「投票権はないけど暴くことはできる」。“政治の裏金問題”を簡単に暴露するシステムを考えた19歳の少年
国のために働いてくれる国会議員を選ぶとき、私たち国民はそれぞれの議員について知っていることを基準とするだろう。しかし、議員の情報はまとまっていないし、検索にも時間がかかる。アメリカにはそんな手間を一気になくすサービスを作り出した弱冠16歳の少年が存在する。彼が話す、「人々の手の届くところにデータを置くことが、社会をよくする」とは一体どういうことなのか。
政治家たちの“裏”が見えるサイト
Photo by Avel Chuklanov
日本ではここ数か月、政治献金の問題で持ちきりだ。もっと議論すべき内容はあるはずなのに、政治献金の揚げ足取りで、かなり無駄な時間が割かれている。ただ、悪いのは献金をもらうもらわないではなく、その出どころや使い道がはっきりしていないことなのだ。ならば答えは簡単で、情報を詳細に分かりやすくいつでも見られるように開示すればいい。
ニコラスが作ったシステムは、まさに日本にこそ必要だろう。ただ、現状では日本にはそのシステムがないのだから、私たちも自分の将来のために自ら進んで知ろうと動かなければならない。私たちの「知ろうとする努力」が重要なのだ。小さな一歩かもしれないが、今の政治にあきらめず声をきちんとあげることでそれが熱を帯び、大きな力を生むに違いない。