(Photo by GOOD Magazine)
また、1%の失業率の上昇で13,000人が「命を落とさずに済む」ことがわかったという。
これについて、経済学者のライアン・D・エドワーズは、「失業率の高いときのほうが、人々は仕事や仕事に伴う移動ではなく、睡眠や食事の用意、飲食、人との交流、それからだんらんに時間を費やしているからではないか」と述べている。
仕事によって生じるストレスがないことから、ストレスが原因となる病気も防げるのだろう。
さらには、通勤する人が少なければ交通量が減り、事故の件数が減るということまで言われている。
そういうわけで、健康面に関していえば、“失業”は人にとって悪いことではないようだ。
(Photo by Ed Yourdon)
この研究からもわかるように、仕事を持つだけ・それで経済的に豊かになるだけでは人は健康で幸せにはなれない。
経済的に豊かでありながら、人との交流や運動、そしてだんらんができる十分な余裕が欲しいものである。
ワークライフバランスを重んじることで生活に余裕を持たせるなど、働き方に対する新しい考え方をもっと取り入れていくことが必要ではないか。