2015年6月23日 15:30
20世紀を代表する巨匠、日本初の個展がスタート!『サイ トゥオンブリー:紙の作品、50年の軌跡』展
「Petals of Fire (炎の花弁)」 1989 年 144×128 cm アクリル絵具、オイルスティック、鉛筆、色鉛筆、紙
20世紀を代表するアーティストのひとり、サイ トゥオンブリー。世界的に高い評価を受けている画家の日本初個展が品川の原美術館で開催中です。
アメリカ出身のトゥオンブリーは20代でイタリアに移住し、2011年に亡くなるまでローマを拠点に創作を行いました。画家として活動をはじめた1950年代前半、アメリカの美術界では抽象表現主義が主流で、その後ポップアートが全盛期を迎えます。そんなアメリカのアートシーンとは距離をもち、トゥオンブリーは自分のスタイルを作り上げていきます。
トゥオンブリーは即興性と激情性をもった画家で、絵具が飛び散ったような模様や、激しい勢いのある線に特徴があります。例えば、1989年に描かれた《Petals of Fire(炎の花弁)》では、絵具のしぶきが独特の美しいリズムを生み出し、画家の内なるエネルギーが画面から伝わってきます。
本展では、トゥオンブリーが手がけた“紙の作品”約70点を集め、その50年の画業を紹介しています。
欧米を中心に、世界の主要な美術館で展覧会が開催された巨匠の作品を見られる貴重なチャンスです。