女子サッカーの指導で気をつけることとは? 長年女子の育成に関わるスフィーダ世田谷GM・川邊健一さんに聞いた女子選手の指導法
「自分だけでは足りないところがあるので、そこをコーチにフォローしてもらっています。日頃から意識的にしているのは、選手の様子をよく観察すること。練習前後に選手同士で話しているときの表情などは、見逃さないようにしています。選手たちにも『すごい見てますよね』と言われるほどです(笑)」
■繊細に扱うけれど、特別扱いはしない
川邊さんは「女子選手の場合、男子よりも繊細に扱わないといけない」と言いながら「でも、特別扱いはしない」とスタンスを語ります。
「チームに20人いたとして、全員を平等に扱うことはできません。全員に同じ出場時間を与えるなんて不可能ですよね。私の監督としての仕事は、チームを強くすること、選手を成長させること。上のレベルの子たちを引っ張るので、みんな頑張ってついてきてほしい。
ついていけない子のためにコーチがいるので、一番後ろからサポートしてもらう。そのように役割分担をしています」
女子選手の指導歴が長い川邊さんの考えは、サッカーに限らず、職場などで女性と接する人にとっても、大いに参考になる話ではないでしょうか。
次回の記事では、女子選手に多いケガの種類と、予防のために取り組んでいることを紹介します。
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