サカイク初のゴールキーパー向けキャンプとして、リピーター続出なのが、澤村公康コーチによるゴールキーパーキャンプです。日本代表のシュミット・ダニエル選手の恩師として知られ、サンフレッチェ広島時代には、日本代表の大迫敬介選手を開花させたことでも有名な、澤村コーチによるゴールキーパーキャンプは、2023年12月に開催予定です。サカイクでは、澤村コーチによる「良いGKになるためのポイント」を紹介中。※全4テーマ①失点しないコーチング(味方への指示)②失点しないためのポジショニング③プレーの反応速度を上げる(ステップワーク、プレー予測など)④状況判断能力を上げる※今回はこちらラストとなる今回は④の「状況判断能力を上げる」についての解説です。判断力を上げるために、どのようなことを心がければいいのでしょうか?ゴールキーパーとしてレベルアップしたい小学生に知ってもらいたい内容です。ぜひ保護者の方は記事の内容をお子さんにもかみ砕いて紹介してください。(取材・文鈴木智之)GKキャンプで選手たちと談笑する澤村コーチシュミット・ダニエル選手、大迫敬介選手を育てたGKコーチによるGKキャンプを開催関連記事:GKの反応速度を上げるために大事なのは「人間観察」!?プレーの反応速度を上げるために必要な要素とは■ゴール前での1対1、シュートをキャッチかセーブか、失点しないための状況判断を身につける今回のテーマは「状況判断能力を上げる」です。ゴール前で相手選手と1対1になった時に、どう対応すればいいのか。飛んできたボールに対して、キャッチをするのかパンチングをするのかなど、プレー中に判断をくだす場面はたくさんあります。相手選手と1対1になると、経験の浅いゴールキーパーほど「やばい」「失点のピンチだ」と思ってしまうのではないでしょうか。とくに、ゴールキーパーを始めたばかりのジュニア選手であれば、なおさらです。しかし澤村コーチは「相手選手とゴール前で1対1になることは、ゴールキーパーからするとチャンスです」と笑顔を見せます。「そこで止めると目立つことができますし、相手のチャンスを防いだ後は、こちらのチームに流れが来ることが多いです。1対1はピンチに見えますが、ゴールキーパーのプレーで試合の流れを変えるチャンスなのです」■GKはフィールドの選手より1.5ぐらいアドバンテージがある、と語る理由さらに澤村コーチは「フィールドプレーヤーが1だとすると、ゴールキーパーは1.5ぐらいのアドバンテージがある」と言います。「フィールドプレーヤーは足しか使えませんが、ゴールキーパーは手と足を使うことができます。その時点で、どちらが有利かはおわかりですね。1対1ではなく、1対1.5とイメージしてもらうと、気分的にも楽になるのではないでしょうか」相手にシュートを打たせないように、じっくり守っていると、味方選手がゴール前に戻ってくることもあります。そうなった場合、相手1対こちら2.5とカウントすることができます。それを頭に入れておくと、1対1になったからといって「ピンチだ!」「やばい!」とむやみにボールにアタックに行くのではなく、相手にシュートを打たせないように、簡単には飛び込まない対応をしながら、味方が戻ってくる時間を作るといった選択肢も生まれることでしょう。「ゴールキーパーの役割は『シュートを止めること』だと思いがちですが、大事なのはゴールを守ることです。それならば、時間をかけて味方が戻ってくるのを待ち、連携してゴールを守る、もしくはボールを奪いに行けばいいわけです。その考えはゴールキーパーである前に、ひとりのフットボーラーとして知っておいてほしいです」■GKが主導権を握るために大事なこと前回の記事で「ゴールキーパーのプレーサイクル」を紹介しましたが、相手を観ることは、良い判断をするための第一歩です。澤村コーチは言います。「僕は、プレーの主導権はゴールキーパーが持つべきだと思っています。シュートを打たれるのではなく、打たせる。その気持ちが大切で、主導権を握るためには、相手選手の特徴を把握することもポイントになります」たとえば、相手FWは足が速いのか、遅いのか。小柄なのか、大柄なのか。テクニシャンなのか、そうでないのかによって、得意とするプレーは変わってきます。「相手FWが足が遅いタイプであれば、1対1の場面でゴールキーパーは飛び出さず、じっくり相手を引き込むことで、味方選手の戻る時間を作るという選択肢もあります。それは相手にドリブルをされているのではなく、ドリブルをさせている、つまりこちらが主導権を握っていることになります」試合終盤で相手が疲れているのであれば、相手にドリブルをさせて、疲労によってコントロールが乱れたり、スピードが出ないことを想定して対応するのもいいでしょう。「ゴールキーパーは、試合開始直後に相手の特徴をスカウティングすることが大事ですが、それも判断の精度を高めるためです。これはピッチ内だけでなく、日々の人間観察でも養うことのできる能力だと思います」■良いGKは自分の考えを言葉で伝えることができる澤村コーチは「ゴール前で堂々としているゴールキーパーは、見えているものが多い」と言葉に力を込めます。「なんで、いまそういうプレーを選択したの? と質問をすると、『なぜならば~』と答えを持っています。相手がここにいて、味方がここにいて、時間帯はどれぐらいでと、あらゆる要素を元に判断し、決断する力は、良いゴールキーパーになるために必要不可欠なものです」澤村コーチのゴールキーパーキャンプでは、ピッチ内外でのディスカッションを通じて「考えたことを、言葉にして伝える」ことにも力を入れています。「良いゴールキーパーになるためにはリーダーシップが必要で、それはピッチ内だけでなく、日常生活でも意識できることです。そして前向きな、ポジティブな気持ちを持って、ゴールキーパーというポジションを楽しんでほしいですね」■GKとしてのスキルが上がるキャンプを開催澤村コーチのゴールキーパーキャンプは、今月下旬に開催予定。この記事を読んで、少しでもピンと来たお子さん、保護者の方はぜひ参加してみてください。ゴールキーパーとしてだけでなく、人として成長するためのきっかけを得られるキャンプとして、大好評のゴールキーパーキャンプ。キーパー歴を問わず、サッカーが大好きで、もっとうまくなりたいという気持ちにあふれる選手たちの参加をお待ちしています。子どもたちも成長を実感!サッカーが上達するサッカーノート>>
2023年12月12日サカイク初のゴールキーパー向けキャンプとして、リピーター続出なのが、澤村公康コーチによるゴールキーパーキャンプです。ゴールキーパーコーチとして、およそ30年に渡って活動する澤村コーチは、子どもからトップレベルのプロ選手まで、たくさんの選手を見てきました。教え子にはシュミット・ダニエル選手や大迫敬介選手など、日本を代表するゴールキーパーがいます。また「ゴーリースキーム」という活動を通じて、小学生から中学生、高校生、大学生と、あらゆるカテゴリーのゴールキーパーを指導しています。そんな澤村コーチがサカイクの読者に向けて、オンラインのお悩み相談会を行いました。参加してくれたのは、ゴールキーパーをする小学生のお子さんと保護者の方々。たくさんの質問が飛び出したお悩み相談会から、質疑応答をピックアップして紹介します。澤村コーチがメインコーチを務める「サカイク・ゴールキーパーキャンプ」に興味のある方、ゴールキーパーとしてレベルアップしたい、ゴールキーパーをする子どもの成長をサポートしたいと思う保護者の方々は、ぜひ参考にしてみてください!(文・構成鈴木智之)■24時間の過ごし方が大事Q:息子がゴールキーパーをしているのですが、フィールドプレーヤーとの相性によって、プレーにムラがあります。均一なプレーが続けられるようなマインドの持ち方やコーチングなど、普段から意識することがあれば、アドバイスをお願いします。A:ご質問いただいたお子さんの場合、考え方にムラがあるのか、心の持ち方にムラがあるのか。それによって変わってくるので、一概にお答えするのは難しいのですが、僕が選手に言っているのは「1日24時間の過ごし方や考え方がプレーに出る」ということです。良いプレーができたら調子に乗る、悪いプレーをすると落ち込んでしまう。そのようなマインドを持っていると、一緒にプレーするチームメイトもやりづらくなってしまいますよね。ゴールキーパーは攻守の要であり、リーダーでなければいけません。そのために、ピッチの中での立ち居振る舞いや味方とのコミュニケーションをどうすればいいのか。それを普段から考えながら、1日24時間の活動の中から、メンタルを安定させるような考え方をするように、トライしてもらえたらなと思います。ゴールキーパーにとっては、失点から学ぶことも大切です。ゴールキーパーの世界には「失点から学ぶ勇気」という言葉がありますが、僕はそれを大切にしています。ミスや失点など、次に同じような過ちを繰り返さないために、どうすればいいんだろうと考えることが楽しかったり、コーチにアドバイスを求めることが楽しかったり、連携ミスをしてしまった仲間と腹を割ってコミュニケーションとって、今度は成功させようねという仲間意識を持つことも、サッカーやゴールキーパーから学ぶ、大事なテーマだと思います。うまくいかなかったから駄目ではなく「うまくいくために、次に成功させるためにはどうしたらいいんだろう?」という考えを、選手自身も持っていただきたいと思いますし、保護者の皆様も、失敗の後、次に向かっていけるような、前向きなコミュニケーションをとってもらえたらと思います。■ゴール前で目印を意識しようQ:背が低くて、頭上を越されて失点してしまうことがあります。頭上を抜かれないためのポジショニングのコツを教えてください。A:ジュニア年代のゴールは高さが2メートル、横幅が5メートルです。そのサイズの中で、ゴールキーパーの選手たちは体を張って、チームのためにゴールを守っています。高さが2メートルなので、身長が低い選手の場合、ジャンプをしてもクロスバーに手が触れるか、触れられないかぐらいの感じだと思いますが、頭上を越されないために、ゴールにへばりついてしまうと、相手選手から見たときに、シュートを打ちやすくなってしまいます。 ゴールキーパーがゴールライン付近に立つと、横幅の5メートルがかなり広く見えるので、相手はシュートが打ちやすいのです。とはいえ、前に出過ぎると、横幅は狭められますが、相手からすると高さ(奥行き)が見やすくなってしまうので、ロングシュートを打たれる可能性が高まります。では、どうすればいいのでしょうか?まずは自分の身長や手の長さに合った、最適な立ち位置を知ることです。練習や試合で様々な経験をして「このタイミングでこのポジションをとっていると、ループシュートを打たれやすい」「このタイミングで下がっていると、左右に速いボールのシュートが来てしまう」など、シュート1本、1本から学んでもらえたらなと思います。ポジショニングのコツとしては、PKマークやゴールエリアの角、ペナルティエリアの角などを目印にしておくと、自分がどのあたりに立っているかがすぐにわかります。自分から見て、右側にシューターがいるのであれば、ニアポストを見て、ゴールの位置を確認することも大切です。ジュニア年代の場合、ボールばかり見ながらプレーした結果、ゴールの中心から大きく外れた位置に立っていることもあるので、自分で自分の位置を確認できるように、普段の練習から目印を意識していただけたらと思います。■まずはしっかり立つところからQ:ジャンプ力をつけたいのですが、どのようなトレーニングをすればいいでしょうか?A:小学生年代であれば、ジャンプトレーニングをするのは悪いことではないですが、他に目を向けるべきものがあると感じています。まずは「しっかり立つこと」です。猫背になっていたり、足のどちらかに体重がかかっていたりと、乱れた姿勢で立ってはいませんか?かかとを地面につけたまま、屈伸はできますか?股関節の柔軟性は保たれていますか?太ももの前と裏側、ふくらはぎに柔軟性はありますか?正しく立つことができて、正しく屈伸ができれば、日々のボールに飛びつくトレーニングのなかで、ジャンプ力はつきますし、フィジカルも高まっていくと、僕は思います。