子育て情報『女子サッカーの指導で気をつけることとは? 長年女子の育成に関わるスフィーダ世田谷GM・川邊健一さんに聞いた女子選手の指導法』

2023年9月12日 18:56

女子サッカーの指導で気をつけることとは? 長年女子の育成に関わるスフィーダ世田谷GM・川邊健一さんに聞いた女子選手の指導法

と言います。

「中学生から大人になるに連れて、何が変わるかというと、判断のスピードと技術の精度です。スフィーダのトップチームの練習に大学生が参加することもあるのですが、そのときによく言われるのが『スピードが速い』です。それも走るスピードではなく、判断のスピードなんです」

たとえばボールを持っている選手に対して、サポートに入るスピードや「ボールを奪える!」と判断し、寄せに行くスピードなど、状況を素早く認知し、決断して実行するための判断スピードに違いがあるようです。

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■女子を指導するときに大切なのは、空気を読むことと信頼関係

女子サッカーの指導で気をつけることとは? 長年女子の育成に関わるスフィーダ世田谷GM・川邊健一さんに聞いた女子選手の指導法

20年以上女子サッカーに関わるスフィーダ世田谷FCのGM川邊健一さんに、女子選手の育成で気を付けることを聞いた写真提供:スフィーダ世田谷

女子選手を指導する場合、身体的な特性に加えて、精神的な特性も加味する必要があり、川邊さんは「女子を指導するときに大切なのが、空気を読むこと。そこに尽きますね」と言葉に力を込めます。

「その場の雰囲気を感じ取って、的確に振る舞えるかは、すごく重要だと思います。そうして信頼関係を構築できると、こちらの言うことを受け入れてもらいやすくなります。
ただし、一度でも信頼関係が壊れてしまうと、修復するのが非常に難しいので、男子以上に注意が必要です」

男子と女子では物事の考え方や捉え方などに違いがあるようです。特に、女性は異性に対する警戒心を持つ傾向にあるので、そこを理解した上で、言葉を発したり、行動することが大切なのだと言います。

「男子の場合、指導者が頭ごなしに『やれよ』と言うと、従ってくれることも多いですが、女子の場合は説明して、理論的に納得しないと動いてくれません。そこが男女の違いとして、挙げられるところだと思います」

そこを加味せず、監督が「言うとおりにしなさい」と言っても、「何言ってんのこの人」と、冷たい目で見られてしまうことになりかねません。

■人心掌握は男子より女子の方が難しい

「人心掌握の部分は、男子よりも女子の方が難しいですね。そのため私は、コーチに女性の指導者を置いています。監督である自分が先頭に立って引っ張るのと同時に、付いてこれなくなる子のサポートを、女性のコーチにお願いしています」

選手の立場からしても、異性の監督よりも同性のコーチのほうが、意見を伝えたり、相談しやすいというメリットもありそうです。

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