仕事がデキる人ほど要注意!? 「燃え尽き症候群」の乗り越え方
なぜ、こんなところにアリスような女性が? そう不思議に思ったサンバは彼女に関心を持っていく。一方のアリスも、困難な状況にいるのに笑顔を忘れないサンバに興味を抱き、彼のために尽力するように。最初はぶつかり合っていたふたりだが、次第に心を通わせるようになり、やがて恋に落ちる。
実は、ボランティアの中でどこか場違いに見えるアリスは、15年間、大手の人材紹介会社で働いてきた“バリキャリ女子”。友人も作らず、旅行にも行かず、一心不乱に働いてきたが、成績を伸ばすよう圧力をかけられ続け、ある日ふとしたことからブチキレる。やる気を失い、虚無感にさいなまれた彼女は入院し、休職中の身に。協会でのボランティアも、リハビリ治療の一環だった。
そんなアリスを演じた、フランスを代表する女優のシャルロット。
コメディに出演するのは意外なようにも思えるが、知的で芯の強さを感じさせながら、いまにも壊れそうな繊細さを持ち合わせた「燃え尽き症候群」のアリスは、思いがけないハマり役となっている。
今回の試写会でのアンケートによれば、実に7割以上の人が、劇中のアリスのように仕事内容や職場の人間関係などから、慢性的なストレスや倦怠感、欲求不満を感じたことがあるという。