【カンヌ国際映画祭】パルムドール最有力!?『Carol』ケイト・ブランシェットが同性愛について熱弁
今はとても保守的な時代なんだと思うわ」とケイトは語気を強めた。
「1950年代は同性愛を題材にした小説がとても多く書かれていたけれど、私が調べた限りハッピーエンドはこの原作だけ。当時、同性愛者たちが、お互いをサポートするグループなど存在しなかった。孤独の極みにあったということが重要だわ。でも同性愛が今も違法な国がいくつもある。だからそのことには声を上げないといけない」とも語った。
現地映画専門誌の星取り表では、現在ダントツでトップを走っている『CAROL』。パルムドール予想だけではなく、ケイトが再びオスカーを獲るのでは、とまで騒がれている。
レッドカーペットでのケイトはジャイルズ・ディーコンの手書きのドレスで周囲を圧倒したが、演技の上でも圧倒的だった。第68回カンヌ国際映画祭は24日(現地時間)まで開催。
(photo / text:Ayako Ishizu)
“DV夫”を自ら演じた『ふたりで終わらせる』監督、原作ファンや支援団体に協力依頼「本当の意味で理解しなければ」