小学生年代は筋肉が発達する前段階なので、重いものを持ってジャンプするといった、プラスアルファのトレーニングは必要ないと思います。それよりも、体の動かし方や土台の部分に目を向けてみてはいかがでしょうか。私の大学時代、周りにはバスケットボールやバレーボールの選手がたくさんいました。みんな185cm以上あるような環境でしたが、彼らに共通していたのは、体が大きいにも関わらず、スムーズに、きれいに動くことができていたことです。ゴールキーパーも同じで、日常生活から背筋をしっかり伸ばして、みぞおちを斜め上に引き上げるようなイメージで、頭の上から糸で引っ張られるような立ち方、歩き方を意識してもらえると、良い姿勢になり、トレーニング効果も高まっていくのではないでしょうか。なにより、ゴールキーパーのトレーニングを楽しんでもらえたら、自然とジャンプ力も高まっていくと思います。■サカイク・ゴールキーパーキャンプ、参加者募集中!今回の記事で紹介したのは、お悩み相談会のほんの一部に過ぎません。ですが、澤村コーチが担当する「サカイク・ゴールキーパーキャンプ」に参加すると、お悩みや疑問、上達のアドバイスなどを、直接聞くことができます。それも、リピーターが続出し、参加満足度が非常に高い、澤村コーチのキャンプの特徴のひとつです。「ゴールキーパーとして、もっとレベルアップしたい!」「トップレベルのゴールキーパー指導を受けたい!」「子どものために、ゴールキーパーの知識をもっと知りたい!」など、たくさんのご要望にお応えする、サカイクゴールキーパーキャンプ。一度、澤村コーチの指導を受けに来てはいかがでしょうか?技術、戦術面に加えて、心の成長が期待できること、間違いありません!<PR>サカイクGKスペシャルキャンプ2023冬冬休みは大阪での開催!開催日:2023年12月27日(水)~12月29日(金)集合時間:12月27日(水)12:30解散時間:12月29日(金)12:30予定開催会場:J-GREEN堺(宿泊:DREAM CAMP)定員:20名対象:小学校4年生〜中学生3年生
2023年12月07日サカイク初のゴールキーパー向けキャンプとして、リピーター続出なのが、澤村公康コーチによるゴールキーパーキャンプです。日本代表のシュミット・ダニエル選手の恩師として知られ、サンフレッチェ広島時代には、日本代表の大迫敬介選手を開花させたことでも有名な、澤村コーチによるゴールキーパーキャンプは、2023年12月に開催予定です。サカイクでは、澤村コーチによる「良いGKになるためのポイント」を紹介中。※全4テーマ①失点しないコーチング(味方への指示)②失点しないためのポジショニング③プレーの反応速度を上げる(ステップワーク、プレー予測など)※今回はこちら④状況判断能力を上げる今回は③の「プレーの反応速度を上げる」についての解説です。ゴールキーパーとしてレベルアップしたい小学生に知ってもらいたい内容です。ぜひ保護者の方は記事の内容をお子さんにもかみ砕いて紹介してください。(取材・文鈴木智之)GKキャンプで選手たちに指導する澤村コーチシュミット・ダニエル選手、大迫敬介選手を育てたGKコーチによるGKキャンプを開催関連記事:GKのポジショニングで失点は防げる!「相手にシュートを打たせないGKのポジショニング」とは■小学生からの要望にも多いGKにとっての「反応速度を上げる」、GKの反応速度とは要するに何か?第3回目のテーマは「プレーの反応速度を上げる」です。サカイクでゴールキーパーをする子どもたちにアンケートをとったところ、「反応がもっと速くなりたい」「速く動けるようになりたい」という声が寄せられました。ゴールキーパーにとって「反応速度」とは、どのようなものでしょうか?澤村コーチは「反射神経ですね」と答えます。「周りの動きに対して、自分がどう動くのか。反射なので、考えて動くのではなく、考える前に動く能力だと思います」■日常の過ごし方でGKとしての反応速度も上がる理由大切なのは日頃の訓練であり、日常の過ごし方です。澤村コーチは言います。「サッカーは陸上競技と違って、ヨーイドンのスタートではありません。なので、いかに良いプレーをするために、予測することができるか。それが大切なポイントになります」澤村コーチは「ゴールキーパーのプレーサイクル」を用い、次のように説明します。「反応速度を上げるためには、まずは周囲を観察すること。観ることから始まり、状況を把握することで、予測が生まれます。予測があることで判断しやすくなり、決断→プレーの実行。そしてまた観るに戻るという、ゴールキーパーのプレーサイクルがあります。それをサッカー以外の時間でもやれるようになると、予測力がつき、物事に対しての反応速度も上がっていくと思います」常に周囲を観て、この人は何を考えているのか、何をしようとしているのかについて、思いを巡らせること。これはサッカーから離れていてもできることです。「それはゴールキーパーにとって、すごく大事なことです。相手選手が何をしようとしているのかがわかれば、そうさせないようにすればいい。反対に、仲間はこのプレーをやりたがっているから、あそにボールを出してあげようといったように、攻撃面でも同じように考えることができます」■反応速度を高めるには、人間の基本「正しく立てる」「正しく歩ける」が大事澤村コーチはフィジカル的な側面からも「サッカー以外の時間の過ごし方が大事」と声を大にして言います。「反応速度を高めたいのであれば、まず正しく立てるかどうか。そして正しく歩けるか、正しく座れるか。姿勢と体の動かし方に尽きると思います。子どもたちを観ていても、姿勢が悪い子が多いです」澤村コーチはそれを「カッコ悪いゴールキーパーが多い」と表現します。「グラウンドに来るとき、ユニフォームを着たとき、ゴールマウスに立っているとき。カッコ悪いゴールキーパーが多いです。その子たちをサッカーのトレーニングで成長させるのは当然ですが、ご家庭や学校でも、背筋を伸ばす、正しく座るといったことに、目を向けてほしいと思います」■足指が使えないと踏ん張りが効かず反応が遅くなる立ち方、歩き方、姿勢はサッカーをする上で重要なポイントであり、根底にあるのが「足の指」です。「子どもたちの足の指を見ると、指が動かない、使えない。だから踏ん張りが効かず、反応も遅くなる。みんな良いスパイクを履いて、良いソックスを履いていますが、指が使えない子は多いです」■反応速度を上げるには受け身じゃダメ、気持ちの持ち方で相手に重圧を与えることもできるゴールキーパーの反応速度と一言で言っても、マインドから日々の姿勢、立ち方や足の指の使い方まで、様々なポイントがあります。それらに目を向けて、ゴール前では堂々とした気持ち、立ち姿でいたいもの。それが相手選手へプレッシャーをかけることにもつながります。「反応速度を上げるには、受け身ではなく、前向き、積極的な思考も重要です。シュートを打たれるのではなく、シュートを打たれたとしても、最後の砦である自分(GK)がいるのだから大丈夫。『シュートを打たれたらどうしよう』という気持ちでいると、表情や態度に出てしまいます。そうならないために練習や日常生活から、積極的で前向きな思考を持って、何事にも取り組むようにしてもらえたらと思います」■良いGKになるためのマインドも伝えるキャンプ澤村コーチが指導をするサカイクのゴールキーパーキャンプでは、技術や戦術に加えて、良いゴールキーパになるためのマインドの部分も重視しています。それが「2泊3日の短期間で、うちの子が変わった」と保護者が驚くような成果につながっています。まだ澤村コーチの指導を体験したことのない若きゴールキーパーは、サカイクのキャンプに参加してみてください。いままでにない視点から指導を受けることができ、お子さんだけでなく、保護者にとっても有意義な時間になること間違いなしです。子どもたちも成長を実感!サッカーが上達するサッカーノート>>
2023年12月01日サカイク初のゴールキーパー向けキャンプとして、リピーター続出なのが、澤村公康コーチによるゴールキーパーキャンプです。技術、戦術はもちろんのこと、「良いゴールキーパーになるための心構え」や「ゴールキーパーをするお子さんをお持ちの、保護者に向けたアドバイス」など、ゴールキーパーとして成長するためのヒントをたくさんもらえるキャンプです。日本代表のシュミット・ダニエル選手の恩師として知られ、サンフレッチェ広島時代には、日本代表の大迫敬介選手を開花させたことでも有名な、澤村コーチによるゴールキーパーキャンプは、2023年12月に開催予定です。サカイクでは前回より、澤村コーチによる「良いGKになるためのポイント」を紹介中。※全4テーマ①失点しないコーチング(味方への指示)②失点しないためのポジショニング※今回はこちら③プレーの反応速度を上げる(ステップワーク、プレー予測など)④状況判断能力を上げる今回は②の「失点しないためのポジショニング」について、解説していただきました。ゴールキーパーとしてレベルアップしたい小学生に知ってもらいたい内容です。ぜひ保護者の方は記事の内容をお子さんにもかみ砕いて紹介してください。(取材・文鈴木智之)GKキャンプで選手たちに指導する澤村コーチシュミット・ダニエル選手、大迫敬介選手を育てたGKコーチによるGKキャンプを開催関連記事:良いGKに必要な「失点しないコーチング」を身につけるコツ味方を上手く動かす声かけ・指示とは■GKのポジショニングによって「シュート打っても止められそう」と思わすことができる第2回目は「失点しないためのポジショニング」です。ゴールキーパーの位置によって、相手選手は「シュートが打てそう」「打っても止められそうなので、やめておこう」など判断を変えるほど、大きな影響があります。それほど、ゴールキーパーのポジショニングは大切なのです。澤村コーチはポジショニングについて「セオリーとして、ボールとゴールの中心を結んだ、線上に立つ」と話します。ただしこれは『立つ位置』について限定したもので、試合中ゴールキーパーは常に、スターティングポジションをとり続けることが求められます。「ゴールキーパーがプレーを始める位置のことを『スターティングポジション』と言います。適切な位置に立っていれば、相手選手はシュートを打ちづらいと感じることでしょう」■スターティングポジションをとるときに大事なのは3つ「立ち位置、開始姿勢、体の向き」スターティングポジションをとるときに、重要なことが3つあります。それが立ち位置、開始姿勢、体の向きです。「立ち位置は、ボールとゴールの中心を結んだ線上です。さらに、頭上を越されたときに届く位置、左右どちらのボールにも反応できる位置です。頭上に関しては、身長によって個人差があるので、練習のときから意識して、自分に合った立ち位置を探してみましょう」「開始姿勢」とは、プレーを始めるときの姿勢のことです。「相手が近くにいる場合は、足下のボールに対応しやすいように、肩幅より足を開き、腰を落とします。肩を少し下げ、指先を下に向けて、足下のボールに触りやすい姿勢をとります」さらに、こう続けます。「ボールとの距離がそれほど近くない『中距離』であれば、様々なボールに備えて、やや前傾姿勢のまま、両手は腰のあたりで構え、足幅を肩幅より広めにとることで、動きやすい体勢を作ります」最後に、ボールとの距離が遠いときは「前に跳び出すことも考え、両手を軽く下げて、前後左右、どの位置にも動けるようにすることが大事」と教えてくれました。そして「体の向き」ですが、シュートストップの際は「ボールに対して正対すること」がポイントになるそうです。「そのため、相手の様子を観察しながら、こまめにステップを踏み、常に正対できるポジションをとり続けましょう」以上が、シュートストップにおける技術的なポイントです。■技術だけでなく、大事なことは試合中の「人間観察」このスキルは日常生活でも身につけられる加えて澤村コーチは「大切なことは、試合中の人間観察です」と、言葉に力を込めます。「ボールを持っている選手が何を考えているのか、何をしようとしているのか。それをイメージして、ポジションをとることが大切です。そのためには、サッカーのプレー中だけでなく、日常生活においても、人間観察はすごく大事だと思います」ボールを持っている選手が、シュートを狙っているのか、スルーパスを出そうとしているのか。視線や体の向きなどから察知し、どのようなボールが飛んできてもいいように、常にアンテナを張っておくこと。それが良いゴールキーパーになるための第一歩です。「学校やサッカーの行き帰りで、周囲を観察したり、電車に乗ったときには周囲の人を見たり、友達や先生、コーチは何を言おうとしているのかを観察するのも、ゴールキーパーに必要な能力を高めるために、日々の生活でできることです」■サッカーの技術、戦術はもちろん自分で考えて動けるようになる力がつくキャンプを開催澤村コーチが担当するサカイクのゴールキーパーキャンプでは、サッカーの技術・戦術はもちろんのこと、ゴールキーパーというポジションを、人間的な成長につなげる取り組みを行っています。サカイクの理念は「自分で考えるサッカーを子どもたちに」ですが、2泊3日のキャンプの中で、子どもたちに考えさせるよう働きかけることで、ピッチ内外で必要な力を養っていきます。サカイクのゴールキーパーキャンプは、経験豊富な澤村コーチに直接指導を受けられる絶好の機会です。もっと良いキーパーになりたい。サッカーを楽しみたい、好きになりたいと思うお子さんは、ぜひ参加してみてください。きっと、たくさんの刺激を受けられるはずです。子どもたちも成長を実感!サッカーが上達するサッカーノート>>
