理科はマスト!元塾講師が提言「前学年の教科書」は取っておくべき!
学年が上がり、新しい教科書がくると前学年までの古い教科書をどうしようか迷うこともあると思います。
場所ふさぎになって邪魔だからすぐに捨ててしまうというご家庭もあれば、数年分の教科書を取ってあるというご家庭もあるでしょう。
今回は、元塾講師の筆者が、前学年の教科書をどのようにすればいいのか、その対処法をご紹介します。
■ 上の学年の勉強をする上で前学年の教科書は必要!
学年が上がり、1学期のうちまでは教科書を取っておくご家庭も結構多いのではないかと思います。
筆者が塾講師をしていたときには、そういうご家庭が多くありました。
また、「前学年の教科書を取っておくべきでしょうか?」と聞かれることも多々ありました。
結論から言うと、“絶対”ではありませんが、前学年の教科書はとっておいたほうが良いです。
勉強は、毎日の積み重ねです。
つまり、前学年の範囲がすべて理解できていれば教科書をとっておく必要はありません。
しかし実際は、そうではないことがほとんどなのではないでしょうか。
そう考えると、やはり前学年の教科書はこれから新しく勉強をしていく上で必要になってくるものだといえます。
例えば、中学3年生で勉強するイオンは2年生でやる化学反応式が分かってなければ取っ付きにくいですし、一次方程式が理解できていなければ二次方程式を理解することは難しいです。
歴史の流れ、国語や英語の文法などについても同じことがいえます。
■ 教科書を取っておかなくてもいい教科もある?
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取っておいたほうがいい教科書をあえてレベル分けするのであれば、理科、数学、社会、英語、国語の順でしょう。
言語系のものは、“理解を深める”という部分よりも“知識の暗記”という面が多い分野なので、3年間使用する資料集さえあればそれで事足りてしまうことも少なくないのです。
経験上、それよりも理解を深める必要がある理系分野の教科書のほうが活用頻度は高くなると言えます。
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特に数学よりも理科の順位を優先したのにはわけがあります。
数学の授業では新しいセンテンスに入る前に、それまでに行った公式の復習から入っていくことも多いのです(前後の繋がりが深いため、この復習をしておかないとまったく理解できない子もいる)。
一方で理科は繋がりはあるものの、新しい単元として勉強していくことが多いので、復習から入らず(復習したとしても、簡単に触れる程度)