オープンに“メンヘラ”になると「幸せ」になれる理由とは。
先日、アメリカのオラーク(Olark)社の女性社員マダリン・パーカーが「2日間自身のメンタルヘルスに集中するため休む」と職場で公表したことが日本でニュースとして取り上げられていた。職場でメンタルヘルスについてオープンに話すのはニュースで取り上げられるほど珍しいことであると同時に、社会全体が公共の場や職場で精神疾患の話題について触れることをタブー視しているとわかる。しかし、心の病気を抱えた時に周囲に打ち明けづらい社会の閉鎖的態度はそのような人々にさらなる息苦しさを与えている。日本は精神疾患に対してもっとオープンになるべきではないだろうか。
精神疾患とは?カウンセリングとは?
アメリカの映画やドラマを見てると、登場人物がカウンセリングを受けているシーンをよく見かける。日本よりも気軽にカウンセリングを受けれる印象がある。アメリカでは4人に1人が精神疾患というデータもあり(参照元:メンタルヘルスの国際比較における有病率)、身近なものという認識が日本人よりも高いのかもしれない。実は、これは理にかなっていて、アメリカで約1300人を対象に行われた感情の受容とメンタルヘルスの関係についての研究では、自分のネガティブな感情について反発したり批判するよりも、それを受け入れている人の方がうまくその感情を対処できると判明している。