「10分間、トイレに閉じ込められるのが当然の国」で私が学んだ“当たり前の危険性”。
北京よりこんにちは、カミーユ綾香です。▶︎前回の連載記事はこちら ①&②&③北京はいつも私を興奮させます。心を大きく進化させます。進化論で有名なダーウィンは、【生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである】と言いました。まさにその通り。ぐずぐず言わずに変化に馴染まないと、お前、死ぬよ。
そう教えてくれる都市が北京なのです。
愛国者として思うところもあるけれど、それにしても面白過ぎる!自分の心の中で閉じ込められた恐怖より面白さが勝ったときに、ふと腕の力が抜けました。そしてするっとドアノブを左にねじったときに、鍵が開いたのです!扉を開くと中国人店員が立っており、涼しい風がさっと流れました。北京の淀んだ空気が、野原のそよ風のように私を吹き抜けました。そして私は、これまでの人生で最も心を込めて「謝謝」と連呼したのであります。 脱出後、自分の席に戻り隣の人に事件についてちらっと話したのですが、2秒で流されました。そうなのです。トイレに10分ほど閉じ込められることなんて、普通の出来事なのです。
トイレに閉じ込められたくらいで心配されようなんて、お前メンヘラかよ、というスタンスです。