くらし情報『MIT学生が大発明。インドの「汚染された空気」から作られた美しいインク「AIR-INK(エア・インク)」』

2017年2月24日 08:50

MIT学生が大発明。インドの「汚染された空気」から作られた美しいインク「AIR-INK(エア・インク)」

エックス都市研究所)そんな中、環境を汚すだけでなく人体にも悪影響を及ぼす大気汚染物質をリサイクルし、普段の生活やクリエイティブワークに欠かせないインクを生み出したインド人がいた。

「大気汚染物質からインクを生み出す」という解決策

(Photo by AIR-INK)

(Photo by AIR-INK)

大気汚染の深刻なインドに一時帰国したマサチューセッツ工科大学院生Anirudh Sharmaが考えたのは、自動車から出る排気ガスに含まれる黒い煤すすをインクに変えることだった。そのきっかけは「どうすれば大気汚染物質のような醜いものを、便利なものに変えられるか」という問いを、自らに投げかけたことだった。こうして始まったのが大気中に出て行く大気汚染物質の量を減らすことのできる初めてのインク「AIR-INK(エア・インク)」の開発だ。


(Photo by AIR-INK)

(Photo by AIR-INK)

エア・インクは自動車の排気口を覆う特殊なパイプを取り付けたまま自動車を走行させて採取した炭素から、人体に悪影響を及ぼす発がん性物質を取り除いて作られる。したがって、汚染物質からできているとはいえ私たちが普段使うペンと同様に使えるのだ。

こうして環境や人体に有害な物質が大気中に放出されるのを防ぐだけではなく、炭素を生活必需品として再利用できるため、社会的に大きな意味を持つといえる。

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