子育て情報『至れり尽くせりじゃないからこそ子どもが成長、ブンデスリーガ・マインツが取り組む保護者に歓迎される取り組みとは』

至れり尽くせりじゃないからこそ子どもが成長、ブンデスリーガ・マインツが取り組む保護者に歓迎される取り組みとは

ただし身の程をわきまえてという線引きはしっかりと引きます。不必要に手助けはしない。

バスで迎えに行ったり、家まで届けたりはしません。マインツを中心とした地域で使える公共交通機関の定期は支給してあるので、選手は自分で学校が終わるのは何時で、練習に間に合うためには何時のバスに乗ってというのをしてもらっています。

子どもたちに手伝いをしてもらうこともよくあります。食器洗いとか、台所掃除とか、ゴミ出しとか。これらは当たり前のことなんですけど、この当たり前ができない子どもたちがいるんです」

■自主性の欠如した子が増えている

例えば15-17歳の選手が「俺はもう半分プロのような選手だ」とうぬぼれて、机をふいたり、片付けたりしないとなったら、クラブとしては受け入れられません。クラブにとって大切なのは「いつでも地に足をつけた人間」だからです。


ただ自主性の欠如というか、自分でやるべきことを理解して、見つけて、考えて、取り組めない子が増えてきています。時代的なこともあり、これは世界的な大きな問題になって来ています。

例えプロ選手になったとしてもセカンドキャリアは必ずきます。そうした時に自分で何をどのようにするのかを知らないと困るのは選手自身になってしまいます。

シュースター「その通りなんです。例えばマインツでもスカウティングに上がってきた外国籍選手をチェックしていると、そんなことを考えてしまうことがあります。13歳、あるいはもっと小さいころから何から何まで全てを他の人にやってもらう生活が始まっている選手がいるんです。

自分で何もする必要がない、そうした中で育ってくると暦の上では20歳だとしても全く大人になっていない。
小さな子どものままです。

信じられないかもしれませんが、『どこどこへ行きたいからタクシーを呼んでくれませんか?』とか、『おなかがすいたからピザを注文してくれませんか?』みたいなことを誰かに頼もうとするんです。自分でそうしたことさえしたこともない。

そんな大人になってほしくない。なのでマインツでは自分のことは自分でするという人間として当たり前のことをとても大切にとらえています」
サッカー少年少女の親の心得「サカイク10か条」

■子どもたちの人間的な成長への取り組みが保護者に評価されている

こうしたコンセプトは多くの保護者の方から歓迎されているとシュースターさんは話していました。

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