2023年11月21日サカイク初のゴールキーパー向けキャンプとして、リピーター続出なのが、澤村公康コーチによるゴールキーパーキャンプです。技術、戦術はもちろんのこと、「良いゴールキーパーになるための心構え」や「ゴールキーパーをするお子さんをお持ちの、保護者に向けたアドバイス」など、ゴールキーパーとして成長するためのヒントをたくさんもらえるキャンプです。日本代表のシュミット・ダニエル選手の恩師として知られ、サンフレッチェ広島時代には、日本代表の大迫敬介選手を開花させたことでも有名な、澤村コーチによるゴールキーパーキャンプは、2023年12月に開催予定です。そこで今回から4回に分けて、澤村コーチに、①失点しないコーチング(味方への指示)※今回はこちら②失点しないためのポジショニング③プレーの反応速度を上げる(ステップワーク、プレー予測など)④状況判断能力を上げるをテーマに、ポイントを教えてもらいました。ゴールキーパーとしてレベルアップしたい小学生に知ってもらいたい内容です。ぜひ保護者の方は記事の内容をお子さんにもかみ砕いて紹介してください。(取材・文鈴木智之)GKキャンプで選手たちに指導する澤村コーチシュミット・ダニエル選手、大迫敬介選手を育てたGKコーチによるGKキャンプを開催関連記事:「ノートを見返すことで周りを見る習慣がついた」センアーノ神戸の選手に聞いたサッカーが上手くなるサッカーノートの使い方■相手にシュートを打たせないGK第1回目は「失点しないコーチング(味方への指示)」です。ゴールキーパーのもっとも大切な仕事は、ゴールを守ることです。相手にシュートを打たせなければ、失点する可能性は限りなく低くなります。澤村さんは「コーチング(指示出し)」の重要性を強く認識しており、これまでの指導経験をもとに、こう話します。「僕はこれまで、育成年代からトッププロまで、38人の監督と仕事をしてきました。その中で38人全員から言われたのが、『味方とコミュニケーションをとって、相手にシュートを打たせないキーパーにしてほしい』ということでした」■味方へのコーチング(指示だし)は「大きく、はっきり、わかりやすく」。「打たせるな」より「寄せろ」が良い理由澤村コーチはコーチング(指示出し)のポイントを、次のように説明します。「大きく、はっきり、わかりやすく。味方に指示を出すときは、この3つを意識しましょう。たとえば、シュートを打たせたくない場面で、味方に対して『打たせるな!』という指示を出しているキーパーを見かけます。はたして、これは良い指示でしょうか?」そう疑問を呈し、次のように続けます。「相手にシュートを打たせないために、味方は何をすればいいのでしょうか? 『打たせるな!』だと、指示が聞こえたとしても、具体的な行動は人によってそれぞれです。それならば、ボールを持っている選手に対して『寄せろ!』という指示の方がわかりやすいです」寄せろ! という指示を聞いた選手は、相手との距離を詰めるようになります。結果としてシュートを打たれたとしても、足に当たる可能性が高くなりますし、シュートコースを塞がれていることを察知したシューターは、シュートではなくパスを選択するかもしれません。「『寄せろ!』は語尾の母音が『お』なので、声を発しやすく、体に力がみなぎりやすいです。このように、ゴールキーパーが発する言葉ひとつで、味方も、自分もプレーがしやすくなることを、キーパーを始めたばかりの子たちに理解してもらいたいと思っています」■DFラインを上げて欲しい時は「下がるな」ではなく......また試合中、ゴールの近くでボールを持たれたくないので、ディフェンスラインを上げてほしい場面があります。「そのとき、ディフェンスの選手に『下がるな!』と声をかけているキーパーをよく見かけます。『下がるな!』は『下がる』という動詞に『な』を加えて、否定する言葉です。試合の緊迫した状態で『下がる』と『下がるな』を聞き分けるのは難しいですし、最後まで聞かないと、『下がる』なのか『下がるな』なのかがわかりません」では、ここで問題です。ディフェンスラインを下げさせたくないときに、どのような指示を出せばいいでしょうか?「僕は『止まれ!』を推奨しています。人間は止まれと言われると、その場にとどまろうとします。結果、ディフェンスラインをずるずる下げることはなくなります。『止まれ!』は短くて発しやすく、言われた方もどうすればいいかが瞬時に理解できますよね。大きく、短く、わかりやすく。これがコーチング(指示出し)のポイントです」■わかりやすいコーチングは、親との会話など日常生活で意識することができるわかりやすいコーチングは、サッカーの場面だけでなく、日常生活からも意識することができます。「たとえば、親御さんと話をするときや、監督・コーチ、学校の先生から質問をされたときなど、わかりやすく、はっきりと大きな声で簡潔に話すように心がけると、試合のとっさの場面でも出せるようになってきます。大事なのは、日々の積み重ねです」澤村コーチのゴールキーパーキャンプでは、ピッチ内でのトレーニングはもとより、日常生活やピッチを離れたときに、仲間同士でどのようなコミュニケーションをとるか、あるいは親子でのコミュニケーションなど、ゴールキーパーとして成長するために、多角的なアプローチをしています。「お子さんもそうですが、見学に来てくれている保護者の方も、とても満足してくれています。それはすごく嬉しいことですし、キャンプで学んだことを家に持ち帰って、家庭や日々の活動で意識していってほしいと思っています」■GKとしてもっとレベルアップしたい子におすすめのゴールキーパーキャンプを開催リピーター多数、参加満足度も高評価の澤村コーチによる、ゴールキーパーキャンプ。「ゴールキーパーとしてもっとレベルアップしたい」「将来はプロになりたい」と思う子は参加してみてください。多数のプロを指導し、本物を知る澤村コーチから学べることはたくさんあるはずです。子どもたちも成長を実感!サッカーが上達するサッカーノート>>
2023年11月10日ローランド株式会社は、新方式のデジタル伝送である「デジタル・シリアルGK」を採用したギター用ディバイデッド・ピックアップ『GK-5』、同ベース用『GK-5B』と、それらに対応する、自社最高峰の「ZEN-Core」音源とボス(BOSS)の最新トラッキング技術を融合したギター/ベース・シンセサイザー『GM-800』を2023年8月26日(土)に発売します。『GM-800』『GK-5』を取り付けたギターのイメージ【ここがポイント】●新方式の「デジタル・シリアルGK」伝送を採用した小型軽量なディバイデッド・ピックアップ『GK-5』と『GK-5B』●ローランド最高峰の「ZEN-Core」音源を搭載したギター/ベース用シンセサイザー『GM-800』。内蔵された1,200種類以上の音色に加え、「Roland Cloud」と連携して、膨大なサウンド・ライブラリより音色拡張が可能●従来の「アナログ・13ピン」方式のモデルとの連携を可能にするGKコンバーター2機種と、専用設計のケーブルも同時発売製品の詳細はこちら: 『GK-5』 『GK-5B』 『GM-800』 製品の動画はこちら: ブランド :ボス(BOSS)品名/品番:ギター用ディバイデッド・ピックアップ『GK-5』ベース用ディバイデッド・ピックアップ『GK-5B』ギター/ベース・シンセサイザー『GM-800』価格 :オープン価格発売日 :2023年8月26日(土)初年度販売予定台数(国内/海外計):『GK-5』7,000台『GK-5B』2,000台『GM-800』10,000台ローランドは、1977年に世界初のギター・シンセサイザー「GR-500」を発表して以来、45年以上にわたり、ギター/ベース・シンセサイザーのパイオニアとして製品を生み出してきました。ギター/ベース・シンセサイザーは、弦の振動の幅を検知する専用のディバイデッド・ピックアップを使用して、ギター/ベース各弦の信号を独立して処理することで、多彩なシンセ・サウンドや各弦で異なるサウンドを奏でるなど、通常のギターとは一線を画す演奏体験を実現します。今回発表するディバイデッド・ピックアップ『GK-5』と『GK-5B』は、従来の「アナログ・13ピン」方式に代わり、新たに「デジタル・シリアルGK」方式を採用。従来のモデルから小型化、軽量化を図り、より多くのタイプのギターに取り付けが可能になりました。同時に発売するギター・シンセサイザー『GM-800』は、ローランドの最新のシンセサイザー・エンジンである「ZEN-Core」音源を搭載。内蔵する1,200種類以上の音色の中から、最大4つを同時に鳴らすことが可能です。さらに、高品位なソフトウェア音源を提供するクラウド・ベースのプラットフォーム「Roland Cloud」にも対応し、膨大なサウンド・ライブラリより音色を拡張することが可能です。「デジタル・シリアルGK」方式を採用する『GK-5』、『GK-5B』、そして『GM-800』は、ギター/ベース演奏の新たな可能性を切り開く次世代のギター/ベース・シンセサイザー・システムです。【さらに詳しく】●新方式の「デジタル・シリアルGK」伝送『GK-5』、『GK-5B』は新しい伝送方式「デジタル・シリアルGK」を採用した最新のディバイデッド・ピックアップです。接続端子の小型化などにより、従来モデルよりも軽量かつシンプルなデザインを実現しています。なお、『GK-5』、『GK-5B』のために専用設計されたシリアル・GKケーブル「BGK-15」(長さ4.5m)、「BGK-30」(長さ9m)も同時に発売します。『GK-5』「BGK-30」●ローランド最新の「ZEN-Core」音源を搭載『GM-800』は、進化を続ける「ZEN-Core」音源を採用し、最新のデジタル・シンセサイザーからクラシックなアナログ・シンセサイザー、ピアノ、ストリングス、サックスなど1,200種類を超える多彩な音色を搭載。最大4つのトーンと1つのリズムを重ねて音づくりを行うことが可能です。また、音づくりの幅を広げるエフェクトは90種類以上を用意。作成した音色は150個まで本体に保存することができます。また、「Roland Cloud」の膨大なライブラリより音色を追加することも可能です。『GM-800』 トップ・パネル『GM-800』は、最新のトラッキング技術の採用により、演奏時のレスポンス、フィーリングが大きく向上しています。加えて、外部フットスイッチやエクスプレッション・ペダルの追加、USBオーディオ、MIDI対応などの機能も充実。ペダルボードへの組み込みやデスクトップでの使用を考慮したスリムかつ堅牢なデザインです。『GM-800』 リア・パネル●多彩なコンテンツを提供する「Roland Cloud」「Roland Cloud」は、電子楽器を楽しむためのコンテンツや、音楽制作用のソフトウェアなどを提供するクラウド・ベースのサービスです。