週末は山梨県へ - サントリーのワイナリーで「日本ワイン」を知る
2001年(平成13年)、名称が「サントリー登美の丘ワイナリー」となり現在に至っている。
そんな歴史を紐ときながら、醸造所の見学やテイスティングができる「ワイナリーガイドツアー」に参加してきた。ちなみに同ワイナリーは、多い日は1日1,000人、年間6万人もが来場する。
受付を済ませ、ゲストハウスでイントロダクションのVTRを見たら、ほど近くにある自社畑を見学。この畑の前方には富士山やアルプスの山々の大パノラマ、麓に広がる甲府盆地が一望できる。晴れていれば、である。取材当日は朝からあいにく雨が降っていて、見学中は日もさしてきたものの、富士山も盆地も拝めずじまい。残念。
気を取り直して畑に目を向けると、黒いブドウが垣根にたわわに実っていた。敷地の中には11種類のブドウが植えられているが、この区画はカベルネ・フランという品種だった。メルロー、カベルネ・ソーヴィニョン、プティ・ヴェルドとともにブレンドされて「サントリー登美の丘ワイナリー 登美の丘 赤」になる。真南を向いた畑で収穫されるカベルネ・フランは糖度が24度にもなるという。食用のブドウは20度を超えるとかなり甘いと言われているから、これはかなりのものだ。