスピアーズ船橋・東京ベイを迎え撃つ。“逆転のワイルドナイツ”は今季も健在。東芝ブレイブルーパス東京との開幕戦、続く静岡ブルーレヴズ戦、第6節・横浜キヤノンイーグル戦など、あわや黒星かと思われた試合でことごとく逆転勝利。『NTTリーグワン2022-23』でも無類の勝負強さを発揮している。とくに横浜E戦は神懸っていた。5分WTB竹山晃暉が巧みなショートパントを自らキャッチし先制トライを奪うと、SO松田力也のCGも成功。5分後には南アフリカ代表SHファフ・デクラークにトライを返されるも、CGは失敗。その後もごつごつしたフィジカルバトルを繰り広げ、埼玉WKが7-5で前半を折り返した。後半早々に竹山が再びショートパントからトライを獲得し14-5となるも、その直後横浜Eの秘策が飛び出す。ゴール前でFKからFLコーバス・ファンダイク、デクラーク、FBエスピー・マレーとボールをつなぎ、インゴールへ侵入。CGも決めて12-14とした。34分にはアマナキ・レレイ・マフィに代わって出場したNo8シオネ・ハラシリが強引にディフェンス網を切り裂いて逆転トライ、マレーのCGも決まり14-19となった。ここで2トライの竹山が大仕事をやってのけた。リスタートのキックオフで猛チャージを見せ、ペナルティを獲得。埼玉WKが敵陣にとどまり、最後の猛攻がスタート。モールを止められても、タッチに蹴り出されても、埼玉WKは攻め続け、ついに10フェーズ、PRヴァル アサエリ愛がインゴールにボールを叩きつけて同点。ノーサイドのホーンが鳴った後、松田がCGを通して21-19の劇的逆転勝利を飾ったのだった。試合後、ロビー・ディーンズ監督が「この経験を経て自分たちはより強くなっていける。自信はなかったが、選手たちを信じていた。この挑戦を乗り越えられると思っていた。結果的に、選手たちが勝利への道を探し出してくれた」と選手を称えれば、坂手淳史主将も「あの時間帯で負けていて、何か特別なことや大きいプレーをして勝てない試合もあるが、今日のワイルドナイツはいつも通りプレーできたことが、最後に点数を取れた要因のひとつだと思う。淡々とプレーを続けて、トライにつなげたことがワイルドナイツの強さだと思う。選手たちが同じ絵を見続けたことが勝利につながった。ワイルドナイツとして一つひとつの仕事をやり抜くよういつも話しているし、最後まで100%でやり続けたことが最後のアタックにつながったと思う」と胸を張った。横浜E戦を経て、埼玉WKはより安定した戦いぶりを見せている。第7節・グリーンロケッツ東葛に45-0、第8節は花園近鉄ライナーズに41-6、前節はコベルコ神戸スティーラーズを後半突き放した。10-10で迎えた49分、FB山沢拓也のPGでリードすると、57分ラインアウトモールをHO堀江翔太がトライ。61分には山沢の突破からFBに回った野口竜司がこの日ふたつ目のトライ。68分にはSH小山大輝が抜け出して勝負あり。その後も攻め手を緩めず2トライ、前半にDGを決めた山沢は後半もPG1本とCG5本を全て決めて48-10。埼玉WKが危なげない戦いぶりで全勝をキープした。堀江翔太(埼玉ワイルドナイツ)(C)F.SANO野口竜司(埼玉ワイルドナイツ)(C)F.SANO試合後、次節・S東京ベイ戦のコメントを求められたディーンズ監督はこのように述べた。「S東京ベイはいいチームだと感じているし、たぶん選手たちは対戦をとても楽しみにしていると思う。毎週テストされているような感じだが、S東京ベイもこの試合によりフォーカスを当ててくると思う。昨季はプレーオフ準決勝で戦かったが、その結果を考えてもこの試合にとても集中してくると思う。いい試合になると思うし、できればスタジアムを満員にしたいと願っている」不戦敗を除いて『ジャパンラグビー トップリーグ』から公式戦42試合無敗、最後の黒星は2018年12月まで遡らなくてはならない埼玉WKが負ける姿はなかなか想像できない。だが、もし負けるとしたら、S東京ベイのデカくて強いFWがぐいぐい押しまくったならば……と想像するラグビーファンは決して少なくないだろう。“ストップ・ザ・ワイルドナイツ”の最右翼は今季8勝1分、勝点2差で首位を追うS東京ベイである。『NTTリーグワン2022-23』第5節・コベルコ神戸スティーラーズ戦・25-21、第6節・ブラックラムズ東京戦・40-38、第7節・トヨタヴェルブリッツ戦・44-34と際どい試合続きだったS東京ベイだが、バイウィーク明けとなった第8節以降、本来の姿を取り戻した。第8節・三菱重工相模原ダイナボアーズでは前半こそ13-8と食い下がられたが、後半早々数的有利になると、勝負どころを逃さず一気に畳み掛けた。42分、ドライビングモールから南アフリカ代表HOマルコム・マークスがトライをマークすると、45分にはCTBリカス・プレトリアスのパスを受けたPRオペティ・ヘルが守備網を突破、再びリカスへボールを戻すと、右サイドから中へ切り込んできたFBゲラード・ファンデンヒーファーが交差した瞬間にボールを託し、そのままファンデンヒーファーがインゴールへ。48分はWTB根塚洸雅のゲインからSH谷口和洋がショートサイドを突いて、オーストラリア代表SOバーナード・フォーリー、No8ファウルア・マキシ、再度谷口とボールをつないだ。