「Roland Account」に登録して始められる無料の「Free」プランをはじめ、「Core」、「Pro」、「Ultimate」という3種類の有料プランをご用意。使いたいコンテンツに応じてプランを選択できます。「Roland Cloud」詳細ページ: ●従来モデルとの連携も実現従来のモデルとの連携を可能にするGKコンバーター「GKC-AD」、「GKC-DA」も同時に発売します。「GKC-AD」の使用により、「GK-3」、「GK-3B」などの従来のモデルを『GM-800』に接続して使用することができます。また、「GKC-DA」は、最新のディバイデッド・ピックアップ『GK-5』、『GK-5B』を、「SY-1000」、「GR-55」、「GP-10」などの「アナログ・13ピン」方式の製品に接続するコンバーターです。「GKC-AD」●主な仕様■『GM-800』外形寸法:246(幅)×134(奥行)×65(高さ)mm *ゴム足を含む質量 :1.2kg■『GK-5』外形寸法(本体) :38(幅)×73(奥行)×16(高さ)mm外形寸法(ピックアップ) 103(幅)×8(奥行)×9(高さ)mm質量(本体) :30g質量(ピックアップ):10g■『GK-5B』外形寸法(本体) :38(幅)×73(奥行)×16(高さ)mm外形寸法(ピックアップ):138(幅)×15(奥行)×9(高さ)mm質量(本体) :30g質量(ピックアップ) :20g■「GKC-AD」外形寸法:115(幅)×92(奥行)×36(高さ)mm質量 :340g(ACアダプターを除く)■「GKC-DA」外形寸法:115(幅)×92(奥行)×36(高さ)mm質量 :340g(ACアダプターを除く)■「BGK-15」ケーブルの長さ:4.5m■「BGK-30」ケーブルの長さ:9m●製品画像『GM-800』『GM-800』 ペダルボード設置イメージ『GK-5』、『GM-800』 ギターとのイメージ『GK-5B』 ベースへの装着イメージ「GKC-AD」 使用イメージ※画像は、ニュースリリース・ページ よりダウンロードいただけます。※文中記載の会社名および製品名などは、各社の登録商標または商標です。※このニュースリリースに掲載されている製品情報や発売時期などは、発表日現在の情報です。発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。■製品に関するお客様のお問い合わせ先ローランド製品サポート: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月20日チームの人数はそこそこいるけど、GKをやりたい子がいない。試合では仕方なく2,3人に順番でGKをしてもらっているが、どうしたらいい?褒め続けて固定のGKを作るべきか、今のように順番で回すべきか......。と悩むコーチからのご相談をいただきました。同じような悩みを抱えるチームもあるのでは?今回も、ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、ご自身が現在指導している現場の例や、元日本代表監督オシムさんのエピソードを交えてアドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<技術や熱量の差で3学年ミックスの縦割りグループ分け、学年ミックスで気を付けないといけないことは?<お父さんコーチからの質問>こんにちは。ほとんど少年団のような街クラブで3年生を教えています。隣の市と隣接するエリアなので、市をまたいで入団してくる子も多く、人数はそこそこいるのですがキーパーをやりたい子が同学年にいないため、試合では仕方なく、2、3人を順番にキーパーとして出場させています。うまく褒め続けて固定キーパーを作るべきか、今までのように順番にやっていくべきか、良いキーパーを育成するためにはどちらが良いのでしょうか?<池上さんからのアドバイス>ご相談ありがとうございます。例えばドイツには、全員がゴールキーパーを経験できるシュートゲームにした練習があります。攻撃をしていてボールを取られると、その子がキーパーをします。シュートを止められても同じ。そうするとみんなにチャンスが出てきます。楽しくやれるシュートゲームなので、キーパーは嫌だという空気感がなくなってくる設定です。このように、私は育て方ひとつで変えられると考えます。■全員に全部のポジションを経験させる大人がGKを押し付けないこと私は小中学生のチームを持っていますが、ポジションを固定せずに毎回替えていきます。フィールドのポジションもみんなが毎試合替わります。そうすると、子どもたちから「僕はキーパーはやりたくない」といった苦情が出ません。みんなが全部のポジションを経験するのが当たり前の世界になっているからです。しかも、そのようにしていると、今度は反対に「もう一度キーパーをやりたい」という子どもが出てきます。そこで私が「この子、もう1回やりたいって言ってるけど、みんなどうかな?」と尋ねます。それでみんながいいよと言えば、じゃあ2回目やってみようかとなります。ただし、2回目まで。そのままひとりが続けることはありません。このように、本当に自分からキーパーをやりたいという意欲を見つけてあげたほうがよいでしょう。くじ引きで外れた子がキーパーをやるとか、大人が「悪いけどキーパーやってくれないか」などと誰かに押し付けたりしないほうがいいのです。キーパー問題だけが理由ではありませんが、子どものポジションを固定しないことが重要です。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■芝のグラウンドで試合するときがチャンス!土では転ぶと痛いことを大人が考慮しよう加えて、子どもたちがサッカーをする環境にも影響されます。近頃はどの都道府県も人工芝のグランドが増えています。人工芝で試合をするときがひとつのチャンスです。セービングして転んでも痛くないし、服も汚れない。そういう機会にウォーミングアップで全員ゴールキーパーの練習をすると良いでしょう。日本はほとんどが土のグラウンドで練習するので、子どもたちは珍しくて喜んでやると思います。ジェフ時代は、天然芝のトップチームの練習場で小学生の大会をたくさんやっていました。オシムさんが全く問題ないとOKしてくださるので開催できました。そのときはゴールキーパーはいつでも交代してOKにしていました。キーパーをする子はとても楽しそうでした。そんな姿を見ていると、海外はまさしく芝生が日常なので、優秀なキーパーが育つのかなと感じました。大人は、子どもたちが転ぶと痛い土の上でキーパーをしなくてはいけないことをもう少し考慮して欲しいと思います。以前、ある場所で行われたサッカークリニックに子どもたちを連れて行ったときのことです。暑い日なので子どもたちは半袖でした。グランドも土です。でも、クリニックをやる人はそこでセービングの練習をさせました。ケガだらけになることを予測できないのです。■GKにも足元の技術がなくてはいけない日本はGK指導そのものが遅れているゴールキーパーの育成を考えるとき、日本の指導者はどうもキャッチングのことばかりに気をとられている気がします。ボールをキャッチしたら、次はどこに投げたほうがいいとか、どう処理するか。攻撃するときはどこに渡したらいいのか。もしくは、状況によって自分はどこにポジションをとればいいのか。そのようなことに目を向けてほしいのです。以前から、日本はキーパーの育成が他国より遅れていると指摘されています。その要因のひとつが指導そのものが遅れていると言えます。また、キーパー練習と言ってキーパーとフィールドの選手の練習を分けるチームがありますが、小学生のうちは一緒の練習をしてもらいましょう。現代サッカーは、みなさんW杯を観てお気づきかと思いますが、キーパーにも足元の技術がなくてはいけません。相手がいくらプレッシャーをかけてきても、フィールドの選手たちはそういう中で正確なパスが出せる。精度の高いキックができることが重要です。であれば、キーパーにその能力があれば、実はビルドアップするときに非常に有利だということです。■オシムさんが変えた「GKの理想像」(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)私がジェフで育成に携わっていたころ、オシムさんが監督に就任されました。当時からオシムさんは、キーパーもフィールドプレーヤーのような足元の技術とサッカーの認知が必要だと説いていました。当時のゴールキーパーやコーチたちは、キーパーの理想像みたいなものを一変させられたそうです。オシムさんが来てから、キーパーたちのウォーミングアップが変化しました。それまでキャッチングからスタートしていたのに、キックから始めるようになったのです。それをJリーグのいくつかのチームも真似をし始めました。ドイツ代表のノイヤーが誕生していない20年前のことです。小学生は全員がさまざまなポジションを経験する。足元のスキルを磨く。そのようなことを考慮して指導をしてください。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2023年03月25日サッカー日本代表GKの権田修一選手(清水エスパルス)が14日、静岡県静岡市のツインメッセ静岡 北館で開催された「SDGs推進 TGC しずおか 2023 by TOKYO GIRLS COLLECTION」にシークレットゲストとして出演した。FIFAワールドカップカタール2022でのビッグセーブの数々が記憶に新しい、地元静岡県に拠点を構える清水エスパルス所属の権田修一選手がTGC初登場。ガーベラの出荷量が日本一を誇り、「花の都」と呼ばれている静岡県のステージに出演した。キンギョソウを身につけて初ランウェイを飾った権田選手は、2人組YouTuber・平成フラミンゴ(NICO、RIHO)と合流し、3ショットを披露。その後のトークで「(ワールドカップ)初戦のドイツ戦よりも緊張しました。こんな長いと思わなくて。でも楽しかったです」と語った。2019年より2年連続で開催し、SDGsの推進に取り組んできた「SDGs推進 TGC しずおか」が3年ぶりに開催。今回は「輪-WA-」をテーマにファッションショーやアーティストライブを展開。手を取り合い、SDGs達成に向けて行動し連携していく“輪”を広げたいという思いが込められている。撮影:加藤千雅
