2014年7月20日 08:00
列車ダイヤを楽しもう (9) 東海道新幹線に「速いこだま」「遅いこだま」がある!?
東海道新幹線「こだま」は各駅に停まるから時間がかかる。しかし、「ぷらっとこだま」を使うと、かなりお得な料金で乗れるからありがたい。そこで、東京発「こだま」の時刻を眺めてみたら、同じ駅間でも所要時間が短い列車と長い列車があった。車両の性能に大きな違いはないはず。これはどういうことだろう? 今回も列車ダイヤで謎を解こう。
早速、東海道新幹線の時刻表を表示させてみよう。注目したい列車は、「こだま631号」「こだま633号」だ。新横浜駅と小田原駅の発車時刻を比較してみる。
赤い丸の部分を比較すると、「こだま631号」は新横浜駅6時52分発、小田原駅7時8分発で、その差は16分だ。ところが、「こだま633号」は新横浜駅7時15分発、小田原駅7時36分発で、その差は21分である。ここだけを見ると、「こだま633号」は「こだま631号」より5分遅いと思ってしまう。
JTB時刻表によると、「こだま631号」の車両はN700系、「こだま633号」の車両は700系だ。性能はちょっと違うけれど、同じ駅間で走行時間が5分も違うとは考えにくい。
この時刻表の表示にはトリックがある。小田原駅の時刻は「発車時刻」