2015年6月20日 08:00
もうすぐ70歳の高田純次「人生はバランス論」と語る
うまいことばっかりはいかないですよ。それに、僕たちの年齢は緊張感がなくなるから、仕事していないとダメだよね。お金があって、何でも買えてヒマだと、1週間で飽きると思うよ。仕事がないとか、どうやって稼ごうって悩んで働くことで人はステップアップしていく。楽しいことばかりだったら、右肩上がりに上り続けて、最後は富士山の上で笑うしかないから(笑)。
――もうすぐ70歳で、テキトーキャラを確立されている高田さんも、悩まれるんですね。
そもそも、何がテキトーなのかわかってないからね。今までやってきたことを人からテキトーだと言われるようになっただけですから。
トイレの水を流さないとか、服を着て風呂に入るとか?(笑)結局は誠実さと一緒。本当に誠実な人は“俺、誠実だから”と言わないでしょ。第三者が決めること。でもね、テキトーって言葉が独り歩きしてるのは、いいかなと思っていて。ブログで俺の言葉を拾って集めてくれる人もいるし、モノマネしてくれるのも嬉しい。中傷する内容じゃなければ話題にしてもらえるほうがいいからさ。それよりも、僕という存在に馴れられるほうが怖いなって思いますよ。
◇たかだ・じゅんじ1947年1月21日生まれ。