ザック・スナイダー監督が20年以上構想し、黒澤明監督の名作『七人の侍』からインスパイアを受けて創造した2部構成のビッグ・プロジェクト映画『REBEL MOON ー パート2:傷跡を刻む者』が4月19日(金)よりNetflixにて独占配信。この度、大切な人たちを奪われた悲しき過去を持つ反乱者〈レベルズ〉が、ド派手にリベンジを始める最新予告とキービジュアルが解禁となった。※一部、『パート1:炎の子』のネタバレを含みます。ご注意ください。物語の舞台は、悪の帝国マザーワールドが支配する銀河。帝国側の人間だったという暗い過去から逃げ、惑星の片隅の平和な村で暮らしていた心優しい熱き戦士コラ(ソフィア・ブテラ)は、ある日、マザーワールドの提督ノーブル(エド・スクライン)が率いる大軍勢の襲撃を受け、リベンジのために共に戦う反乱者〈レベルズ〉を集める旅へ出る。あらゆる惑星から集結した銀河のアウトローたちと力を合わせ、一時は帝国の大軍勢を退けることに成功した〈レベルズ〉。しかし、無尽蔵の軍事力を誇る帝国は、再びコラたちの村へと容赦なく襲いかかる…。解禁となった新予告は冒頭から、コラが敵の巨大戦艦に乗り込むフルスロットルの単身アクションが映し出され、宇宙戦艦でのダイナミックなバトルなど、怒りと悲しみを携えた〈レベルズ〉が怒涛の反撃を仕掛けていく。“過去の過ち”を償うかのように戦うコラをはじめとして、ノーブル率いる大軍勢とのラストバトルに挑む〈レベルズ〉は誰もがマザーワールドへの強い復讐心を抱えている。大切な存在を奪われ、現在は表情を失ってしまった二刀流使いのネメシス(ペ・ドゥナ)。愛する者たちを守れなかった過去を悔いて酒に溺れる荒くれ剣闘士・タイタス(ジャイモン・フンスー)。村の仲間やコラを人一倍大切に想っている“戦う農家”ガンナー(ミヒウ・ハウスマン)。そして帝国の侵略で“元”王子になってしまった、巨大な獣も手懐ける戦士タラク(スタズ・ネア)。映像でも、彼らが抱える深い怒りや悲しみが短いシーンながら強烈に映し出されていく。そして、『パート1』では謎に包まれていたロボット騎士ジミー(声:アンソニー・ホプキンス)も堂々参戦!あらゆる武器を使いこなし敵をせん滅し、進撃する。一方、〈レベルズ〉に対するのは、人間味ゼロで冷酷非道なマザーワールドの提督ノーブルが率いる巨大軍勢。『パート1』で死を迎えたはずのノーブルが完全復活、むしろパワーアップを果たして一切の容赦なく〈レベルズ〉へと襲い掛かる。果たして、悲しみを抱えた怒れるアウトローたちは、愛する者と銀河の運命のために悪の帝国にリベンジできるのか!?ラストバトルが幕を開ける。Netflix映画『REBEL MOON ー パート1:炎の子』は独占配信中、『REBEL MOON ー パート2:傷跡を刻む者』は4月19日(金)より配信開始。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年03月19日ドル3部作【4K】公開に合わせ、ドル3部作を特集した雑誌「エンニオ・モリコーネ映画大全 特別編特集:ドル3部作」の販売が決定した。3月22日(金)から公開される、主演クリント・イーストウッド、監督セルジオ・レオーネ、音楽エンニオ・モリコーネによるマカロニ・ウエスタンの3大傑作、『荒野の用心棒』、『夕陽のガンマン』、『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』の「ドル3部作」。この度、その各公開劇場にて特別編として販売される、「エンニオ・モリコーネ映画大全」(2016年 洋泉社刊)とは、イタリアの映画音楽界の巨匠エンニオ・モリコーネ(1928~2020没)が2015年までに手掛けた映画・TV作品全428本の紹介と解説を試みた、世界的にも類例のない400ページを超える大著。編・著は、「東京エンニオ・モリコーネ研究所」に所属する5人の研究者たち。モリコーネが音楽を担当した作品には日本未公開のものも相当数あるが、輸入盤DVDやネット上で発見された本篇など、あらゆる手段を駆使して全作品を鑑賞、その内容とモリコーネ音楽の聴きどころを紹介している。いまや版元は消滅し、絶版になっている同書だが、ドル3部作の公開に合わせ、前記5人の研究者とデザイナーが再結集、新たに関西のモリコーネ研究者2名も加わり、自費出版の形で、表紙込み68ページの雑誌型式となる特別編の制作に踏み切った。その内容は、前半3分の1はモリコーネの最新研究。モリコーネが亡くなってから現在まで4年間に起きた出来事をまとめた「モリコーネの時代を終えて」に始まり、次男で作曲家のアンドレア・モリコーネのインタビュー訳、昨年公開されたモリコーネのドキュメンタリーの映画評、書評、2022年に東京国際フォーラムで開催されたライブ評、ニューアルバム評、そして、モリコーネが音楽を手掛けた1960年代35作品の珍しい新聞広告を発掘し、初掲載しているのも見どころだ。後半3分の2はドル3部作の大特集。各作品の紹介と16000字を超える3部作の完全解説。端役に至るまでの詳細なキャスト紹介、掘りに掘り下げたスタッフ紹介、LPからCDまでのサントラ解説、世界各国のポスター、海外書籍の紹介、それに加えて「マカロニ自伝小説」など。東京エンニオ・モリコーネ研究所が総力を結集した、凄まじい情報量と熱量が誌面に溢れている。「エンニオ・モリコーネ映画大全特別編特集:ドル3部作」は3月22日(金)より新宿ピカデリーほか全国の上映劇場、及び「映画前売券のことならメイジャー」通販サイト、一部特約店にて1部1300円(税込)で販売開始となる。『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』は3月22日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年03月18日ザック・エフロン主演、“アイアンクロー=鉄の爪”を得意技とした伝説的プロレスラーを演じるA24最新作『アイアンクロー』。本作のみならず、この春に公開を控える最新映画にはネクストブレイクの呼び声高い、すでにアカデミー賞、エミー賞などでも話題沸騰中の注目俳優6人が登場している。ジェレミー・アレン・ホワイト『アイアンクロー』4月5日公開ジェレミー・アレン・ホワイトは、ブラックコメディドラマ「シェイムレス 俺たちに恥はない」シリーズに出演したアメリカ・ニューヨーク出身の俳優。18歳だった2011年から10年間もの間出演した。業界内では演技力に定評があった彼が大きな注目を集めるきっかけとなったのが、大ヒットドラマ「一流シェフのファミリーレストラン」。ジェレミー・アレン・ホワイト『アイアンクロー』© 2023 House Claw Rights LLC; Claw Film LLC; British Broadcasting Corporation. All Rights Reserved.主人公の悩めるシェフ、カーミー役を演じ、第74回エミー賞(コメディシリーズ部門)主演男優賞、第80回・第81回ゴールデン・グローブ賞では主演男優賞(コメディ・ミュージカル部門)を2年連続受賞、一躍トップ俳優の仲間入りを果たした。最近では、世界的アパレルブランド「カルバン・クライン(Calvin Klein)」の新アイコンに起用されるなどキャリアの幅を広げている。最新作『アイアンクロー』では、実在したプロレスラー兄弟の四男役を演じ、本格的なプロレスシーンと鍛えられた肉体を披露した。ハリス・ディキンソン『アイアンクロー』4月5日公開若い頃より俳優・映画製作を志していたイギリス出身のハリス・ディキンソンは、2017年に初主演作『ブルックリンの片隅で』でフランキー役を演じ、インディペンデント・スピリット・アワードの主演男優賞とゴッサム・インディペンデント映画賞のブレイクスルー・アクター賞にノミネート、ロンドン映画批評家協会賞でヤングブリティッシュ/アイルランド・パフォーマー賞を受賞。ハリス・ディキンソン『アイアンクロー』© 2023 House Claw Rights LLC; Claw Film LLC; British Broadcasting Corporation. All Rights Reserved.さらにアンジェリーナ・ジョリー主演『マレフィセント2』でのフィリップ王子役や、グザヴィエ・ドラン監督作『マティアス&マキシム』、大人気シリーズの前日譚『キングスマン:ファースト・エージェント』、第75回カンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞した『逆転のトライアングル』、リース・ヴィザースプーン製作の『ザリガニの鳴くところ』など注目作に次々と出演。最新作『アイアンクロー』では、プロレスラー兄弟の三男役を演じ、カリスマ的な人気を誇った実在のプロレスラーを見事に表現した。ユ・テオ『パスト ライブス/再会』4月5日公開ユ・テオはドイツ出身の俳優で、高校卒業後にアメリカ・ニューヨークへ渡り、リーストラスバーグ演劇学校にて演技を学んだ。以降、インディペンデント系作品や舞台を中心に活動し、2009年からはソウルに拠点を移すも、長い下積みを過ごす。2020年、ロシアに実在した伝説のバンドのボーカルを描いた青春映画で第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された『LETO レト』で主演を務め、話題を集める。韓国でもドラマ「その恋、断固お断りします」などに出演、CIAの新人弁護士が主人公の大ヒットスリラードラマ「ザ・リクルート」続編の新レギュラーに抜擢されているほか、本年度のアカデミー賞作品賞・脚本賞にノミネートされ、英国アカデミー賞では自身が主演俳優賞にノミネートされた最新作『パスト ライブス/再会』では24年振りに再会した主人公の初恋の相手を演じるなど、今後もグローバルな活躍に期待が高まっている。ケイリー・スピーニー『プリシラ』4月12日公開アメリカ出身のケイリー・スピーニーは、15歳の頃よりスプリングフィールド・リトル・シアターで演技を学びながら、歌手としても活動。2016年の短編犯罪映画『Counting to 1000』でデビューを果たすと、その2年後、スティーブン・S・デナイト監督のSFアクション超大作『パシフィック・リム:アップライジング』に起用された。また、ケイト・ウィンスレット主演のドラマ「メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実」に出演するなど活躍の場を広げるなかで、ソフィア・コッポラ監督最新作『プリシラ』の主演に大抜擢。“世界的スター”故エルヴィス・プレスリーの妻・プリシラ役を務め、華やかな恋に隠された孤独を繊細に体現。ヴェネチア国際映画祭で最優秀女優賞を手にした。一躍時の人となったスピ―ニーは、現在、SFホラー大作「エイリアン」シリーズの最新作『エイリアン・ロミュラス』(原題)への出演も決定しており、今後の活躍から目が離せない。ジェイコブ・エロルディ『プリシラ』4月12日公開オーストラリア出身のジェイコブ・エロルディは、2018年より配信されたNetflix映画『キスから始まるものがたり』に抜擢され、大ブレイク。実生活でも恋人だったジョーイ・キングとの共演でも注目を浴びた。さらに、2019年からはドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」などの制作で知られるHBOと気鋭の映画スタジオA24がタッグを組み、製作総指揮にラッパーのドレイクが名を連ねたドラマ「ユーフォリア/EUPHORIA」に出演。ゼンデイヤを主演に様々な問題を抱えて生きるZ世代の葛藤を描いたドラマシリーズで、スクールカーストの頂点に君臨するネイト役を務めた。エメラルド・フェネル監督の最新作『Saltburn』でも主人公を上流階級の世界へ誘う魅惑的な大学生・フェリックス役を演じ、その存在感を示した。最新作『プリシラ』では、“世界的スター”故エルヴィス・プレスリーを演じる。ポール・メスカル『異人たち』4月19日公開10代の頃はサッカー選手として活躍していたアイルランド出身のポール・メスカルは、怪我によって引退したのち、ダブリン大学トリニティ・カレッジで演技を学び、以降は舞台俳優としてキャリアを積む。2020年には傑作青春ドラマ「ふつうの人々/ノーマル・ピープル」でTVドラマ初出演にして主演を務める。さらに、11歳の少女と父親がふたりきりで過ごす、ある夏休みの思い出を描いた『aftersun/アフターサン』に出演し、アカデミー賞主演男優賞に最年少で初ノミネート、2023年には名匠リドリー・スコットの超大作『グラディエーター』の続編で主役の座を射止めたことが話題に。山田太一の長編小説を基にした最新作『異人たち』では、アンドリュー・スコット演じる主人公と恋仲になる謎めいた青年ハリーを演じている。(シネマカフェ編集部)■関連作品:異人たち 2024年4月19日より全国にて公開© 2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.パスト ライブス/再会 2024年4月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開2022 © Twenty Years Rights LLC. All Rights Reservedアイアンクロー 2024年4月5日よりTOHO シネマズ 日比谷ほか全国にて公開アイアンクロープリシラ 2024年4月12日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© The Apartment S.r.l All Rights Reserved 2023
