くらし情報『【シネマ羅針盤】なぜ実写邦画は『シンデレラ』に勝てなかったか? 「番宣」の限界で新たな模索』

2015年5月28日 12:00

【シネマ羅針盤】なぜ実写邦画は『シンデレラ』に勝てなかったか? 「番宣」の限界で新たな模索

そんななか、気になるのは映画の出演者が行う“番宣”の効果だ。番宣とは「番組宣伝」の意味だが、最近は「映画の番宣」という言い方がされ、バラエティ番組などで「そう言えば、○○さん、映画が公開されるそうですね」「そうなんですよ、今度の映画は…」というやりとりをよく見かけるはず。普段なかなか呼べない俳優や女優をゲスト出演させたい番組側との利害が一致した日本的なシステムは近年、映画宣伝の主流となった。

ただ、テレビ業界全体が視聴率低下に苦しむなか、必然的には番宣の効果が薄れるのは当然の流れ。視聴者にも番宣に対する飽きが生じ始めた。映画の映像を1秒でもテレビに流そうと奮闘する宣伝担当の努力には、頭が下がるが、番宣の限界を向けたいま、新たな模索が始まりつつある。しばらく『シンデレラ』の好調が続きそうだが、6月6日(土)に同日公開される『トゥモローランド』と『予告犯』の対決は注目の大一番だ。

(text:Ryo Uchida)

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