2015年8月14日 18:30
フランス発、人気雑誌モデル出身の芸術家『ニキ・ド・サンファル展』
フランス発、人気雑誌モデル出身の芸術家『ニキ・ド・サンファル展』
六本木の国立新美術館で9月18日から『ニキ・ド・サンファル展』がスタートします。
フランス生まれのニキ・ド・サンファル(1930~2002)は、戦後に活躍した世界的アーティストです。
今回開かれる待望の大回顧展では、国内外から集めた初期から晩年までの主要作品を展示。日本初公開の貴重な作品も含まれています。さらには、ニキと日本との深い関わりも紹介しながら、アーティストの全容に迫ります。
ニキの人生は波乱に満ちていました。10代のころは雑誌のモデルとして活躍。『ヴォーグ』や『ライフ』誌などの表紙を飾っていました。
ニューヨークで結婚・出産してパリに移住しますが、重度の精神疾患で入院。やがて治療のために絵を描きはじめます。
ニキの名前が広く知られるきっかけとなったのが「射撃絵画」です。絵の具入りの容器を石膏で貼りつけた絵画をライフルで撃って作品を完成させるもので、パフォーマンス・アートの先駆けとしても評価されています。
その後に制作されたのが、女性をテーマにした「ナナ」シリーズです。ポップな色彩と大胆な造形が目を引くキュートな女性像は人気を博し、射撃絵画と並んでニキの代表作となりました。