2024年03月18日カンヌ国際映画祭女性監督初のパルム・ドール(最高賞)を獲得、第66回アカデミー賞主演女優賞・助演女優賞・脚本賞受賞をはじめ、世界中の数々の映画祭を席巻した映画『ピアノ・レッスン』。この度、初公開から30年の時を超えて4Kデジタルリマスターとして蘇り、3月22日(金)より公開される。ジェーン・カンピオン監督が、改めてこの不朽の名作について語った。ジェーン・カンピオンが手掛け、19世紀半ばのニュージーランドの孤島を舞台に、「私」らしい生き方と幸せを探すエイダを描く本作は、第46回カンヌ国際映画祭で錚々たる巨匠や奇才の新作が競い合う中、女性監督で初のパルム・ドールを受賞した。また、本作では第66回アカデミー賞脚本賞を受賞した後、2021年には『パワー・オブ・ザ・ドッグ』でアカデミー賞史上初となる<2度の監督賞にノミネートされた女性監督>として見事受賞。世界的に注目される女性監督が少なかった時代から現在に至るまで、第一線で活躍を続けるパイオニア的な存在として後進の女性監督に影響を与え続けている。映画界に旋風を巻き起こしたジェーン・カンピオン監督女性の視点の現代にも通ずるテーマを30年前に描いた苦労とは…『ピアノ・レッスン』が日本初公開から30年の時を超え4Kデジタルリマスターとして劇場公開されることを記念しジェーン・カンピオン監督に改めてインタビューを行った。ジェーン・カンピオン監督Photo by Grant Matthews courtesy of Netflix Inc.監督は、今回の4K上映を聞いてとても驚いたと同時に、とてもワクワクしたという。「30年も経った作品が今でも受け入れられると思ってくださった方がいるということに感動しました。しかし、考えてみると、この映画はクラシックな面もあるのですが、本質は現代的なテーマで構成されていて、今でも通用すると私も思います」と監督は話す。本作は、女性が男性の所有物のように扱われていた、女性にとって生きづらい19世紀が舞台。そんな中、エイダが自分らしくありのままに生きようとする姿はたしかに現代的にも映る。30年前の製作当時、監督はそのことをどのように捉えていたかを問うと、「当時の女性の視点からこの映画を描いたわけですが、女性の視点から描くということだけでも大変だったんです。現在、政治的には変わってきたと思うのですが、あらゆる面で女性が男性と同等の機会を得ようとする戦いは、何世紀にもわたってまだ続いていると感じます」と、当時から駆け出しの女性監督が女性の目線でメガホンを取ることの困難さを話した。ホリー・ハンターとは姉妹のような間柄撮影前、ホリー・ハンターと、役作りや本編では描かれていないエイダのバックグラウンドについてどのような話をしたのかとの問いに対して、2人は特別気に留めていなかったのだと言う。「とてもいい質問だと思うのですが、そのことについて、ホリー・ハンターも私もあまり興味がなかったんですね(笑)」と監督。「私たちは、今の、その映画に描かれている部分の彼女がどうかということにすごく気を遣っていました。また、私たちが議論を深めたのは、手話をどういうふうにするかということでした。この手話というものが、彼女が(エイダが)自分でフロラと一緒に作り上げたものなのか、どこかでちゃんと手話を習ったものなのか、ということを非常に気にしていました」と話す。ある日、ホリー自身が手話を習ってきて、それを見せてくれたという。「彼女の手話がすごく攻撃的に見えました。当時のヴィクトリア調の女性としてはアグレッシブ過ぎると思い、そのあたりも議論しました」。ホリーと多くの議論を重ねるにあたり、たくさん笑い合い、ときには喧嘩になったりもしたそうだが、彼女との長い準備期間とお互いの意見を本音で交わしたことが、2人の距離を縮め、姉妹のような関係になっていったという。天才子役といわれたアンナ・パキン「最初から素晴らしかった」当時10歳でアカデミー賞を受賞したアンナ・パキンの演出方法を問うと、「なるべく何もしないようにしました。彼女は本当に天才役者だと思います。その後の活躍を見てもらってもわかると思うのですが、本当に彼女を見ていると、成功の軌跡を見ているかのような気がします」と監督。「私が気を付けたのは、彼女のエネルギーが継続していること、つまり疲れてしまわないようにすることだったんです。彼女の様子を見て、疲れてきそうだったら彼女の出番を早めに撮影して、というふうに彼女のスケジュールを変えたりすることでした。彼女自身の演技は最初から素晴らしかったので、疲れないようにスケジュールを管理して守ってあげることだけでした」。「また、アンナはホリー・ハンターのことが大好きで、彼女の周りにいるだけでとてもハッピーだったようです」と続け、映画撮影で最も配慮が必要であろう子役の演技指導が、アンナ・パキンの卓越した才能によって軽減され、本作を成功に導いた一つの要因であると強調した。アンナ・パキン(左)、ホリー・ハンター(中央)、ジェーン・カンピオン監督(右)当時すでに大スターの地位を確立していたハーヴェイ・カイテルべインズを演じたハーヴェイ・カイテルについては、「私はその当時、駆け出しの新人監督だったんです。片やハーヴェイ・カイテルはすでに役者として経験豊富な大スター。ですから、こちら側に謙虚さがあって、彼のことを聞き入れ、学ぶ姿勢があったことが良かったんだと思います」と監督はふり返る。「ハーヴェイ・カイテルは、すごくタフで、とても怖い人だという評判だったのですが、実はとても親切で非常に寛容な人でした。私にはとても優しく接してくれました。今に至るまで、彼との間には固い友情というものが育まれています」と、ハーヴェイとの良好な関係性が築けたことで、新人監督であった自身の力強い手助けになったと言う。30年の時を超え劇場公開される本作を、初めて鑑賞する方にメッセージ最後に本作を初めて観る人や、次の世代にどう観て欲しいか、ひと言メッセージをお願いすると、「『ピアノ・レッスン』を初めてご覧になる方へ、何の情報も入れずご覧頂きたいというのが本音です」と監督は応じる。「ロマンティックな複雑さがある世界をそのままに体験してほしいのです。また、このストーリーはエミリー・ブロンテの『嵐が丘』にインスピレーションを受けています。『嵐が丘』と同様、とても極端にロマンティックを描いていて、キャラクターたちはある種のエロティックな、エロティシズムのポテンシャルというものを発見していった、そういう映画になっています」と、すでに鑑賞済の方も改めて観たくなるような言葉を寄せてくれた。『ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター』は3月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年03月17日池田昌子がアン王女(オードリー・ヘプバーン)の声を務める『ローマの休日 日本公開70周年 4Kレストア日本語吹替版』の予告編が解禁された。2023年夏に公開された『ローマの休日 製作70周年 4Kレストア版』<字幕版>の好評を受け、また本作の日本公開70周年を期して、新たに<吹替版>での上映が決定。今回の吹替版音声は1979年にTV初放送された<日曜洋画劇場>の音声を使用している。オードリー・ヘプバーン/アン王女に池田昌子、グレゴリー・ペック/ジョー役に城達也、理容師マリオを広川太一郎が演じている。放送時にカットされた約20分の吹き替え欠落部分を1994年制作のソフト版音声で補完して上映する。<日曜洋画劇場>版音声はこれまでパッケージソフトや配信でも使用されていない貴重な音源だ。また本編の前後には<字幕版>と同様に映画評論家、故・淀川長治氏による、後説・前説あわせて約3分の解説映像が付属する。淀川長治氏の名調子による解説映像とあわせ、<日曜洋画劇場>が映画館のスクリーンで再現される特別な上映となる。そして、吹替愛好家/漫画家のとり・みき氏からの推薦コメントも到着した。「『ローマの休日』はオリジナルも名作中の名作だが、テレビの「洋画劇場」をベースに開始・発展してきた日本の吹替映画にあっても重要なタイトルであり、また人気作である。数あるフィックス声優の中でもとくに多くの支持を集めた城達也のグレゴリー・ペックと池田昌子のオードリー・ヘップバーン、はたまたテレビ吹替の自由さを代表する広川太一郎の理髪師マリオをスクリーンで再見できようとは! このチャンスをお見逃しなく!」とり・みき(吹替愛好家/漫画家)『ローマの休日 日本公開70周年 4Kレストア 日本語吹替版』は4月5日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて限定公開。(シネマカフェ編集部)
2024年03月16日クリストファー・ノーラン監督最新作『オッペンハイマー』で、自身初となるアカデミー賞作品賞(エマ・トーマス、チャールズ・ローヴェンと共に受賞)&監督賞に輝いたノーラン監督と、日本初となる視覚効果賞を受賞した『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督による対談が実現。その特別対談の映像が解禁となった。本作は、第二次世界大戦下、世界の運命を握った天才科学者J・ロバート・オッペンハイマーの栄光と没落の生涯を実話に基づいて描く作品。2023年7月の全米公開を皮切りに、世界興収10億ドルに迫る世界的大ヒットを記録。実在の人物を描いた伝記映画としては歴代1位となっている。特別対談映像は、山崎監督の「知的好奇心を刺激されました」という感想から始まり、「パンドラの箱を開けてしまった人間が、どのような社会的な立ち位置でいたのか。時系列を組み替えながら描いていて、ハードなテーマのエンターテインメントになっている」とコメント。「凄く面白い、素晴らしい作品。オッペンハイマーが残酷な幻影をみるという、栄光と悲惨さが同じ画面に収められている作り方が凄い」という山崎監督の評価に、ノーラン監督は「私が物語の中で興味があるのは頭脳明晰な人たちが世界を理解し驚くべき創造性を飛躍させテクノロジーを用いてどのようなことを可能にするのか、そしてその裏に潜む恐ろしい暗示です。そのコントラストを映画に映し出し観客のみなさんに直で感じてもらいたい」と応じ、「開発を進めていく先に待ち受けている恐ろしさの片鱗が既に見えているわけです。しかし時代の状況ゆえに行動するしかなかった。その緊張感を観客のみなさんに体験してほしいと思いました」と見どころを明かす。天才物理学者がそのとき何を感じていたのか、その瞬間を観客と共有する“没入体験”を目指したと語っている。「悪い人間、素晴らしい人間を決めつけていない、その両方が渾然一体となっている」描写に驚嘆したとする山崎監督に、「それは物語を伝える上で大切にしたことでオッペンハイマー役のキリアン・マーフィーともよく話し合いました」とノーラン監督。「観客にはオッペンハイマーを裁くのではなく理解してほしかったのです。みなさんにこの人物の両面を体験してもらい、彼がした選択について自分だったらどうするか考えてみてほしかった。自分とは考えや立場が全く違う人の、考えや思いがわかるというところが映画の魅力です」と、観客ひとり1人の判断に委ねることを最優先したと語った。さらに『オッペンハイマー』に触発された山崎監督が「日本が返答の映画を作らねばならない」と宣言すると、ノーラン監督は「アンサー映画を作るのであれば山崎監督以上にふさわしい監督は思い浮かびません。ぜひ実現していただけたらと思います。これからも山崎監督の作品を楽しみにしています」と笑顔で応じる場面も。山崎貴監督/『ゴジラ-1.0』凱旋記者会見にてさらに、映像へのこだわりについてノーラン監督は、「観客の感覚に訴えかける映画を常に作りたいと思っています。今まで多くの映画をIMAX®用の70ミリフィルムで撮影してきました。驚くほど鮮明で色の再現度が高いからです。大きなスクリーンに投影するとスクリーンの枠が消え映画に没入することができます。劇場の様々なサウンドシステム、音響や音楽との融合によって観客を物語に引き込むことができるのです。こういった没入感をこれからも映画制作で大事にしていきたいです」とコメント。それを受けて山崎監督は「すごい伝わってきました。IMAX®ならではの作品だと思います」と締めくくっていた。また併せて、本作を鑑賞した著名人からコメントも到着。『バットマン ビギンズ』『インセプション』でノーラン監督作品に出演した渡辺謙は、「今も、この世界を終わらせてしまうかもしれない爆弾を作った男が、細やかに、エキセントリックに描かれていた。彼の幻覚の中にある、被曝の実態を世界はどう見てくれたのか。日本の観客にとっても観ておくべき作品」とコメント。『福田村事件』の森達也監督は「間違いなくノーランの最高傑作だ」と話し、元広島市長の平岡敬は「彼が感じた世界の破滅への危惧は、いま現実となってわたしたちの世界を覆っている」、広島出身で「この世界の片隅に」の漫画家、こうの史代は『「核兵器は狂気の天才のしわざ」なんて逃げ道は、この映画にはありませんでした」、長崎県被爆者手帳の会友の会 会長の朝長万左男は、「これは核なき世界が遠のきつつある現在の世界の根本問題にもつながる。ここにノーラン監督の政治家の責任を追求する秘めたメッセージが感じられる」とコメントを寄せている。『オッペンハイマー』は3月29日(金)より全国にて公開。IMAX劇場全国50スクリーン、Dolby Cinema全国10スクリーン、35mmフィルム版109シネマズプレミアム新宿にて同時公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.オッペンハイマー 2024年3月29日より全国にて公開© Universal Pictures. All Rights Reserved.
