2015年12月16日 18:15
なぜか癒やされるフシギな絵『ジョルジョ・モランディ ―終わりなき変奏―』展 神戸でスタート
なぜか癒やされるフシギな絵『ジョルジョ・モランディ ―終わりなき変奏―』展神戸でスタート
同じ瓶の絵ばかり描いた画家の展覧会、『ジョルジョ・モランディ ―終わりなき変奏―』が神戸の兵庫県立美術館で開かれます。
「瓶の絵ばかりじゃつまらない」なんて、思わないで。題材には同じ瓶やつぼが使われていますが、一列に並べたり、真ん中にまとめたりとパターンを変えて、似ているようだけど全然違う作品に仕上がっているのです。
瓶の絵は写実的ではなくざっくりと描かれ、色彩も控えめ。でも、ぽってりとした筆技と淡い色合いが心地よく調和した作品は、なぜか癒やされるフシギな魅力を放っています。
ジョルジョ・モランディ(1890~1964)は20世紀イタリア美術を代表する画家。ボローニャで生まれ、美術学校で教師として働きながら絵画を制作し、限られた題材を繰り返し描きながら独自の世界を作りあげました。
本展では、瓶の静物画を中心に、風景画や花を描いた作品など約100点を紹介。
ボローニャのモランディ美術館をはじめ、イタリアや日本国内のコレクションから油彩、水彩、版画や素描を一堂に集めた美術ファン待望の展覧会です。
本展は神戸で開かれたあと、東京ステーションギャラリー、岩手県立美術館に巡回します。