オマージュ作品からワニの名前の由来まで『Pearl パール』トリビア公開
の主演女優がセダ・バラ。13年間で44本の映画に出演した彼女は、サウンド・フィルム(トーキー)作品に出演することなく1926年に女優業を引退した(出演作の多くのフィルムが1937年の火事で焼失し現存する作品はほぼない)。
4現存する初期のスタッグフィルム『A Free Ride』
劇中パールが鑑賞しているのは架空のミュージカル映画『パレス・フォーリーズ』。実際1918年はまだサイレント映画の時代。ここで映し出されるものは精神状態が不安定なパールの想像の中だけで鳴っているサウンドと音楽という解釈もできる。
なおパールが入った映画館で冒頭に上映している作品は、J・J・クラーク監督の短編西部劇映画『Gene of the Northland』(1915)で実在する作品。そして、映写技師が、パールに見せる映画も実在する『A Free Ride』という作品で、1915年に公開されたサイレント期の初期のスタッグフィルム(ポルノ映画の一種)。
51918年という時代
本作の舞台となる1918年は、第一次世界大戦が終結した年。またスペインかぜが流行し、1920年に収束するまでに世界で5億人が感染したと言われる。