「デブ差別」は「人種差別」や「性差別」と同様、深刻に受け止めるべきではないだろうか?
(Photo by Rohit Mattoo)
「デブ差別」が真剣に取り扱われないのにはひとつ理由が考えられる。それは社会の「デブはすべて本人の選択」という勘違いだ。これは差別者たちが同性愛者への嫌悪を正当化する時によく使う「同性愛は本人の意志」と重なる。昨年、アメリカの人気ユーチューバーが投稿した動画が大問題となったが、彼女の主張は「デブ差別者」の意見を凝縮していると言えるだろう。
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彼女は“デブ”の人を散々コケ降ろし、それを押し付けがましく「あんたたちの健康のために言ってるんだよ」「食べなきゃいいじゃん」「いっぱい責めて、気づかせて、痩せさせてあげるんだよ」と主張する。もしたとえそれが目的だったとしても、彼女は間違っている。なぜなら“肥満”の人に「デブだ」「痩せろ」と言うと結果的に彼らは精神的ストレスでさらに食べてしまうことが研究で判明しているからだ。(参照元:Telegraph)“肥満”の原因には身体的な原因があったり、精神的原因があったり、本人のコントロール外なことも多い。