『英語リスニング力の発達 ―日本人小学生を対象に活用するテクノロジー2種を比較して―』の記事をホームページ上にて公開
文脈そのものが第二言語学習者の言語発達に重要な役割を果たした可能性があります(Goh & Vandergrift, 2022)。
VR群とZoom群の間に見られた差については、レッスン中の英語インプットに注意を向け続けられる能力の差に起因する可能性があります。VR群は、仮想環境の中を自由に動き回り、注意散漫になりやすい様子でした。一方、Zoom群は、この仮想環境の場面をスクリーンショット撮影した画像を見てPC画面上で操作するタスクが与えられましたが、その状況・場面で使用される言語に注意を払いやすくなり、事後テストにおけるスコア向上につながった可能性があります。
VR空間での学習に関する文献によると、生徒はアバターを使用することでレッスン中に安心して話したりやりとりしやすくなり、不安を軽減するのに役立つ方法であることが示唆されています(Thrasher, 2022)が、低年齢の学習者には当てはまらない可能性があります。アバターを使用すると、生徒と教師がお互いに表情が見えにくく、観察に基づく考察ではありますが、お互いの反応がわかることはエンゲージメントのレベルに影響を及ぼしているように見えました。
【著者Profile】
・ポール・ジェイコブス主任研究員
PG Cert (post-graduate certificate) Oxford Brookes University 2023年卒、M.A. (修士)University of Colorado at Boulder 2011年卒、 B.A.(大学)University of Colorado at Denver 2008年卒。2012年にワールド・ファミリー株式会社に入社。
2016年からワールド・ファミリー バイリンガルサイエンス研究所に参画し、研究活動を行う。
※詳しい内容はIBS研究所で公開中の下記の記事をご覧ください。
https://bilingualscience.com/introduction/2024082701/【ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所(IBS)について】
所在地 : 〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7
パシフィックマークス新宿パークサイド1階
設立 : 2016年10月
事業内容 : バイリンガリズムや英語教育に関する調査及び研究
ホームページ :
https://bilingualscience.com/
公式X(Twitter):
https://x.com/WF_IBS
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プレスリリース提供元:@Press
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