2024年03月15日クリストファー・ノーラン監督『オッペンハイマー』やヨルゴス・ランティモス監督『哀れなるものたち』などの話題作と並んでアカデミー賞作品賞にノミネートされた新人女性監督セリーヌ・ソンの『パスト ライブス/再会』。この度、本作の主演グレタ・リーに、『パラサイト 半地下の家族』で注目を集めた“通訳の天才”シャロン・チョイが関わっていることが分かった。監督自身が12歳のとき、家族と共に韓国ソウルからトロントへ移住し、その後ニューヨークに移った体験を基に執筆したオリジナル脚本となる本作。監督の分身のような主人公ノラ役を演じたグレタ・リーは、L.A.出身の韓国系移民2世。韓国人の両親を持ち、コリアンタウンとビバリーヒルズという2つのコミュニティで生まれ育ったグレタ本人はアメリカ国籍を持つ英語ネイティブ。これまでアジア系アメリカ人の役を英語で演じてきたグレタは、本作『パスト ライブス/再会』のオファーを受けた際に韓国語を話す役柄に大変驚いたそう。役の詳細も監督・脚本のセリーヌ・ソンのことも知らなかったが、脚本を読むと涙があふれ、すぐに迷いは吹き飛んだという。「脚本には心を打たれるものが沢山あって、この作品は特別なものになると確信した」とグレタはふり返る。そこでグレタはセルフテープでオーディションを受けたが、そのときは残念ながら役を得ることはできず、「何年もやっていると、役を手放すことが本当につらく、傷つくこともありますが、この作品の役を逃したときも同じでした」と当時の心境を明かす。やがて、1年後セリーヌ・ソン監督から作品のリキャストを決めたと連絡があり、グレタは一度失ったノラ役を得て本作で初主演を飾ることになった。しかし、グレタはアメリカ生まれのアメリカ育ち。幼いころに韓国から移住して英語で暮らしてきたノラとはバックボーンが異なり、英語ネイティブのグレタがノラを演じるためには【韓国人が話す英語】を習得する必要があり、ソウル出身の女性のような印象を与えるために言語コーチが必要となった。そこで白羽の矢が立ったのが、アカデミー賞作品賞を獲得した『パラサイト 半地下の家族』でポン・ジュノ監督やソン・ガンホの英語通訳を務め、授賞式で彼らの受賞スピーチを手伝ったシャロン・チョイ。ポン・ジュノ監督&シャロン・チョイ Photo by Kevin Winter/Getty Images賞レースを席巻した『パラサイト 半地下の家族』のスピーチやインタビューでは、監督らの微妙なニュアンスを汲み取った通訳を披露し、業界関係者や聴衆から称賛を集め、“誰もが認めるオスカーシーズンのMVP”とも評された。シャロンの活躍はアメリカ観客に知れ渡り、彼女の存在がアメリカでの『パラサイト 半地下の家族』旋風を生んだと韓国でも評判高く、まさに陰の立役者といえる重要人物。そんなシャロンが本作のダイアレクト・コーチ(発音コーチ)を務め、「韓国語を母国語としながら流暢な英語を話す人」の特徴をグレタに授けると、指導を受けたグレタはシャロンを「天才」と手放しで称賛。また、グレタは普段は英語で演技をしているため「韓国語を話す役はとても難しく、大きなチャレンジだったが、同時に俳優として最高の喜びでもあった」と韓国語での演技を語っている。そんなグレタの自然体の演技はリアリティを後押しして賞賛を集め、賞レースを席巻したが、『パラサイト 半地下の家族』同様、本作でも名通訳シャロン・チョイが重要な役割を果たす陰の立役者となっていたのだ。今回併せて、主人公・ノラと24年ぶりに再会した幼なじみヘソンが韓国語で会話するひとときを切り取った新場面写真も解禁された。『パスト ライブス/再会』は4月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。★映画『パスト ライブス/再会』3日間限定先行上映★日程:3月22日(金)、23日(土)、24日(日)各一回上映上映劇場:TOHOシネマズ 日比谷、TOHOシネマズ 梅田鑑賞料金:通常料金詳細は追って、実施劇場HPでお知らせ予定(シネマカフェ編集部)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVEDパスト ライブス/再会 2024年4月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開2022 © Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved
2024年03月15日ブラムハウス・プロダクションズとジェームズ・ワンがタッグを組んだ『ナイトスイム』より日本版劇場予告&ポスタービジュアルが解禁された。また公開日は6月7日(金)に決定した。『M3GAN/ミーガン』『透明人間』『ハロウィン』『ハッピー・デス・デイ』などの話題作を次々に送り出すブラムハウス・プロダクションズによる本作。この度解禁されたのは、ベッドの下に潜むモンスターの視点で歌われた、本作にうってつけのハラハラする世界観のビリー・アイリッシュの「bury a friend」(曲名の意味は“友を葬る”)が流れる、不穏な幕開けの日本版予告編。いまも現役復帰を夢見る元メジャーリーガーのレイ(ワイアット・ラッセル)と妻のイヴ(ケリー・コンドン)が、医学療法を兼ね、思春期の娘イジーと怯弱な息子エリオットのために中古で購入したマイホームは、裏庭にプールの付いた物件。にも関わらずそのプライベートプールは15年も未使用だったという<不可解な物件>でもある。早速、隣人をホームパーティーに招いたり、深夜こっそり恋人と“マルコポーロ”(アメリカでポピュラーなプール鬼ごっこ)を興じたりと、新たな暮らしを満喫していたのも束の間、怪しげな声や人影がチラつき始め、ウォーラー一家を恐怖の深淵へ引き摺り込む…!このプール付き「変な家」に潜むおぞましき謎の正体とは?また、ブラムハウス・プロダクションズの創業者であるプロデューサーのジェイソン・ブラムから、新作を待ち望む日本のファンのために贈られたスペシャルメッセージも到着。先月に日本でも公開となった『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』では、全世界累計で3億ドルに迫るブラムハウス史上最高の興行収入を打ち立てる大ヒットを記録しており、最新作となる本作にも期待が寄せられているが、待望の日本上陸を前に「ブラムハウスからこの夏にぴったりなホラー映画をお届けします。6月7日公開『ナイトスイム』を映画館で是非!」と笑顔を振りまき、仕上がりに自信たっぷりの様子。そして、ポスタービジュアルも併せて解禁。夜のプールをひとり泳ぐ女性の足元から、赤く濁った血の色をしたものが迫って来る様子は不穏そのもの。夏の暑さを吹き飛ばすようなひやりとしたビジュアルに仕上がっている。『ナイトスイム』は6月7日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ナイトスイム 2024年6月7日より全国にて公開© 2023 Universal Studios. All Rights Reserved.
