くらし情報『縁起物!橘に秘められたパワーとは?【12月2〜6日】』

縁起物!橘に秘められたパワーとは?【12月2〜6日】

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橘は日本古来の縁起物
縁起物!橘に秘められたパワーとは?【12月2〜6日】


橘は「やまとたちばな」ともいわれ、日本に古くから自生してきた唯一の柑橘類。四国、九州、沖縄など、日本の南部に自生するといわれています。

別名は「常世草(とこよぐさ)」。日本神話によると橘は、常世(不老不死の理想郷)から、お菓子の神様として祀られる田道間守(たじまもり)が持ち帰ったとされているのだとか。菓子の起源は果物の橘ともいわれているんですよ。また、常緑であるため、「永遠」のシンボルともされています。

そんな縁起のいい逸話があることから、橘の実はお正月の鏡餅に、橘の花は女の子の無病息災を願うひな祭りで飾られるようになったそうです。ちなみに、「文化勲章」のデザインにも、永劫悠久の意味がある橘の花と、その上に、橘の葉と実があしらわれています。


昔の恋人を思い出させる橘の香り
縁起物!橘に秘められたパワーとは?【12月2〜6日】


橘が登場する和歌をご紹介します。

「五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする」(古今和歌集)

「五月を待って咲いた美しい橘の花の香りをかいだ瞬間、昔愛した人の袖の香りがした」という内容。平安時代は、香を袖にたきしめていたそうです。この読み人知らずの歌が平安時代、大人気となり、橘といえば昔の恋人への心情と重ねて詠むものとされるようになったとか。

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