「大人の言葉でサッカーを嫌いになることがある」と子ども自身が回答、サッカーを楽しんで続けるために親ができること
サッカーを最高に楽しむための合言葉でもある「リスペクト」。
前半ではサッカーを本質的に楽しむためには、仲間や周りの人への尊重、道具や日常を大切にすることが大事だとわかりました。
後編では、リスペクトについて家庭でできることなどをリスペクト委員会・委員長の今井さんにうかがいます。
(取材・文木村芽久美)
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対戦相手やレフリー、試合にかかわる人に対するリスペクトが必要な理由とは
<<前編:サッカーにおいてどうして「リスペクト」が必要なのか、相手を思いやる気持ちがサッカーに必要な理由
■大人の言葉でサッカーを嫌いになることがある
「大人の言葉でサッカーを嫌いになることがあることをわかってほしい」
上記の見出しは、ある子どものアンケート回答です。
JFA全日本U-12サッカー選手権大会では、2013年(※)から「リスペクトワークショップ」を併設し、子どもたちが意見する場を設けています。(※2013年当時は全日本少年サッカー大会)、また、2023年から「こどもパブリックコメント」を実施しています。
こどもパブリックコメントでは、「サッカーは大好きで楽しい。でも楽しくない」と感じることがあり、その理由として「監督・コーチが暴言を言う」という回答や、「いやな思いをしたことがあるか」という問いには「チームメイトのいじめ・見下される」「試合に出られない」「親のヤジ」などが挙げられています。
相談する相手としては、一番多いのが家族であり、指導者やチーム関係者などの大人、と続いていることから、周りの大人は子どもにとって安全地帯であって欲しいということがわかります。
「理解しているつもりでも、子どもが実際に思っていることと保護者が思っていることがずれていることもあるので、皆さんにも子どもの声を直接聞く機会を作って欲しいと思っています」と今井さんは話しています。
U-18 子どもパブリックコメント2024 実施報告
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■過度なプレッシャーに気づいたとき、傍観者でいてはダメチームで話し合える環境づくりを
保護者はお客様ではなく、サッカーファミリーの一員として関わる人と位置付けるJFAは「セーフガーディング」という取り組みも行っています。