「地域で子どもを育てる」を地でいく街クラブ 「自分の子と同じぐらいチームの子がかわいい」と言う保護者の子どもへのかかわり方
チームメイトはレギュラー争いのライバル、普段仲良くても上達につながるような情報は教えない、自分の子が出し抜かれるとイラっとする......。最近はそういった声を聞くこともあります。
チーム、地域にもよりますがよそのお子さんと気軽に会話したり、関わること自体が減っているかと思います。
核家族が増えたことや、ご近所づきあいを含む人間関係が希薄になったこともあり、地域や社会で子どもを育てることが少なくなった、と言われて久しいですがみなさんの周りはどうですか。
我が子がかわいいのは当然だけど、子どものサッカーチームの子も同じぐらいかわいい。と言える親御さん、どのぐらいいるでしょうか。
今回は、そんな「地域で子どもを育てる」が残っているチームをご紹介します。
写真は少年サッカーのイメージです
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■自分の子と同じぐらい、他の子もかわいい
「うちのチーム、弱いんです。
なかなか勝てないから、点を取ったとき喜び方がわからなくてぎこちないんですよ」
「周りもハイタッチが上手くできなかったり(笑)。でもそれがかわいくて。みんなかわいい」
「子どもたちも勝ちたいし、親も勝って喜ぶ姿が見たい。でもなかなか勝てないんです(笑)」
「自分の子と同じぐらい、他の子もかわいいんです。だから、卒団して親が子どものサッカーにかかわらなくなるのが寂しくて」
そう語ってくれたのは、島根県で活動している大東JFCの保護者の方々。
編集部が話を聞いている間、周りで賑やかな声を上げる子どもたち(ほかの親の子)にも、「○○(名前)うるさい、今編集部の方と話しているでしょ~」と気軽に注意したり、ボディタッチなどじゃれ合う場面もありました。
送迎や試合の当番でよその子と接することはあるけど、学校のことやプライベートな話など、気軽に話すことはないというチームも多いかと思いますが、子どもたちにとっても学校、家庭以外での大人との関りがあることは、大事なことです。
他の価値観を知るきっかけになったり、視野が広がることもあります。
また、親には理解されないことも、他の親に話したら共感してもらえたり、認めてもらえた時にはホッとすることもあるはずです。大東JFCさんでは、親たちもチームの理念や活動内容に賛同していることもあり、良い関係性が築けていることもあるのでしょう。