キャンプで学んだ、諦めない気持ちがサッカーと勉強を頑張る日々の心の支えに 技術だけでなく心も成長するキャンプの魅力
その経験から「次の参加の時には結構自信が持てたから、部屋でおとなしい子がいたら、積極的に話しかけたり......、ということはありました」と話します。
また下級生にも自分から話しかけられるようになり、学校でも下級生との交流会などで、積極的に話せるようになったのだそうです。
■トラブルに建設的に対応、自分たちで問題を解決できた
また初めての参加時、部屋で友だちが自分の眼鏡を踏んでしまい、眼鏡が壊れてしまったことがあったのだそうです。すぐに電話でコーチが状況を教えてくれたこともあり、「すぐ連絡してくれたので安心できた」とお母さんも不安はなかったと話しています。
当時の様子について、柏瀬コーチは「どう解決しようか......」と考えていた矢先、まずケイスケくんが「これは僕がケースに入れてなかったのも良くないし」と話し始め、自分たちで冷静に解決しようとしたことを教えてくれました。
「ケイスケくんが話してくれたことで、部屋の子たちも口々に『俺がここからジャンプしたし』とか、『この2人で鬼ごっこしてたんです』って、皆が状況を正直に話してくれたんです」
友だちを責めたり、犯人探しをするのではなく、仲間を尊重し合いながら対応ができ、ケイスケくんも「学ぶことができた、いい経験だった」と話しています。
さらに「これからこういう風に生活をしようとか、自分たちの貴重品はしっかりしまっておこう」と解決策まで皆で話し合うことができたのだそうです。
起きてしまったことをマイナスに捉えるのではなく、仲間同士、自分たちで残りの生活をより良い方向に変えていこうとしたこと、「仲間とたくさんコミュニケーションを取っていました」とコーチも褒めていました。
■楽しかった思い出は、キャンプ3日目の試合と夏のバーベキュー
サカイクキャンプでトレーニング中のケイスケくん
「キャンプの1番の思い出は?」と聞くと、ケイスケくんは3日目の試合が1番楽しいと答えてくれました。
総当たり戦で試合をして順位を決めるのですが、1試合目、2試合目......と進むにつれ、最初は点を決めるのが難しかったけれど、チームの仲間同士慣れ始め、「こっちに動いてくれない?」など、お互いに意見を言い合えるようになり、プレーがどんどん良くなっていくのが楽しいのだそうです。また夏キャンプの時にはバーベキューがあり、仲間同士楽しむだけでなく、下級生にも目を配りして食事を配膳してあげられたこと、暑い中でのトレーニングを頑張った後ということもあり、リラックスできて楽しかったのだそうです。