くらし情報『リドリー・スコット監督「全てが規格外」戦闘シーンの撮影を語る『ナポレオン』特別映像&日本版本ポスター』

2023年11月1日 18:00

リドリー・スコット監督「全てが規格外」戦闘シーンの撮影を語る『ナポレオン』特別映像&日本版本ポスター

監督の思い描く壮大なビジョンを実現するために、スタッフたちは完璧な仕事が求められる。本作では最大11台のカメラを使用するため、広大なロケーションは360度完璧に装飾された。ごまかしは一切なし。隠れられるような背景もない。

リドリー・スコット監督「全てが規格外」戦闘シーンの撮影を語る『ナポレオン』特別映像&日本版本ポスター

戦闘シーンでは当時の兵士のように動ける膨大な人数の俳優が必要だった。そこで軍事アドバイザー、ポール・ビティスによりナポレオン時代に使われていた軍事演習が行われた。銃の構え方、足並みの揃え方、軍隊としての移動の仕方まで、当時のナポレオン兵が行っていた訓練がほどこされたという。俳優たちは消耗戦だったナポレオン戦争で兵士たちが感じていた死と直面する恐怖や、砲弾が飛び交い、すぐ隣にいた人間が一瞬で命を落としていく、まるで死を迎える準備のような戦場のリアルを演技で伝える必要があったからだ。


リドリー・スコット監督「全てが規格外」戦闘シーンの撮影を語る『ナポレオン』特別映像&日本版本ポスター

最終的には戦闘の決まった振り付けを用意するのではなく、<事態に備える>よう心がけさせたという。スコット監督が「正方形に整列してほしい」と言えばビティスが「騎兵隊の位置に」と告げ、俳優たちは正方形に整列し、必要なポジションを取ることができるまでになった。何事にも備えよ――ビティスが24年の兵役経験から身につけてきたモットーが、撮影現場では戦闘シーンのさらなるリアルな演出に生かされた。

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