良いGKに必要な「失点しないコーチング」を身につけるコツ 味方を上手く動かす声かけ・指示とは
サカイク初のゴールキーパー向けキャンプとして、リピーター続出なのが、澤村公康コーチによるゴールキーパーキャンプです。
技術、戦術はもちろんのこと、「良いゴールキーパーになるための心構え」や「ゴールキーパーをするお子さんをお持ちの、保護者に向けたアドバイス」など、ゴールキーパーとして成長するためのヒントをたくさんもらえるキャンプです。
日本代表のシュミット・ダニエル選手の恩師として知られ、サンフレッチェ広島時代には、日本代表の大迫敬介選手を開花させたことでも有名な、澤村コーチによるゴールキーパーキャンプは、2023年12月に開催予定です。
そこで今回から4回に分けて、澤村コーチに、
①失点しないコーチング(味方への指示)※今回はこちら
②失点しないためのポジショニング
③プレーの反応速度を上げる(ステップワーク、プレー予測など)
④状況判断能力を上げる
をテーマに、ポイントを教えてもらいました。
ゴールキーパーとしてレベルアップしたい小学生に知ってもらいたい内容です。ぜひ保護者の方は記事の内容をお子さんにもかみ砕いて紹介してください。
(取材・文鈴木智之)
GKキャンプで選手たちに指導する澤村コーチ
シュミット・ダニエル選手、大迫敬介選手を育てたGKコーチによるGKキャンプを開催
関連記事:「ノートを見返すことで周りを見る習慣がついた」センアーノ神戸の選手に聞いたサッカーが上手くなるサッカーノートの使い方
■相手にシュートを打たせないGK
第1回目は「失点しないコーチング(味方への指示)」です。ゴールキーパーのもっとも大切な仕事は、ゴールを守ることです。
相手にシュートを打たせなければ、失点する可能性は限りなく低くなります。
澤村さんは「コーチング(指示出し)」の重要性を強く認識しており、これまでの指導経験をもとに、こう話します。
「僕はこれまで、育成年代からトッププロまで、38人の監督と仕事をしてきました。その中で38人全員から言われたのが、『味方とコミュニケーションをとって、相手にシュートを打たせないキーパーにしてほしい』ということでした」
■味方へのコーチング(指示だし)は「大きく、はっきり、わかりやすく」。「打たせるな」より「寄せろ」が良い理由
澤村コーチはコーチング(指示出し)のポイントを、次のように説明します。
「大きく、はっきり、わかりやすく。