2023年5月17日 12:30
主人公レスリーの“不完全さ”を表す『To Leslie トゥ・レスリー』アメリカの風景と楽曲に注目
私は、ただ通り過ぎるのではなく、立ち止まって周りを見渡すような映画を作りたかった」と明かす。
そして「撮影監督のラーキン・サイプルと一緒に、1950年代から1960年代のアメリカのストリート写真にインスパイアされ、映画のルックを考案しました。私たちは、レスリー自身の不完全さを追求するために、味があってどこか懐かしさが感じられる35mmフィルムで撮影をし、求めていた粒状性を生みだせるようにこだわりました」と語る。
さらに、不安定で不器用、自由奔放ゆえ周りに見放され、それでも這い上がる1人の女性の生きざまを描く本作を盛り上げるべく、リンダ・ペリーがオリジナル曲を提供した。
リンダ・ペリーは「4ノン・ブロンズ(4 Non Blondes)」のメンバーで、P!nk、アデル、クリスティーナ・アギレラなどへの楽曲提供でも知られ、ドリー・パートンとのコラボレーションによるオリジナル曲で2019年のゴールデン・グローブ賞とグラミー賞にノミネートされたことは記憶に新しい。
本作ではグラミー賞受賞の音楽スーパーバイザー、バック・デイモンとともに、『To Leslie トゥ・レスリー』のためにオリジナル楽曲「Angels Keep Falling」