2024年03月15日誰もが知る不朽の名作や、密かに人気を博す隠れた傑作を、東京テアトルのセレクションで贈るスペシャル・プログラム「テアトル・クラシックス ACT.4」の開催が決定。8月2日(金)より『デューン/砂の惑星』4Kリマスター版を上映する。映画化不可能といわれたフランク・ハーバートの大長編小説を、鬼才デヴィッド・リンチ監督が独自の映像美学で映画化した本作。主演には、「ツイン・ピークス」(90)のデイル・クーパー役で知られるカイル・マクラクランを迎えた。しかし、最終的な編集権がスタジオ側にあったことから勝手な編集が施され、出来上がった映画はリンチにとっては不本意なものになったという逸話もある。当初は、1971年に『猿の惑星』(68)の映画プロデューサー、アーサー・P・ジェイコブスが原作小説の映像化権を獲得し、企画が進められようとしていたが企画初期の73年に急死したため、プロジェクトは日の目を見ずして消え去った。その後、『エル・トポ』(70)の巨匠アレハンドロ・ホドロフスキーの手によって映画化を進めていたが、原作小説の濃密さを徹底して反映させようとしたため、上映時間が12時間を超え、桁外れなスケールゆえ資金面の理由から撮影開始に至ることなく挫折した。そして2020年、ティモシー・シャラメを主演に迎え、『メッセージ』(17)や『ブレードランナー 2049』(17)のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によって『DUNE/デューン 砂の惑星』としてリメイクされた。続編となる『デューン 砂の惑星PART2』が3月15日(金)より全国公開される。デヴィッド・リンチ版『デューン/砂の惑星』は、巨額の製作費を回収できず赤字となったが、いまではカルト的作品として多くの映画ファンから愛されている。砂虫(サンド・ウォーム)の恐ろしい造形や、登場人物の醜悪な容姿、そして未知のクリーチャー的なキャラクターたちと、まさに全盛期を迎えつつあったデヴィッド・リンチワールドが詰め込まれている。リンチが生み出す独特のイメージは非常に魅力的であり、細部にまでこだわった世界観は一度観たら忘れられないはずだ。「テアトル・クラシックス ACT.4 『デューン/砂の惑星』4Kリマスター版」は8月2日(金)よりシネ・リーブル池袋ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2024年03月15日英国アカデミー賞最優秀撮影賞受賞(1977)した『ピクニック at ハンギング・ロック』の4Kレストア版が5月3日(金・祝)より公開されることが決定。ポスタービジュアルと予告編が解禁された。1900年2月14日。セイント・バレンタイン・デイ、寄宿制女子学校アップルヤード・カレッジの生徒が、2人の教師とともに岩山ハンギング・ロックに出かけた。規律正しい生活を送ることを余儀なくされる生徒たちにとって、このピクニックは束の間の息抜きとなり、生徒皆が待ち望んでいたものだった。岩山では、磁力の影響からか教師たちの時計が12時ちょうどで止まってしまう不思議な現象が起こる。マリオン、ミランダ、アーマ、イディスの4人は、岩の数値を調べると言い岩山へ登り始めるが、イディスは途中で怖くなり悲鳴を上げて逃げ帰る。その後、岩に登った3人と教師マクロウが、忽然と姿を消してしまう…。1967年に発表された同名小説を基に映画化された本作は、当時批評家や観客に大きな混乱をもたらした衝撃作でありつつ、ソフィア・コッポラの『ヴァージン・スーサイズ』や、ファッション界ではラフ・シモンズやアレキサンダー・マックイーンもインスピレーション源として本作に言及するなど、様々な分野に影響を与えた名作だ。本作でその名を世界に知らしめたピーター・ウィアーは、メル・ギブソン、ジョージ・ミラーと並び、「オーストラリア・ニューウェイヴ」を代表する監督となった。この度の公開決定に併せて、予告編とポスタービジュアルが解禁。予告編では、ピクニックを楽しむ少女たちの様子とともに、レナ・ダナム、クロエ・セヴィニーなどが本作からの影響を語り、「美しい少女たちの失踪とともに、完璧な世界に亀裂が走る。コルセットのように西洋的な文化で締めつけても、オーストラリアの自然は野生で対抗し、彼らの大事なものを奪い去っていく。靴を脱いだ少女たちは素足でどこに行ったのか。抑圧からの解放、逸脱、叛逆、官能、自由の気配。危険で耽美的な物語の向こう側に、今の私たちは何を読み取るだろうか。」とコラムニスト・山崎まどかのコメントも映し出される(予告編はこちらを一部抜粋)。見事、英国アカデミー賞最優秀撮影賞を受賞した映像は、純白のイメージに満ちたあえかな少女の煌びやかさ、ミステリアスなハンギング・ロックの対比を大胆に、そして繊細に描き出している。美しさの中に垣間見えるどこか不気味な不穏さが、観るものの興味を誘う予告編となっている。ポスターでは、純白のワンピースに身を包み、ピクニックを楽しむ少女たち。その穏やかな印象とは裏腹に、コピーには「ある晴れたバレンタインの日に、少女たちは 姿を消した――」と不穏なキャッチコピーが差し込まれている。またこの度公開される4Kレストア版は、公式のものとされている107分のディレクターズ・カット版。日本劇場公開116分であったオリジナル版から監督自身が再編集したものとなる。『ピクニック at ハンギング・ロック』4Kレストア版は5月3日(金・祝)よりBunkamuraル・シネマ渋谷宮下ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ピクニック at ハンギング・ロック 4Kレストア版 2024年5月3日よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次公開ⓒ PICNIC PRODUCTIONS PTY.LTD.1975
2024年03月15日ジョン・クラシンスキー監督最新作『ブルー きみは大丈夫』より新予告編と場面写真が解禁。公開日は6月14日(金)に決定した。『クワイエット・プレイス』シリーズのジョン・クラシンスキー監督と「デッドプール」シリーズや、『フリー・ガイ』(21)などのライアン・レイノルズがタッグを組んだ本作は、孤独な少女と、子どもにしか見えない空想の友だち(イマジナリーフレンド)の物語。クラシンスキー監督とレイノルズが「ピクサー作品の実写版のような映画を目指した」と語り、監督がコロナ期間中の娘との生活からアイディアの着想を得たという。映画に込めた想いとして、クラシンスキー監督は「(人生には)もうダメだと思う日や、あまりいい日でない日もあるけど、そんな日でも、いつも誰かがそばにいると感じてほしい。良い日であれ、悪い日であれ、いつも誰かがそばにいてくれること。そして、より大きく美しいものを信じることが、次の日につながるということを(感じて欲しい)」と、学校や仕事、子ども時代とは違った様々な悩みを抱える全ての人に対して、優しさに満ちたメッセージを送っている。この度解禁となった30秒予告では人気声優・下野紘がナレーションを務め、「孤独な少女ビーに不思議な出会いが訪れる」という言葉から始まる。すると映像にはもふもふとしたブルー、そしてブルーのことが見える少女ビー(ケイリー・フレミング)と、ビーを助ける、同じマンションの住人であり、大人だけどブルーのことが見える隣人(ライアン・レイノルズ)、そして、もふもふブルーをはじめとする可愛くて不思議なたくさんのキャラクターが登場し、イマジネーションにあふれる世界観が代わる代わる映し出される。最後はブルーの大きなもふもふの体をぎゅっと抱きしめるビーに、やさしく包み込むようなナレーションの声がかぶさり「きみは大丈夫」とタイトルを告げている。“子ども時代の大切な存在”がいまもそばで見守ってくれているような、観る者の背中を押すようなあたたかさに満ちた映像となっている。併せて解禁となった場面写真では、ビーが子どもしか見えないもふもふのブルーと初めて出会い、驚く様子が切り取られている。ブルーは友だちだった子どもが大人になり、彼のことを忘れてしまったことで、もうすぐ消滅する運命に。ブルーを助ける方法を探すビーたち2人が恐る恐る覗き込む先に、どんな世界が待ち受けているのか?期待が高まる。『ブルー きみは大丈夫』は6月14日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ブルー きみは大丈夫 2024年6月14日より全国にて公開©2024 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2024年03月14日アカデミー賞作品賞ほか最多7部門を受賞した『オッペンハイマー』のクリストファー・ノーラン監督作『フォロウィング』が4月5日(金)より全国公開されることが決定した。未来から過去へと時間軸を逆向きに映し出した『メメント』。アメコミ映画の新時代を切り開き、数々の伝説を打ち立てた『ダークナイト』シリーズ。夢の中を映像化し、観る者の度肝を抜いた『インセプション』。五次元の宇宙空間を創り上げた『インターステラー』。時間が逆行する世界を描き未知なる映像体験へ誘う『TENET テネット』など、これまで誰も観たことのない映像を0から生み出す才能で、常に新たな“体験”を放つノーラン監督。過去から未来、未来から過去へと交差する時間軸で紡がれる『フォロウィング』は、世界中で絶賛されたこれまでの作品以上に複雑な構成となっており、ノーラン監督の魅力全てが詰まった傑作。ロッテルダム映画祭をはじめ数多くの映画祭で賞を受賞し、ノーラン監督の才能を一躍世界に知らしめた記念すべきデビュー作である。この度、本国公開25周年を迎えた2024年にノーラン監督が日本での公開を熱望。本編はオリジナルの16mmエレメントを4Kスキャン。最新技術を駆使し、画面上の傷を除去して、解像度を上げた。これによりシャープで、ディティールまで美しい豊かな映像が実現。音響に関しては、新たに5.1サウンド・トラックを採用。ノーラン監修のもと力強い完成度と完璧な音量レベルとなった。なお、来場者特典として、【記念ポストカード】の配布も予定されている。数量限定、各劇場公開日より先着でなくなり次第終了となる。『フォロウィング』25周年/HD レストア版は4月5日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年03月14日シリーズ最新作『ゴジラxコング 新たなる帝国』より最新ポスタービジュアルが解禁。また監督のアダム・ウィンガードからコメントも到着、さらに本作のラージフォーマット上映も決定した。ゴジラ70周年、「モンスター・ヴァース」シリーズ10周年のアニバーサリーとなる本作は、2021年に公開され、全世界での累計興行収入が500億円を突破した『ゴジラvsコング』の続編。この度解禁された最新ポスターでは、爆走するゴジラとコングが捉えられており、いまにもポスターから飛び出してきそうな迫力あるビジュアルとなっている。また、添えられたコピーには「一線を越える。常識が変わる。」とあり、ゴジラとコングが“一線”を越えた時、何が起こるのか?ますます本編への期待が高まるビジュアルとなっている。また、通常の上映に加え、「IMAX」、「MX4D」、「4DX」、「ScreenX」、「4DXScreen」、「Dolby Cinema」の6つのラージフォーマットでも同時上映される。怪獣たちの巨大さや迫力を限りなく表現することを可能とした6つのラージフォーマットで、ゴジラとコングの活躍を体感してほしい。ラージフォーマットの上映館数としては合計148館(IMAX:50館、4DX:60館、MX4D:13館、ScreenX:12館、4DXScreen:4館、DolbyCinema:9館)であり、「ゴジラ史上最大」、そして配給する「東宝史上最大」での展開になる。そんな本作の公開を控え、監督を務めたアダム・ウィンガードから最新コメントが到着。「『ゴジラ-1.0』があって、『ゴジラxコング 新たなる帝国』の公開を控えるという、ゴジラファンにとってはこれ以上ないワクワクする時期です! この映画は『モンスター・ヴァース』シリーズの10周年を記念した作品。生まれた時からのゴジラファンとして、この象徴的なキャラクターと物語を描ける、これは本当にかけがえのないことです。今まで見たことがない壮大な共闘を日本の皆さんにご覧いただくのが待ちきれません!」と日本の観客にメッセージを寄せた。『ゴジラxコング 新たなる帝国』は4月26日(金)より公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゴジラxコング 新たなる帝国 2024年4月26日より全国にて公開© 2024 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2024年03月14日ルカ・グァダニーノ監督作『チャレンジャーズ』(原題:Challengers)が6月7日(金)より全国公開されることが決定した。2人の男を同時に愛するテニス界の元スター選手と、彼女の虜になった親友同士の若きテニスプレイヤーの10年以上の長きに渡る衝撃の<愛>の物語を描く本作。『君の名前で僕を呼んで』『ボーンズ アンド オール』などの話題作で、様々な愛の形を描いてきたルカ・グァダニーノ監督の最新作となる。主演を務めるのは、『スパイダーマン』シリーズ、『デューン 砂の惑星』シリーズのゼンデイヤ。本作がルカ監督作へ初出演となる。ゼンデイヤは、全てを手に入れたテニス界の元トッププレーヤー、タシ・ダンカンを演じる。ゼンデイヤ Photo by Gilbert Flores/Variety via Getty Images共演は、Netflixドラマシリーズ「ザ・クラウン」でゴールデングローブ賞を受賞したジョシュ・オコナー、スティーブン・スピルバーグ監督作『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021年)で、英国アカデミー賞にノミネート経験を持つマイク・フェイストの若手実力派キャスト。タシの虜になった親友同士の2人の若き男子テニスプレーヤーを演じる。音楽を担当するのは、『ソーシャル・ネットワーク』(2010年)、『ドラゴン・タトゥーの女』(2011年)、『ソウルフル・ワールド』(2020年)のトレント・レズナーとアッティカス・ロス。オスカー、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞受賞者である2人が、ルカ監督の前作『ボーンズ アンド オール』に続き、本作でも再びタッグを組む。これまで数々の衝撃作を世の中に送り出してきたルカ・グァダニーノ監督。ゼンデイヤを主演に迎えて贈る最新作では、一体どのような“愛”を描き出すのか?期待が高まる。『チャレンジャーズ』は6月7日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:チャレンジャーズ 2024年6月7日より全国にて公開© 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.© 2024 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. All Rights Reserved.
