ノルアドレナリン
強い肉体疲労やストレスを感じた時に放出される物質です。血圧や心拍数を上昇させ、やる気や集中力を高める働きがありますが、過剰になるとイライラした気持ちになり、攻撃的になることがあります。
また、不足するとやる気が低下して無気力になり、ストレスに対しても弱くなってしまいます。この働きがバランスを崩すと、パニック障害・うつ病を引き起こしてしまうこともあります。
3大脳内物質の関係性
3大脳内物質の役割はさまざまですが、それぞれに影響しあう関係性があります。例えば強いストレスを感じたとき、どのように影響しあうのか見てみましょう。
1.ストレスを感じるとノルアドレナリンが放出されます。ノルアドレナリンは、注意力や集中力を高める一方で、過剰に放出されると、興奮作用により怒りっぽくなります。
2.ドーパミンも放出されやすくなります。ドーパミンによる快感により、ストレスを解消しようとするためです。3.ドーパミンが暴走し、その快感ばかりを追い求めると、次第に満足できない状態に陥ります。
4.セロトニンには抗ストレス作用があり、ドーパミンやノルアドレナリンの働きにブレーキをかけて平常心を保つ働きがあります。