子育て情報『サイドバックの攻撃を活かす攻撃が特徴のチーム、小4に2トップと中盤のポジショニングを教えるのが難しい。どうすればいい?』

2023年3月31日 20:00

サイドバックの攻撃を活かす攻撃が特徴のチーム、小4に2トップと中盤のポジショニングを教えるのが難しい。どうすればいい?

そのためにはきちんと土台をつくらなくてはなりません。

■「3人目」の動き、数的優位を意識させるトレーニングをすること

それをつくるには、低学年のころから2対1などの数的優位をどう使うか。意識できるようトレーニングを積まなくてはいけません。

試合でもそれを意識させてください。両サイドバックが少し高い位置を取って、真ん中に中盤の選手がいる。常にダイヤモンドの形をつくるよう心掛けてもらいます。中盤の上にはトップがいてまた別のダイヤモンドをつくれます。

幅と深さ、トライアングル。
ボールを持ったときに誰と誰を見たらいいの?場面によってトライアングルができることを意識して、何を見たらいいのかを学ばせてください。

そういった学びを小学生の間にしてもらいたいのです。ドイツに「フニーニョ」(※フニーニョを紹介した記事に飛びます)という3対3のゲームがあります。概ね縦25~30メートル、横20~25メートルのフィールドで、攻撃方向にそれぞれ2つずつ、計4つのゴールを置いて3対3を行います。自分たちが攻めるゴールが2つあるので、トライアングルの「3人目」を意識しやすくなります。

つまり、視野が広がる。視野の確保とサッカーの成り立ちを体得するのにうってつけの方法です。今の時代、ネットで探せばやり方や動画をたくさん観ることができます。
ぜひやってみてください。

■チーム戦術が先に来ると、そのチームでしか使えない選手になる

サイドバックの攻撃を活かす攻撃が特徴のチーム、小4に2トップと中盤のポジショニングを教えるのが難しい。どうすればいい?

(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)

これまでブンデスリーガのクラブや、意識の高いジュニア年代の指導者がトレーニングなどに導入していましたが、ドイツサッカー連盟はこれを10歳以下のカテゴリーすべての試合で行う方向で進めています。

チーム戦術みたいなことが先に来てしまうと、そのチームでしか使えない選手になってしまいます。

将来を考えてあげると、何でもできるようにしておく必要がある。ぜひそのことをあらためて考えていただければと思います。


池上正さんの指導を動画で見る>>

サイドバックの攻撃を活かす攻撃が特徴のチーム、小4に2トップと中盤のポジショニングを教えるのが難しい。どうすればいい?


池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」

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