2024年03月14日新時代アニマル・パニック・ホラー『キラー・ナマケモノ』より予告編と本ビジュアル、場面写真が解禁された。『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』『オペレーション・フォーチュン』の製作チームが贈る本作は、大学の女子寮にやってきた<野生のナマケモノ>が女子大生たちに襲いかかる異色のアニマル・パニック・ホラー。この度解禁された本ビジュアルでは、ナマケモノの手だけをクローズアップしたティザービジュアルとは打って変わり、ついにその姿を現したナマケモノが登場。ドアの隙間から黒いつぶらな瞳でまっすぐにこちらを見つめる様子は愛らしさを感じさせる一方、真っ赤な血が滴っているカギ爪とドアに刻まれた引っ搔き跡により、その獰猛さも予見させる。併せて完成した予告編では、段ボール箱からナマケモノがゆっくりと這い出して鳴き声を上げる場面から始まり、女子大生に迎え入れられ可愛がられる和やかな様子が続く。だが、次第に雲行きが怪しくなり、女子学生に突如飛び掛かって食らいついたり、逃げ惑うところを容赦なく捕らえて引きずり込んだり、壁に血飛沫が飛び散る一幕も。学生寮で穏やかに暮らし始めたと思われたナマケモノが、果たしてどんな方法で女子大生たちを窮地に追い込んでいくのか?その意外な姿とポテンシャルにも注目だ。また3月15日(金)からは特典(オリジナルスマホ壁紙)付きムビチケオンライン券が発売される。『キラー・ナマケモノ』は4月26日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:キラー・ナマケモノ 2024年4月26日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2023 Slotherhouse™ All rights reserved
2024年03月13日2022年トライベッカ映画祭正式出品『The Lost Weekend: A Love Story』が、邦題『ジョン・レノン失われた週末』として5月10日(金)より全国順次公開されることが決定した。ジョンとヨーコの個人秘書であり、プロダクション・アシスタントを勤めていた中国系アメリカ人、メイ・パン。本作は、ジョンがヨーコの強い希望でメイと過ごすことになった、1973年秋から75年初頭にかけての18か月間を、メイ本人の証言によって描くドキュメンタリー。ジョンはこの間、メイの助けを借りて、最初の妻シンシア・レノンとの長男ジュリアン・レノンと再会することができ、「失われた週末」という呼び名とは裏腹に、アルバム「マインド・ゲームス」(73)や、エルトン・ジョンをゲストに迎え、全米シングルチャート第1位を獲得した「真夜中を突っ走れ」を含む「心の壁、愛の橋」(74)、自らの原点に立ち返る名盤「ロックン・ロール」(75)を創作。デヴィッド・ボウイやハリー・ニルソン、ミック・ジャガー、リンゴ・スターらとのコラボレーションや、ポール・マッカートニーとの久々の再会など、「ビートルズ」解散以降のソロキャリアのなかで最も多作で、商業的にも成功した時期を過ごした。本作は、ジョンの名曲の数々や貴重なアーカイブ映像、ジョンとメイが互いの姿をとらえたプライベートな写真、イラストの名手として知られるジョンが贈ったユニークな描写の数々をふんだんに紹介しながら、若き日のメイがジョンと共にした忘れ難い日々を語る。解禁された日本オリジナルとなるポスターでは、“ヨーコとの「別離」が生んだ軌跡の日々”のキャッチと、思索するジョンの顔をメインに、メイとの2ショット、幼き日の愛息ジュリアン、ヨーコの姿が紹介されている。また初公開された場面写真は、サングラスをかけたジョンと並んで車に乗るメイの2ショットとなっている。『ジョン・レノン失われた週末』は5月10日(金)より角川シネマ有楽町、シネクイント、新宿シネマカリテ、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2024年03月13日パリの“リアル”を描き続ける『レ・ミゼラブル』の新進気鋭監督ラジ・リの最新作『バティモン5 望まれざる者』から、予告編と本ポスタービジュアルが解禁となった。今年の夏季五輪開催地でもあり、世界が憧れてやまない憧れの都市・パリ。今回解禁となった予告では、多くの移民たちが暮らす犯罪多発地区の一画“バティモン5”でのリアルな<怒り>が捉えられている。臨時市長に就任したピエールは、再開発を言い訳にこの“乱れた“地区を強制的に一掃しようとする。「声を上げなきゃ」「批判ばかりで何もしないのね?」と、行政の横暴なやり方に対して住民同士でも葛藤や諦めムードがせめぎ合うが、そんな切実な声はお構いなしに“法の執行”の名の下、あらゆる手段で全てを思い通りに動かそうとする行政。やがて、住む場所を失った住民たちは、このあまりにも横暴な立ち退き要求に対し、徹底抗戦することを決意、「全てを失う苦しみを知れ!」住民たちの怒りと行政が衝突することになる。「フランスは好きですか?」このシンプルな問いかけが、権力、革新、暴力があらゆる不都合な真実を炙り出していくような映像となっている。また、ポスターは、バンリュー地区の古いアパートが爆破解体される瞬間を切り取ったもの。市長ら行政関係者と多くの住人、野次馬が見守る中爆炎を上げながら一瞬で崩れ落ちていくその様子は、人と権力の身勝手さの縮図を象徴するような印象的なカットとなっている。監督は、前作『レ・ミゼラブル』でその名を一躍世界に轟かせた、新鋭ラジ・リ。『レ・ミゼラブル』では、自身が生まれ育ったパリ郊外の犯罪多発地区モンフェルメイユを舞台に、そのエリアを取り締まる犯罪防止班(BAC)と少年たちの対立を、手に汗握る圧倒的な臨場感で描き出た。第72回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞、第45回セザール賞最多4冠(観客賞、最優秀作品賞、有望男優賞、編集賞)、第92回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネートなどを果たしている。ラジ・リ監督©Laurent Le Crabe・SRAB FILMS2022年にはパリ郊外のスラム地区での暴動を映し出したNetflix映画『アテナ』の製作・脚本を手掛け話題を呼んだ。『バティモン5 望まれざる者』は5月24日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:バティモン5 望まれざる者 2024年5月24日より 新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© SRAB FILMS - LYLY FILMS - FRANCE 2 CINÉMA - PANACHE PRODUCTIONS - LA COMPAGNIE CINÉMATOGRAPHIQUE – 2023
2024年03月13日キャプテン・マーベル、モニカ・ランボー、ミズ・マーベルが集結するマーベル・スタジオ最新作『マーベルズ』が本日3月13日(水)、MovieNEXと4K UHD MovieNEXで発売されることを記念し、ボーナス・コンテンツからNGシーン集が公開された。映像では、キャプテン・マーベル役のブリー・ラーソン、モニカ・ランボー役のテヨナ・パリス、カマラ・カーン/ミズ・マーベル役のイマン・ヴェラーニの3人のヒーローたちが撮影の合間に踊り出したり、ニック・フューリー役のサミュエル・L.ジャクソンが自身が出したNGを悔しがったりする姿が。さらには、キャストたちから思わず飛び出してしまったNGワードを猫のグースがフォロー(!?)する場面もあり、楽しい撮影風景が体感できる貴重なNGシーン集となっている。MovieNEXには、今回解禁となった「NGシーン集」のほか、3人が入れ替わるという斬新なアイディアの誕生秘話を語った「3人のスーパーヒーロー」や、キャストやスタッフの想い、撮影風景を収めたVlog「撮影ダイアリー」、惜しくも本編には採用されなかった貴重な「未公開シーン」など、見ごたえのあるボーナス・コンテンツが収録されている。■監督、「キャプテン・マーベル」や「ミズ・マーベル」「スパイダーマン」で登場人物をリサーチ長年のマーベル・ファンであり、コミック本のコレクションも豊富なニア・ダコスタ監督は、それまで読んだことのなかったコミックを読むことで、この映画の登場人物のリサーチに取り組んだ。「ケリー・スー・デコニックが大好きだから、『キャプテン・マーベル』のコミックをいくつか読みました。大好きだった『ミズ・マーベル』のコミックも読み返したし、モニカ・ランボーが初めてコミックの世界に入った『スパイダーマン』も読んだ」と監督。「MCUの映画を何本も見返し、私たちの映画で起こること、例えば入れ替わりのようなものを、ある意味で現実に隣接していると感じられるような方法で作るにはどうしたらいいかを調べたのです」と明かしている。『マーベルズ』MovieNEXは発売中、デジタル配信中(購入/レンタル)。『マーベルズ』デジタル配信中(購入/レンタル)MovieNEX発売中『マーベルズ MovieNEX』5,390円(税込)『マーベルズ 4K UHD MovieNEX』9,790円(税込)© 2024 MARVEL発売/ウォルト・ディズニー・ジャパン(シネマカフェ編集部)■関連作品:マーベルズ 11月10日(金)全国劇場公開©Marvel Studios 2023
2024年03月13日第96回アカデミー賞にて、主演女優賞受賞、衣装デザイン賞ほか合計4部門を受賞した『哀れなるものたち』より入場者プレゼントの配布が決定した。『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス監督、エマ・ストーンが再集結した本作は、3月10日時点で、アート系作品としては異例の世界興行収入1億8400万ドルに到達。7週目にもかかわらず満席回が出続ける日本の興行収入も4億6400万円に達している。先日開催された第96回アカデミー賞ではエマ・ストーンが『ラ・ラ・ランド』に続く2度目の主演女優賞、さらに衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、美術賞の4部門を受賞。この度、オスカー受賞を記念して特製"ヴェネチア・ポストカード"の入場者プレゼントの配布が決定した。3月16日(土)の初回上映から先着1万名様に全国の公開劇場にて配布される(なくなり次第終了)。本プレゼントは、前売特典として3回に分けて展開された10種類のポストカードが海外仕様で1枚綴りとなっており、ヴェネチア国際映画祭でプレスのみに配布された、レアアイテム。前売券未購入の方は勿論のこと、すでに前売券購入済み、鑑賞済みの方も、ベラが経験したヨーロッパ横断の旅を追体験できる代物となっている。『哀れなるものたち』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:哀れなるものたち 2024年1月26日より全国にて公開©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年03月13日大ヒットインド映画『RRR』の絶叫上映が緊急決定。監督のS.S.ラージャマウリが登壇し、舞台挨拶付きで実施される。前回の監督の来日では、感染対策として監督が希望していた発声ありの応援上映ができなかったが、今回は監督の願いに応えることが可能に。新宿バルト9と新宿ピカデリーにて実施される今回の企画。チケットは、各劇場の公式サイトにて3月13日(水)24時(※14日0時)より販売される。今回の緊急決定に、ファンからは「夢じゃないですよね!?!?まだ信じられない!!」、「ありがとうありがとうありがとう」、「仕事後這ってでも行く」といった喜びの声と並び、「ライブビューイングか配信のチケットはありますか!?」、「西にも来てほしい」、「東京ぉぉぉぉぉ!!!!!」などと遠方のファンからの声も多く見られる。▼『RRR』舞台挨拶付き絶叫上映・日時新宿ピカデリー(スクリーン1)3/18(月)19:55の回上映前19:55より舞台挨拶開始新宿バルト9(スクリーン9)3/18(月)19:00の回19:00より舞台挨拶開始・登壇者S.S.ラージャマウリ監督・販売料金2,200円均一(シネマカフェ編集部)■関連作品:RRR 2022年10月21日より全国にて公開警官の血 2022年10月28日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2022 ACEMAKER MOVIEWORKS & LEEYANG FILM. All Rights Reserved.
