海外旅行に行って現地の店員さんがとてもにこやかでフレンドリーだったり、地元のおじさんが気さくな笑顔で話しかけてきて道案内をしてくれたというような経験はあるだろうか。その時の彼らの笑顔を思い浮かべてみると、日本人がする笑顔より“大きい”かもしれない。もちろんそれはその人の人柄や感情を表しているだろう。しかし実際は想像するよりも複雑で、全く違った理由も含んでいる。笑顔という表情はそれぞれの国の文化的背景によって異なるのだ。
アメリカ人が表情豊かな理由
そして表情が言葉を持たないからこそ、それらが何を意味し、また人がどう解釈するのかを知っておく必要がある。文化の違いにおける笑顔の役割についての研究では、アメリカやカナダなど移民の多い国の人々は笑顔を「幸福、友好的」であると受け取る傾向にあるが、日本のように移民の少ない国では「服従」と捉える傾向があることを示している。笑顔の受け取り方の違いはそれぞれの国の文化と大きく関わっているといえる。
アメリカの大統領と中国の首席の笑顔の写真を比べるてみたとき、アメリカの方が笑顔が大きく、口角がグッと上がり目尻にシワがよっている。(参照元:You Are Here)