ジェニファー・ローレンス インタビュー 新しい世界へと「飛び出す」攻めの女優道
どの人物にもたくさんのドラマが起こり、観ていると否応なく話の中へ引きずり込まれてしまうの。それと同時に、ストーリーそのものが持つ恐ろしい部分にも気づいていく。だって、本当の意味で正常と言えるような人間は一人もいないもの。混乱してグルグルしている頭の中で、ほかの誰かに対して抱く直感すらも信じられなくなってくる。そして最後には、自分自身のことすら信じられなくなる、そんな恐ろしさよ」。
そんな新たな恐怖を描く本作で、ジェニファー扮するエリッサが親しくなり恋心を抱くのが、「この青年はいかにも信じちゃいけない人物」とジェニファー自身も感じたという一家惨殺事件で取り残された青年・ライアンだ。
クールでミステリアスな魅力と、全身から漂う危ない気配を併せ持つ難役を演じたマックス・シエリオットについても、ジェニファーは手放しで絶賛する。
「マックスは本当に凄い俳優よ。
まるでスイッチを切り替えるように、役と自分の間を自由に行き来できるの。見ていて驚いたんだけど、監督からスタートの声がかかった瞬間、それまでキラキラしてた瞳にフッと暗い闇がよぎって、全くの別人になってしまうの。目の前にいるのがマックスと同一人物とは思えなくなるほどよ。