今年は目標を叶える自分になる! そのための目標設定のコツ
人生の各地点を点と点ではなく線にすることで、自分が立つ今もより鮮明になると柘植さんは言います。
「サッカー選手になるという夢があってもそこに至るまでの具体的なプロセスが語れないのは、今の延長線上に未来があるという感覚が得られていないからかもしれません。まずそこをつなげることで、途中過程のことも具体的に考えられるようになります」(柘植さん)
人生が一本の道としてつながっていることをイメージする(提供:一般社団法人フィールド・フロー)
ご家庭で行う場合はノートに付箋をはるという方法がおすすめだそうです。まずは時間軸の線を1本引き、付箋をぺたぺたと貼りましょう。「中学生でキャプテンになる」「高校サッカー選手権に出場する」といった、想像しやすい未来の姿があるはず。それをすべて貼ってみてください。
付箋に書く言葉が思いつかない小さな子どもの場合は、あり得ることを親御さんが書き出すという方法でも構わないそう。ただし、その付箋の中からどれを貼るかを決め、手を伸ばすのは子どもにしてもらいましょう。
そしてノートに貼る時は、改めて自分自身で付箋に書き直すことを勧めています。「自分で選んで自分で決めたこと」であることが大切なのだそうです。
■イメージしやすい数年後の自分を言語化する
自分が今いる2022年が時間軸の中のどこなのかがイメージできたら、この1年を「月」「曜日」など細かく分解します。そうすることで、人生の中のどこにいるのかがさらにわかりやすくなるはず。その感覚がつかめたら、次のステップもスムーズに進められるはずです。
行うことは、遠くない未来の時点を決め、以下の3つを言語化することです。
・結果の目標
・パフォーマンスの目標
・目標を達成したときのストーリー
具体例として「高校3年生の自分」で3つを言語化してみましょう。
結果の目標:
高校サッカー選手権の決勝戦で9番のユニフォームを着て国立競技場のピッチに立つ。
自分が決勝点を決めて、自分のチームが優勝する。
パフォーマンスの目標:
世代別日本代表に選ばれている選手とのマッチアップでも負けない体を武器に、チームの勝利に大きく貢献する。ドリブルで何人も突破してボールをゴールに運ぶテクニックがある。ここぞというシーンでしっかり点を決める
ストーリー:
自分のプレーで会場がどよめき、テレビや雑誌で注目選手として取り上げられる。