2023年01月14日異端のGKコーチ、ジョアン・ミレッ氏が30年以上GKを分析し突き詰めたGK技術株式会社カンゼン(本社:東京都千代田区)は、2022年5月20日に『ジョアンミレッ世界レベルのGK講座技術編』(倉本和昌著、ジョアン・ミレッ監修)を刊行いたします。『ジョアンミレッ世界レベルのGK講座技術編』書影内容紹介世界的コーチのGK指導教本の続編本書は、世界的なGKコーチと知られ、現在はJリーグ・浦和レッズのトップチームで指導をするジョアン・ミレッ氏が考案したGK指導メソッドを記した一冊です。2020年1月に発売した『ジョアン・ミレッ世界レベルのGK講座』の続編にあたり、1冊目よりもさらにジョアン氏の理論に踏み込んだ具体的なGK指導法が掲載されています。基本的には、GKコーチ向けですが、現役プレイヤーが読んでも目からうろこな理論が満載です。スペイン人GKコーチ、ジョアン・ミレッ氏が30年以上GKのプレーを分析し導き出した、GK技術の真髄を伝授!ポジショニング、セービング、1対1の型など、ミレッ氏が独自に突き詰めた“真”のGKスキルバイブルです。全GKコーチ必読の書。目次第3章セービング第5章1対1第6章育成プランニング目次第1章GKの心構え第2章ポジショニング第3章セービング第4章ダブルアクション第5章1対1第6章育成のプランニング動画について本書の第3章(セービング)、4章(ダブルアクション)、5章(1対1)で紹介している内容に関連する動画(ジョアン・ミレッ氏による講習会のもの)をQRコードから見ることが出来ます書籍情報書名:ジョアン・ミレッ 世界レベルのGK講座 技術編著者名:倉本和昌監修者名:ジョアン・ミレッページ数:192判型:A5定価:2200円(税込)発売日:2022年5月20日ISBN:978-4-86255-642-4『ジョアン・ミレッ 世界レベルのGK講座 技術編』試し読み「なぜそうプレーする必要があるのか?」『ジョアン・ミレッ 世界レベルのGK講座 技術編』 「はじめに監修者ジョアン・ミレッ」 を全文公開|カンゼン|note : 「全ての失点はGKコーチのせいである」『ジョアン・ミレッ 世界レベルのGK講座 技術編』 「はじめに著者倉本和昌」 を全文公開|カンゼン|note : 商品ページ : amazon : 著者プロフィール■監修ジョアン・ミレッ(Joan Miret)1960年11月1日生まれ、カタルーニャ州出身。85年、怪我のため選手を引退しGKコーチを始める。02年からバスク州にあるゲルニカ市に拠点を移し、同クラブにて育成/トップのGKコーチを務める。バスク州サッカー協会にてレベル1から3までのGK戦術技術指導講師。2013年に来日し、湘南ベルマーレのアカデミーGKプロジェクトリーダーを経て、2017~2018年までFC東京のトップチームGKコーチなどを務めた。2022年から浦和レッズトップチームGKコーチに就任した。■著者倉本和昌(くらもとかずよし)高校卒業後、プロサッカーコーチになるためにバルセロナに単身留学。5年間、幅広い育成年代の選手を指導した後、スペイン北部のビルバオへ移住。アスレティック・ビルバオの育成方法を研究しながら町クラブにて指導を重ね、2009年にスペイン上級ライセンスを日本人最年少で取得。帰国後、湘南ベルマーレと大宮アルディージャのアカデミーコーチを計8年間務めた。2018年にスペインと日本での経験を活かし「指導者の指導者」として起業。チームの勝利と個人の育成を願う情熱あるコーチを育成する講座を開催している。【この件に関する問い合わせ先】株式会社カンゼン営業部担当:伊藤真TEL:03-5295-7723MAIL: ito@kanzen.co.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年05月13日これまで関東・関西で4回に渡って開催し、好評を得ているのが、小学校高学年向けに行うサカイク主催の「GKスペシャルキャンプ」です。日本代表のシュミット・ダニエル選手、大迫敬介選手ら多くのJリーガーを指導してきた澤村公康コーチの指導を2泊3日で学べるのが、キャンプの特徴で、未来の守護神たちが確かな成長を遂げてきました。今回は、愛知県に住む矢野匠海くんが感じたGKキャンプに3度参加し、感じた変化を聞きました。(取材・文:森田将義)【春休み開催】元JクラブGKコーチが指導「GKスペシャルキャンプ」>><<過去の参加者たちの声、GK指導を受けたシュミット・ダニエル選手のコメントなど■「もっと上手くなりたい」から参加を決意保育園の頃に友だちから誘われてサッカーを始めた匠海くんは小学生になり、サッカースクールとフットサルでプレー。2年生になるとそれだけでは物足りず、近所のサッカーチームでもプレーを始めました。3年生に上がったタイミングで、「仲間と仲良くプレーするのが楽しかった」とGKへの転向を志願しましたが、ミニゴールでプレーしていた低学年とは違い、ゴールのサイズが大きくなったため、始めた当初は思うようにシュートを止められなかったと振り返ります。最初は同学年のライバルがスタメンを掴んでいましたが、幼少期に磨いた足元の技術を期待され、5年生になったタイミングでスタメンを獲得。「もっと上手くなりたい」と考えていたタイミングで、お父さんから教えて貰ったのが、サカイクGKキャンプでした。■しっかりキャッチするための具体的なコツを学べた初参加となった2020年の夏のGKキャンプは、匠海くんにとって刺激的な3日間になりました。日々の練習はライバルとの2人でチームのGKコーチから教わったメニューに取り組むのが基本的な流れ。ですが、GKキャンプでは澤村コーチらがGK指導のプロが自らシュートを打ち、アドバイスを貰えます。また、シュートを止める度に誉めるなど、選手のやる気を引き出す指導も一流。「単純なトレーニングですが、単純さの中に駆け引きがあった。『こうすれば、もっと良くなるよ』といったアドバイスも貰えるので、凄く勉強になりました。ただキャッチ出来れば良いのではなく、しっかりキャッチするための具体的なコツを学べました」。■「声の質」などコーチングの細部まで教わった「元々セービングが得意ではなかったけど、ボールを止める喜びを学べたし、1個のボールに集中できるようになった。自分の中で変化を見つけられたのでもっと行ったら、もっと成長出来ると思った」。そう振り返る匠海くんが、2度目のGKキャンプに参加したのは、2020年の冬。緊張で他の参加者に話しかけられなかった1回目とは違い、自ら積極的に話しかけ、県外の選手と仲良くなれたそうです。心にも余裕が生まれ、コーチが言ってくれる言葉も頭に残るようになりました。元々、匠海くんは声の大きさには自信があるため、コーチングを武器にしたいと考えていましたが、なかなか機会がなく、YouTubeで勉強するしかありませんでしたが、澤村コーチに「声の質」などコーチングの細部まで教わる事が出来ました。また、自身がプレーしていない際も、小学6年生のキャッチングの丁寧さや、コーチングの声や質を見て盗み、成長のヒントを掴みました。■一番変化したのはメンタル面、試合中下を向かないようになった6年生になった昨夏には、3回目のGKキャンプに参加。「最高学年なので、年下の子も多い。恥ずかしいプレー、イージーなミスはしないように気持ちでプレーしました」と振り返る匠海くんは、GKキャンプの特徴である普段家ではしない洗濯だけでなく、ミーティングやサッカーノートへの記入も前向きに取り組みました。3回のGKキャンプによって感じる一番の変化はメンタル面。他の選手と比べ小柄な匠海くんは、高い位置へのシュートを苦手としており、失点が続くと気落ちしがちでした。GKキャンプでも複数失点し、試合後に落ち込んでいると澤村コーチにメンタル面の重要性を教えて貰ったのが、印象に残っていると言います。「試合中に下を向いていたら、プレーに集中できない。チームが悪くなるので、試合中は下を向かないようになった」。■親が感じた息子の変化「責任感を持ってGKをやれるようになった」「苦手な所は気持ちでカバーするしかない。届かない球にあと少しで届くというのはよくあるので、止められるという気持ちがあれば変わってくる」と考えられるようになったのもGKキャンプによる変化です。お父さんは「参加してから、責任感を持ってGKをやれるようになった。今までは控えめだったけど、GKというポジションは自分が前に出て、しっかり先頭に立って統率していかければいけないシーンもある。そうしたシーンで責任を持ってプレーできるようになった」と成長を話します。■自信を無くしている子が「もう一度頑張ってみよう」と思えるキャンプ「どれだけ技術があっても、勇気がなければボールは獲れない。GKは非常にメンタルが大事なポジションで、澤村さんは特にGKのメンタルを凄く強化してくれるコーチだと感じています」と話すお父さんはお互いに高め合えればと考え、過去3回のGKキャンプいずれも、知り合いのGK友だちを誘っています。「澤村コーチは凄く盛り上げるのが上手なので、GKをもうやりたくないと自信を無くしている子が、もう一度頑張ってみようと思うには非常に良いキャンプだと思いました。気持ちが落ちている子こそ積極的に参加してもらいたい」(お父さん)。「技術面だけでなく、心から高まっていくキャンプでメンタル的に凄く刺激がある。良いライバルや仲間がいると競い合えるので仲間で行くのが良いと思います」(匠海くん)。■上手くなりたい、自分を変えたいGKの参加を待っていますそう声を揃えるGKキャンプは2022年3月31日(木)から4月2日(土)に千葉県のアルビンスポーツパークで開催予定です。上手くなりたい、自分を変えたいと思っている小学生はぜひ、参加してみてください。【春休み開催】元JクラブGKコーチが指導「GKスペシャルキャンプ」>>
2022年02月04日2022年1月4日、大阪のJグリーン堺で東口順昭選手のGKクリニック「MASAAKI HIGASHIGUCHI GOALKEEPER CLINIC」が開催されました。クリニックは2部構成で実施。1部は小学生、2部は中学生のカテゴリーで行われました。東口選手の他に、ガンバ大阪のGK加藤大智選手とMF奥野耕平選手、関西でGKスクールを主催する安部航平コーチも参加。選手と子どもたちが一緒になってトレーニングをし、間近でアドバイスを受けるなど、貴重な時間を過ごしました。ここでは、参加者の感想をお届けします。(取材・文:鈴木智之)<<関連記事:現役Jリーガー・ガンバ大坂GK東口順昭選手がクリニックで子どもたちに語ったこと■GKの基礎を上手くしたいタムラ セイジュくん小学5年生(GKを始めたきっかけは)幼稚園のときに、お兄ちゃんがGKをしていて、おもしろそうだったので始めました。好きなGKはドンナルンマです。体が大きくて反応が速く、キャッチも上手いからです。(GKクリニックに参加した理由は)基礎を上手くしたいのと、東口選手に会えるからです。実際に会ってみて、迫力がありました。コーチングの声が大きくて、「左を切れ」とか、具体的に言っていたのが勉強になりました。(東口選手へ)今日はたくさんのことを教えてくれて、ありがとうございました。明日からの練習に生かして、プロ選手になれるようにがんばります。練習でキャッチをしたとき、東口選手に「ナイスキーパー!」と言われてうれしかったです。■自分に足りないところが分かったマツカ ショウイチくん小学6年生GKは小学1年生のときに始めました。それまではフィールドプレーヤーだったのですが、あるとき「GKやりたい人?」と聞かれて、手を挙げてやってみたら、結構止めることができたので、コーチに「GKやってみない?」と言われたのがきっかけです。GKは楽しいです。ナイスセーブをしたり、PKで自分が止めて試合に勝つとうれしいです。好きなGKは東口選手とキム・ジンヒョン選手。東口選手はコーチングが具体的でわかりやすくて、言葉でしっかり伝えているところがいいなと思います。ガンバの試合もよく見に行っていて、スタジアムでは東口選手に注目して見ています。(GKクリニックに参加した理由は)プロ選手が意識していることを教えてもらって、自分のプレーに生かしたかったからです。参加してみて、自分に足りないところ、例えばコーチングだったら、もう少しわかりやすくできるなとわかりました。東口選手は身長が大きいし、もし自分がシュートを打つ立場だったら、威圧感があるので、なかなかシュートを打てないと思いました。練習中は優しくて、明るく声をかけてくれたのでうれしかったです。(東口選手へ)忙しい中、このような機会を作ってくれて、ありがとうございます。東口選手に「ナイスキーパー!」と言ってもらえたことで、またサッカーがやりたいと思いました。褒められてうれしかったので、自分のチームの選手が良いプレーをしたときに「ナイスディフェンス!」と、すぐに声をかけたいと思います。■キャッチしてボールがこぼれても、すぐに捕ればいいという助言をもらったノボリオ アヤノさん小学5年生GKは小学4年生から始めました。最初はチームの中で交代でGKをしていたのですが、やってみたら楽しかったので、続けています。やっぱり、シュートを止めたときがうれしいです。(参加した理由は)ガンバ大阪と東口選手が好きだからです。東口選手はギリギリのボールを止めるプレーがすごいと思います。間近で見て、上手くて迫力がありました。練習は一つひとつの説明がわかりやすくて、楽しかったです。(印象に残ったことは)最初のトレーニングで東口選手とペアを組めたことです。あとは、体の後ろでボールをキャッチすると、こぼしたらゴールに入ってしまう。それよりも前でキャッチして、こぼれたとしても、すぐに捕ればいいと言われたのが参考になりました。GKをこれからも続けて、あこがれの東口選手のように、どんなボールでも止められるGKになりたいです。