#001 性別や国籍を超え、日本の「マジョリティ社会」にあらゆる世界の「マイノリティ爆弾」を投下する挑戦者 | カミーユ綾香の「マイノリティ爆弾」
「仏に逢うたら仏を殺せ」。臨済宗の開祖、臨済義玄(りんざいぎげん)の言葉とされています。禅宗で長らく引き継がれてきた教えです。真意はそれぞれが考えるものとして、“仏に逢ったら仏を殺してしまえ”とアドバイスするのは、革命的です。彼のこの名言はロックであり、矛盾をゆうに超えて、善悪では測れない存在感です。「マイノリティ複合体」として、自分の存在を社会に投げるとき、時折思い出す言葉です。
多国籍地域出身のパンセクシュアルとして過ごした、青春時代。
今回の記事からBe inspired!で連載を始めるカミーユ綾香です。
カミーユと呼ばれることを好みます。出身はヤクザと生活保護者の存在感が濃厚で、スラム街という言葉がぴったりの福岡県・北九州市です。実家近くに大きな朝鮮学校があり、放課後はチョゴリの制服を着た友人と合流していました。元残留孤児の中国人も沢山住んでおり、既に多国籍の感覚は養われていました。
CAMILLE AYAKA (カミーユ綾香)
北九州市出身。在日韓国人と元残留孤児の多く住む多国籍な街で育つ。警固インターナショナルの代表としてアジア各国を飛び回りつつ、十数言語による語学スクールとインバウンド支援の多言語ウェブサイト制作会社を運営する一方、難病の重症筋無力症とパンセクシュアルというセクシュアリティの当事者として、様々なマイノリティの生きやすい社会を目指して精力的に活動中。