52分には右サイドのフォーリーが左サイドのWTB木田晴斗へピンポイントキックパス、木田がこの日2本目のトライを決めた。怒涛の4連続トライにフォーリーもCG4本を成功、あっという間に41-8としたのだ。マルコム・マークス(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)(C)スエイシナオヨシその後、相模原DBも意地を見せてトライを2本返したが、S東京ベイはおつりを付けて3トライ。最後まで攻め手を緩めずに60-22と快勝した。続く、BL東京戦でも持ち前の爆発力を発揮。5分リカスがタッチ際でトライを決めて先制すると、9分BL東京はPGで返す。5-3で迎えた13分、右サイドへポジショニングした木田がゲインし、根塚がトライ。フォーリーのPGを挟んで24分、リカスのワンテンポ溜めたパスを受けたマークスが守備網を切り裂いてインゴールへ。29分ラインアウトからのロングスローでチャンスメイク、最後はCTBハラトア・ヴァイレアがトライして27-3とした。その後BL東京に2トライ1ゴールを返されて27-15で折り返すと、後半木田が2連続トライ。48分フォーリーのキックパスを相手WTBと同時にキャッチするも木田がボールをもぎ取り、中央へ回り込んでトライ。51分に1本奪われると、59分ハーフウェイライン手前でインターセプトした木田がそのまま独走トライ。その10分後には今度はFBゲラード・ファンデンヒーファーが敵陣10mライン手前からひとりで走り切って44-20。最終スコアは46-27とボーナスポイントも獲得した。木田晴斗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)(C)スエイシナオヨシ試合後、フラン・ルディケHCは「先週の試合と同様、80分間を通していいパフォーマンスができた。東芝とは毎回激しい戦いになる。そうした中でしっかりとチャンスをモノにした結果だと思う」と手応えを口にした。出場7試合で11トライを量産するトライランキング2位木田について問われると、「しっかりハードワークができる選手。相手からしたら脅威になる選手だと思う。しっかりと動いている中でトライを取っている。フットワークもよく、スピードチェンジもできる選手なので、相手のディフェンスにとってはマークしにくく、脅威になっていると思う。彼はランも、パスも、キックもできる選手」と評価した。唯一の3ケタポイント、113得点で得点王争いをリードするフォーリーは次戦・埼玉WK戦に向けて、「エキサイティングなチャレンジになるだろう。試合スケジュールが出た時から、パナソニック戦のことは頭に入っていた。パナソニック戦でもベーシックなこと、細かいところをどれだけしっかりとできるのか。ディフェンスが優れたチームなので、まずは接点で勝ちたい。ゲインラインで勝てないとプレッシャーがかかるので、そこでもベーシックなことをきっちりとどれだけできるか、ハードワークがどれだけできるのか。しっかりとコミュニケーションを取っていけば、いい試合になると思う。自分たちの立ち位置が試される試合になると思う」と笑顔で語った。バーナード・フォーリー(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)(C)スエイシナオヨシ両軍の試合登録メンバーは以下の通り。【埼玉WK】1稲垣啓太、2坂手淳史、3平野翔平、4リアム・ミッチェル、5ルード・デヤハー、6福井翔大、7ベン・ガンター、8ジャック・コーネルセン、9小山大輝、10山沢拓也、11マリカ・コロインベテ、12ダミアン・デアレンデ、13ディラン・ライリー、14長田智希、15野口竜司、16堀江翔太、17クレイグ・ミラー、18藤井大喜、19長谷川崚太、20ラクラン・ボーシェー、21高城佑太、22ヴィンス・アソ、23丹治辰碩【S東京ベイ】1海士広大、2マルコム・マークス、3松波昭哉、4ヘル ウヴェ、5デーヴィッド・ヴァンジーランド、6トゥパ フィナウ、7末永健雄、8ファウルア・マキシ、9藤原忍、10バーナード・フォーリー、11木田晴斗、12立川理道、13リカス・プレトリアス、14ゲラード・ファンデンヒーファー、15島田悠平、16スカルク・エラスマス、17紙森陽太、18オペティ・ヘル、19青木祐樹、20ピーター・ラピース・ラブスカフニ、21谷口和洋、22ハラトア・ヴァイレア、23テアウパ シオネ埼玉WKは松田がメンバー外で山沢とのダブル司令塔はならず、コロインペテは第8節以来の復帰となったが、竹山は戻って来れなかった。一方、S東京ベイはCTB立川主将がスタメン復帰、FLラピースも第8節以来の出番が目され心強いが、ルアン・ボタ&デーヴィッド ・ブルブリングのLOツインタワと根塚の不在が気になる。果たして、無敗をキープするのはどっちか。『NTTリーグワン2022-23』第10節・埼玉WK×S東京ベイは3月4日(土)・熊谷スポーツ文化公園ラグビーにてキックオフ。試合の模様は日本テレビ(関東ローカル)にて生中継。取材・文=碧山緒里摩(ぴあ)リーグワン特設ページジャパンラグビー リーグワン 観戦ガイド 2022-23ジャパンラグビー リーグワン 観戦ガイド 2022-23ウェブ版
2023年03月03日