(東口選手へ)今回は教えてくださって、ありがとうございました。前にボールを弾くことを意識して、これからのプレーに生かしていきたいです。ここからは、中学生の部に参加した子どもたちの感想を紹介します。■今後の参考になる「コーチング」のアドバイスがあったクラモト ダイキくん中学3年生GKを始めたのは、中学1年生のとき。東口選手にあこがれて始めました。スマホのカバーも東口選手のグッズです。東口選手は一つひとつのプレーがカッコいいです。なかでも、ハイボールの捕り方がきれいだと感じたので、近づけるように真似をしています。(参加したきっかけは)東口選手のLINEライブを見たからです。参加して、楽しかったです。トレーニングでは、細かいところまで教えてもらえたので勉強になりました。コーチングに関して、「わかりやすく、はっきり伝える」と言っていたのが印象に残っています。(東口選手へ)今回、教えてもらったことを参考に、これからがんばっていきます。■どこに気を付けてプレーするか、を学べたアベ コタロウくん中学3年生GKを始めたのは、小学5年生です。もともとフィールドプレーヤーだったのですが、足をケガしたことがきっかけで、GKをすることにしました。好きな選手は東口選手です。土壇場のプレーがすごいと思います。今日、実際に会ってみたら優しい雰囲気でした。1対1の場面で止めたときに、褒めてもらえたのがうれしかったです。練習でやった最終ラインの裏へのボールや、前後の動きなど、どこに気をつけてプレーするかを、質疑応答で教えてもらえたので参考になりました。(東口選手へ)普段スタジアムなど、遠くから見ている選手に教えてもらえてうれしかったし、楽しかったです。ありがとうございました。■プロは雲の上の存在だけど、分かりやすい指導で楽しい時間を過ごせたシミズ ハヤトくん中学2年生GKは小学4年生からやっています。シュートを止めたときに達成感があります。東口選手はGKとしての技術だけでなく、倒れてもプレーを続けるガッツもすごいと思います。近くで見て、大きくて速いなと思いました。声が大きくて、わかりやすく教えてくれて、接しやすかったです。(参加した理由は)東口選手に教えてもらえるので参加しました。セービングで斜め前に跳ぶと教えてもらったことは、意識してやっていきたいです。東口選手のプレーを見て、この位置に足を踏み込んでいるんだなとわかったので、プレーの参考にしたいです。(東口選手へ)プロ選手は雲の上の存在なので、緊張するかなと思ったのですが、わかりやすく、楽しく練習ができて良かったです。学んだことを生かして、もっと上手くなりたいです。多くの参加者が「東口選手に会う前は緊張していたけど、会ってみると優しかった」「ナイスキーパーと褒められて、うれしかった」と話していました。あこがれの選手のプレーを間近で見て、アドバイスをもらい、大きな刺激を受けたようです。この経験をこれからのプレーに生かして、がんばっていってほしいものです。東口選手の最新情報などは東口選手公式Instagramでチェックしよう>>イベントの様子はONE CLIP株式会社 公式Instagramでも配信中>>
2022年02月02日現役Jリーガーが、子どもたちにGKの実技指導を行う――。新年早々、夢のような企画が実現しました。それが「 MASAAKI HIGASHIGUCHI GOALKEEPER CLINIC」です。ここでは、小学生を対象に行われたトレーニングの様子をお届けします。(取材・文:鈴木智之)■テーマは「GKの楽しさを感じる」J1通算350試合出場100完封という偉業を成し遂げた、東口順昭選手。鋭い反応でゴール前に立ちはだかり、相手のシュートを止め続けてきました。そんな東口選手が自身初のGKクリニックを開催するとあって、たくさんの子どもたちが参加しました。このクリニックには、ガンバ大阪のGK加藤大智選手とMF奥野耕平選手、関西でGKスクールを主催する安部航平コーチも参加。開始前、東口選手は「僕たちと一緒に、楽しんで学んでいきましょう」とあいさつし、トレーニングがスタートしました。小学生の部、テーマは「GKの楽しさを感じる。いまから覚える上キャッチ」です。東口選手や加藤選手、奥野選手も子どもたちと一緒に参加し、相手の動きを真似するウォーミングアップやボールをキャッチする練習など、コーディネーションや空間把握のトレーニングを交えながら進んでいきます。■ボールをキャッチする時の構え方、コツ続いて、2人組でのキャッチトレーニングを実施。下から投げたボールを上からキャッチする動作を繰り返します。ここでは、東口選手と加藤選手がデモンストレーションを披露。安部コーチからは「東口選手と加藤選手の頭の位置、手の角度、開始姿勢、構えを見てみよう」とアドバイスが送られていました。東口選手は「まずはボールの正面に入ること。両手を顔の前に出し、ボールの上側を抑えるようにして捕ろう。体の前にボールを落としても、すぐにキャッチできるので大丈夫。後にそらすと失点に直結する。片足を一歩前に踏み出すぐらいの気持ちでやってみよう」と、実技を交えて説明していきます。子どもたちはアドバイスを生かし、真剣に取り組んでいきます。その様子を東口選手が見て回り「いいね!」「前で捕ろう」など、子どもたちに声をかけていました。■グラウンダーのボールキャッチで気を付けること続いては「グラウンダーのボールキャッチ」。ここでも東口選手と加藤選手がデモンストレーションを行い、「ボールの正面に入り、しっかり腰を落とすこと。ボールの方向に合わせて片方の足をたたみ、ボールをこぼさないように前に倒れよう。余裕があれば、地面に倒れなくてもOKだよ」と、丁寧に説明していきます。ここからは、取り組んできた「上キャッチ」をゲーム形式でトレーニング。「5対5のハンドバスケ」では、東口選手や加藤選手、奥野選手が子どもたちと一緒にプレーし、実技を披露するとともに、「勝つためにはどうすればいい?」と投げかけながら、トレーニングを盛り上げていました。そして、プロのすごさを見せつけたのが「シュートストップ」のトレーニング。東口選手は奥野選手のシュートを、無駄のない足運びで素早く移動し、正面でキャッチしていました。その後は、東口選手がシュート役になり、子どもたちが守るゴールにキックを繰り返していきます。子どもたちも、プロ選手のキックを受けられるとあり、緊張しながらも精一杯プレー。東口選手に「ナイスキーパー!」と褒められる子もたくさんいました。■味方への指示だし(コーチング)で大切なことこのクリニックの特徴は、現役選手のデモンストレーションです。味方とともにゴールを守るトレーニングでは、味方への指示出し(コーチング)を、実際の試合と同じトーンで行っていました。プロ選手の声の出し方、ボリュームなど、普段は見ることのできないプレーに、子どもたちは目を輝かせていました。東口選手は「一番大事なのは、絶対に入れさせへんという気持ち。ゴール前に攻め込まれても、味方とコミュニケーションを取ることができれば守れる。味方に対して、自分がどうやって守りたいかをしっかり伝えよう」とアドバイスを送っていました。■東口選手から子どもたちへのアドバイス充実したトレーニングの最後は、東口選手への質疑応答です。子どもたちから「どうすればゴールキックが飛ぶようになりますか?」と聞かれ、次のように答えていました。「自分も小学生のときは、ゴールキックが飛ばなかった。練習するしかないけど、足の甲の硬いところで蹴るといい。僕がペナルティエリアの外までボールが届くようになったのは、中学生ぐらい。練習していたら飛ぶようになるので、足のどこにボールを当てるかを意識して、練習しよう」ほかにも「試合中はどんなことを考えていますか?」という質問には、「試合中は勝つために、自分に何ができるかを常に考えています。たとえば、味方が攻撃をしているときは、守備の選手にカウンターの準備をさせるとか。大切にしているのが、絶対にシュートを入れさせない気持ち。それが一番大事だと思います」と答えていました。質疑応答の最後に、東口選手は「どうすれば上手くなるかを考えながら練習することが、一番大事。コーチに言われたことだけをするのではなく、この練習にはどんな意味があるのかを考えて、実践して、自分で変えていく。そうやって練習をするとどんどん上手くなるので、がんばってください」と、真剣な表情でメッセージを伝えていました。■GKクリニック第二回も開催予定トレーニング後、東口選手は「子どもたちに、GKの楽しさを伝えることができたと思います。協力してくれたスタッフのおかげもあって、良いトレーニングができました。この経験を次回に生かして、どんどん良いものにしていきたい」と、充実した表情で話してくれました。東口選手のGKクリニックは、2回目も予定しているそうです。興味のある方は東口選手と所属事務所(ONE CLIP)のSNSをフォローしてみてください。次回の記事では、GKクリニックに参加した、子どもたちの感想を紹介します。東口選手の最新情報などは公式Instagramでチェックしよう>>
2022年01月25日サッカー日本代表GKの谷晃生選手(湘南ベルマーレ)が6日、東京・UNKNOWN HARAJUKU(アンノン原宿)で行われた「LOEWEポップアップ in 原宿」メディア向け内覧会に出席した。ファッションブランド「LOEWE(ロエベ)」とスタジオジブリの2度目のコラボレーションとなる『千と千尋の神隠し』限定カプセルコレクションが、1月7日よりオンライン・店舗にて発売。千尋やハク、湯婆婆をはじめとするキャラクターと美しい作品世界がウエアやレザーアイテムに蘇る。発売を記念し、UNKNOWN HARAJUKUを『千と千尋の神隠し』の世界にリメイクしたポップアップストアが1月7日~16日の10日間限定で開催される(完全予約制)。谷選手は、ススワタリが可愛らしい黒のシャツを身にまとい、笑顔でフォトセッションに対応。内覧会後、自身のインスタグラムを更新し、「ロエベ×千と千尋の神隠しすごい世界観でした!!」と感想をつづり、「ぜひ行ってみてください」と呼びかけた。この投稿に、フォロワーから「可愛すぎる」「ジブリが似合う男さすがです」「めっちゃかっこいいです!!」「めっちゃ似合ってる!」などと絶賛のコメントが寄せられている。内覧会には、OWNCEAN(UNA+MATCHA)、桜田通、Taiki&Noah、夏木マリ、眞栄田郷敦、マギー、松田ゆう姫、モトーラ世理奈、ryuchell(りゅうちぇる)も出席した。
