脱原発を目指すドイツに存在する「元原発のテーマパーク」
(Photo by Wunderland Kalkar)
脱原発を目指すドイツに、毎年60万人以上が訪れる原子力発電所を再利用した遊園地が存在する。1994年に建てられた「ワンダーランド・カルカー」だ。なぜ原発が人々に愛される遊園地になったのかワンダーランド・カルカーのスタッフ、タマラ氏に聞いてみた。Be inspired!(以下Bi):なぜワンダーランド・カルカーは建てられたの?タマラ:この遊園地を作ったのはオランダ人のビジネスマンHennie van der Most。彼は廃墟の土地を買収し、再利用するのが好きなのよ。今までに病院、じゃがいも工場、軍の基地などを違う建物に変身させた。そして彼は、ドイツのカルカー原子力発電所を買い取り、家族や友達と休日に楽しめる遊園地ワンダーランド・カルカーに生まれ変わらせた。Bi:今までにこの原子力発電所を稼働したことはないの?タマラ:ないわ。
最後まで稼働許可が出なかったから。Bi:どのアトラクションに原子力発電所が使われてるの?タマラ:原子力発電所は使用されてなくて、58メートルの高さの冷却塔がメインアトラクションで使われているわ。
Bi:原子力発電所を使ったことに何か“特別な意味”は隠されているの?タマラ:ないわ。