古い価値観の夫がセレクションに落ちた息子に「才能がない」「運動神経が悪いから落ちて当たり前」と言う。普段から「良いところは褒めて」と伝えても「良いところはない!」と言い放つ。
子どもにとって成長を阻害していると思うが何が正解か分からない。夫を変えるのは容易でないが、自分にできることを教えて。と悩むお母さんからのご相談。
今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、これまでの取材で得た知見をもとに、今できる4つのアドバイスを送ります。
(文:島沢優子)
(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)
<<マルチスポーツの息子。サッカー一本に絞るべきか悩む問題
<サッカーママからの相談>
先日小6の息子が、小学生からやっているサッカーのクラブチームのジュニアセレクションに落ちました。
今のポジションになって一年未満なので、ギリギリの挑戦ではありましたが、本人的には自信があったそうで不合格と知った時は号泣でした。同じチームから数人合格したので一緒に通いたかったそうです。
私は「セレクションに合格したらゴールではなく、そこからがスタートなんだよ」と伝えていますが、主人は息子に「才能がない。運動神経が悪いんだから当たり前」と言います。
私にも「そんなに簡単なものじゃないんだから慰めるとかしなくていい」と言いますが、私は慰めるよりも本人の気持ちを聞いて少しでも前向きになってもらえたらいいなと思っています。
息子は主人に貶(けな)される事が多く、自信がなくなってしまっているのもよくないと思い「良いところは褒めてあげて」と伝えてはいるのですが、「良いところはない!」と昔ながらの厳しさで息子に接します。
私と主人の子どもに対する向き合い方が違うせいで、子どもの成長を妨げてしまっているのではないかと思い相談しました。何が正解かわからないです。
主人を変えるのは簡単な事ではないので、私の方でできること、気づかせることがあればと思います。
アドバイスお願いいたします。
<島沢さんからの回答>
ご相談いただき、ありがとうございます。
メールの内容を読み、大きなショックを受けました。息子さんに向かって放つ暴言や態度は、度が過ぎます。息子さんが12歳ということは、お父さんは恐らく30代から40代でしょうか。