2022年01月06日ハラトシGKラボを立ち上げた原選手2021年11月26日、ビジネスやテクノロジー、ライフスタイルなど幅広い情報を発信する「YJ STYLE」にて「サッカーのゴールキーパーを専門指導するハラトシGKラボ」についての情報を配信。昨今、サッカー界では、日本から世界で活躍するサッカー選手は増えてきてはいるが、その多くがフォワードやミッドフィルダーの選手であり、ゴールキーパーに関しては、世界で戦える選手がかなり少ない現状があるという。そんな中、小学校4年生からサッカーのGKを努め世界でもプロ選手としてプロチームに所属した原利洋選手が、熊本でゴールキーパーを専門に指導する「ハラトシGKラボ」をスタート。子供のゴールキーパーを取り巻く環境改善日本のサッカーのゴールキーパーポジションの子どもたちは、専門的な指導が受けられずに世界へ羽ばたく機会をなかなか得られずにいるという。そこで、元プロGKとして世界で活躍した原利洋選手が、世界で活躍できる選手を日本から輩出するため、ゴールキーパー専門のコーチとして活動を始動。サッカー界の課題の一つと言われているGK育成だが、GKを担う人材は、チーム内でも数名しかいないため、GKコーチを雇う余裕があまりない場合も多く、唯一手を使えるGKを専門的に指導できる人材が不足という。そんな状況を変えようと、動いたのが小学校4年生からサッカーのゴールキーパーを努め、世界でもプロ選手としてプロチームに所属した原選手だ。日本のサッカー界に貢献したいとの想いで、新たに中学校の教員を辞め、熊本でゴールキーパーを専門に指導する「ハラトシGKラボ」をスタートさせた。オーストラリアではプロゴールキーパーとして活躍ゴールキーパー専門のコーチになろうと思ったきっかけ原選手は、小学校からサッカーを始め、福岡大学では日本代表の永井謙佑選手らとプレーし、大学3年生の夏のインターカレッジで優勝した経験を持つ。オーストラリアでもプロ選手として活躍するなど、プロのゴールキーパーとして海外経験もある。しかし、長いサッカー選手時代のなかで、福岡大学サッカー部にて、先輩の引退がかかったリーグ戦において、GKである自分のミスから失点をしてしまい、先輩を引退させてしまったということがあったという。その後、自分のなかでもとても落ち込み、現在もその時のことを悔やんでいるという。「GKとしてもっと専門的な指導やトレーニングができていれば、そのミスはなかったのではないか・・・」と感じた経験が、現在の活動の原点だ。またGKは、失点に直結しているため、試合に負けると責められやすい立場にある。しかしその一方で、専門的な指導を受けられる機会も少なく、自己流で頑張るしか他にないというのが現状だ。日本での教員生活4年半の中でも、サッカー部の顧問をしながら、他のチームのゴールキーパーをみていると、身体能力が高そうな選手であっても、指導してもらう機会がないために、チャンスを逃している姿をみたことが、自身がGK専門のコーチとして活動をするきっかけになったという。原選手は、日本のすべてのサッカーチームのGKがいきいきとプレーできる環境を整え、世界で活躍するGKを日本から出したいという想いとともに、現在多くの子どもたちの指導にあたっている。ゴールキーパー専門コーチとして出張指導も熊本県内でサッカーのゴールキーパー(GK)専門トレーニングチームを指導する他、日本全国をゴールキーパー専門のコーチとして出張指導もしている原選手。日本から世界で通用するゴールキーパーを輩出するために、熊本だけではなく、全国を飛び回りながら子どもたちの指導に力を入れている。ゴールキーパーを専門に指導するクラブチーム「ハラトシGKラボ」についてのお問い合わせ先TEL: 096-374-6250 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年11月26日小3からゴールキーパーのレギュラーだったのに、隣町からエース級の子たちが入団してきた影響でベンチに。ずっとキーパーとしてやってきたので、フィールドプレーヤーとしてのテクニックがなく、控え選手として出場することもない。勝利至上主義で、上手い子が偉いというカーストができている。努力は報われると教えてあげたいが、何が正解かわからない。というお悩みをいただきました。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、悩めるお母さんに心を軽くするアドバイスを送ります。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<贈り物をする親の子をえこひいき。暴力暴言もあるコーチを何とかしたい問題<サッカーママからのご相談>はじめまして。よろしくお願いいたします。現在小6の息子は3年生から主にキーパーとして日々頑張っています。4年生の終わり頃、隣町からエース級の子が3人入ってきて、それまでいつもスタメンで出ていたフィールドの子が押し出し式で控えになる機会が多くなりました。そして、その中でも運動神経のよいフィールドの子がキーパーに回され、いつもキーパーをやっていた息子はベンチに座っていることが多くなりました。3年生からキーパー練習メインでやってきたので、フィールドのテクニックは正直言って他の子より劣ります。なのでフィールドの控えとして出場する機会もなく、キーパーの控えでずっとベンチを温めている状態です。勝利至上主義のチームで、指導者から子どもたちに対しての心の指導がありません。親も口出し禁止のルールがあります。勝つことがすべて。強いことがすべて。上手い子が偉い、上手くない子は偉くないというカースト制が生まれ、主導権のある上手い子が好きな子指名してチームを作り紅白戦をしています。いつも最後に指名される子は決まっています。 月一回、県主催のキーパートレーニングがあり、息子もぜひ参加したいということで、車で2時間かけて参加し、専門的なトレーニングを受けてきました。どんどん上達していく息子。すごく自信がついたようです。県内のキーパーの子との交流も深まりいい経験になったなとうれしく思いました。そして、全国大会の県予選が始まりましたが、息子はやはりベンチです。「試合に出なくても、みんなのために自分ができることを探して頑張れ!」息子にそう伝えました。ひたむきに休まず練習に行って、専門的な練習をして頑張っても、実力主義のチームではベンチです。頑張っている息子は子どもたちの中では雑魚扱いです。指導者もそんな空気スルーです。このわだかまりをどうしたらいいのか、努力は報われると息子に教えてあげたいのですが、何が正解かもわからなくなってきました。母親としてどうすればいいのでしょうか。教えていただきたいです。<島沢さんのアドバイス>ご相談いただき、ありがとうございます。見守る側も辛いですね。母さんの悲しみ、頑張りやの息子さんを思う気持ちはお察します。お気持ちはわかるのですが、今お母さんが私に訴えられている内容すべてに共感できないなあというのが正直なところです。■息子さんがレギュラーの時も「出られない子」がいたはず、まずは親の心構えを変えよう頑張っても実力主義のチームではベンチ。競争に敗れた息子さんは雑魚扱い。指導者もそんな空気。そういった負の現実に心を痛め、「このわだかまりをどうしたらいいのか」と書かれています。ここに少しばかり疑問がわいてきます。お母さんは、チームがすべての子どもを平等に扱い、サッカーの楽しさを伝え、心身共に成長させる指導だと理解していたのでしょうか?もし、そうであれば、この扱いに動揺してしまうのはわかります。しかしながら、3年生から主にキーパーとして4年生の終わり頃に隣町からエース級の子が入ってくるまではレギュラーだったわけですね。実力主義のチームなので、すでにその当時他に補欠の子どもや試合に出られない子がいたはずです。できればお母さんの息子さんへのマインドセットを変えましょう。ここでいうマインドセットとは「サッカーをする息子に対しどう向き合っていくか」という心構えです。そこで、ひとつアドバイスさせてください。■自分の子を「弱い人」グループに入れたくない気持ちはわかるが......「努力は報われる」と親が教える必要はないと私は考えます。お母さんは、もしかしたら、とても頑張り屋さんで、子どもの頃からやってきたことやトライしてきたことで成功を収めてこられたのではないでしょうか。そんな成功者がもちやすいものに「生存者バイアス」という概念があります。例えば、交通事故の生存者の話を聞くと、私たちは「あの事故はそれほど危険ではなかった」と判断してしまいがちです。話を聞く相手が全て「生き残った人」だから、そう感じてしまうわけです。そう考えると、お母さんがもし勝ち抜いてこられた方なら「努力すれば報われる」と感じてしまうのは当然です。例えば、スポーツ経験のある親ほど「あの厳しい実力主義の世界を乗り越えたからこそ今の私がある」と思い込みがちです。そうなると、サバイバルした人は途中で脱落した仲間を「弱い人間」と見なすので、自分の子どもを「弱い人」のグループに入れたくありません。■一番大切なことは、前向きに取り組むプロセス私などは、サバイバルできなかった人間です。バスケットボールをしていて、高校時代まで全国大会にレギュラーで出ていました。しかし、大学ではベンチには入れましたが、レギュラーにはなれませんでした。精一杯努力したとも思えませんが、だからといって120%頑張ったとしても活躍できなかっただろうと思います。スポーツをすることで「頑張っても報われないことがある」という現実を知りました。これは勝ち負けが明確なスポーツで得られる、大きな学びのひとつでしょう。じゃあ、届かないと思えば頑張らなくていいのかといえば、それは違いますね。一番大切なことは、頑張って報われることではなく、結果が出なくても「前向きに取り組むプロセス」です。■どんな状態ならサッカーに前向きになれるのかではどんな状態なら前向きになれるのか。それはサッカーが大好きなこと。仲間やチームやコーチが大好きなこと。そして、サッカーを楽しめる自分が大好きなこと。それらが前提としてあってこそ、初めて前向きに取り組めるのです。したがって、お母さんに考えてほしいのは、息子さんがどうしたらサッカーを楽しく続けられるかということです。私が上述したのは、あくまでも大学時代の話です。小学生時代は、実力主義などではなく、試合の出場機会を平等に与えてくれる、指導の本質を理解し、実践しているクラブに預けてほしいと思います。サカイクの読者さんであれば、さまざまな読み物や情報でそのあたりは伝えられているので、たくさん勉強できると思います。■子どもに対しての間違った接し方、扱いとはまた、「何が正解かもわからなくなってきました」とあります。子育てに「これが正しいやり方だよ」といった正解はありません。子どもはそれぞれ違うからです。ただし、「間違い」は共通しています。これは、サッカーの指導も同じだと考えます。子どもにしてはいけないこと。福祉や教育の世界で言う「ミス・トリートメント」(間違った接し方、扱い)は、以下のようなものです。暴力。暴言。子どもを委縮させること。誰かと比較するなどして傷つけること。人権を軽んじたようなパワーハラスメントをすること。セクシャルハラスメントなどなど、たくさんあります。■子どもがサッカーを楽しめているのか、きちんと「傾聴」しよう(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)いま、日本でジュニア(小学生)の指導がどのような方向性をもって行われているのか。そこもぜひ勉強してみてください。日本サッカー協会のホームページにも、子どもに対する大人の理想的な態度や在り方が書かれています。その内容はもしかしたら、息子さんが所属するクラブとは違うかもしれません。とはいえ、もう小学6年生の3学期も間近です。息子さんとよく話して、サッカーを楽しめているのか、どんな気持ちなのかをきちんと傾聴してあげましょう。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2021年11月24日各年代別代表を経て、東京オリンピックではPK戦で神セーブを見せるなど大活躍したJ1リーグ・湘南ベルマーレの谷 晃生選手。ついには日本代表にも選出された新星GKの、ステップアップし続ける秘密に迫ります。20歳にして日本代表のGK!夢へと続く階段の上り方。2021年の特別な夏を「人生で一番悔しい思いをした」と振り返る。最も輝くメダルを取りにいった東京オリンピック。結果は、無念の4位。「今まで続けてきたサッカーのすべてを賭けられる大会だっただけに、悔恨の念はずっと残っています」2年前は、度重なる左肩脱臼で「こんなにサッカーから離れていたのは初めて」というほどの長期離脱を余儀なくされた。近年に続けて起きた、記憶に残る“一番”と“初めて”のワーストな出来事。それでも、いや、だからこそ前を向く。「いま目指すのはW杯を戦う日本代表。オリンピックの悔しさはそこで出していくべきだと思っています。また、怪我のリハビリ中に同世代がJリーグや代表戦で結果を出しているのを見て、自分も負けてられない、もっと成長したいと思い(ガンバ大阪からの)移籍も決めました」不屈の精神を支えているのは、ひとつに持ち前の負けず嫌い。そして、10代からずっと年代別の日本代表に選ばれ、普通の20歳では到底できない経験から生まれた考え方によるものが、大きいのかもしれない。「何事もまずは一人で考えて解決すること、ですね。僕のようなタイプは同世代では珍しいのかも。周りを見ると、全員がそうではないですが、すぐ周囲に聞く人がけっこういる気がします。でもできることは自分ですべきだし、自力でクリアしようとしているから、周りもサポートしようと思ってくれる。