あなたの部屋も負けてないかも!ヴェールに包まれたオタク女子たちの「堕落部屋」【私をしあわせにしてくれる1000のアイテム】#0045
ですが、ひとつ原稿を書き上げるたびに机の周りは関連資料の山ができ、ふと気を抜いた時に、資料の雪崩が起きるような生活を続けていると「整理整頓って一体なに?」とやさぐれてしまうのも、また事実です。
本なんかは「絶対夜中に細胞分裂してるでしょ!?」と言いたくなるくらい増えるのが早く、部屋を侵食していきますし……。
やっとつかんだライターの夢。何とか一歩でも前へ進もうと、絶対に締め切りに遅れるまい!と必死に原稿をこなしていると、部屋の片付けは「やらなければならないことリスト」の最後尾になってしまいます。
ただ、だらしないだけではあるのですが……。
著者の川本史織さんはあとがきで、「人生一度は堕落(堕楽)するのもいいかもしれません。それは、何かを志すための通過儀礼として」とおっしゃっていました。
数々の堕落部屋を見てこられて、皆さんとても楽しく生活していらっしゃるように感じられたそうです。
「堕落」というより「堕楽」だと。
『堕落部屋』に登場していた総勢50人の女の子たちは、たぶん皆、夢を叶える途中にいるはずです。
ゲーム機器と珍味が同居していても、本棚に謎の液体が置かれていても、その先にあるものを必死で見ているのだと思いました。