世界には今も、拒食症などの摂食障害に苦しむ若者が多く存在する。
日本でも約100人に1人が摂食障害者だというデータもあるようだ。
彼らが強く影響を受けているのは、メディアの過剰なダイエット文化や虚偽広告だ。
テレビやショーに登場する極端に細いモデルたち。
修正や加工が施され、よりスリムになった女優が写る広告の写真。
そんな媒体が蔓延した世界には、「痩せていれば痩せているほど美しい」「太っていることは醜い」という文化が定着してしまった。
その文化が「やせ願望」を生み、「きれいになりたい」と無理なダイエットを続け、体を壊したり、心の病気になったりする若者が後を絶たない。
日本も例外ではない。
日夜メディアに登場する細すぎるアイドルやモデル、「デブ」と体型をネタにされる、あるいは自らネタにするお笑い芸人。
「スリムになってモテよう」という文句が並ぶ広告。
そんな「人の見かた」が常識になりつつある日本社会で、そのままの自分を愛せずに苦しむ人は多いのではないだろうか。