大江千里、47歳からのジャズ挑戦＆全米デビューへの思いを吐露

という。一方で「心のどこかにいつもジャズがあった」とも。

ニューヨークへと渡ったのは47歳のとき。50歳まで日本に残り、それから行くということも考えたそうだが「人生は限りがあるからやりたいことを残して死んじゃいけない」と決意した。「最初の授業のときから老眼が始まってたし（笑）、いまだったら遅かったと思う。（周囲の生徒の）ほとんどが20代で、そこに47歳で交じるといろいろガタがくる（苦笑）。僕より100倍くらいジャズにどっぷりの少年もいたし、難しい和音を弾く人がいたらそれを写真に撮って拡大して、真似して覚えたりした」と現地でのまさに一からの勉強の日々を楽しそうに明かしてくれた。

7月にはジャズ・ピアニストとしてのデビュー作となる「Boys Mature Slow」を発表。このアルバムについて大江さんは「学生の中には絶対音感がある奴もいれば、初見でショパンをすぐに弾いてしまう奴もいた。そんな中で僕が唯一勝てるのは何かと考えたら作曲だった。巨人たちの曲を勉強し、“大江流”のジャズを作ればジャズというカテゴリの中で人のやらないことができるのではないかと思った」とオリジナリティ重視の方向性を強調した。