染谷将太「青春の場所」“吉祥寺の映画館”をモデルに描く『BAUS 映画から船出した映画館』3月公開
夏帆
活弁士として奮闘しながら、常に突拍子もないアイディアを持ち込むハジメ。そんな兄を堅実にサポートしながら、ある日突然劇場の社長に任命され、さらなる発展を目指し始めるサネオ。
そして2人を見守りながら、持ち前の芯の強さで家族を支えるハマ。実力派俳優たちによる生命力に満ち溢れた演技が見どころとなる。
監督を務めるのは、バンド「Bialystocks」のボーカルとしても活動し、映画『はだかのゆめ』では小説も出版するなど、各界で活躍する甫木元空。
「吉祥寺に育てられた映画館 イノカン・MEG・バウス 吉祥寺っ子映画館三代記」(本田拓夫著/文藝春秋企画出版部発行・文藝春秋発売)を原作に、青山真治(『共喰い』『東京公園』)が着々と温めていた脚本を、2022年3月の逝去を機に甫木が引き継ぎ執筆した。劇中の音楽は、吉祥寺バウスシアターや青山氏とも縁深い大友良英が担当する。
今回解禁となったのは、映画館の舞台に腰をかけるサネオ(染谷)の佇まいが印象的なティザービジュアル。大きなスピーカーが吉祥寺バウスシアターを彷彿とさせ、“「あした」は暗闇から始まる。”と添えられたコピーとサネオの表情とが相まって、まだ見ぬ未来への希望や静かな熱狂を感じさせる内容となっている。