「反女性差別・反資本主義・反人種差別」を掲げる女性ラッパー
(Photo by The Line of Best Fit)
社会に対する不満、怒り、悲しみ。
英国、ロンドンに「ラップ」という形で社会の不平等さの問題に挑む女性がいる。
彼女の名前はケイト・テンペスト(Kate Tempest)。
2014年にリリースした『Everybody Down』で英国最高峰の音楽アワードのひとつ、マーキュリー賞を受賞。
同年に、The Poetry Societyが主催する名誉ある詩のアワード、テッド・ヒューズ賞も勝ち取った。
彼女は社会に感じる不満を少し皮肉っぽく、そしてユーモラスに詩にする。
今回、Tempestの曲の中から国や文化は違っても共感できる3曲を紹介したい。
①『End Times』
これは明らかに女性差別について歌っているラップだ。
歌詞の中の「私たち」とは全ての女性のこと。
Tempestは自分が「マイノリティの声」になると、宣言している。
「檻が見えないからって刑務所にいるわけじゃないんだ」とは社会の暗黙のルールで縛られている個人の心情をとても良く表している。