牛乳よりも、環境を壊さない。製品の“不完全な部分”まで公開する、スウェーデン発の「麦ミルク」ブランド
牛乳だけでなく、豆乳、アーモンドミルク、ココナッツミルクなど、「ミルクの選択肢」が近頃では増えてきた。だが、なぜ牛乳以外のミルクの存在感が強くなってきているのだろう?カロリーやコレステロール値を気にする人が多いからというのも一つの理由だ。しかしそれだけではなく、牛乳のような動物性のミルクが、実は思いのほか環境を壊しているという理由で、ほかのミルクに替える人たちも世界では少なくない。今回はそのように注目されている植物性のミルクの一つ、オーツ(麦)ミルクを作る透明性の極めて高いスウェーデンのブランド「Oatly」(オータリー)を紹介する。
製品の「不完全な点」まで公開する
先ほど書いたような「環境を考えた牛乳の代替品」であることだけでなく、高い透明性を誇っているのが、Oatlyのもう一つの大きな特徴だ。ウェブサイトでは製品一つひとつのよさ以外に、「まだ完全でない点」をも丁寧に説明している。これはほかではあまり見られないだろう。たとえば、メインの製品である「Oat Drink Chilled」なら、原材料、それぞれの原材料の生産地、栄養成分、ヴィーガンであること、グルテン含有量に関する情報以外に以下の情報が公開されている。