2024年03月12日最新作『オッペンハイマー』でアカデミー賞最多7部門を受賞したクリストファー・ノーラン監督の初の商業映画『メメント』が、4月19日(金)より1週間限定で再上映されることになった。第96回アカデミー賞(2024)をはじめ多数の映画賞でのノミネート、受賞で話題を席巻しているクリストファー・ノーラン監督。監督の長編映画第2作で初の商業映画作品でもある『メメント』は、何者かに妻を惨殺され、自らも記憶障害を患ってしまった主人公・レナード(ガイ・ピアース)が犯人への復讐に突き進む物語。レナードが“10分しか記憶を保てない”なかでポラロイド写真やメモ、体中にタトゥーを彫ることで記憶を残し、時系列を逆行しながら事件の真相に迫っていくという手法が評判となり、全米でロングランヒットを記録。一躍、<監督クリストファー・ノーラン>の名を世に知らしめた作品でもある。後に『インセプション』や『インターステラー』、そして『TENET テネット』など“時間”を題材に、多くの難解で画期的な作品を生み出すノーラン監督のエッセンスを体感できる1作となっている。なお、本企画ではオリジナルの来場者特典の配布も実施予定。詳細は後日発表される。『メメント』は4月19日(金)より新宿ピカデリー、グランドシネマサンシャイン 池袋、シネクイントほか全国66館にて1週間限定上映。『オッペンハイマー』は3月29日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:オッペンハイマー 2024年3月29日より全国にて公開© Universal Pictures. All Rights Reserved.
2024年03月12日マイケル・マン監督最新作『Ferrari(原題)』が、邦題『フェラーリ』として、7月5日(金)より全国公開されることが決定。ティザービジュアルと特報が解禁された。エンツォ・フェラーリ。元レーサーにして、カーデザイナー、そして自ら立ち上げたフェラーリ社をイタリア屈指の自動車メーカーへと成長させた稀代の経営者。だが、その私生活は謎に包まれ、1988年に亡くなってから現在まで、多くの毀誉褒貶に晒され続けている。本作は、1957年、59歳だったエンツォの波乱と激動の1年を描く。難病を抱えた愛息ディーノを前年に亡くし、社の共同経営者でもある妻ラウラとの夫婦生活は冷え切っていた。さらに、秘かに愛し合っていた女性リナとその息子ピエロとの二重生活は、思いがけずラウラの知るところに。2人の女性との愛憎と婚外子の認知問題に加え、業績不振により破産寸前のフェラーリ社は、競合他社からの買収の危機に瀕していた。私生活と会社経営で窮地に立たされたエンツォは、起死回生を賭け、イタリア全土1000マイル縦断の公道レース「ミッレミリア」に挑む…。F1界の“帝王”と呼ばれた男の情熱と狂気を圧倒的熱量で描く、衝撃の実話。製作・監督は巨匠マイケル・マン。『ヒート』、『インサイダー』など数々の傑作のメガホンを取り、『フォードvsフェラーリ』では製作総指揮を務めたマン監督にとって、『フェラーリ』は構想30年に及ぶ執念の企画。主人公エンツォ・フェラーリを演じるのは、クリント・イーストウッド、スティーヴン・スピルバーグ、マーティン・スコセッシ、ジム・ジャームッシュ、そしてリドリー・スコットら、錚々たる巨匠たちから引く手あまたの、アダム・ドライバー。会社経営とレースに情熱と狂気をぎらつかせ、一方、愛する者たちには優しさと人間味を感じさせるエンツォという人物を陰影深く演じている。さらに、2人の女性、ペネロペ・クルス演じるラウラと、シャイリーン・ウッドリー演じるリナとの複雑な男女関係の機微が、ドラマの大きな見どころともなっている。またドライバーは本作で、製作総指揮も務めた。そして、「ミッレミリア」のレース・シーンを再現するにあたり、マン監督の下に精鋭スタッフが結集。疾走するレーサーの表情から雄大に広がる景観までをダイナミックな構図で捉えた撮影は、『Mank/マンク』でオスカー受賞のエリック・メッサーシュミット。また、膨大なリサーチを尽し、1957年当時の風俗、風景をいまに甦らせた美術デザインは、『裏切りのサーカス』のマリア・ジャーコヴィク。そして、マン監督とは『ヒート』以来タッグを組んでいるミキサーのリー・オーロフ、アンディ・ネルソンらによる迫力と臨場感溢れる音響設計も絶大な効果を上げている。フェラーリ社の創業日となる3月12日に解禁となったティザービジュアルは、ドライバー演じる主人公エンツォが流線形のマシーンの隣を歩く姿を収めたもの。その偉大な業績とは裏腹に、エンツォの孤独なシルエットが浮かび上がっている。併せて解禁となった特報では、激しく過酷なレースシーンと重厚なドラマを重ねながら、エンツォ自らドライバーたちを叱咤激励する様が切り取られている。加えて、「壮大で濃密なドラマ(ギレルモ・デル・トロ)」、「名優たちの競演(アレハンドロ・G・イニャリトゥ)」、「傑作(ドゥニ・ヴィルヌーヴ)」といった名匠たちの激賞コメントが並んでいる。帝王と呼ばれた男の、起死回生を賭けたレースを描く本作に、大きな注目が集まる。『フェラーリ』は7月5日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年03月12日女性の“選択の権利”としての人工妊娠中絶を描いた実話を基にした映画『コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー』が3月22日(金)より公開される。本作に登場する「ジェーン」は実在した団体だ。当時多くの女性の背中を押し、女性として当然の権利を勝ち取った「ジェーン」とは一体どんな組織だったのか。豪華キャストたちの心をも揺さぶった、その知られざる実態に迫った。エリザベス・バンクス&シガニー・ウィーバーらの心を揺さぶる「ジェーン」とは?人工妊娠中絶が違法だった1960年代後半から70年代初頭にかけて、シカゴで水面下で実際に活動していた団体「ジェーン」。1973年に最高裁が中絶の合憲性を認める判断を下した「ロー対ウェイド判決」によって、女性の中絶の権利がついに認められたことにより解散となった「ジェーン」だが、活動開始から解散までの約4年間で、推定12,000人を救ったという。しかしながら、この「ジェーン」に関しては現代においてもその存在はあまり知られていないのが現状だ。本作で「ジェーン」の創設メンバーであるバージニアを演じているシガニー・ウィーバーは「ロー対ウェイド判決」以前の生活を知る数少ない出演者だが、彼女も本作の脚本を読むまではその存在を知らなかったという。シガニーは脚本を読んで団結する女性たちの物語に心を揺さぶられたと語り、また、本作で主演を務めるエリザベス・バンクスも同様に「ジェーン」が女性にもたらした影響を改めて知ることで本作への出演を決意したことを明かしている。それだけ人の心を動かすような活動を行いながら、その存在が広く知られることがなかった「ジェーン」とは、果たしてどのような団体だったのか?社会運動が活発な時代、アメリカの絶望的な状況が生み出した女性支援の団体1960年代は世界的に、若者による社会への反発活動が特に活性化していた時代。日本でも多くの学生が学生運動に参加していたように、アメリカでもベトナム反戦運動や公民権運動として多くの街頭講義やデモが盛んにおこなわれていた。その中で女性が自らの権利に向き合い、新たな女性解放運動も生まれていった時代だった。そんな時代背景の中で生まれた「ジェーン」とは、特定の女性の名前ではなく、多くの人々を救うため活動した女性たちを指す。「ジェーン」のメンバーの中には当初、中絶に関する権利や手術の斡旋そのものではなく、女性解放運動に参加したいという意思が先立っていた者もいたという。結成された当初の「ジェーン」の主な活動は、女性たちの相談に乗り、裏社会の中絶提供者を斡旋することだった。当時のアメリカでは既婚者以外が避妊する手段が少なかったにも関わらず中絶手術が禁止とされていた上、妊娠している女性は働くことを許されないなど女性の権利は多くの制限を受けていた。さらに、妊娠の継続を望まない女性が身の回りの物や薬品を使って自力で堕胎を試み、感染症などで亡くなるケースが後を絶たない絶望的な状況だった。そのため「ジェーン」が活動を始めると街中の広告や口コミなどで多くの電話が届くようになり、改めてメンバーたちはこの事態の大きさに気づかされたという。手術の斡旋活動を続けていく中、あるきっかけによって次第に「ジェーン」のメンバーは中絶手術に必要な技術を学び、自ら施術を行うようになっていく。結成当初のメンバーはたったの10数人。留守電に残されたメッセージに折り返し連絡をしてカウンセリングを行い、希望者1人1人の情報をそれぞれ1枚のカードに書き込み、どの女性に施術を行うかを決定していく。人手不足はもちろんのこと、希望者の妊娠数週や年齢、家庭環境などにより物理的に施術を行えない相談もあり、すべての女性を救うことはできないという現実のなか、希望者を選別しなければならないメンバーたちの葛藤を抱えた話し合いの様子などもリアリティを持って本作では描かれている。フィリス・ナジー監督が描くストーリーの本質に実際の「ジェーン」創立メンバーからも絶賛の声本作の監督を務めるフィリス・ナジー(『キャロル』脚本)は、実在した団体の活動を作品化することについて「描いていることの本質は、この女性たちがものすごい難問が前に立ちはだかる状況に結託して、団結して、そしてソリューションを見出したということ。ちゃんとそのストーリーを描くということを第一義として意識してしています」と語る。中でも、中絶に関する事実や情報はこだわりを持ってしっかりと調べて描いていったといい「当初受け取った脚本には知りたかったディテールの部分がなかったので、そこはちゃんと情報を精査するようにしました。主人公のジョイが手術のやり方をどのように学んだのか、本当に彼女たちが言うように簡単な手術なのか?どんな器具を使ったのか?詳細な部分をこだわって描きました」とコメントする。しかしながら、本作は絶望的な状況を打開するため精力的に活動していた女性たちを生き生きと描き切っており、決してシリアスな場面の連続ではない。「“ファクトはこうだったからこうしなきゃ”ということへのこだわりを捨てないと駄目だということも、努めて意識しています。自分が映画を作る上で、”シリアスな議題だから鬱々とした感じで重々しく描かなきゃいけない”とは思っていません」とその理由を明かしたナジー監督。実際に「ジェーン」で活動した女性からも作品は評価されているようで「サンダンス映画祭で上映した時のQ&Aで創立メンバーの1人が来ていて、発言してくれました。『とてもいい映画でした、エンジョイしました。私たちがやっていたことの精神性を、真実味をもって描いてくれました』と発言してくれて、こんな光栄なことはないと思いました」という監督。「仮に見た後に気に入らないということであれば私だったら黙っていただろうから、わざわざ彼女が発言してくれたということは、映画に対しては好意的に受け止めてくれたのだろうと受け止めています」と自信を覗かせている。『コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー』は3月22日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー 2024年3月22日より全国にて公開©2022 Vintage Park, Inc. All rights reserved.