だから、簡単に人に頼らないようにしています」それは先述した怪我の時にも。「サッカーや自分ととことん向き合いました。そもそもこの時は、一度脱臼してからやっと復帰できた矢先に、再び同じ箇所を外してしまったんですね。倍の期間リハビリをすることになり、時間がすごくもったいないと思って。そこで得た気づきは、修正力の大切さ。ミスは誰にでもある。でも、繰り返してはいけない。そのためにはどうすれば良くなるのかを考えるべきだと。ミスに焦点を当てるとただ落ち込むだけなので、ポジティブに持っていくというのが自分の出した結論です。修正力は私生活でも意識していますね」だから、一連の経験をこう捉える。「見方によっては挫折といえるかもしれませんが、自分には必要なことだったと、今になって思います」でも、同じミスを繰り返さずとも、思うように結果が出ない場合も…。「その時は、やり方が間違っていると思いますね。自力で精一杯やってみて限界を感じたら、経験の多い先輩や指導者の方に相談します」前向きに加え、客観的でもある。「自分を俯瞰することは自然とできていたように思いますが、ユース時代のコーチによく、“感情をコントロールしろ”と言われてもいました。当時は試合で苛立つことが多かったんです。でも、心がけるようになってからはいいパフォーマンスができる一番の近道だと思っています」とはいえ、勝負の世界で感情をコントロールするのは至難の業だ。「例えばカッとなったら、手を叩くなり深呼吸をするなり、何でもいいので、落ち着くきっかけを作ってみる。やっていくうちに何をせずとも平常心を保てるようになります。ただ、もしかしたら上の世代の方には、今の若者はギラついてない、ガッツがないと思われているかもしれませんね。熱い思いは内に秘めている世代なのかも。その部分はもっと出してもいいのかな。でも、無理せず自然体でいいとも思っています」最後に、夢を叶える方法を聞くと、今まで考えた末に辿り着いた彼の答えは、実にわかりやすいものだった。「大きな目標とそれにつながる小さな目標を立てるのも大事ですが、一番は“楽しむ”。そして“よく考える”。これが不可欠だと思います」Kosei Taniサッカー/J1リーグ・湘南ベルマーレ2000年11月22日生まれ、大阪府出身。ポジションはGK。’18年、ガンバ大阪入団。’20年、湘南ベルマーレへ期限付き移籍。好きな人のタイプは「よく食べてよく笑う、一緒に食事を楽しめる人」。ニット¥39,600(キャバン/キャバン 代官山店 TEL:03・5489・5101)パンツ¥24,200(トゥモローランド TEL:0120・983・522)シューズ¥71,500(パラブーツ/パラブーツ青山店 TEL:03・5766・6688)※『anan』2021年11月3日号より。写真・彦坂栄治(まきうらオフィス)スタイリスト・藤長祥平取材、文・伊藤順子(by anan編集部)
2021年10月29日ボールを奪いに行ったり、近くの味方が抜かれた時は相手選手を追いかけるけど、それ以外の場面で連係プレーが少ない。DFとGKが連携してプレーできるようになってほしい、プレーのイメージを共有してお互いの声かけができるようになるにはどう指導したらいい?という質問をいただきました。これまでジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、今回も具体的なトレーニングの例を挙げてアドバイスを送ります。参考にしてみてください。(取材・文島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<相手やボールとの距離感が理解できない小6、中学入学までに幅と深さの意識を身につけさせる練習を教えて<お父さんコーチからの質問>いつも連載を拝見しています。指導年代は小学生年代全般ですが、今シーズンは主にU-12を見ています。相談したいのは主にDFとGKの連係イメージを共有させることと、お互いの声かけ(コーチング)についてです。ボールを奪いに行ったり、近くにいた味方が抜かれたときに一生懸命相手選手を追いかけるなどのフォローはできていますが、それ以外の選手の動きが連動できていません。もっと連動して守備ができるように指導したいと思い、いくつかのパターンを用意して練習しているのですが......。最近では小学生年代でも自分たちで戦術を決めて試合に臨むチームもあるようで、私たちもそうなりたいと思っています。何より、自分たちで考えられる力をつけてほしいのです。どんな時にピンチになるか、どんな時がチャンスなのかを理解して、お互いに声をかけあって欲しいのですが、その辺の理解を促進するトレーニングがあれば教えてください。<池上さんのアドバイス>ご相談いただき、ありがとうございます。ゴールキーパーとフィールドプレーヤーとの連携を高めるには、試合やミニゲームでの攻撃の際にキーパーにビルドアップに加わるよう指示することです。■まずは連携の感覚を養うキーパーはゴールキックを蹴ることなく、なるべくサイドバックかストッパーに出すように言います。そこで相手がボールを奪いに来たら、またすぐキーパーに返せば取られません。そして、キーパーはまた、センターバックやサイドに出せばいいのです。最初はゆっくりと回すようにします。まずはそういうことをして「連携している」という感覚を養ってください。それをやってくと、次に「守る時も同じだ」ということに気づきます。誰が誰がボール保持者に最初にディフェンスに行くのか。カバーはどうするのか。だんだん見えてくるので、最後尾にいるキーパーからもコーチングの声が生まれてきます。ところが、これを守備から入ってしまうと、どうして守ることに意識が向いてしまいます。したがって、必ず攻撃から入って相手の先手を取る方法さえ知れば、スムーズにできるようになります。■トレーニングでの状況設定のしかたでは、練習はどうするか。まずは2対1の状況をつくればボールを取られないことがわかります。相手トップがボールを奪いに来ても、サイドバックがいて、センターバックもいるので取られません。例えば4バックなら、守備4人とキーパーがいて相手2人という5対2の状況設定でトレーニングをします。逆にディフェンス側から見たら、数的不利の時にどう守るかをここで練習できます。6年生くらいになるとそんな練習をしていく必要があるのですが、このようなビルドアップトレーニングを実際に行う人は少ないようです。すぐ試合をしてしまい、そこでやろうとします。ところが、試合になると相手に取られたらいけないと怖くなるので、焦ったキーパーやバック陣がすぐに前線に大きく蹴ったり、ミスをしてしまいます。ですので、同じ状況が何度も出てくるような設定をつくって、練習をさせてください。■攻撃と守備どちらが先か、ではなく両方一緒に高める練習のスタートが2対1で、それをベースに考えていけると、問題なくビルドアップできるようになります。例えば、相手ボールでスタートする。さあ、どういうふうに守りますか?次にディフェンスをしていてボールを奪ったら、攻撃に転じます。前進できるようつながないといけません。ところが、つなぎ方を知らないと、また取られる。つまり、守り方を知っていても、奪ったボールをつなぐことを知らなければ、取られ続けることになります。よくコーチ同士で「攻撃を先に覚えるのか、守備が先か」という話になります。いい攻撃をしてくれると、守る側は守備力を磨けます。守備力がアップすれば、そこをこじ開けなくてはいけないので、つなぐ力やアタックのスキルは向上します。鶏が先か卵が先かという話と似ていますが、両方を一緒に高めていくことを目指します。守備の場合、ファーストディフェンダーがまずはボールを奪いに行って、次はセカンドがいくというかたちで、全体で連動します。ところが、日本の少年サッカーの場合は、ファーストディフェンダーがボールを取りに行きません。このアプローチのところで、コーチの皆さんは「飛び込むな」と選手に言ってしまいます。でも、取りに行かないと取れません。相手は、プレッシャーを感じずに自由に何でもできてしまいます。これは、プロ選手でさえ同じ状況です。取りに出ていかないため、なかなかカバーリングを学べません。そこが大きな問題です。■相手に抜かれても追いかけてゆくように導いてあげる皆さんはドイツやスペインなど海外のサッカーをよくご覧になると思います。見ていると、プロたちが足を踏まれているシーンがよく出てきます。ボールを保持している選手が、寄ってきた相手に足を踏まれ倒れる場面があります。これが日本なら、体を寄せに行きます。子どもも同じようにやるので、体ごとぶつかってしまう場面が多くなるようです。それを考えると「相手にかわされてもいい。思い切って行け」と育成年代には言ってあげるべきだと思います。しかし、抜かれて失点して負けるのを避けるため、前述したように「飛び込むな」と命じてしまう。非常に根が深い問題です。このあたりの指導は、コーチの「生きざま」「生き方」みたいなものが現れるようです。取りに行って一度かわされると、日本の子どもは諦めてしまいます。かわされても、抜かれても、それでも追いかけてゆく気持ちが大切なのです。指導者がそこで「もう一回追いかけてごらん」と導いてあげてください。■日本の子どもは戦術理解に乏しい(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)ご相談者様が尋ねている「連携の声」は、戦術を理解することで出てきます。声ではなく、頭の問題といえます。相手が攻めてきた時に、どんなふうに守ったらいいのか。そういった戦術理解が、日本の子どもは乏しいようです。キーパーであれば、背後からディフェンダー全員を見て、相手が右から攻めてくるけれど、左のスペースはどうかな?と考えられる。つまり、ボールだけ見ていてはダメで、マークが外れそうな仲間に「そこケアしよう」「裏来るよ」などと教えてあげる。戦術眼やゲーム感を身に付けなくてはいけません。池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2020年10月23日三井住友海上は、「GKクルマの保険」(家庭用・一般用)でエコマーク認定を12月24日に取得した。エコマークは環境保全に役立つ商品の認定制度エコマークは(財)日本環境協会によって運営され、環境保全に役立つ商品を認定する環境ラベル制度。商品の情報を環境的側面から広く社会に提供し、消費者が環境にやさしい暮らしについて考え、より良い商品を選択できるようにすることが目的という。日本では、国内CO2排出量の2割を自動車・船舶などの運輸部門が占め、自動車の使用によって事故車両の廃棄や排気ガスなどの環境負荷が生じていることから、これらの負荷を軽減するため、自動車保険の契約者や整備工場などに環境へ配慮した行動を促すことを目指して、同保険のエコマークが今年11月29日に制定されている。商品分野別に認定基準が定められ、自動車保険でのエコマーク認定の取得には、(1)事故削減による環境負荷軽減、(2)事故車両修理時のリサイクル・適正処理、(3)保険契約者の環境配慮行動の誘導、(4)紙資源の削減、(5)事業全体としての環境保全活動の項目をすべて満たす必要があったもの。
2010年12月30日個人向け商品の共通ブランド「GK」三井住友海上火災は10日、同社の人気CM「三井住友海上のGK」の、新しいテレビシリーズ「GKガメラ篇」が放映開始となることを発表した。「三井住友海上のGK」は、同社の個人向け自動車保険・火災保険・傷害保険に共通のブランドで、新CMはテレビでは13日から放映が始まっており、同社ホームページでも17日より閲覧できる。CM秘話今回のCMは、イメージキャラクターの堀北真希さんがゴールキーパーを務め、怪獣ガメラより守れるかもしれないというコミカルなもの。撮影秘話では、ゴールキーパーとして横っ飛びする堀北さんが、ワイヤーアクションでの撮影であったこと。使用されたガメラスーツは、1995年に公開された「ガメラ大怪獣空中決戦」を復刻したものであること。CGを使ってガメラが渋谷に現れたように設定したこと、などが披露された。全体として、お茶の間に思わず笑いをもたらす仕上がりとなった。
2010年11月16日