雪でグラウンドが使えない! 雪国で冬の間にできる技術・判断力向上メニューはありますか?
雪国なので冬場にグラウンドが使えない。交通機関が発達してなく、子どもたちは冬場親の車で移動することも多く、運動量が減って体力面も心配。
冬の間にできる室内練習で判断力や技術を磨ける練習メニューはある?とお悩みのお父さんコーチ。
今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、室内練習で養える判断力や技術向上のメニューをアドバイスします。
(取材・文島沢優子)
池上正さんの指導を動画で見る>>
(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)
<<試合になると独りよがりな子に、質問形式で問うてもすねる。勝気な子への対処法どうしたらいい?
<お父さんコーチからのご質問>
こんにちは。
ボランティアで、以前子どもたちが所属していたチームのU-10年代の指導に携わっています。
雪国で冬の間は外でトレーニングができないのですが、この時期のお勧めのメニューをお聞きしたく思います。
小学校の体育館を使った室内トレーニングしかできないので、外で試合できる地域とは差がついてしまうのではと思っていたのですが、高校年代だと青森山田高校が全国屈指の強さを誇るので、雪を言い訳にもできないのかなとも感じている部分もあります。
交通機関も都会ほど無く、基本的に親が車で送迎なので、他の季節程歩かないため体力面も気になります。
フットサルをしたり試合の映像を使った座学などの取り組みはしているのですが、何か他にも外でプレーできない間にできる、判断力や技術も身につくようなお奨めのメニュー、遊びなどはありますでしょうか。
<池上さんのアドバイス>
ご相談ありがとうございます。
雪国でのトレーニングのご相談になりますが、ヨーロッパも一部を除くと、非常に寒さ厳しいところです。ドイツ、デンマーク、ベルギー、オランダ、イングランドなどなど、どこも北海道と同じくらいかそれ以上に寒いです。マイナス何十度にもなります。
■海外ではそもそも週2回ぐらいしか練習をしない
ところが、それぞれの地域のアンダーカテゴリーは、10月の終わりくらいから外でサッカーをしてはいけないルールになっているようです。つまり、無理をしない。外でプレーさせません。そんなふうに練習日数が少ない環境ですが、どの国からも多くのプロ選手が育っています。