2024年03月11日喪失を乗り越えるバレエダンサーを描く『RED SHOES/レッド・シューズ』より本編映像が解禁された。姉を亡くし、あまりのショックに踊れなくなってしまった若きバレエダンサーの再生を描く本作。主人公のサムを含め、本作はバレエダンサーとして実績十分の役者陣によるバレエシーンが見どころだが、その中でも屈指のシーンと言えるのが、今回解禁されたサムとベンのダンスシーン。サム役のジュリエット・ドハーティは、世界最大のバレエ・コンクールで金賞を受賞。ベン役のジョエル・バークもローザンヌ国際バレエコンクールでセミファイナリストになるなど、彼もまたダンサーとしての実力は折り紙付き。サムとベンは本作でお互いに惹かれ合いながらも、絶妙な距離感を保っていたが、ついに2人きりに。ベンが「最後にいつ純粋に踊った?」と誘い、まるで気持ちを確かめ合うように踊りはじめ、言葉のいらない2人だけの世界が画面に広がっていく…。振付師にはオーストラリア・バレエ・カンパニーのプリンシパルであったダニエル・ガウディエッロを招き、圧巻のバレエシーンを堪能できる。サムとベン、2人の恋の行方も気になる本編映像となっている。『RED SHOES/レッド・シューズ』は3月15日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:RED SHOES/レッド・シューズ 2024年3月15日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2023 One Tree Productions
2024年03月11日『オッペンハイマー』でアカデミー賞最多13部門にノミネートされているクリストファー・ノーラン監督が、ティモシー・シャラメ主演、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が放つ『デューン 砂の惑星PART2』を絶賛。この度、両監督の対談映像が解禁された。3月1日(金)からはアメリカを含む72の国と地域で公開を迎えた本作は、初日3日間のオープニング興行収入は、全米では前作『DUNE/デューン 砂の惑星』の4100万ドルを約2倍となる8250万ドル、全世界累計でも1億8250万ドル(約273億9140万円※3月4日付Box Office Mojo調べ1ドル150.09円換算)という今年NO.1の特大ヒットスタート。この数字は、ラージフォーマットや劇場体験にこだわりを持つなど、共通点が多いノーラン監督の『オッペンハイマー』のオープニング興行収入(全米8245万ドル/世界累計1億7610万ドル)を超える数字であり、主演のティモシー・シャラメ、監督のドゥニ・ヴィルヌーヴにとっても歴代1位のデビューになる。日本では3月8日(金)~10日(日)には3日限定先行上映も行われ、「映像、効果音、音楽、これぞ劇場で観るべき一本」「圧倒的な没入感や音響が凄まじかった」「現実に戻れない程じっくり魅せられた」「映像と物語の壮大さとティモシー・シャラメの美しさは圧巻」など、圧巻の“惑星体験”に魅了される声が続々。本作を鑑賞したノーラン監督は、「もし(前作)『DUNE/デューン 砂の惑星』が『スター・ウォーズ』だとしたら、このPART2は“帝国の逆襲”だと思う。『スター・ウォーズ』シリーズの中で一番好きな作品だ。それにPART1で描かれたすべてが信じられないほどエキサイティングに展開していると思った」と、映画史に残る名作のタイトルを引き合いに出して本作を絶賛。自身も『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』の大ファンだというヴィルヌーヴ監督が、これに対し大感激する様子が収められている。想像を超える圧倒的ビジュアルセンスや深い余韻を残すストーリーテリングで熱狂的な支持を集め、常に映画界のトップを走り続けている両監督。何より自らが大の映画好きである2人の、笑顔溢れる対談の一部を目にすることができる。すでに世界中から称賛を浴びている本作だが、ヴィルヌーヴ監督が『デューン』2作目を製作するにあたり最も配慮したことの1つが「観客に既視感を感じさせないようにすること」だったという。「新しいロケ地を探し、セットも一新して、1作目で登場した場所には戻らなかった。1作目の美しいカラーパレットや境界の定義がすでにあったおかげで、それらの要素を再定義する必要はなく、1作目でうまくいった非常に特殊な表現を使うことができたんだ」と、自身と最高のスタッフ陣とで生み出した前作の良さを引き継ぎながら、新しい見せ方を模索していったことを明かしている。『デューン 砂の惑星PART2』は3月15日(金)より全国にて公開。(C) 2024 Legendary and Warner Bros. Ent. All Rights Reserved IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation. Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.(シネマカフェ編集部)■関連作品:デューン 砂の惑星PART2 2024年3月20日より全国にて公開© 2023 Legendary and Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2024年03月11日アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催中の第96回アカデミー賞授賞式にて、『バービー』でケンを好演し助演男優賞にノミネートされたライアン・ゴズリングが、主題歌賞候補曲「I’m Just Ken」を初めて生披露した。本授賞式の大きな見せ場となったライアンのパフォーマンス。客席のバービー役マーゴット・ロビーの背後から登場したライアンは、同じくケンを演じたシム・リウ、キングズリー・ベン=アディル、チュティ・ガトゥら、『バービー』のサウンドトラック共同製作者マーク・ロンソン、ギタリストのSLASHと会場を盛り上げた。ライアン・ゴズリング第96回アカデミー賞授賞式Photo by Kevin Winter/Getty Imagesライアンがグレタ・ガーウィグ監督やマーゴットのみならず、『ラ・ラ・ランド』で共演したエマ・ストーンにもマイクを向けると一緒に熱唱する姿もあり、「最高すぎる」「オスカーでここまでやるの感激」「凄すぎて笑った」「スターだ」とSNSも熱狂。また、この日、ライアンは『オッペンハイマー』で“キティ”を演じた助演女優賞ノミネートのエミリー・ブラントと物議を醸した「バーベンハイマー」(『バービー』+『オッペンハイマー』を合わせた造語)と登場。論争に終始を打とうとし、「なぜ『オッペンバービー』じゃなくて『バーベンハイマー』かわかりますか?ずっと『バービー』の後ろをついてきたから」と言うライアンに、「いかにも“ケンらしい”考えですね」とエミリーがばっさり。そして、長年設立が求められているスタント部門を讃えた。2人は新作『フォールガイ』でも共演している。世界中で記録的ヒットとなった『バービー』は作品賞、助演女優賞、助演男優賞、脚色賞、美術賞、衣装デザイン賞、歌曲賞「I’m Just Ken」「What Was I Made for?」と7部門8ノミネート。歌曲賞は、ビリー・アイリッシュがフィニアス・オコネルとしっとりと歌い上げて会場を感動で包み、スタンディングオベーションを受けた同作の「What Was I Made for?」が受賞する快挙。ケンが直面する苦悩と葛藤を表現した「I’m Just Ken」は「Billboard Hot 100」で87位にランクインしたり、クリスマスバージョンが公開されたりと大きな話題となった。第96回アカデミー賞授賞式Photo by Kevin Winter/Getty Images監督のグレタ・ガーウィグが監督賞、主演・製作のマーゴット・ロビーが主演女優賞にノミネートされないという衝撃があったものの、ライアンが「ケンはバービーなしでは存在しません、そして『バービー』はグレタ・ガーウィグとマーゴット・ロビーなしでは存在しません」「2人がそれぞれの部門にノミネートされなかったことは『失望している』という言葉では足りません」と異例の声明を発表したことは称賛を受けていた。(シネマカフェ編集部)
2024年03月11日クリストファー・ノーラン監督最新作『オッペンハイマー』が、IMAXに続き、35mmフィルム、Dolby Cinemaでの上映も決定した。本作は、第二次世界大戦下、世界の運命を握った天才科学者J・ロバート・オッペンハイマーの栄光と没落の生涯を、実話に基づき描く作品。今回、IMAX65ミリと65ミリ・ラージフォーマット・フィルムカメラとを組み合わせた最高解像度の撮影を実践。本作のためだけに開発された、65ミリカメラ用モノクロフィルムを用い、史上初となるIMAXモノクロ・アナログ撮影を実現。天才科学者の頭脳と心を、五感で感じさせる極限の没入体験が味わえる。そんな本作が今回、IMAX&35mmフィルム版&Dolby Cinemaで特別先行上映となるトリプル“TOKYOプレミア”の開催を決定。史上初の3劇場で同日同時刻開催となるTOKYOプレミアは、TOHOシネマズ新宿にてIMAX版、109シネマズプレミアム新宿で35mmフィルム版、新宿バルト9でDolby Cinema版を特別先行上映。また日本公開初日より、最先端技術による映像と音響でかつてない没入感を味わえるDolby Cinema、フィルム撮影にこだわり続けるノーラン監督作品を特別な質感で鑑賞できる35mmフィルム版の同時公開が決定。ノーラン監督は35mm版について「観客の皆さんに観ていただける素晴らしい上映フォーマットです」「35mmプリントを上映し、観客にアナログ体験を提供できる場所がまだ世界にあることに、私はとても興奮しています。なぜなら、映像の奥行きや色の表現が重要だからです。それは、観客がもっと没入感のある体験をすることを可能にし、映画の世界にもっと入り込むことができるのです」とコメントしている。IMAX版では、2種類のアスペクト比を使用したノーラン監督。「『ダークナイト』(2008)以来、私はIMAX上映用に複数のアスペクト比を採用してきました。その理由は、ネイティブのIMAXフォーマットは背が高いからです。そのため、IMAXフォーマットを見せたい、観客をアクションに没入させたい重要なシーンでは、巨大なIMAXスクリーンを可能な限り高く広げるのです。そして、それ以外の素材は、2x2のアスペクト比で従来通りに撮影しています。ストーリーの特にドラマチックな場面では、スクリーンを高く広げて、それ以外の場面ではスクリーンを狭めています。これは私がもう何年もやっていることで、私にとってクリエイティブなレバーを引くことができる面白い表現ツールなのです」と語っている。<『オッペンハイマー』トリプルTOKYOプレミア>■IMAX版特別先行上映日時:3月25日(月)19:00開演会場:TOHOシネマズ新宿■35mmフィルム版特別先行上映日時:3月25日(月)19:00開演会場:109シネマズプレミアム新宿■Dolby Cinema版特別先行上映日時:3月25日(月)19:00開演会場:新宿バルト9チケット発売:3月19日(火)0:00より各劇場サイトにて(予定)『オッペンハイマー』は3月29日(金)より全国にて公開、IMAX劇場全国50スクリーン、Dolby Cinema全国10スクリーン、35mmフィルム版109シネマズプレミアム新宿にて同時公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:オッペンハイマー 2024年3月29日より全国にて公開© Universal Pictures. All Rights Reserved.
2024年03月11日ティモシー・シャラメを主演に迎え、夢のオールスターキャストが集結したSFアクション超大作『デューン 砂の惑星PART2』。ティモシー演じるポールは、共に戦い恋に落ちる砂漠の民の戦士・チャニ、復讐において政治的に有利になる皇帝の娘・皇女イルーランとの間で揺れることになる。今回、カギを握る2人の女性を演じたゼンデイヤとフローレンス・ピューが本作における“愛”について語った。3月1日(金)からアメリカを含む72の国と地域で公開を迎え、初日3日間のオープニング興行収入は、全米では前作が記録した4100万ドルを約2倍上回る8250万ドル、全世界累計でも1億8250万ドル(約273億9140万円※3月4日付Box Office Mojo調べ1ドル=150.09円換算)という今年NO.1の特大ヒットスタートを切った本作。アメリカの大手批評サイト「ロッテントマト」では批評家のスコアで94%、観客のスコアで95%フレッシュ(※3月4日時点/332レビュー)を記録、早くも絶賛の声が寄せられている。「愛から逃げるのはとても難しい。根底には、愛のための戦いがあると思う」過酷な砂の惑星デューンを舞台に、登場人物たちの運命や絡み合う思惑を描いた壮大なストーリーが展開される本作。全宇宙の命運を賭けた最終決戦を前に、主人公ポール(ティモシー・シャラメ)は、物語のカギを握る2人の重要な女性と出会う。1人は、砂漠の地で共に生き抜き戦ううちに惹かれ合うようになる、高潔で勇敢な戦士チャニ(ゼンデイヤ)。そしてもう1人は、復讐のために突き進むポールの前に現れた、因縁の相手・皇帝の娘である優雅で気品溢れる皇女イルーラン(フローレンス・ピュー)だ。本作では、立場もキャラクターも異なるこの2人の女性たちが、ポールの運命を大きく変える存在となる。そんな重要人物であるチャニとイルーランをそれぞれ演じた、ゼンデイヤとフローレンスが自身の役や作品への思いについて語った。前作から引き続きチャニを演じるゼンデイヤは、最新作で描かれるポールとチャニの“運命の恋”について「2人の関係が特別なのは、ただ与えられたものではないということだと思います。2人がただ楽しく恋に落ちて、全てが素晴らしくてロマンチックというようなものではなくて、それより、もっとずっと深いもの」と語っている。「ポールはチャニに証明しなければならないことがたくさんあると思います。少なくともチャニには、ポールや、彼が象徴するもの全てに対する痛みや不信感、防御的な感情があると思っています。だから、2人の恋はただ“与えられたラブストーリー”じゃない。多くの障壁を取り払われなければいけません」。さらにゼンデイヤは、「愛から逃げるのはとても難しいということに、最終的に全ての人が同意できると思います。その根底には、愛のための戦いがあると思います。2人が幸せになれる世界に存在していたらいいなと思いますが、それは『デューン』じゃない。それよりもっとずっと複雑で、もっとずっと辛いものだと思います」と言い、本作で複雑な愛が描かれていること、そして愛が重要なテーマになっていることを明かした。また、本作ではポールはチャニと惹かれ合いながらも、イルーランの登場でその関係に変化の兆しが…!?これについてゼンデイヤは、「皇女イルーランは、ポールとチャニの関係の大きな部分を占めていると思います。そして、これからもその関係は続いていく。彼らがどうこの関係を理解しようとしているのか、私もまだ自問自答しています。だから答えはまだ分かりませんが、多分それは良いことだと思います。なぜなら、私もチャニと同じくらい混乱しているから」と、イルーランの登場によって揺らぐポールとチャニの関係について自身の想いを明かしている。「この役を与えられたことは大きな贈り物」いまだ謎の多い新キャラクターである皇女イルーランを演じる、フローレンス・ピュー。最新作で初めて『デューン』の世界に飛び込んだフローレンスは、「私は前作の大ファンでした。出演している全ての俳優、撮影方法、監督の大ファン。『デューン』はまさに傑作でした」という。「1作目が大成功して2作目に出演できるというのは、1作目に参加していなかった世界に足を踏み入れる俳優にとっては、とんでもないコンセプト。だから、この役を与えられたことは大きな贈り物でした。このような特別な作品に参加できることは、俳優としてとてもやりがいがあることです。ゼンデイヤやティモシー、クリストファー・ウォーケンのような人たちと共演できるなんて、滅多にない素晴らしいプレゼント」と、前作ファンとして世界的注目を集める最新作に出演できた喜びを語っている。さらに、「脚本を読み始めたとき、ゼンデイヤが前に言っていたように、この全てがドゥニ(・ヴィルヌーヴ)監督の頭の中から出てきたことに圧倒されました。そして、彼は2作目ではさらに大きなことをやろうとしていることが分かりました。1作目を作り、2作目を実現させた全ての人を心から尊敬しますし、2作目に参加できて私はとても幸運です」と、”デューン愛“全開で本作へ太鼓判を押した。主演のティモシーとは本作で2度目の共演となるが、それについては「『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』で一緒に仕事をしたときのことを思い出しました。それから、友人である彼がこの10年で最大の映画を、これほど上手く優雅に率いているのを見られるのは、本当に本当に素晴らしい経験でした。彼は今でもかわいい“ティミー”(ティモシーの愛称)だけど」と、彼の成長を間近で実感できたことに喜びを覚えたのだという。これにはゼンデイヤも、「フローレンスが言っていたのと同じように、ティモシーが成長するのを見ることができました」と同意しながら、「1作目でみんなと一緒に過ごした期間、私はとても興奮していたんです。すぐに打ち解けて、とても楽しい時間を過ごしました。そして今回最新作であの頃に戻れることにとても興奮して、『なんてこと!私たちはここにいる、戻ってきたんだ』って本当に感じられたんです」と、思わず楽しかった前作を振り返るほど。彼女たちとティモシーとの絆の強さがうかがえる。笑顔溢れるキャスト陣とは裏腹に、劇中では戦いが激化し、登場人物たちの複雑な心境が壮大なストーリーの中に映し出されていく。戦いの向かう先は“希望”かそれとも“破滅”か―。そしてポールとチャニは、“愛”の行方はどうなるのか、見逃せない。『デューン 砂の惑星PART2』は3月15日(金)より全国にて公開。3月8日(金)、9日(土)、10(日)の3日間限定でIMAX(R)、Dolby Cinema(R)(ドルビーシネマ)の合計60館にて先行上映。(シネマカフェ編集部)■関連作品:デューン 砂の惑星PART2 2024年3月20日より全国にて公開© 2023 Legendary and Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2024年03月10日ザック・エフロン主演のA24最新作『アイアンクロー』より俳優たちによる驚異の“再現度”を確認できる比較写真が解禁された。プロレス界伝説の一家に起こった衝撃の実話を映画化した本作。この度解禁となったのは、フォン・エリック一家を演じたキャストたちが実際の彼らの姿を再現した特別写真。試合着でポーズをきめる兄弟たちや、亡きデビッドの異名“テキサスの黄色いバラ”にちなんだ黄色いバラを捧げるケビンの様子を収めたものなど、当時の貴重な写真と比較することで、本作の圧倒的な“再現度”を楽しむことができる。また、特別写真解禁にあわせて、劇中に登場する往年のプロレスラーたちを捉えた特別映像も到着。劇中ではフォン・エリック家のみならず、リック・フレアーやハリー・レイス、ブルーザー・ブロディなど、当時大活躍した名プロレスラーの容姿や着こなし、言動を完全再現している。彼らによる本格的なプロレスシーンは、米プロレス団体AEWの現役王者であるMJFことマクスウェル・ジェイコブ・フリードマンがエグゼクティブ・プロデューサーを、元WWE王者のチャボ・ゲレロ・ジュニアがプロレスシーンコーディネーターを務めたことによるもので、それぞれがレスラー役として劇中にも出演している。さらに、本作ではダラスの名物プロレス会場スポルタトリアムを忠実に再現したセットが使用された。観客を前にしたプロレスシーンの撮影では、実際に当時の試合を子どもの頃に見て育ったプロレスファンたちがエキストラとして参加している。コーディネーターのチャボ・ゲレロ・ジュニアは、「多くのエキストラがワールドクラス・チャンピオンシップ・レスリング(WCCW)を思い出した。昔見たシーンだったんだ。撮影が終わったあと、みんな俺にこう言った『子どものころ見たのと同じだった』ってね」と撮影をふり返っている。『アイアンクロー』は4月5日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:アイアンクロー 2024年4月5日よりTOHO シネマズ 日比谷ほか全国にて公開アイアンクロー
2024年03月10日『パラサイト 半地下の家族』『燃ゆる女の肖像』などを手掛ける「NEON」の北米配給によりスマッシュヒットとなった『How to Blow Up a Pipeline』(原題)が、邦題『HOW TO BLOW UP』として6月14日(金) より公開決定。特別ティザー予告と場面写真が解禁となった。本作は、環境アクティビストたちの命懸けの石油パイプライン爆破を描き、FBI が「テロを助長する」と警告した注目作。環境破壊に人生を狂わされたZ世代の環境活動家たちが、石油パイプラインを破壊する大胆な作戦を実行する。やがて過激な決意が、友人、恋人、苦難に満ちた物語を持つ仲間たちを巻き込みながら暴力の象徴的(=パイプライン)を爆破するという大胆なミッションへと結びついてゆく。若い世代のエネルギーは、予期せぬ混乱を招きながら爆発的フィナーレへと疾走するーー。2017年設立以降、『パラサイト 半地下の家族』『燃ゆる女の肖像』『TITANE/チタン』、本年度アカデミー賞ノミネート作品『落下の解剖学』など、奇抜で野心的な映画を次々と配給する新進気鋭の映画スタジオ「NEON」が北米で配給。2023年に公開されると、『ラストナイト・イン・ソーホ ー』エドガー・ライト監督は「絶対に見逃せない、今年のベストの1つ」、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』ダニエル・シャイナート監督は「重要で緊急、素晴らしいスリラー!」、『グリーン・ナイト』のデヴィッド・ロウリーは「今年のベスト映画の1本」とコメントするなど新しい才能が年間ベストに挙げ、賛否両論を巻き起こしながらもスマッシュヒットを記録した。あわせてアメリカのレーベル「Deathbomb Arc」と契約するなど、注目され続けてきたアーティスト 「Dos Monos」の完全未発表音源を使用した特別ティザー予告が到着。原作は、スウェーデンの気候変動学者アンドレアス・マルムが2021年に著したノンフィクション「パイプライン爆破法 燃える地球でいかに闘うか」。反奴隷制運動からサフラジェット、公民権運動、南アフリカのアパルトヘイトとの闘い、あるいはガンジーのイギリス帝国軍への献身に至るまで、革命は非暴力を重んじる戦略的平和主義や市民的不服従よりも「サボタージュ(財物を破壊する活動)」や「暴力的な直接行動」が成功をもたらしてきたことを論じたこの本は、美術館での抗議活動を展開するジャスト・ストップ・オイルのムーブメントとも結びつきながら、大きな波紋を呼んでいる。本作は原作のエッセンスを残しながらも、物語の形に大胆に改変。公開されるや否や、「危険分子が映画に着想を得て、爆発物やその他破壊装置で石油ガスインフラを狙う可能性がある」とFBIが警告し、内部文書が警察、政府、その他インフラを反故する関連各所にも配布されるなど波紋を呼んでいる。スタッフ&キャストに新しい才能が集結監督を務めるのは、気候科学者の両親を持ち、気候変動についてのドキュメンタリーからキャリアをスタートさせたダニエル・ゴールドハーバー。原作を読んだ執筆パートナーのジョーダン・ショールからアイデアが持ち込まれ、その大胆なマニフェストを手がかりに、主演を務めるアリエラ・ベアラーと共同で脚本を執筆。環境問題の緊急性を鑑み、構想からわずか19か月でスクリー ンに命を吹き込んだ。キャストには「マーベル ランナウェイズ」で社会活動家のGertYorkesを演じたアリエラをはじめ、 カンヌ映画祭でグランプリを受賞した『アメリカン・ハニー』で主演のサッシャ・レイン、「ユーフォリア」「ホワイト・ロータス」「YOU」などに出演する人気俳優ルーカス・ゲイジ、『アイム・スティル・ア・バージン』『アシスタント』のクリスティン・フロセス 、『レヴェナント:蘇えりし者』でレオナルド・ディカプリオの息子を演じたフォレスト・グッドラックなど新しい才能が集結した。また、アーティストDos Monosの、完全未発表音源を使用した異色の特別ティザー予告は、渋谷カルチャーに新しい波を起こす映画コミュニティ「渋谷電影 SHIBUYACINEMACLUB」が制作した映像。『トレインスポッティング』『mid90s ミッドナインティーズ』など90年代のカウンターカルチャームービーを彷彿とさせる疾走感で、若者の怒りを描き出した。さらに場面写真も解禁。環境破壊に人生を狂わされた若い世代の男女が集結し、石油パイプライン破壊に向けて動き出す様子が映し出されている。この行動に至るまで、彼らの人生にどんな背景があったのか。そう思いを馳せてしまうような衝動や疾走感溢れる場面写真となっている。また、本作公開にあわせ、新しい映画レーベル「VELVET FILMS」が誕生。ブランドサイトやSNSが立ち上がった。配給は、国内最大級の映画・ドラマ・アニメのレビューサービス「Filmarks」を運営する株式会社つみきが立ち上げた映画レーベル「SUNDAE」が務める。『HOW TO BLOW UP』は6月14日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、池袋HUMAXシネマズ、シネマート新宿ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年03月10日